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help リーダーに追加 RSS 始皇帝暗殺 (1998)

<<   作成日時 : 2008/12/30 04:21   >>

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[185]極上のシェイクスピア劇を観てるかんじだよ……?


画像     始皇帝というと
     暴君の中の暴君
     というイメージだよね。

     実際、「史記」にも
     そう表現されてるんだけど、

     この映画観て


「ちょっとかわいそうなやつやなあ」みたいにイメージ変わっちゃったよ。

ん……?
ということは、チェン・カイコー監督にしてやられたってこと……?(笑)

「史記」によれば、
始皇帝(秦の政)は、父・子楚の実子じゃなくて、
子楚を援けた呂不韋(商人)の子らしいんだよね。

子楚は呂不韋から愛人をもらい受けるんだけど、
そのときはもうその愛人のお腹には呂不韋が宿した子がいて、
それが始皇帝(秦の政)だったっていうの……?

物語がそのあたりちゃんと押さえててすごく面白いのよ。

表面上の柱はたしかに、
始皇帝と、かれを愛した趙姫、趙姫を愛した刺客荊軻という
三人の愛憎の絡みなんだけど、

裏では、
始皇帝(秦の政)が中国統一の野望に燃え、
残虐非道を繰り返した理由に出生の秘密があったみたいな、
そういう物語として書かれているっていうの……?

すこし内容言っとくとさ、
秦の政が父亡きあと実権を握ってる呂不韋を問い詰めるんだよね、
おれはお前の子なのかって……。

と、呂不韋が言うんだよね、
そうだ、
おまえに天下を取ってほしくて自分の子を孕んだ愛人(政の母親)を
秦王の子楚に差し出したんだって……。

政は激怒するんだけど、当然だよね。

人間の暴力ってのはどんな暴力であれ対抗暴力だと思うのね。

そのひとが暴力を振るうのは、
そのひとがあらかじめ暴力を受けてるから
暴力を振るい返すんだよっていうの……?

政も出生の時点でもうそういうすごい暴力を受けてるわけだけど、
この作品は、始皇帝(秦の政)の残虐非道(暴力)を
そういう視点で捉えてみせてんだよねえ……。

も少し言うと、
そうやって縁遠いようにみえる始皇帝(秦の政)を
ごく平凡な私たちの地平にまで下ろしてみせたっていうの……?

だから、
ひどいやつと言えばひどいやつかもしんないけど、
なんか始皇帝(秦の政)が
庶民の私らにもとても身近なやつに思えちゃって、
よく考えるとこいつもかわいそうやつだったんだなあって……。(笑)

実際、リー・シュエチエンがやってる秦王の政、ものすごくいいよ。
臆病で、嫉妬深くて、
信じられるやつが誰もいないみたいな男やってみせてて、

もうほとんど極上のシェイクスピア劇を観てるかんじ……。
拍手喝采っ……!

セットも戦闘シーンもすごくいい、変に立派すぎなくて。
うんうん、こういう感じだったんだろうなあってすごくリアル。

これですっかり
チェン・カイコーのフアンになってしまっちゃったよ……。

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■166分 中国/フランス/アメリカ/日本 歴史劇

監督: チェン・カイコー
製作: チェン・カイコー シャーリー・カオ 井関惺
脚本: チェン・カイコー ワン・ペイコン
撮影: チャオ・フェイ
音楽: ツァオ・チピン

出演
コン・リー
チャン・フォンイー
リー・シュエチェン
ワン・チーウェン
スン・チョウ
ルー・シャオハー
チェン・カイコー
クー・ヨン・フエイ

『さらば、わが愛/覇王別姫』のチェン・カイコー監督がメガホンを執り、日本、中国、フランス、アメリカの4カ国共同製作で作り上げた歴史大作。中国最初の皇帝、始皇帝の暗殺にまつわるエピソードを、ふたりの男とひとりの女の愛憎劇を絡めながら描いてゆく。物語の壮大さもさる事ながら、当時の衣装や宮殿を再現した美術も特筆もの。紀元前3世紀の戦国時代。秦の始皇帝は、先祖代々の宿願であった中国統一に執念を燃やし、他国との戦争を繰り返していた。始皇帝を愛する趙姫は、彼の野望を遂げさせようと、孤高の暗殺者・荊軻に会いにゆくが.……。


[大映1962年] 秦・始皇帝●勝新太郎/市川雷蔵  (中古ビデオ/VHS)
リサイクルメディア館
■商品状態中古ビデオ[レンタル落ち]■作品情報等メディア:映画上映時間:カラー160分シネスコサイズ

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