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<<   作成日時 : 2015/12/15 00:48   >>

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[1186]愛し合う喜助と玉枝の歯車は何故狂っていくのだろう

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昭和の初め。
越前の国・武生にある竹細工の産地、竹神村。

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竹細工の名人と言われた父・吾左衛門を亡くした
一人息子の喜助(山下洵一郎)は、父の跡を継ぎ
仕事に余念がなかった。

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ある日、その喜助のもとへ一人の女が訪ねてくる。
女は、あなたのお父さんにお世話になった、
亡くなったと聞いたのでお墓参りに来ましたと言う。

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喜助が名前を尋ねると、
女は芦原(あわら)のタマエだと名乗った。

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女は吾左衛門の墓に手を合わせると、
また一人雪降る中を帰っていった。

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しかしほんま美しい女どすなあ。
誰でっしゃろ、あの女優はん(笑)。

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納品のため街へ降りると、喜助は芦原へ足を延ばし、
「タマエ」の名だけを頼りに女を探し歩いた。

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足は遊郭へ辿りついた。

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女は「花見屋」の遊女・玉枝だった。
幼くして両親に死別し、叔母に引き取られ、
19歳で京の遊郭・島原へ上がったが、
叔母が大病して大金が入用となり、この芦原へ来た
ということだった。

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喜助は玉枝の部屋にあった竹人形に目を奪われた。
お父さんが私のために作ってくれたんどすえ、と玉枝は言った(^^♪
喜助は墓参りのお礼を言うと、すぐに辞した。

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「毎日よう降るなあ」と天を恨む女がいた。
誰かと思えば先だって喜助に水をぶっかけ損なった
花見屋の遊女・お光だった。
ああ、こんなに屈託がなくて可愛い女だったら
市さんも一発で参るわなあ、と私は一人ごちた(^^♪
市さんて誰かやて? 知らんわい(笑)。

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そこへ喜助が玉枝を訪ねて現れた。
玉枝と姉妹のような仲のお光は、遊女の世界を
まだよく知らない21歳の喜助に丁寧に教えてあげた。

「姐さん、いま居続けのお客さんいてるさかい会われへん。
姐さん、そのお馴染みさんに身請けされるかもわからへん。
身請けいうんはな、カクカク云々でんがな。分かった?
身請け代言うて、そやなあ、玉枝姐さん、この10月で
年季もあけるさかい150円くらいのことでっしゃろ」(^^♪

喜助は持参した見舞いの品を玉枝さんにと頼み、
玄関で辞した。

しめた、150円くらい俺はすぐ出せるぞ、
と立ち上がって財布覗いたら新幹線代がなかった(笑)。

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暫くして喜助はまた玉枝を訪ねた。
そして身請け代として150,円を差し出して言った。
あんたを見てからおらはあんたの事が忘れられないんや、
竹神の家へ来てくれんの、と。

玉枝はその150円を返して言った、10月で
年季も明けますからその返事をもって竹神に伺います、と。

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そして秋、喜助は村人の知らせを受け走った。

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玉枝が馬車に荷を乗せて竹神の村へやって来たのだ。
全く、この世界一の果報者め(^^♪

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21歳の喜助と29歳の玉枝は祝言を挙げた。

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その夜、玉枝を枕を二つ並べて床へ入り、
喜助を待った。

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だが喜助は何故かその夜から
父親の作った竹人形を前に人形作りに没頭し、
玉枝の待つ床へ入らなかった。

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ある日、玉枝は聞いた、
あんたはうちがあんな処で働いていた女なので
嫌なのではないかと。
喜助は、違う、おらはあんたがここにいてくれるのを
見てるだけで嬉しいんだ、ここにいてくれと頭を下げた。

しかし何処を取ってもホントにいい絵だよなあ。
監督はベテランの吉村公三郎、カメラは宮川一夫。
もちろん原作は水上勉だがや(^^♪

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冬近く、竹人形は完成した。

馴染みの店の旦那が竹細工を仕入れに来た。
旦那は二体の竹人形を見て驚嘆の声を上げた。
一体は父親の作ったものだったが、
旦那は喜助の作ったものの方が良いと褒めた。
それは一年前の雪の日、喜助が初めて会った玉枝の姿を
造形したものだった(^^♪

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人形は郷土民芸店展で県知事賞を獲得し、
喜助の人形は「越前竹人形」ととして美術工芸品として
売り出されることになった。

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玉枝は芦原にお光を訪ね、形ばかりの夫婦の悩みを訴えた。
お光は言った。
父の情愛の下で育ったので、
喜助はんは吾左衛門にお世話になった姐さんを
そう急に自分の嫁はんにすること出来んのと違いますか。
時間が解決してくれますやろ、と。
「あんたにそう言われると何や知らん、
気持ちが晴れ晴れとてくるわ」と玉枝は元気づけられた(^^♪

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そして春。喜助の留守中に
京都から竹人形を仕入れに一人の番頭が現れた。
番頭は偶然にも玉枝が京都の島原にいた時の
馴染みの客だった。
まだ夫婦生活のない玉枝は少しばかり油断をした。

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西村晃似の好色番頭は(笑)、
喜助の留守を良いことに色香漂う玉枝に襲い掛かった。

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その夜、玉枝は堪らず喜助の布団に潜り込もうとした。
喜助は部屋の隅に逃げて言った。
あんたはおらのおっ母や、そう思って今日まで暮らしてきた、
堪忍してえな、と。

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玉枝は自分が竹人形だと知り、
ひとり布団の上で泣いた。

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仕事は順調だった。
喜助の越前竹人形の評判は高まり、
多くの弟子を抱える身となった。

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その一方で彼は荒れるようになった。
どうにも抑えがたい感情に突き動かされ始めたのだ。
だがそれをどう表現すれば良いのか分からなかった。

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ある夜、彼は玉枝の前で父の作った竹人形を
粉々に砕いた。

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喜助は家を飛び出し、酒に酔い、
芦原のお光の部屋に駆け込んで金を差し出した。
お光はきっばり断って言った。

「あんた、お父さんと玉枝さんのことに拘ってんのやろ。
お父さんはただの一度も姉さんと一緒の布団に寝たこと
おへんのやで。私が一番よう知ってます。
お父さん泊まる度にうちも一緒に雑魚寝してたんやから。
娘みたいに可愛がって贔屓にしてただけどす」

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喜助はすぐにお光のもとを辞し、わが家の玉枝のもとへと
急いだ(^^♪

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そして今までのことを詫びると、おらはあんたが好きやと、
初めて玉枝を自分の胸にしっかと抱き締めた。

玉枝は喜びに包まれたが、その時急に吐き気に襲われた。

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玉枝は喜助に勧められて町医者で診て貰った。
浜村純似の町医者は妊娠四ケ月目だと告げた。
玉枝は堕胎を相談したが、浜村純似の町医者は
堕胎罪が発覚するのを恐れ、逃げた(^^♪

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玉枝はいったん竹神村へ戻るが、
用心のために京都の大きな病院で貰いたいと言い、
一人京都へ向かった。
お腹の子はあの日の番頭の子だった。

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玉枝は西村晃似の番頭を訪ね、事情を話し、
堕胎してくれる病院を紹介してほしいと頭を下げた。
西村晃似の番頭は代わりにあんたをと言い、
またも玉枝をものにしようとした。

玉枝は逃れて
「ケダモン。あんたは人間の皮を被ったケダモンや」
と言い、島原にいる叔母を訪ねた。

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だが叔母は島原から橋本の遊郭へ移ったようだと聞かされ、
玉枝は淀川の渡し船に乗り橋本へと向かう。

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叔母は橋本にもいなかった。
何処へ移ったかは知らぬと言われた。

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玉枝は玄関を出ると激しい腹痛に襲われ始めた。


※「越前竹人形_1」
※「越前竹人形_2」


■102分 日本 ロマンス/ドラマ
監督 吉村公三郎
製作 永田雅一
原作 水上勉
脚本 笠原良三
撮影 宮川一夫
美術 西岡善信
音楽 池野成
出演
若尾文子
山下洵一郎
中村玉緒
中村鴈治郎
殿山泰司
伊達三郎
浜村純
西村晃

水上勉の同名ベストセラー小説を、笠原良三が脚色し吉村公三郎が監督した文芸作品。宮川一夫の映像美が全編にわたり堪能できる。また若尾文子の魅力を十二分に引き出した吉村の演出も出色。
竹細工職人の喜助は、かつて父の世話になったという遊女の玉枝と出会い、たちまち心惹かれてしまう。喜助は金を工面して玉枝を身請けし、二人は結婚する。しかし喜助は新婚初夜から竹人形の制作に没頭し、玉枝を抱こうとしなかった。喜助の竹人形を仕入れるため、京都から忠平が訪れる。好色な忠平は応対した玉枝と関係を結んでしまう。父と玉枝との間に肉体関係がなかったことを知った喜助は喜び勇んで帰宅するが、そのときすでに玉枝は忠平の子供を身ごもっていた。

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