こんな日は映画を観よう

アクセスカウンタ

zoom RSS 特別な一日_1 (1977) イタリア

<<   作成日時 : 2016/01/05 04:59   >>

トラックバック 2 / コメント 0

[1189]性と政治の倒立する姿を描いたソフィア・ローレンとマストロヤンニの最高傑作

画像

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニのコンビ作品。
二人のコンビ作品では「ひまわり」が良く知られているが、
実は私はこの作品が一番好きなのだ、それも圧倒的に(^^♪

ますだけいこさん(FB友達)から「只今、GYAO!で無料」との
情報が飛んで来たので夕べ慌てて観たよ。コレ読んだら、
いや読まなくても良いからすぐに観ないと間違いなく
人生棒に振るぜい(笑)。

画像

第二次世界大戦が勃発する直前の1938年、
イタリア国民は「特別な一日」を迎える。

画像

ヒトラーがローマを訪れ、ムッソリーニと会談を行ったのだ。
ローマは熱狂と興奮の坩堝と化す。出だしは
今で言えばテレビの実況ニュースみたいな感じだよん。

画像

ローマ北東部に建てられた高層集合住宅。
そこの住民にとっても無論例外ではない。

画像

主婦アントニエッタは亭主と6人の子供を叩き起こし、
式典の行われるローマ中心部へと送り出す。

画像

彼女が式典を見に行かないのは実は低所得者層で
メイドを雇う金がないからだ。

画像

そう。驚いてはいけない、諸君。
時代の最先端を行くデザインのこの高層集合住宅は、
実は当時ムッソリーニが低所得者用に建てたものなのだ。
撮影時は当然少し古くなってはいるが(^^♪

画像
画像

紹介が遅れたが、いや紹介するまでもなく
6人も子を産み、なおこの美貌を保っているアントニエッタは
我がソフィア・ローレンである。
知らない者を映画フアンと認める事は断じて許されん(^^♪

画像

亭主と六人の子供を送り出した彼女はぐったりとして呟く。
ママが3人必要ね。1人が掃除、1人は台所の後片付け、
3人目が私でベッドでひと眠りだってさ(^^♪

画像

さて片付けようか、ドッコイショと立ち上がろうとすると、
飼ってる九官鳥のロズムンダまで「アントネータ」と甘えてくる。
お前と遊んでる暇はないのと餌をあげようとすると、

画像

わっ! ロズムンダが窓から外へ飛び出した!
何やってもイチイチ色香満杯の我がソフィアよ、
一体どうしてくれる!責任取れ!と言いたくなるよねえ、私は(^^♪
九官鳥は向かいの窓へと逃げた。
「ロズムンダ、カムバック!」と彼女は向かいの窓に声を上げる。

画像

ね、見えるだろ。ほら、
右手の上の方で小さくなって手を振ってるおらがソフィアが💛

おっ、お〜! 向かいのこの部屋にいるのは
我が友マルチェロ・マストロヤンニではないか、わははは!
え、何で笑うのか? と聞かれても困るのだが、
この顔を見ると私はどうしても吹き出したくなっちゃうのだ。
何でなんだろなあ。誰か教えて(^^♪

しかしマルチェロ、君は何で歓迎式典に行かないんだ。
皆行ったぞ。このアパート空っぽだぞ。やばくないか?
第一何だよ、そのデスクの上のピストルは。ゲッ! 
な、何を急にそんなに荒れる。おらがいきなり笑ったからか?
ごめん、と私は心配になるのだった(笑)。

画像

そこへ向かいのアントニエッタが突然訪ねてくる、
九官鳥が逃げたので窓から捕まえさせて欲しいと。
どうやら二人は初対面のようだ。

画像

アントニエッタが餌を差し出して捕まえようとすると、
ロズムンダが「ヤメトケ」と忠告する。
あ、その男に惚れるのは止めとけという忠告だな、と察し、
私もロズムンダと一緒に「ヤメトケ」と合唱をする(^^♪

画像

男が箒に餌を乗せる方が良いと知恵を貸し、
漸くロズムンタを捕まえる。

画像

この子は家族の一員なんです、とアントニエッタが礼を言う。
そして自己紹介を付け加える、私には夫と6人の子供がいます、
7人目が生まれたら表彰です、とヤケくそ気味に(^^♪
そうか。ムッソリーニめ、低所得者層は子作りに励めと言って
この蜂の巣みたいな高層住宅をぶっ建てたな。
頭の良い奴め、カンラカラカラ!とおらは笑う(笑)。

画像

マルチェロ似の男も急に笑い始める。
アントニエッタは私を笑ってるのねとムッとする。
彼女もムッソリーニ信奉者なのだ(^^♪

マルチェロ似の男は、君を笑ったのではない、
人は突然笑いたくなる事もある、君にはむしろ感謝している、
ちょうど今現れてくれてありがとう、と礼を言う。
ん? もしかしてこの男、さっきの
ピストルで自殺するつもりだったのでは?とおらは疑う。

画像

そこへ電話が入る。友人のようだ。
マルチェロ似の男は「君か。待っていた。荷造りは終わった。
昨日知ったよ。式典があるたびにやるんだ。
2日後には釈放される」などと言って電話を切る。

観終わった後に分かるのだが、
登場する人物たちの何気ない会話には実はいつも
深い意味が隠されてるんだよね。
その演技もほんと凄い。絶対観るんだよ(^^♪

画像

電話を切ると男はこれまた突然といった感じで、
「1、2、3、1、2、3」とひとり愉快げにルンバを踊り始める。
そしてレコードを掛け、アントニエッタを手を取り、
一緒にステップを踏もうとする。

アントニエッタは何が何だか分からない。
娘は踊れるけど私は、と初めは戸惑うのだが、
男の絶妙なお尻の振り方にムズムズして来て
何だかつい春が戻って来たような気分になる(^^♪

と、レコード音楽を断ち切るかのように、
いま市街で行われている式典の大音響が入って来る。

画像

熱狂的なファシストである階下の管理人の婆さんが
実況ラジオのスイッチを入れ、館内に轟かせたのだ。

以下、物語はこの式典の実況放送の中で進行する。
これでこの映画大傑作に決まったぜい!
と言いたくなるほど、まあ見事な構成演出だよねえ(^^♪
ほら、もう読まなくて良いからすぐ観ないと(笑)。

画像

男はパレード音楽を耳にすると
「この曲は踊りにくい」と言い踊りを止める。
アントニエッタが辞そうとすると男は自己紹介をする。
その名はガブルエレ。ソフィアの表情はすっかり
疲れた主婦から恋する女に変貌している。しょうがない。
今回に限り特別に許す事にしようではないか(^^♪

画像

彼女は帰宅して後片付けを始めるのだが、
気持ちはいまや向かいの窓に行っちゃってる(^^♪
あ、もう電話してる。男って嫌ね、私には関係ないわ、
なんて自分に言い聞かせている。

画像

ガブルエレはさっき掛けて来た相手に電話をし、
苛立って怒鳴る。そして急に…、ごめん。
今日は僕にとっても特別な日だ。何が辛いと思う、
君に逢えない事だ。さようなら、僕の事忘れないでと言い、
受話器を置く。

アントニエッタの想像通りなのだが、半分は外れている。
何が外れているのかって? 知りたかったらホラ即観る!(笑)

画像

玄関のチャイムが鳴る。
アントニエッタが出るとガブルエレが「三銃士」の本を手に
立っている、上げると言ったのに忘れたからと言い。
彼女は悪いと思ってと言うのだが、おらを誤魔化されん。
彼がこうやって届けに来てくれるんじゃないかと思い
わざと忘れてた来たのだ(^^♪

画像

ガブルエレが良ければコーヒーを頂けないかと言うと、
アントニエッタは彼にコーヒーを挽かせて浴室に飛び込み、
慌てて口紅を引こうとする。のだが、やり過ぎかもと止め、
垂れている髪を可愛く巻き上げるだけにする。
あ、ハイヒールも履き替えた!(笑)

こらこら、今日はヒットラー歓迎祝典が行われてんだぞ。
ほら、「政治的人間に極めて重要な式典」だとラジオも
言うとるがな(^^♪

画像

一方、国民は皆戦争の準備に沸き立ってるのに、
こっちの男は零したコーヒー豆を女に見つからないよう
隠すのに必死だ。この非国民どもめ、バレてもおら知らんぞ(^^♪

アントニエッタが部屋に戻ってくるとガブルエレは、
とぼけて巻き毛が綺麗だと褒め、アナウンサーだ、ただし休職中、
ある問題がはっきりするまではと改めて自己紹介をする。

画像

と、その時玄関のチャイムが鳴る。
アントニエッタが出ると管理人の婆さんだ。
昨日貸した屋上の鍵を取りに来たと言うが分かるもんか。
ほら見ろ、奥にガブルエレがいるのを知ってて、
あの男に関わるな、ろくな男じゃない、奇人だと忠告する。

うん。この婆さん、間違いなく住民を監視してる。
ガブリエレの事「奇人」って言ったもんな。
気をつけな、アントニエッタ、下手すると密告されかねんぞ。
え、「奇人」「ある問題」とは何の事かって? 
知らない、観なよ(笑)。

画像

コーヒーが落ちる間、ガブルエレはアルバムを見る。
「ファシストの女性は家庭の護衛兵であれ M(ムッソリーニ)」

画像

「夫 父 兵士でない男は男ではない M」

アントニエッタは私が作ったアルバムよ、
一度だけ公園で彼(ムッソリーニ)にすれ違った事があると話す。
馬上から見られた瞬間体が熱くなり、脚がヘナヘナして気絶した、
その日に妊娠してる事が分かったわ、と。
何じゃい、それ、とコレは私(笑)。

画像

「女の生理や心理とは相容れぬから天才は男だけである M」

ガブルエレはアントニエッタの話に戸惑いながら話す。
私の母は天才だった。文章も絵も書いた。
会計士で、家の主は父ではなく母だった。何でも母が決断した。
父が決断したのは自分の家出だけ。偉大な女性だったが、
夫の家出は止められなかった。
止めたくなかったのかも知れないが、と。

画像

いやあ、良い話だよねえ。
ガブルエレが「奇人」になった理由がよく分かるよね。
だめ男、だめ女ほど本当は凄い、天才!
という見本なのかもしれんな、君は、我が友マルチェロよ(^^♪
え、何処が「奇人」なのか? だから観ろって!(笑)

画像

話がよく呑み込めずアントニエッタは考える。
うん、考えた方がいいかもな。
君がムッソリーニに見られて失神したのは別の理由かもよ、
アントニエッタ。生まれてくる子をこいつの軍隊に
取られたくないとかさ(爆)。

画像

またチャイムが鳴る。例の管理人だ。
この婆さん、超能力の持ち主なのか大事な処で必ず登場する(^^♪
屋上の鍵を返しに来たと言いながら忠告する。
あの男はまだいるの。あんたのために言っておく。
あの男は良くない連中と付き合ってる。半人前の男、売国奴、
反フォシスト。ラジオ局を追い出されたのも、
局の面目を潰したからよ、と。
アントニエッタは当然驚く。にわかには信じられないのだが。

この噂話は実は6階の住人の事である、
ガブルエレのいたあの部屋の。
彼の友人なのだが…、という事はと考えるともう分かるよね、
ガブルエレとその友人の間柄(^^♪

画像

アントニエッタは電灯を直していたガブルエレに帰ってくれと言う、
噂になるのは嫌だから。ガブリエルは
バカをやって彼女を笑わせようとするが、彼女は笑わない。

画像

アントニエッタは屋上へ洗濯物の取り込みに上がる。
管理人に会うのは嫌だから給水塔から帰ると
ガブルエレも屋上へ上がる。
彼は言う、あなたはなぜ笑わない、笑えばずっと素敵なのにと。

画像

ガブルエレは帰ったフリをして
いきなり彼女にシーツを被せ、抱き締める。
吃驚してアントニエッタもさすがに笑い転げるのだが、
彼と目が会うとまた思い直したように不機嫌な顔に戻って言う。
あなたの冗談にはうんざりだ、と。


※「特別な一日_1」
※「特別な一日_2」


画像


■106分 イタリア ドラマ/ロマンス
監督: エットレ・スコーラ
製作: カルロ・ポンティ
脚本: エットレ・スコーラ ルッジェロ・マッカリ
マウリツィオ・コンスタンツォ
撮影: パスクァリーノ・デ・サンティス
音楽: アルマンド・トロヴァヨーリ
出演
マルチェロ・マストロヤンニ
ソフィア・ローレン
ジョン・ヴァーノン

限定された状況をきわめて映画的なドラマに作り替える名人、E・スコラの、鮮やかな手並みが鑑賞できる作品である。ムッソリーニ支配下のローマで、アパートの住人全てがファシスト集会に出向いた後に残された主婦と、官憲に追われそこに忍んでいた反ファシストの男の、一日だけの恋を描く。ほとんど密室劇に近い内容だが、アパートの外観の取り入れ方が、ヒッチコックの「裏窓」を思わせて見事である。二大俳優の熱演(特に倦怠期の女を演じるローレンが絶妙)と相まって、官能のスリルを細やかに表現している。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
特別な一日_1 (1977) イタリア
[1189]性と政治の倒立する姿を描いたソフィア・ローレンとマストロヤンニの最高傑作 ...続きを見る
こんな日は映画を観よう
2016/01/05 15:15
特別な一日_2 (1977) イタリア
[1189]性と政治の倒立する姿を描いたソフィア・ローレンとマストロヤンニの最高傑作 ...続きを見る
こんな日は映画を観よう
2016/01/05 15:15

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
特別な一日_1 (1977) イタリア こんな日は映画を観よう/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる