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zoom RSS パラダイス・ナウ_2 (2005) パレスチナ

<<   作成日時 : 2016/01/26 04:22   >>

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[1195]自爆攻撃に向かう若者たちの姿を描いたパレスチナ映画の傑作

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翌日、イスラエル国テルアビブ。

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ヨルダン川西岸地区・ナブルスのキャンプ地で育った
サイードとハーレドは車中から初めて見る海に目をやった。

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組織から金を受け取ったイスラエル人運転手は
携帯電話を渡し、サイードとハーレドを目的地で降ろした。
サイードとハーレドは目的地のバス乗り場へ急いだ。

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バス乗り場へ近づいた時、ハーレドが突然サイードを止めた。
「戻ろう、一緒に。抵抗も解放も別の道がある」と。
そして携帯で運転手に連絡した、中止すると。
サイードも仕方なく引き返す事にする。

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すぐにさっきの車が現れた。
サイードは先にハーレドを乗せると外からドアを閉めた。
ハーレドは驚いた。
「行け!」 サイードが運転手に指示すると、
運転手は仕方なく車を急発進させた。

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サイードは一人バス乗り場へと引き返した。

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そうしてイスラエル兵で混雑したバスに乗り込み、

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スーツ下の自爆攻撃用の紐を引いた。
瞬間、映画は真っ白な画面と共に終わる。

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殉教一筋だったハーレドが突然翻意したのは、
サイードとスーハの愛を知り、
二人を一緒にしてやりたかったからろう。
他に理由は考えられない。

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作品はアカデミー賞外国語映画賞を初め、
ベルリン国際映画祭での青い天使賞、
ヨーロッパ映画賞脚本部門、
ゴールデングローブ賞外国語映画部門など
多くの賞でノミネート・受賞し、国際的に高い評価を受けている。
が、一方で自爆攻撃(自爆テロ)を容認できない人々の間で
非難署名運動が展開されたそうだ。

映画は、別段自爆攻撃を肯定してる訳ではなく、
ただ自爆攻撃するパレスチナの青年たちの
一例を描いているに過ぎないので、
私は毛頭非難などするつもりはないし、また出来ない。

この映画を観て急に自爆攻撃肯定に走る人がいるとも
思えない。もしそういう人がいるとしたら、
余程想像力に欠けた人だと言う他はない。
この青年たちの告白は大抵の人たちには
想像の内にある事だからである。ね(^^♪

従って私に言えるのは、
持てる国が持てない人々を力で支配しようとする限り、
自爆攻撃は永久になくならいだろうという事。

パレスチナ紛争をもたらしたのは
基本的には欧米国家である事。

人間が民族、国家を超える事が出来ない限り、
人間はこれからも地球各地でこうした戦争を繰り返すだろう
という事くらいである。

そう。私は「テロ」という言葉が嫌いなんだよね(^^♪
だってテロはいつだって明らかに「戦争」なんだからさ。

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しかしなあと多少の不満もある。
自爆攻撃を否定するこのスーハを、
何でフランス生まれのモロッコ育ちにしてしまったんだろう。
製作者にフランス人が絡んでいるから?(笑)

妙に勘ぐってしまう人もいないとは限らないから、
この設定は止めた方が良かったかもね(^^♪

あ、ついでにもう一個。

映画の資料を取りに行ったついでに
映画に関するコメントに目を通してみたんだけど、
こういう映画に対して「重い」とか「暗い」とかいった
形容をするする日本人がほんとに多いよねえ。
その度に私はまたかよゲンナリさせられるから止めろよ(^^♪

日本映画が元気だった頃、映画を観て
「重い」とか「暗い」とか形容する映画フアンがいたっけ?
私は記憶ないぜ。

80年代初頭、タモリが「笑っていいとも」で
根アカ、根クラと言い出してからじゃないかい?(笑)
つまり消費社会に入って日本人が浮かれ出してから。

ま、タモリを嫌いじゃないけど、
私の中ではタモリは処刑されちゃってるよな。一切見ない(^^♪

実際処刑されても当然だと思うよ。
タモリの発言から根クラは生きていけないみたいな風潮が
蔓延して、根クラな子がいじめられたり、
自殺したりケースが相次いだんだからさ。
発言に無責任すぎるよ。ん? 俺ってサイード派?(笑)

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西岸地区・ナブルス、そしてイスラエル国テルアビブの町の
風景も垣間見られて、いろいろと考える事のできる
ほんとに素晴らしい映画です。
観る事をお勧めします。


※「パラダイス・ナウ_1」
※「パラダイス・ナウ_2」


■90分 フランス/ドイツ/オランダ/パレスチナ ドラマ
監督: ハニ・アブ・アサド
製作: ベロ・ベイアー
脚本: ハニ・アブ・アサド ベロ・ベイアー
撮影: アントワーヌ・エベルレ
出演
カイス・ナシェフ サイード
アリ・スリマン ハーレド
ルブナ・アザバル スーハ
アメル・レヘル ジャマール
ヒアム・アッバス サイードの母
アシュラフ・バルフム アブ・カレム

解決の糸口の見えないパレスチナ問題を、自爆攻撃に向かう2人の若者の視点から問い直す問題作。これまで決して語られることのなかった自爆攻撃者の複雑な内面に迫りつつ、それを肯定することなく、彼らが生み出されていく複雑な背景をありのままに描き出していく。各国で賛否を巡って活発な議論を呼び起こしたほか、パレスチナ映画としては初めてアカデミー外国語映画賞にノミネートされた際にはイスラエルの人々による大々的な反対運動が起るなど様々な物議を醸した。監督はパレスチナ人のハニ・アブ・アサド。また、共同プロデューサーの中にはイスラエル人プロデューサーも名を連ねている。
イスラエル占領地のヨルダン川西岸地区の町ナブルス。幼なじみサイードとハーレドは、この地区の他の若者同様、希望のない日々を送っていた。そんなある日、サイードはヨーロッパで教育を受けた女性スーハと出会い互いに惹かれ合う。しかしその矢先、彼とハーレドは、自爆志願者をつのるパレスチナ人組織の交渉代表者ジャマルからテルアビブでの自爆攻撃の実行者に指名されるのだった。

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パラダイス・ナウ_2 (2005) パレスチナ
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パラダイス・ナウ_1 (2005) パレスチナ
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