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<<   作成日時 : 2016/01/07 13:59   >>

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[1190]美しき昭和モダン映画。成瀬巳喜男の作品を観て初めてホロリとしたかもな(^^♪

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YouTubeおすすめ傑作選(^^♪

中野実の原作「二人妻」を成瀬巳喜男が脚色・監督した
昭和10年の映画だよ。

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昭和10年、東京丸の内オフィス街。
見よ、サラリーマンたちがハットを被り、颯爽と行く。
昭和モダン。素晴らしい!
二十歳以上の男は全員こういうハットを被り胸を張って歩く。
日本各都市は今こそそういう条例を作ったらどうだろう、
戦争法案をただちに廃棄して(^^♪

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君子(千葉早智子)もこの丸の内のオフィスで働いている。
見よ、ジャケットにネクタイ、そして帽子の組合せを。素晴らしい!
先の条例には当然女性も加えるべきである(笑)。

その麗しきモダンガール君子には結婚を約束した恋人がいる。
右の丸の内のモダンボーイ、精二(大川平八郎)だ。
見かけによらず多いに頼りない。尻に敷かれそう(^^♪

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君子は母と二人で暮らしている。
母の名は山本悦子(伊藤智子)と言い、女流歌人である。
彼女は夫を想う歌ばかり詠んでいる。

その夫は…、うん、いまちょっと事情があって、
信州の山奥で芸者上がりの女性と暮らしている。
二人の間には何と子まで二人いる!
だが律儀な父親で月々ちゃんと送金をしてくる、
文面は相変らず同封されてないが(^^♪

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その事についてちと話があると言われ、君子は母の兄、
つまりは叔父さんに当たる新吾の家へ遊びがてらにお邪魔する。
お前の親父は問題だ、行って東京に連れ帰れと言うと、
叔父は自慢の趣味・義太夫をたっぷり聞かせる。下手(笑)。
ん? 誰かって? わいの藤原釜足おじさんだがや(^^♪

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日曜日、精二が君子の家に遊びにやってくる。
尻に敷かれたいらしい(^^♪

母悦子が歌会から帰宅して困ったわと言う。
同人の結婚式の仲人を頼まれたのだ。
困ったと言いながらも悦子は早速着物を新調する。

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金に無頓着な母に頭に来て君子は清二と遊びに出る。
見よ、二人が乗ったタクシーまで昭和モダンをしてるではないか!
素晴らしい。舛添さん、俺の事憶えてるよね。都は早速、
タクシーはこういう車にしろと条例を作るべきだべ(爆)。

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「あら、お父さん!」
君子はタクシーの窓から父・俊作の姿を発見。
降りてすぐに後を追うのだが、見失う。
でもきっと家に寄る筈だと、清二の尻に乗って
ご馳走を作るための買い物に駆けずり廻る。

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君子がご馳走を作ると叔父さんもやって来た。
奥さんが上京した俊作にばったり会ったのだ。だったら
家に寄るだろうと思ってやって来たのだが、俊作は現れない。

物分かりの良いモダンガール君子もさすがあんまりだ
と父に怒る。叔父さんは君子をけしかける。
あの芸者上がりの女に良いようにされてるに違いない、
このままではお父さんの一生は台無しだぞ、と。

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遊びにきた筈の清二クンは帰るにも帰れず、
ただいま傍で将来のために家庭勉強中と相成る(笑)。

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君子は仲人を頼まれた母のためにもと信州行きを決心する、
有給休暇を取って。いいねえ(^^♪
齢を重ねるに従ってこういう田舎に憧れるよなあ💛

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父俊作はこの信州の山村の川で一人仕事をしている。
芸者上がりの女お雪との間に生まれた娘は
その父に弁当を届け、励ます。
お父さんの仕事が成功するのを楽しみにしているわ、と。
ゲッ、嘘だろう〜!とおらはつい叫んでしまった。
だってその仕事ってのは川の砂金採りなんだぜ(^^♪

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父の住む村に着いたモダンガール君は下校中の子供に聞く。
「君、山本ってお家知らない?」
「山本、誰だよ」「俊作って人よ」「僕の家だよ」「えっ!」
「山本俊作って僕のお父さんだよ」

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ゲッ、か、可愛い!
コ、コニャロ、子供の頃の俺みたいじゃないか!
あ、ごめん、思わず嘘書いてもうた(笑)。
少年よ、可愛すぎる君が悪い(^^♪ 先に言うけどさ、
演技もこの子(伊藤薫)が一番素晴らしいの。もう吃驚💛

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君子はお父さんと知り合いで用があると言い、
少年君と一緒に家を訪れる事になった。
途中、お母さんは髪結い、お姉さんは裁縫の仕事してんだ
という少年君の話を聞いて少し驚く。

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少年君の母お雪(英百合子)は東京のお嬢様の出現にもっと驚く。
ちなみに二人は初対面である。
お雪は二階に案内し、とりあえずお茶を入れる。

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少年君の堅一は母に尋ねる、「東京のお嬢様って何なの?」と。
母は答える、「お父さんの大事な方なのよ」。
「お父さんの大事な方って何なの?」
「今にお前が大きくなると分かるの」
堅一は答えが不満なので鼻毛を一本抜く(笑)。

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お雪は帰って来た娘の静枝(堀越節子)と堅一を紹介する。
二人は手をついて「初めまして」と挨拶をする。
東京のお嬢様が血を分けた兄弟だと知らないのは
堅一君だけである(^^♪

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お雪は、あの人はすぐに帰って来ると思います、
皆さん私をさぞお恨みのでしょう、
本当にすまないと思っていますと深く謝る。

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階下で堅一が姉に聞く。
「東京のお嬢様って何なの?」
「あのね、お父さんの大事な方なのよ」
「お父さんの大事な方って何なの?」
「それはね、堅ちゃんが大きくなれば分かるの」(^^♪

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堅一は君子と父を迎えに行く事になる。
「東京のお嬢様さんお父さんの大事な人なんだってね」
「誰がそんな事言って?」
「母さんも姉さんも言ってるよ」「……」
「大事な人って何なの?」「今に大きくなると分かるのよ」
最高だろう、堅一君。絶対お父さんにも聞くぜ(^^♪

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君子は山を下りて来た父に途中で出会う。
「しばらく見ないうちに立派になったなあ」と父は喜ぶ。
父俊作を演じているのは我等が伝説の俳優丸山定夫。
広島にも碑があって訪れた事を思い出すよね(^^♪
え、演劇やってるのに丸山定夫知らないの?
と言ったまま私は黙る(笑)。

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堅一を先に返し、二人は道すがらに話す。
君子は東京に帰ってきて欲しいと頼むのだが、
俊作は、いやあ御免だ、今に一山当てて何とかする、
悦子は立派過ぎて俺は苦手なんだと言う。

父が金の事ばかり言うので君子は言う、
お父さん毎月お金を送って下さるけど、
私も働いてるしお金にはそんなに困ってません、と。

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俊作は驚いて返す。
以前は送ってたが今は送ってない。きっとお雪だ。
仕事してるのに娘を女学校にやらず送ってるのだろう。
あいつはそういう女なんだ、と。

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思いもせぬ真実を知り、東京のお嬢様は打ちのめされる(^^♪

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君子は貧しそうながらも仲睦まじく
楽しそうに暮らしている家族4人の姿を見る。

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俊作と息子の敬一が温泉銭湯へ行っている間に
君子はお雪に謝る。
父に内緒であなたが送金してくれているとは知らなかった。
こんなに働いて父を助けて下さってることも。
私はあなたを誤解してました、と。

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お雪は言う。
「お父さんをこんなにしてしまったのは私だと身を責めています。
でも二人の子供があると済まないと泣きながらも、
たとえ貧乏でも四人で顔を合わせていられる楽しみが
どうしても壊せないんです」

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「東京にお返ししようと何度も話を切り出した事もありましたが、
でも今までお世話になった方を捨てるなんて
私にはどうしても出来なくて。
子供が一人前になるまでと思っていましたが、
お嬢様にお目にかかって私もうどうして良いかわからなくなって…」

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お雪と隣の部屋で聞いていた娘の静枝は涙に暮れた。

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翌日、俊作はとりあえず東京へ戻ってみる事にする。
お雪は俊作に内緒で買った礼服をトランクに詰め、
君子さんの婚礼祝いに何か買ってあげて下さいとお金を渡す。

俊作が額の多さに驚くとお雪は言う。
静枝のお嫁入りの時のためにと貯めてきたんです。
ただ帰って来てくださいね、と。

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それを聞いて俊作は
「東京へ行くのは止めたよ」とあっさり座す(笑)。
お雪がそれでは私が困ると言うと、
お前が頼むから行こうと思っただけだし、
君子も一人で帰ると言ってるし、だって(^^♪

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そこへ君子が現れて口を出す。
「私、一人で帰ってもいいのよ。ここへ来て良く分かった。
お父さんはお雪さんがいないとダメなのよ。
お父さんとお雪さんは二人で一人。
うちのお母さんはそれが出来ないの。ね、お父さん」(^^♪

と色々あったがともかく俊介は東京へ行く事になる。

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俊介は駅の途中で君子に蜜柑やチョコレートを買ってやる。
さあ、大変。君子の心は
お父さんを二度とあの家へ帰さないと急変する。
父親の味を初めて味わったからだ。
う〜ん、静枝さんや敬一君が羨ましい〜!(^^♪

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それには母に変わって貰い、父を引き留めて貰うしかないと、
帰京すると二人を遊びに連れ出すのだが、
母は円タクで行こうと言うし、質素な父は歩こうと言う。

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父が酒が飲みたいと言うと、母が何よりも教養をと言い出し
三人揃って書道教室へ(^^♪

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今日はお父さん希望のお酒を飲みましょうと、
隅田川の屋形船に乗って酒を飲むのだが、
そのうち母が「まだお飲みになるんですか」と言い出し、
「いや、この辺で」と父はなる(^^♪

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今日は私の好きな歌舞伎を観に行きましょうと
歌舞伎座へ行くと、父は居眠り好みらしく母が
みっともないと途中で席を立つ始末(^^♪

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それに朝だって可笑しいのよ。
「やあ、お早う御座います」
「お早う御座います。今日も良いお天気で結構です」♪

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てな事を君子が精二に話す。
「まるで喜劇だね」
「見ようによっては悲劇よ」

てな処へ結婚式の仲人を終えた母と父が帰って来る。


※「妻よ薔薇のやうに_1」

※「妻よ薔薇のやうに_2」



■74分 日本 ドラマ
演出: 成瀬巳喜男
原作: 中野実
脚本: 成瀬巳喜男
撮影: 鈴木博
編集: 岩下広一
音楽監督: 伊藤昇
演奏: P.C.L.管弦楽団
出演
千葉早智子 山本君子
丸山定夫 山本俊作
英百合子 お雪
伊藤智子 山本悦子
堀越節子 お雪の娘・静子
藤原釜足 悦子の兄・新吾
細川ちか子 新吾の妻
大川平八郎 君子の恋人・精二
伊藤薫 お雪の息子・堅一

中野実の『二人妻』を成瀬巳喜男が脚色・監督した愛のドラマで、成瀬の初期の代表作と評価されている。1969年に「恋にめざめる頃」というタイトルでリメイク版が製作された。なお主人公の娘を演じた千葉早智子は、この作品がきっかけで成瀬と結婚した(後に離婚)。
丸の内に勤めるOLの君子は、母で歌人の悦子と二人暮らし。父は砂金探しに出たまま10年以上も戻っておらず、その土地で芸者上がりの女と同棲し子供までもうけていた。母の兄から父を連れ戻してほしいと頼まれた君子は、芸者上がりのお雪に会うため信州へ。意外なことに、お雪は子供たちと父を支える立派な母親だった。君子は砂金探しを続ける父に帰ってほしいと頼むのだったが…。

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