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zoom RSS ココシリ (2004) 中国

<<   作成日時 : 2016/02/02 02:42   >>

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[1198]中国最後の秘境・ココシリの民間山岳パトロール隊の姿を描いた傑作。

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中国で「第6世代」と呼ばれている監督の一人、
ルー・チューアンがココシリを舞台に撮った作品。
実話に基づいている。

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平均海抜4,700m。中国最後の秘境と言われているココシリ。
この地にはチベットカモシカが棲息している。

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が、毛皮がヨーロッパなどで高値で取引されることから、
1985年以降乱獲・密猟が横行し、
数年で1万頭にまでその生息数が激減してしまう。

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そのため1993年に民間山岳パトロール隊が組織された。
隊長はチベット族の元軍人、リータイ(中央)である。

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1997年のある日、任務遂行中だった隊員が密猟者に
殺害されるという事件が起きた。

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北京の記者ガイは、
密猟者を追う山岳パトロール隊に随行して
自然保護区を取材しようと考えココシリに入る。

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97年11月のある夜、隊員たちは家族や恋人に
「必ず帰って来る」と言い残し、パトロールに出発した。
ガイは随行する。
右、隊長のリータイ。左、記者のガイ。

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ココシリは「蒼き玻璃」を意味するモンゴル語「フフシル」
から来ているのだそうだ。
作品の中では、チベット語で「美しい山」「美しい娘」
という意味だと紹介されているが。
棲息する野生動物は230種類を越すという。

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3日目、隊はゾナイ湖の畔で
無数のチベットカモシカの死体を発見。

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遺骸を焼いて埋め、逃げた密猟者たちを追う。

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走行中、突然銃弾が飛んできて
運転をしていた隊員の肩を貫通。

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近くに密猟者たちの車が乗り捨てたガス欠の車を発見、
焼いて処理し、追跡する。

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7日目、密猟者たちを発見し、逮捕。

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彼らが大地に隠していたカモシカの毛皮、547頭分。
だが彼らは毛皮を剥いだだけの農民で、
密猟者の手伝いをして生計を立てていた。

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ガイがその一人に職業は何ですかと聞く。
親父さんは、皮剥ぎ職人だ、放牧をして暮らしていたが、
草原が砂漠になったんだと話す。この作品は
ドキュメントタッチで、ひじょうにリアルに創られている。

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キャンプの夜。
広大な夜空とその星の輝きに圧倒される。
居ながらにしてこの地球が惑星である事が感じられる。
特別サービスで画像を大きくしたので是非ご覧あれ(^^♪

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逮捕者の中から脱走者が出て、隊が追う。
前人未踏の地と言われるだけあって、
とにかく山岳の風景に圧倒されっ放しになる(^^♪

ちなみにスタッフとキャストは高山病と闘いながら
180日にも及ぶ現地ロケを敢行したのだそうだ。

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脱走者を逮捕したものの
空気薄い海抜4,700mでの追走劇だ。

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隊員の一人が肺気腫でやられ、隊員リウは下山し、
その隊員を病院に運ぶ事になる。
その際、隊長リータイは治療代は押収した毛皮を売って作れ
とリウに命じる。

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一方でリータイは逮捕者たちを車から下ろし、
「歩いて公道を目指せ、幸運を祈る」と密猟者の追跡に向かう。
実はすでに食料とガソリンが尽きかけているのだ。
トラックも捨てた。

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三人の乗った車がガス欠で止まる。
リータイはここでリウを待てと三人に別れを告げる。
彼らがリウに会える保障は何処にもない。
ココシリでは全ての選択、行動が常に生死に繋がっているのだ。

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リウは飲まず食わず、意識朦朧となりながらも
漸く町へ辿りつき、隊員を病院に入れた。

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リウは酒場で働いている恋人に会い、
束の間愛し合い、彼女に金を借りる。
彼女は女がいるのねと泣くが、そうでない事は分かっている。

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押収したカモシカの毛皮を密売屋に会って売る。

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そして負傷隊員の治療費を払い、食料、ガソリンを買い、
トラックに積み込んで山にいる隊員たちの処へ戻る。

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山はすでに雪に包まれ始めている。
公道へ向かって山を下りていたる農民たちは、
一人、二人と斃れて行く。

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リウが来るのを待っていた三人の隊員たちは
これでは会えないと、山を下り始める。

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今や三人となったリータイらは何処までも密猟者を追う。
同行してきた記者ガイはパトロール隊の恐ろしい現実を知る。
彼らは金もなく、人手もなく、銃もない事に。
県からの援助は一切なく、無給で働いているばかりか、
経費は全て自分たちの自費でまかなっている事に。
そのため押収した毛皮の一部をいつも密売している事に。

リータイは言う、
「監獄に入っても構わん。非合法は承知の上だ。
そうでないとココシリを守れない」と。

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ガイは私らに向かって呟く。
「チベットへの巡礼者を見た事は?
彼らは顔も手も汚れているが、魂は清らかだ」

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その頃前方の隊員の元へと一人車を走らせていたリウは、
パンクしたタイヤを交換しようとして大地に降りた時、
流砂に足を取られ、体を取られる。

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そのまま彼はココシリの大地に一人埋もれた。

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隊員三人は息も絶え絶えに公道へ辿り着いた。

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密猟者たちは山を越えたと
リータイ、記者ガイら四人は車を降り、山を越える。
二人の隊員は途中で遅れ初め、リータイとガイだけになった。

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漸く山を越えたと思った時、目の前に待ち構えていたのは
密猟の首謀者と大勢の手下たちだった。
公道に辿り着いた農民の一人が首謀者に知らせたのだ。

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リータイは首謀者の男に言った。「お前を捕まえる」
首謀者の男が聞く。「どうして?」
「カモシカを殺した」「人より大切か?」
「うるさい」「どうする気だ?」「捕まえる」
「見逃してくれれば車を2台買ってやる。家も建ててやる」

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「銃を寄こせ。一緒に来るんだ」
「いいだろう。隊長に銃を渡して俺たちもパトロール隊員に
なろうぜ」
リータイが首謀者を殴ると、手下がリータイを撃った。

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1発、2発と、その後首謀者が撃ち、
パトロール隊の隊長リータイの息の根を止めた。

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彼らはまたココシリの山へ消えた。
記者ゲイはパトロール隊員でないからと一命を取りとめた。

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エンドロールが流れる。
「ガイのレポートは中国全土を揺るがせた。
生き延びた4人の隊員は毛皮を売った罪で逮捕されたが、
起訴は免れた」

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1年後、ココシリは自然保護区に制定され、
森林警察が誕生し、山岳パトロール隊は解散した。
現在ほとんどの国でチベットカモシカの毛皮の売買は
禁止され、ココシリのチベットカモシカの棲息数は
3万頭に回復した」と。

私がいわば周辺国の映画を好んで探して観るのは、
異なる風景と異なる人々に触れたいがためだ。
この映画のような異なる風景と人々は、
私に息吹と勇気を吹き込み、生き返らせてくれるんだよね(^^♪

しかしルー・チューアン、凄いなあ。
この作品、33歳の時に撮ってるんだよ。
この国の映画人と何か根性も志も違い過ぎないカニ?(笑)

しかしなあ、全く国家って一体何なんだよって
言いたくなっちゃうよね。


■88分 中国/香港 アクション/アドベンチャー/ドラマ
監督: ルー・チューアン
脚本: ルー・チューアン
美術: ルー・ドン  ハン・チュンリン
撮影監督: カオ・ユー
出演
デュオ・ブジエ リータイ
チャン・レイ ガイ
キィ・リャン リウ
チャオ・シュエジェン ロンシエ

チベット高原の海抜4700メートルに位置する過酷な山岳地帯“ココシリ”を舞台に、密猟団から希少なチベットカモシカを守るため組織された民間パトロール隊の命をかけた壮絶な活動の記録を追った感動のアクション・ドラマ。実話を基に、「ミッシング・ガン」のルー・チューアン監督が映画化。スタッフとキャストは高山病と闘いながら180日にも及ぶ現地ロケを敢行、圧倒的なスケールの大自然をバックに、ダイナミックかつスリリングな迫真の物語を撮り上げた。
海抜4700メートルに広がる無人地帯ココシリ。ここに棲息するチベットカモシカは、毛皮目当ての密猟で数が激減、絶滅の危機に瀕していた。そのため地元では有志による山岳パトロール隊が結成され、密猟者を取り締まる命懸けの活動を続けていた。そんなある日、隊員の一人が密猟者に殺される事件が発生する。その調査のため北京からココシリへとやって来た記者ガイ。彼はパトロール隊のリーダー、リータイに取材を申し込み、密猟者を追撃するパトロール隊の旅に同行することを許される。しかしそこには、ガイの想像を遥かに超える厳しい現実が待ち受けていた。

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