TAKESHIS’(2005)

[003]これ、北野武の最高傑作かも……。
★★★★★☆

画像


「座頭市」観たとき、
えっ、たけしどうしたの? と、ちょっと愕然とした。
北野ファンを自認しているだけに。

たけしの、
映画「座頭市」と勝新への思いはよくわかるんだけど、
うそ、これ、たけしじゃないでしょ?
これ、ただの芸でしょ?
これじゃ勝新に勝てないでしょ?
(勝ち負けでやってるわけじゃないだろうが)
だって、ぼくらもう勝新みたいな「根っこ」ない人間じゃない、
大地踏みしめる感覚もてない世代じゃない、と思ったのだ。
実際、映画、勝新の「座頭市」の足元にも遠く及ばなかった。
たけし映画の中でいちばんおもしろくなかった。

一方でひそかに、役者のせい? と思ったりもしたが……。

それでこれ観なかったわけじゃないけど、
いやあ、やっぱりたけしは凄いわ、ものが違うわ、ぜんぜん違う。

これは、たけしの超極私的映画。
たけしのほかには誰も書けない、
誰も演れない、監督できない、編集できない、
だから結局ぜんぶ自分でやるしかない……、そういう映画。

たけしの中でイメージがほとんど際限なく、
それも自動筆記的に湧き出てきて、それを映像にしている映画。
そのため、これまで映画作ってきた文法もまったく役に立たず、
自分で新しく映画文法を作ってしまった映画。
物語の核は依然として「暴力と死」ではあるけど。

ひゃあ、凄い。傑作。最高。

観客動員はむつかしかったかもしれないけど。
でも、それを無視してつくるのが北野映画なのだ!(拍手)

ちなみに、これまでのたけし映画はなんだかんだ言っても、
日本のよき映画を観て育ったたけしが
伝統的な映画文法をとても大事にしながら作ってきた映画。
その意味ではもっとも正当な映画監督だった?

「座頭市」みたいにデンと構えたりしない、極私的カメラ視線を堪能。
笑いどころも満載。笑える、嗤える、哂える。
特に機動隊とやくざと全共闘の三位一体は笑い転げる。

あ、そうだ。
俳優はやっぱり素人に限る……? とくにたけし映画は。

しかし、まあ、ピストルいったい何発ぶっ放したあ?
こんど数えよう……。

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■107分 松竹=オフィス北野 ドラマ/アクション

監督: 北野武
プロデューサー: 森昌行 吉田多喜男
脚本: 北野武
撮影: 柳島克己
美術: 磯田典宏
編集: 北野武 太田義則
音楽: NAGI
音楽プロデューサー: 野田美佐子
衣裳デザイン: 山本耀司
音響効果: 柴崎憲治
照明: 高屋齋
録音: 堀内戦治
助監督: 松川嵩史

出演
ビートたけし
京野ことみ
岸本加世子
大杉漣
寺島進
渡辺哲
美輪明宏
六平直政
上田耕一
武重勉
ビートきよし
高木淳也
木村彰吾
津田寛治
芦川誠
THE STRiPES
石橋保
松村邦洋
國本鍾建
内山信二

2005年のベネチア映画祭でサプライズ出品という特別待遇で大きな話題を集めた北野武監督作。芸能界で成功を収めたタレント“ビートたけし”と、売れない役者の冴えない中年男“北野”が出会い、いつしか両者の世界が重なり合い混沌としていくさまを斬新なタッチで描き出す。
大物タレントとして多忙でリッチな毎日を送るビートたけし。一方、そんなたけしにそっくりな売れない役者・北野は、オーディションに落ちてばかりで、しがないコンビニの店員をしてなんとか生計を立てる日々。ある日、北野は偶然にもビートたけしと出会う。やがて、これが引き金となり、ビートたけしが演じる映画の世界へと迷い込んでいく北野。しかし、それは夢とも現実とも分からない不思議な世界だった…。


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