スケアクロウ (1973)

[046] ライオンの末路に見たもの……。

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アメリカン・ニュー・シネマは、ほとんど「=旅」。

「冷血」で言ったけど、
「新しい大陸」「新しいアメリカ」を
探していたからだと思うけど、この作品もその代表的な例。

190年代末から70年代初頭は、
世界的な規模で学生運動の波が起きた時代で、
私も隅っこでその波をかぶってたんだけど、
心情的にはほとんどこの「スケアクロウ」だった?

ジーン・ハックマンとアル・パチーノ気分……。

マックス・ミラン(ジーン・ハックマン)が窓口で
往復のチケット買おうとするんだけど、
金が足りないと言われて、靴底に隠してたお金を取り出す。
そこで映画は終わるんだけど、
狂って入院させられたライオン(アル・パチーノ )のところに
また戻れたのかな……?

かれ(ジーン・ハックマン)もまたやがて、
ライオンと同じような末路をたどるんじゃないかな……、
と、悲しく思えて、
しばらく客席を立てなかったことを覚えてる……。

なんでか?

いまにして思えばたぶん、
ライオン(アル・パチーノ )の末路に
学生運動の終焉を重ねて観てたんだとおもう。

だからマックス(ジーン・ハックマン)も
そうなるんだろうなあって……。


そういえばそのころ一緒に芝居やってた
渡辺まふみちゃんがこの映画大好きで……。
まふみちゃん、いま、どうしてるんだろう?
元気かなあ……。

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113分 アメリカ 青春/ドラマ

監督: ジェリー・シャッツバーグ
製作: ロバート・M・シャーマン
脚本: ギャリー・マイケル・ホワイト
撮影: ヴィルモス・ジグモンド
音楽: フレッド・マイロー

出演
ジーン・ハックマン マックス・ミラン
アル・パチーノ フランシス・ライオネル(ライオン)・デルブッキ
ドロシー・トリスタン コーリー
アイリーン・ブレナン ダーリーン
リチャード・リンチ ジャック・ライリー
アン・ウェッジワース フレンチー
ペネロープ・アレン アニー
ルターニャ・アルダ

ホモ・セクシュアルではない、男同士の深い友情を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作。出所したばかりのマックスは、南カリフォルニアの道路で、同じくヒッチハイクをしていたライオンと知り合う。ライオンは5年ぶりに帰ってきた船員で、自分の居ない間に生まれた子供に会うため、妻のもとに向かう途中だという。意気投合した二人は、共に行動することにしたが……。次第に深まっていく友情を、ロード・ムービー風に描く。ラストの、ライオンに対するマックスの友情が素晴らしい余韻を残す。パチーノ、ハックマンの好演は言うまでもない。

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