八月のクリスマス_1 (1998) 韓国

観るものを光と影の間(淡い)へ誘うホ・ジノ監督の記念碑的作品。

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(2008/01/05にUPした記事に補筆)


韓国映画の流れを変えたホ・ジノ監督の名作。

韓国映画はそれまでヨーロッパ映画をモデルにしていたんだけど、
この映画をきっかけに、民主化を終えた韓国の人たちは
自分たちの生活を自分たちの手で映画にし始めたんだよね。
そうして素晴らしい映画を次々に生みだしていった。
それが後に「韓国映画ルネサンス」と呼ばれるようになった
映画群なのだ…、というのがまあ私の勝手な読みなんだけどね(^^♪

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ソウルの片隅に小さな写真館があった。

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主人はジョンウォン(ハン・ソッキュ)という
まだ30歳前半の男である。

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家では父親と二人で暮らしだった。

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写真館は父親の跡を受け継いだのだ。

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一日中写真館にいて、訪れる客の写真を撮ったり、

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現像したり、写真を焼いたりしていた。
バイクで焼いた写真をお客に届けに行くこともあれば、

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病院へ診察を受けに行くことも。

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実は不治の病を抱えていて、余命短いのである。
そのことは彼と、彼の家族しか知らなかった。

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病院の帰りは通った小学校の運動場をよく訪れた。
子供の頃、誰もいない運動場に残るのが好きだったことを
よく思い出したからだ。

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ある日、婦人警官のタリム(シム・ウナ)がやってきて
駐車違反の車の写真を拡大して欲しいと言った。
ジュンウォンが「後にしてもらえませんか」と断ると
「おじさん、それはできないわ」と彼女は言った。

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彼はプラタナスの木の下で待っている彼女に
アイスキャンディーを買ってきて差し出した。
そして 「さっきは怒らせたかな?暑いし、朝から忙しくて」と謝り、
二人してアイスキャンディを食べた。

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以来、少し生意気な彼女は毎日のように訪れるようになった。

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「おじさん、私のカメラを修理して」

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「おじさん、仕事中だけど暑いのでちょっと休ませて」
などと言い(^^♪

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重い荷物を持った彼女に通りで出くわし、

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自慢のバイクで彼女ごと運んでやったり(^^♪

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そんなある日、結婚して街を出て行った初恋の相手
ジウォンに道端でバッタリ再会した。

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家に帰ると、結婚した妹が来ていて教えてくれた。
「ジウォン、可哀想なの。
旦那がギャンブルに手をだし、最近では殴るようにもなったそうよ。
兄さん、まだジウォンのこと好き?」

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父親はせっかくだからと、
息子ジョンウォンと娘夫婦の写真をカメラに収めた。

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明くる日、そのジウォンが写真館に来て言った。
自分の写真はもう捨ててくれ、と。
彼はショーウインドウに飾ってあった彼女の写真を片した。

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病院へ行った。

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秋まで命は持つのか。

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友人のチョルグ(イ・ハヌィ)を誘い、飲めない酒を飲んだ。
警察で暴れたのを覚えていないほど飲んだ。

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「おじさん」と、またタリムがやってきた。

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写真を撮ってと言われ、シャッターを押した。

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住む世界がやがて彼女と逆さまになるのだと思った。

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スクーターの修理に行くと、雨が降り始めた。
偶然彼女が通りかかったので傘に入れてもらい、
写真館まで送ってもらった。お酒を奢ると約束して。

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雨は止まなかった。
ジョンウォンは彼女のことを思った。

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夜、雨は激しい雷雨に変わった。
眠れず、父の部屋へ入り、父の顔を見ながら寝てみた。
子供の頃のように。

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タリムは少し元気のない顔で現れ、
お酒の約束を破ったことを謝り、仕事だからとすぐに帰っていった。

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彼女は「おじさん」に恋をしてしまったのだ。

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小学時代の同級生たちと河原へバーベキューへ行った。

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帰りに写真館で記念写真を撮った。

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タリムがやってきた。
初めて化粧をしている顔を見た。
「きれいだ」と冷やかすと、彼女は照れ臭そうに笑った(^^♪

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二人して遊園地へ行った。

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アイスクリームを食べた。
タリムが「おじさん」に奢った。

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それから小学校の運動場へ行き、二人して競争した。
子供の頃のように。

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二人して銭湯へ行った。
その帰り、ジョンウォンは兵役で軍隊に行った時の話をした。
歩哨に立っていた時、おならの匂いを嗅いだ。
そこは、昔、ある兵士が死んだ恋人が忘れられずに
後追い自殺をした場所だった。
彼は普段よくおならをしていたらしい、と(^^♪

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タリムはジョンウォンの腕を取ってその幽霊話を聞いた。
そして「面白いわ。でも怖い」と笑った。


※「八月のクリスマス_1」
※「八月のクリスマス_2」


●「スクリーン」さん
そうですか。シム・ウナさん、引退しちゃったんですかあ。
知りませんでした。いい女優さんです。惜しいですねえ。

●「スクリーン」さん
みたいですね。私も調べてみました。

●「ゆう」さん
いつもどうも。「ニューシネマパラダイス」、観ています。
そうなんですか。私も大好きな映画です。

●ライラックさん
ほんとにいい映画ですよねえ。私は大好きです。
おっしゃる通り、ハン・ソッキュもこの映画が最高ですよね。
「死を宣告されたジョンウォンが写真を撮りにきたお年寄りへの優しさ」
死を自覚したり、悼んだりすることがどんなに大切なことなのか、
改めて思い知らされます。

ありがとうございました。


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■97分 韓国 ロマンス
監督: ホ・ジノ
製作: チャ・スンジェ
脚本: ホ・ジノ オ・スンウク シン・ドンファン
撮影: ユ・ヨンギル
美術: キム・ジンハン
編集: ハム・ソンウォン
音楽: チョ・ソンウ
録音: キム・ボムス
出演
ハン・ソッキュ ジョンウォン
シム・ウナ タリム
シン・グ ジョンウォンの父
イ・ハンウィ チョルグ
オ・ジヘ ジョンスク
チョン・ミソン ジウォン

ソウルの市内で小さな写真館を経営しているジョンウォンは難病で余命わずかの独身青年。本人も家族も、残された日々を明るく過ごそうとするが、時折言いようのない哀しみに襲われる。そんなある日、ジョンウォンの店に交通警官のタリムが急ぎの現像を頼みにやって来た。それから毎日のように訪れるタリムと他愛のないおしゃべりを楽しむジョンウォン。ふたりは次第に心引かれていくが、思いを伝えぬままジョンウォンが入院する日がやってきた。

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この記事へのコメント

スクリーン
2008年03月28日 00:01
山崎様 こんばんは

【8月のクリスマス】シム・ウナさんの 最後の作品ですね。好きな女優さんです。ビョンホンssiとの共演者で、気になりDVDで観ました。ジョンウォンの役、ビョンホンssiならどう演じるかななんて思いながらみましたが、、、、ストーリー的には好きな分野です。

シム・ウナさんの ドラマ 【美しい彼女】お時間ありましたら、是非 ご覧ください。
魅力ある女優さんですが引退されて残念です。
スクリーン
2008年03月29日 00:05
山崎様 お詫び申し上げます。
【8月のクリスマス】シム・ウナさんの最後の作品ではありませんでした。勘違いです。
【インタビュー】でした。共演者 イ・ジョンエさん。
イ・ジョンエさんは。ドラマで、ビョンホンさんと共演作品(白夜)あり、他にも、砂時計など良い作品あります。
シム・ウナさん 清楚な方で、演技も旨く、ビョンホンさんとの再共演作 観たいですが もう無理のようですね。
間違った案内 申し訳ありませんでした。

ゆう
2008年03月31日 23:40
山崎さん こんばんは
八月のクリスマス 一度観ただけでしたが

一度観た時は 病気のおじさんと 若い娘さんの出会い
と勝手に解釈してましたが こちらにお邪魔して
もう一度 ハンソッキュと シムウナが観たくなり テレビから録画した ビデオを観ました。

病気で先が短いであろう息子を 気遣う家族の気持
その気持が痛いほど判るジョンオン・・タリムとの出会いで生きてる実感を感じたであろうジョンオン。
ジョンオンは 入院の後 タリムの姿を見つめてる・・・タリムに 声を掛ける事無くこの時の ジョンオンのように 自分の短い一生を 黙ってることって できるでしょうか・・

山崎さんの お陰でこの映画が終わった後の 余韻みたいなものを感じることが出来て よかったです

山崎さん ニューシネマパラダイス ご覧になった事
おありですか? また ビョンホンさんのことで申し訳
無いですが この映画 ビョンホンさんが 大好きな
映画なんです・・・

 一度観ただけでは 内容が把握出来なくて四回観て内容が判り段々と こころに響いてきました・・・
 

 
ライラック
2008年05月14日 22:40
山崎さん、こんばんは。
この作品のハン・ソッキュさんが一番好きです。
高度成長も近代化も、効率重視の世界も人ごとのようにしてくれる、セピア色の優しい世界。懐かしい気分に浸りながら見られました。
商売成り立つか心配なくらいの写真屋さんと父親との日常生活。嫁いだ妹とのやりとり。タリムとの出会い、タリムとジョンウォンの普通の人から見たらどってことない関係もジョンウォンにとっては最後に輝いたとき。
歯がゆいくらいに、自己主張しない。でも人間関係の深さ、思いやりが伝わってくる。死を宣告されたジョンウォンが写真を撮りにきたお年寄りへの優しさ、ぐっときました。

山崎さんのおっしゃる「画面には収まりきれない想像・・・」が心を支配して、このセピア色の作品が自分の中に居座り、シーンとシーンの間を想像し映像化しているのかもしれません。
素晴らしい作品ですね。


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