アウトライブ (2000)

[031] うん、面白い。ドラマのツボ押さえてる……。

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今週は韓国映画週間だあ!
と叫んで、韓国の映画を観てるんだけど、
これは結構いけた。面白かった……。

「ドラマは葛藤だあ」なんて
私より上の世代はよく言ってた。
相手との闘い、自分との闘い、葛藤……、
それがドラマなんだよ、ひとはそれを観てるんだよ、
ということなんだけど、
狭義の意味で言えばたしかにそう。

この映画は
そういう「ドラマ」のツボをちゃんと押さえて創ってる。
だから面白いんだと思う。

そこが「レストレス~中天~」や「デュエリスト」と
決定的に違うところなんじゃないかなあ……。

正直言って、最初はまたこれか……?
と思って観てたんだけど、
愛し合うジナとソルリ、敵役ジュングァンの
心の動きがすごく複雑に描かれてるわけ。
一筋縄ではいかないわけ。

物語の背景に
民族間の複雑な抗争史があるからなんだけど、
そのため、それぞれが
それぞれの心を誤解したり曲解したりして、
結局、悲劇的な結末を迎えてしまうんだよね。

もちょっと言えば、
その誤解や曲解が解けてたときには、もう死ぬしかないの。
死ぬことでその誤解や曲解が解ける……、そういうふうになってるの。
そういう悲劇なの。
古典的な物語の創り方だと言えば、まあそうなんだけど……。

で、その複雑な心の動きを、
まだ若いと言えばたしかに若い俳優たちなんだけど、
抑制しながら、けっこうちゃんと演じてるわけ。

そこにつくづく感心しちゃったあ……。

「レストレス」や「デュエリスト」の主人公たちの心は
単純すぎてペラペラ……。
相手や自分との葛藤がほとんどないの。
それで面白くなかったんだよねえ……。

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117分 韓国 アクション/歴史劇/ロマンス

監督: キム・ヨンジュン
製作: チョン・テウォン
製作総指揮: ユ・ジョンホ
原作: キム・ヘリン
脚本: キム・ヨンジュン
撮影: ビョン・ヒソン
音楽: キム・ジュンソン

出演
シン・ヒョンジュン ジナ
キム・ヒソン ソルリ
チョン・ジニョン ジュングァン
チャン・ドンジク ライ
チェ・ジニ ヨジン
ソ・テファ サジュン
キム・ハクチョル タルガ
キ・ジュボン グァクジョン
キム・スロ アシン
キム・ジュヨン ソルリ(子供時代)

韓国を代表する女流漫画家キム・ヘリンの人気漫画を映画化。蒙古族、漢族、高麗族の激しい勢力争いが繰り広げられる元朝末期の中国を舞台に描く一大スペクタクル・ロマン。高麗族の男と蒙古族、漢族の混血児である女との悲恋を軸に、1冊の秘伝書を巡る熾烈な争奪戦がスピード感溢れる演出で展開する。主演は「銀杏のベッド」のシン・ヒョンジュン。

1343年の中国・河北省。両親を早くに亡くした高麗族の子ジナはある日、美しい少女ソルリと出会う。以来、愛を深めてきた2人だが、ソルリの母の死をきっかけに彼女は父である蒙古族の将軍タルガの住む紹興へ連れて行かれ、離ればなれに。ジナはソルリとの再会を誓いながら、叔父グァクジョンから武術の全てを学ぶ日々が続く。やがてある時、グァクジョンが先祖代々伝わる秘伝書“飛天神記”を狙う刺客に襲われる。ジナは絶命寸前のグァクジョンから、両親の死と自らの出生にまつわる秘密を聞く。ジナは秘伝書を携え、ソルリのもとへ向かうのだったが…。

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