JSA (2000)

[032]私の内臓が泣いた……!


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まれに内臓がガクガク震えるほど感動する映画に出会うけど、
この映画も、そのひとつ……。

「凄い」なんて言葉も空しく聞こえるほど、すばらしい映画。

「シュリ」の動員記録を軽く突破するのも無理ないよね……。

中でも痛く感動したのは、
南北の歩哨兵4人が夜な夜な見張り小屋?で
談笑したり遊んだりするシーン。
たわいないと言えばじつにたわいないシーンなんだけど、
4人のこころが触れ合ってて、ほんといいんだよなあ。
4人見てるだけで、からだがガクカグするほど泣けてくるの……。

物語もそのシーンが核になってて、そこが成立しないと、
「なあんだ」で終わっちゃうかもしれない映画だよね。

キャラクターの組み合わせも面白くて、
この4人の俳優、いやあ、みんな凄いわ……。

事件後、
イ・ビョンホンがかたくなに口を閉じてしまうのも
ほんとによくわかる。
南北に分断された「国家」のもとで生きることより、
同胞(朝鮮人)として、民族として、あるいは
人間としてともに生きることを選んだからだよね……。


この映画に寄せられたコメントを読むと、
感動したけど「重い」っていうひとが多いんだけど、
正直言って「重い」ってのは私にはよくわからない……。

いや、たしかに重い映画だとおもうんだけど、
そういうふうに言うひとが多いのは、
こういう「重い」主題に耐えられるだけの
「こころの体力」を
日本人はもう失くしちゃったからなんじゃないかなあ……、
て、ちょっと気になるんだけど……。

ひどいなあと思うのは、「また南北問題の映画か」っていうひとたち。

ちょっと想像すれば、
他国によって南北に分断された現実は、
朝鮮のひとたちにとってはもっとも切実な問題だし、
繰り返し繰り返し問わざるをえない問題なんだって
わかるとおもうんだけど……。

いや、そもそも
その問題を作ってしまったのは日本なんだよなあ……。

この映画、
私には他人事としては観れないんだけど……。

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●「チング」さん、「kero」さん、
うれしいコメントありがとうございました。

●「スクリーン」さん
映画好きなものですから、みなさんと
たくさん映画の話ができるといいですね……。

●「うすゆき草」さん
私は九州生まれです。
韓国は距離的に近い、昔から交流があったということもあり、
複雑な気持ちで韓国映画を観ることもしばしばです。
38度線が一日でもはやくなくなることを祈ります……。

●「プサン」さん
たしかにイ・ビョンホン に寄りかかっているものが
多いかもしれませんね。
そうだとしたら、監督の責任も重大ですよねえ。

●ライラックさん
日本人はほんと心の体力落ちたなあと実感します。
徴兵制なくてもなんとかしないとやばいんじゃない?
って思いますよね。

●スクリーンさん
なんでこんなにクソ忙しいのか、わが身を恨みながら、
夜中、ひとりで100インチの画面でもう一度観ます…。
ガンホもいいけど、ビョンホンも負けてないと思いますけど…(笑)。

●スクリーンさん
トシを取るにしたがって雑用がドンドン増えていくような気がします。
どうしてなんでしょう…?(笑)
まったく春休みがありません、トホホです。
むかしは毎日みたいに映画館に通っていたのに…(泣)。
ああ、ビョンホンのDVD、なにか観たいですねえ…。

●テプンさん
巣鴨の稽古場の近くに染井霊園という有名な墓地があって、
公園になっているんです。しかもソメイヨシノの桜がたくさん
植えてあって、毎年、そこで花見をしています。きょう4月5日も、
ちょっと見てきました。満開でとてもきれいでしたよ。
このあたり、じつはソメイヨシノの発祥地で、それで「染井」という
地名で親しまれているんですね。どうです、すごいでしょう…?(笑)
これも、じつはなんですが、きょうたまたまある映画ファンの方たちに
稽古場を使っていただいて、上映会やって、その帰りに染井墓地を
ご案内したんですよ。なんという偶然でしょう…?(笑)
ところで私の知っているビョン・ホンの方たちもずいぶん
秋田へいらっしゃっみたいです。ドラマと映画が当たって、
秋田への観光客が少しでも増えるといいですね…(笑)。
私もTBS観たいですね、スカパーに入ろうかな…?

●チングさん
お元気ですか。
うわ~っ、しまった!! という感じです。
いま4月28日火曜日午後7時ちょっと前…。
ここのところ仕事・稽古で忙しくて更新もできず、
自分でもひさしぶりに覗いたんですよねえ。
せっかく貴重な情報いただいたのに、トホホ…です。あ~あ…(泣)。
韓国の歴史、他国のことではないだけにいろいろと気になります。
私は、いまは、韓国のひとたちが日本をどう見ているのか、
映画を見て肌で感じとろうとしているいるところでしょうか…。
最近では、ブログにはまだ書いていませんが、
「将軍の息子」3部作がそのあたりすごく面白かったです…。
ビョンホンの映画、今年、やっと映画館で観れそうで、
とても楽しみにしています。その時はもちろん…!

●村石太マンさん
あのチョコパイの話いいですよね、生きてます。

●きなこもちさん
私もまだ、ビョンホンもガンホも知らないころに観たんです。
なので、きなこさんと同じ感想を抱いてます。
ビョンホン、あの役「できない」って監督に相談したんですか。
なるほどなあ。
かれ、スター主義的な演技でやってきたってことでしょうね。
「悪魔を見た」をやる時、パク・チャヌクに一言いわれたみたいですけど、
その忠告受けて、「悪魔を見た」では、「JSA」の時のように、
等身大の人間を演じようとしたのかもしれないですね。
日本公開の舞台あいさつで、ビョンホン、
「美しき日々」のミンチョルの衣装を…?(笑)

ありがとうございました。

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■110分 韓国 サスペンス/ドラマ

監督: パク・チャヌク
製作: イ・ウン シム・ジェミョン
原作: パク・サンヨン 文春文庫刊「JSA共同警備区域」
脚本: キム・ヒョンソク チョン・ソンサン イ・ムヨン パク・チャヌク
撮影: キム・ソンボク
音楽: チョ・ヨンウク
主題歌: キム・グァンソク

出演
ソン・ガンホ
イ・ビョンホン
イ・ヨンエ
キム・テウ
シン・ハギュン

南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件。生き残った南北の兵士たちは何故か互いに全く異なる陳述を繰り返した。両国家の合意のもと、中立国監督委員会は責任捜査官として韓国系スイス人である女性将校・ソフィーを派遣。彼女は事件の当事者たちと面会を重ねながら徐々に事件の真相に迫っていく。そこには全く予想外の「真実」が隠されていた……。韓国で「シュリ」の記録を塗りかえ歴代興行収入No.1となったヒューマン・ポリティカル・サスペンス。

この記事へのコメント

チング
2008年03月14日 19:50
山崎さん、はじめまして。
私もこの映画には、大変胸を打たれました。

「こころの体力」って、いい言葉ですね。
確かに重い主題なのですが、おっしゃるとおり、南北分断の原因を作ったのは、日本の帝国主義だと思うと、切なさがいっそう募ります。
たとえ重くても、朝鮮民族の歴史、感情を理解しなければ、日本との和解はありえないでしょう。「こころの体力」をつけて、しっかり受け止めなくてはと、思います。

同じ民族でありながら一触即発の危機をいつも抱えている両国。そんな政治的側面を引きずりながら、徴兵される韓国の若者、若い韓国軍兵士を、イ・ビョンホンらが、見事に演じきっていたのに感動しました。
ソン・ガンホ演じる北朝鮮兵士も圧倒的存在で、さすが韓国を代表する俳優だと納得させられました。

この二人が共演している新作映画、『奴、奴、奴』大いに期待しています。(日本での配給が決まっていないようですが・・・)
もし上映された暁には、山崎さんのレビュー、楽しみにしておりますので、是非あげて下さいね。
kero
2008年03月14日 22:28
山崎さん、はじめまして
「心の体力」ドキッとしました。
私自身も落ちているみたいです。

この頃は、考えさせられる映画、重い映画は
避けて通りたいです。見に行く前から覚悟が
いります。でも、みなの批評とは想いが違うことも
あるので、映画はおもしろいですね・・・

映画館で見て、とうとうDVDまで買ってしまった
作品です。本当に体制の違いが、普通の若者達を
変えてしまう・・・4人の演技が素晴らしくて
原作も読み、南北関係の本をしばらく読み漁って
いたほどです。深い感銘を受けた映画です。
スクリーン
2008年03月22日 16:44
山崎様 こんにちは
休みの日 こちらを覗くのが楽しみになりました。
イ・ビョンホンファンは手放しに彼の作品を 高評価。しかし 巷ではどう観られてるのか気になることもあります。知人はイ・ビョンホン作品は テーマーが重たすぎて疲れると申します。
私はそうは思いません。きちんとしたテーマーがあり、知らなかった韓国の状況もたくさん知る事が出来、まさに近くて遠い韓国が、身近な物になってます。
暗闇でなく梟の登場から始まるこの映画(梟は全てを見ていたのですね)一度 二度だけでは理解出来ず、何度も観ました。初めて観たのはDVDです。その後日本での再上映があり、上映会館求め 遠方まで足を運び、でっかいスクリーンで出演者の細かい表情を観る事が出来ました。映画ははやりスクリーンで観たいです。
メイキングなど観ると苦労の数々。お茶の間で寝転がってみるには申し訳なく思い、つい 背筋を伸ばして観てます。この【JSA】共演者の演技もすごいです。
うすゆき草
2008年03月23日 22:46
山崎さんこんばんは!!

朝鮮が分断された直後の教会のクリスマスの時に
38度線で分かれた、家族の様子を劇にして行ったのを
思い出してこのJSAを見ました。
4人の心のつながり、最後に命を絶つ、
それが日本にかかわりがあるとは、しりませんでした。
もう少し勉強をしなければと思いました。

プサン
2008年03月30日 22:24
私はビョンホンのフアンですが、彼の映画は人に勧めるほど?好きではありません。あまりに、ビョンホンに寄りかかりすぎている気がするからです。
 でも、例外はこの作品です。
 彼女の写真を自慢げに見せるところ、互いの国の食べ物を試食するところ、片足相撲、どれも彼の演技が本当にその場にいる兵士のようで、他のメンバーもすごく楽しそうで・・・。 
 何よりラスト1分、これがなければ、この映画は本当に重い物になったと思います。心の体力を試すような、ビョンホンのカメラを遮るしぐさがすきです。これをラストに持ってきた監督のセンスはすごいと思いました。
 私板門店にいったことあるのですが、ラスト1分で出てくるビョンホンがやっていた歩哨は、背が高くて、頭が良くて、武術に優れ、顔がいいことが条件なのだと韓国のガイドさんが言っていました。
 監督はその辺の事情ももちろん加味して、こういうラストにしたのでしょうね。
ライラック
2008年05月13日 16:55
山崎さん、こんにちは。
ビョンホンさんが懲役中に脚本を読み、出演を決めたとお聞きしています。ご自分で兵役に就かれ、その経験が出演の後押しになったのでしょうね。
「心の体力」・・・そうだ!そうなんです。
同じ民族が分断され、懲役がある国に育つ人間と、敗戦していますが海に囲まれ自由な日本に住む人間と「心構え」がうんと違うと思います。
一見平和な国に住んでいると、どんどん「心の体力」が無くなるような、危機感欠如、いざとなったら絶対に韓国人強いだろうな、と思います。「心の体力」が無いと耐える力も欠如しちゃうんでしょうね。
分断され、自由に行き来ができない間柄だけど、個々の気持ちまでは分断されず、仲間になった。つかの間の連帯感、結束力。死をもってしか終れない絆に国の重みを感じました。
スクリーン
2009年03月31日 23:27
山崎様 こんばんは
シネカノン有楽町1で韓国映画フェア

JSA 2日に渡ってみてきました。時間があれば、また行きたい。^^
 ラストのスヒョク自決 今までは自責の念でと 思っていましたが、新たな解釈 発見。

  早うち名人のスヒョクは 条件反射で“北”兵士チョン・ウジン(シン・ハギュン)の額を打ってたんだな。でも 認めたくなく、スイスの将校(イ・ヨンエ)にも、言わなかった。でもでも 北”のオ・ギョンピルはしっかり見てて スイス将校に伝えた。ライターはもうタバコは辞めるからと返したが、スイスの将校の発した「ウジンはあなたが撃った。と ギョんピルが言ってた!!」自責の念のではなく、真実を知られていたから。。。
 う~~んそれにしても ガンホ氏 すごい役者です。ビョンホン氏も この作品後 すごい役者になったと思います。
スクリーン
2009年04月01日 20:14
山崎様  
くそ忙しいですか。 お体は壊さないでくださいね

大型スクリーン、音響でJSA 鑑賞いいですね。
今 春休みでちょいと 休みが続き 久々に映画館通いできました。
 勿論 ビョンホンさんが 一番ですよ^^
テプン
2009年04月06日 00:35
山崎さん、大変お久しぶりです。

お花見は済まれましたか?私の町は一ヶ月遅れのお節句なのに葉桜でした。

ビョンホンも秋田でのドラマ撮影は先月無事終わって28日に帰国しました。ハードな中出待ちをするファンに日本語で声を掛けたり、握手をしたりファンにとってたまらない時間だったようです。

たった1日あったオフには近場の温泉に行って一般客と温泉に入ったようです。撮影の合間には露天の混浴風呂にも入って先にいたファンは出るに出られなかったとか。

宿泊先、食事に行ったところ等皆さんからブログでビョンホンさんは礼儀正しくて丁寧な日本語でねぎらいの言葉をかけ、とっても気さくな人だと書かれてます。

スカパーのTBSチャンネルで来月撮影密着特集が放送されます。友達に録画をしっかり頼みました。今から楽しみです(笑)
チング
2009年04月26日 13:29
山崎さん、ご無沙汰しております。

今日はちょっとお知らせがあります。韓国映画と歴史についてのシリーズ:「韓流シネマ・抵抗の軌跡」が、4月28日火曜日からNHK教育午後10:25で、放映予定です。詳細は、http://www.nhk.or.jp/shiruraku/tue/index.html

どこに書き込むか迷いましたが、『シュリ』『JSA』の映画プロデューサー李鳳宇が語り手、また以前こちらで山崎さんの「心の体力」という言葉に出会ったことを思い出しました。

それ以来、私も朝鮮半島の現代史や自分の歴史認識の欠けているところを学びたいと思っていたのですが、なかなか実現できずにおりました。これは、大好きな映画の製作を追いながらということなので、楽しみながら学べるかと期待しております。

ビョンホンファンにとっては、6月6日の『I Come with tha Rain 』を皮切りに、『JI Jooe』8月下旬の『奴奴奴』まで、映画の公開ラッシュが続き、嬉しい悲鳴です。もしそれらをご覧になる機会がありましたら、御感想をお聞かせ頂けましたら何よりです。
村石太マン
2011年03月26日 16:11
ねたバレ ですが この映画は チョコパイの出てくる話ですよね。この映画も 最高ですね。政治とは 恐ろしいですね。映画同好会(名前検討中
きなこもち
2011年06月02日 02:53
この映画をリアルタイムで見た時は、まだビョンホンファンではなかった私。話題作と言う観点で見てたので出演者の名前も知らない時でした。でもその分映画のテーマにシンプルに入って行けた気がします。

今は、スクリーンにビョンホンさんが写し出されるだけで、心拍数が上がって一挙手一投足を目に焼き付けようという神経が働いてしまって公開1回目ではストーリーが頭に入らないんです。

この映画の撮影に入る前は、普通の二等兵をどう演じるか彼はすごく悩んで、監督に「できない!」と相談したというエピソードがありますが、この映画の中の彼は等身大の兵役に行く若者をオーラを消して演じる努力が感じられます。ヒーローがいない分普遍性がありますよね。

最後に、この映画の日本公開時に来日したガンホさんとビョンホンさんと一緒にファンの方が試写会を持たれたそうで、その時のビョンホンさんは、美しき日々のミンチョルの出で立ちだったそうで、その場に立ち合いたかったと心底思います。

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