友へ チング (2001)

少年時代ってなんだろう……?


画像


物語がちょっと粗雑だよなあ。
とくに後半、ヤクザの抗争の描きかた……。
欲張ってあれもこれも書きたがりすぎたからじゃないか……?

と、いろいろ注文つけたくなるのは事実なんだけど、
けっこう好きなんだよなあ、こういう話……。

なんで……?
たぶん、少年時代が物語の核になっているからじゃないかな?

子どものころ一緒に遊んだヤクザの息子ジュンソク と、
葬儀屋の息子ドンスが、後年、それぞれ対立するヤクザ組織へ入り、
結局、ジュンソクが手下を使いドンスを殺してしまうハメに……。

裁判にかけられたジュンソクは、
言い逃れしようと思えばできるんだけど、
殺害指示を出したことを素直に認めちゃうんだよね。
ドンスが何者にもかえがたい「友(チング)」だったから……。

という、単純と言えばまあ単純な物語なんだけど、
やっぱりすごく切なくなっちゃうんだよね……。

理由はたぶん、
少年時代に刷り込まれたものはそのひとの核を作る……、
みたいなことがわかるから……?

ごく普通に考えたって、
大学生ころから後にできた友人なんてのは、
生活が違ってきたりするとけっこう簡単に疎遠になったりするけど、
少年時代から思春期のころに付き合った友人てのは、
後年までずっと交友が続いたり、懐かしく思い出したりするじゃない……。

なんでかって言うと、
少年時代から思春期にかけて付き合った友だちってのは、
まだ自分が個人として強く形成されてるわけじゃないから、
無意識に強く刷り込まれるんだと思うよ。

そう言ってよければ、
その友だちが「自分の1部」みたいになってしまうんだよね。

言いかえると、少年時代の友だちってのは
利害関係で付き合ってるわけじゃないから……、
無償の姿で付き合ってるから
心の核として残っちゃうということ……。

この映画は粗はあるけど、
そのことをけっこううまく表現してると思う。
それで切なくなっちゃうんだよね。

一言、
ジュンソクやってるユ・オソン、いいです……!


●minmiさん
おっしゃること、ひじょうによくわかるような気がします。
それもひとつの「恨(はん)」の表れなんじゃないかと思っています。
もう亡くなったんですが、谷川雁さんという詩人がいらして、
その谷川さんが、
「朝鮮半島は侵略されつづけた歴史をもっているから……」
と、よくおっしゃっていました。
私には、そのことと無縁だとは思えないのですが……。

●keroさん
ユ・オソン、すごくいいですよねえ。
俳優やるんだったら「悪い奴」をやれ、
悪を表現できない俳優なんてだめだ……、
というのが私の口癖です……?
悪をやれるほど自分の許容力を大きくしろってことなんですけど……。
そういう意味で言うと、チャン・ドンゴンなんか
どうしても損しちゃってますよねえ、顔よすぎて……。

ありがとうございました。
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■118分 韓国 ドラマ

監督: クァク・キョンテク
プロデューサー: ヒョン・キョンリム チョ・ウォンジャン
脚本: クァク・キョンテク
撮影: ファン・ギソク
美術: オ・サンマン
衣装: オク・スギョン
編集: パク・コクチ
音楽: チェ・マンシク チェ・スンシク
メイク: チョン・ナムギョン
照明: シン・ギョンマン
録音: カン・ボンソン

出演
ユ・オソン ジュンソク
チャン・ドンゴン ドンス
ソ・テファ サンテク
チョン・ウンテク ジュンホ
キム・ボギョン ジンスク
チュ・ヒョン
キ・ジュボン
ヤン・ジュンギョン

本国韓国で「シュリ」「JSA」の興行記録をあっさり塗り替え大ヒットを記録したドラマ。70年代後半から90年代前半の激動の韓国を舞台に、幼なじみの親友が大人になり互いに対立する裏組織の幹部として宿命的な再会を果たすさまをノスタルジックにそしてダイナミックに描く。監督はこれが日本初登場となるクァク・キョンテク。
1976年夏、プサン。仲良く遊ぶ4人の小学生。ヤクザの息子ジュンソクは、口ベタながらケンカが強くまた友達思いで仲間の信頼も厚い。一方、葬儀屋の息子ドンスのほうもケンカっ早いが憎めいない奴。そして優等生のサンテクとお調子者のジュンホ。4人は幼なじみの大親友だった。しかし、小学校を卒業すると別々の中学へと進んだ。幸運にも高校で再び顔を合わせた4人だったが、昔のように一緒につるんでもどこかしっくり行かなくなっていた。そして、ある事件をきっかけにジュンソクとドンスは退学となってしまった……。


この記事へのコメント

minmi
2008年04月11日 18:53
「チング」って言葉には、韓国の男性には、特殊な思いがあるようです。
韓国人の(特に男性の)友情って、日本人男性のそれより、遥かに濃密な関係みたいなんですよね。
韓国の人たちと交流したとき、そのことを痛感しました。
それから映画を振り返ってみて、ようやくこの映画の凄さというか、切なさがわかったような気がしました。
あと、韓国人には、もともと一つだったものが分かれて、再び一つになろうとすることに、何かものすごい執念のようなものがあるのだと思います。
過去の記憶や揺籃期の思い出など、すごく美化したがるのです。
二つに引き裂かれた民族への思いもあるのだと思いますが、それだけではないような…うまく言葉にならなくて…よくわからないことでもあるのですけど、すごくすごく引っかかる部分なのですけどね。
kero
2008年04月12日 22:44
>ジュンソクやってるユ・オソン、いいです……!
いいですよね・・・美男子ではないのに、強烈な
印象です。廃人の姿、チングだからと言うシーン
今までは、脇役でしか見たことがなかったのに、
凄い存在感でした。

韓国人の情・・凄く感じました。DVDで見てから
どうしても、原作本が読みたくなりました。
クァク・キョンテク 監督の実体験とあり、
原作・ノベライズ本の終わり方も
とても印象的でおもしろかったです。

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