誰が俺を狂わせるか (1995)

笑える笑える。これ、イ・ビョンホンの最高傑作かも……?

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「誰が俺を狂わせるか」なんていうタイトルなんで、
ん? ちょっと深刻な映画かな……?
と思ったら、意外や意外……、コメディだった!

いやあ、のっけから1本とられたあ。
やるじゃん……。

しかも、
イ・ビョンホンの映画デビュー作なんだけど、
ほんと、笑える笑える……、
思わず、もしかしたらこれイ・ビョンホンの最高傑作かも……?
なんて思っちゃったよ。

あ、言っとかなくちゃ。

映画出演2作目だという「ラン・アウェイ」は
「う……………」で終わったんだけど、
やっぱりホン(脚本)と演出(監督)のせいだったんだよなあ、
と、安心しちゃった……。

何にいちばん感動するかっていうと、
笑いをとろうとすると妙にわざとらしくなったり、
臭くなったりしがちなんだけど、そういうところが全然ないとこ……。

いや、違うな。

イ・ビョンホン、端から笑わせようなんて思ってないんだよね。
そんなこと全然思ってなくてさ、
物語の中の人物イ・ジョンドゥをただ一生懸命
「生きよう」としてるだけなの……。

その人物イ・ジョンドゥがたまたま不器用で、
やることなすことなんかとんでもないもんだから、
こっちも笑えるだけでね……。

そこのところがほんと、
イ・ビョンホン、やっぱり凄いなあって感心しちゃう。

演技っていうと、
ほとんどの人が「お芝居する」ことだって思ってるけど、
違うんだよね。
お芝居しないことなんだよね。
お芝居しないで書かれた物語の世界を「生きる」ことなんだよね。
みんながこの世界を、現実を生きてるみたいにさ……。

イ・ビョンホンはそのことほんとよく分かってるんだよねえ。

それに最後、
「こいつらが俺を狂わせるんだ」って
意外な展開をみせるのもすごくいいよねえ。
店の中で銃ぶっ放して、
「甘い人生」の演技の片鱗、もう十分見せてるし……。

相手役のチェ・ジェンシルもいいなあ。
好きだなあ。
どっちかというとソフトなイ・ビョンホンには、
こういうちょっとハードめの
チェ・ジェンシルみたいな女優が相手のほうがいいかも……。

まだ観てない方にはお薦めです。

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●ゆうさん
そうですか、イ・ビョンホン自身も言ってるんですか。
考え方がしっかりしてるから、しっかりした演技ができるんでしょうね。
チェ・ジェンシルが相手役に選んだという話もいい話です。
当時の人気スターだったということですけど、
彼女、いまも俳優やってるんですよね……?

●うすゆき草さん
むッ? チェ・ジンシルとが最高のコンビだって
なんではやく教えてくれないんですかあ……(泣く)。
う~ん、興行的に失敗ってのは解せませんねえ。
みんなコメディあんまり好きじゃないってことなのかなあ……?

●真実さん
みなさん、けっこう
チェ・ジンシルとのコンビがいいって思ってらしたんですねえ。
安心したというか、うれしいです……(笑)。
チェ・ジンシル、私生活が大変だったんですね。
でも復帰してまた大活躍だとか。
ファンとしてはうれしいです。(まだ俄かファンみたいなもんですが)
がんばってほしいですよね。
彼女の作品、探してぜひ観たいです……。

●ジュノさん
みなさんにはさすがに負けそうですが、
私もいまやすっかりビョンホン・ファンです。
まだ観てないのがたくさんあるので楽しみです……。
「4分間のピアニスト」もぜひ観ます。ありがとうございます。

●ソヌッチさん
私もすごくすっきりしましたあ……(笑)。
ビョンホン、けっこう監督に忠実な俳優さんみたいですから、
「ラン・アウェイ」はあんな結果になったんだと思います。
いやあ、絶対間違いないですよね。
それに私が若い頃入れ込んだアラン・ドロンも
「え~っ、なに、これ? つまんない。なんでこんなのに出るの?」
みたいな映画に平気で?出たりしてましたからねえ……。
でも、そういうこともあっていいんじゃない?
って思ってました……。
ビョンホンにもそう思います。10割でなくてもいいんです。
どんな天才打者だって4割打てないんですからあ……。

●スクリーンさん
「エッチな場面、TV界で人気絶頂の 俳優にここまでやらせるか」
ほんと、そこが日本と全然違うところですよね。
でも、ちっとも下品じゃないし、
男心をとてもうまく描いてると感心しました。
さすがビョンホン……?
チェ・ジンシルさんの相手、野球選手だったんですか……。
「手紙」こんどぜひ観ます。

●sinoさん
すこし慣れましたが、ビョンホンになるとみなさんすごいですよね。
たくさんコメントいただいて、私だけのブログじゃなりつつあります。
ほんと、願ったり叶ったりでとてもうれしいです……。
ラスト、ちょっと素を見せて、男の私でも
「かわいいでよ」なんて言いたくなりますねえ。

●ポッサムキムチさん
え~っ、チェ・ジンシルの元旦那、あのチョ・ソンミン投手ですかあ!
子供のころからジャイアンツ・ファンだったので、
チョ・ソンミンはもちろんよく知っています。
思ったほど活躍はできませんでしたが、
スタイリッシュな投手でけっこう私のお気に入りだったんです。
韓国の女優と結婚したことも知ってましたが……。
しかし相手がチェ・ジンシルだったとは……! びっくりしましたあ……。

●真実さん
相手を脳内変換して観る……、
ものすごい芸当ですね。いやあ、凄い、凄い……(笑)。
「励まされたり相談に乗って貰ったり」……、
なんだか妬いちゃいますね。
教えていただいたチェ・ジンシルの映画、
時間つくってぜひ観てみたいです。

●ライラックさん
なかなか傑作だと思いますね。
ましてこの年齢でこれできるの?と思うと、ほんとすごいです。
いまのところ「甘い人生」が最高なんでしょうが、
これも、「我が心のオルガン」「夏物語」「純愛中毒」も
なかなか捨てがたくて……(笑)。

ありがとうございました。

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101分 韓国 コメディ/青春

監督: ク・イムソ
製作: パク・チャンフン
脚本: ヒョン・ナムソプ ク・イムソ
撮影: チョン・グァンソク
音楽: ソン・ジェイル

出演
イ・ビョンホン イ・ジョンドゥ
チェ・ジンシル キム・ジュヨン
キム・イル
チェ・ジョンウォン
クォン・ビョンギル

当時、TVドラマ界で青春人気スターとして人気を得ていたイ・ビョンホンが25歳にして映画俳優の道を歩み始めた記念すべきスクリーン・デビュー作。当時、韓国で最も人気を集めていた女優チェ・ジェンシルを相手役に、屈折した文学青年を演じ、これまでの爽やかな青年像とは180度違った姿をみせた。眼鏡姿で仕事も恋もうまくいかない不器用な男の生き様を、軽快なテンポで描いたコメディ。コミカルな演技と真面目で一途な眼差し…今や、アジアを代表するトップ・スターに上りつめたイ・ビョンホンの初々しい演技は必見!
作家を志しているジョンドゥ(イ・ビョンホン)は、文学賞に応募するが6回も落選。恋人ジュヨン(チェ・ジンシル)は彼の無能さに呆れるばかりだ。ジョンドゥはふられることを恐れ、ジュヨンとの結婚のために作家の夢を諦めて、製薬会社の営業職に就く。ある日、会社の異動でジュヨンはジョンドゥの働く部署に彼の上司として異動してくる。同僚はジュヨンの有能ぶりに感銘を受ける一方、ジョンドゥは無能の烙印を押される始末。危機に陥ったジョンドゥは、軍隊の訓練でライフル銃を持った途端、何かがはじけた。ジョンドゥが銃を片手に向かった先は…?


この記事へのコメント

ゆう
2008年04月15日 11:48
山崎さん こんにちは
誰が俺を狂わせるか 山崎さんの コメント 嬉しいです♪ビョンホンさんは シナリオの中の人物を 演じるでなく 生きる 山崎さんの仰ったような事 常々彼自身が仰ってることなんですょ・・・
不器用な ジョンドゥが可愛くて・・ストーリーも 小気味良い位に早くて 最後のカフェの ジョンドゥ切なくて 哀しくてでも笑えて・・・最後まで悪い人は居なくて・・・
山崎さんの ソフトなビョンホンに ハードなジンシルが似合うの お言葉超嬉しいです♪よくお似合いのお二人です。 当時のスターだった チェ・ジンシルさんが ビョンホンさんを 相手役にと 望んだそうです
山崎さんの ビョンホンさんの映画へのコメントいつも 嬉しいですが 誰俺は特に嬉しい! ありがとうございます 
うすゆき草
2008年04月15日 12:43
山崎さんこんにちは!!

誰俺見てくださったのですね。興行的にはだめだったようですが、私は好きな作品です、彼はコメデイアンでもあるのです、昨年アリーナツアーというイベントがありましたが、その中で李教授という架空の人物を演じたのですが、可笑しくておかしくてすごい人だとおもいました。
ジンシルさんは最高のコンビだと、大好きなふたりです。ドラマで恋の香り アスフアルトの男 等映画とは違った演技力を発揮しましたよ。
さて次は彼ら ですね
真実
2008年04月15日 18:20
山崎さん こんばんは♪

私も山崎さんの誰俺に対するコメント嬉しいです~ありがとうございます!

誰俺 日本で言うならバカヤローみたいな感じが私も好きです ビョンホンシのブラックコメディー また観たいと思います 私もジンシルさんとのコンビが大好き♪お似合いだし最高のコンビだと思ってます!なので山崎さんの言葉嬉しかったです☆
ジンシルさんは2000年に結婚するまでずっとトップスター 結婚後お子さんが生まれたり離婚のトラブルがあり一時は大変な時もありましたが今も大スターですよ♪
2005年に復帰 その作品以降ずっとヒットを飛ばし復帰作ではビョンホンシと共に百副想演技大賞の演技賞を受賞してました!
ジュノ
2008年04月15日 20:09
こんばんは!

この作品のイ・ジョンドゥが本人は真剣に一生懸命に生きてる姿をビョンホンさんが自然に演じてますよね?

いつもビョンホンさんは作品の人物になりきるために、凄い集中力を持って撮影に挑んでますから、山崎さんの評価は大変嬉しい限りです♪

もう10作品も載せて頂いて、毎日楽しく訪問してます。

勿論映画大好きな私は全ての作品をチェックさせて貰ってます。

それから全く違うコメントで大変申し訳ありませんが、
ドイツ映画で”4分間のピアニスト”観て来ました。

ピアノに弱い山崎さんとの事で、6月にDVDリリ-スしますので、少し重い作品ですが観てくださいね。

ソヌッチ
2008年04月15日 21:32
山崎さん こんばんは。 

先日はお返事ありがとうございました。
>「ラン・アウェイ」は
やっぱりホン(脚本)と演出(監督)のせいだったんだよなあ・・・
そうなんです! そうですよね!
私自身ずっ~~~と、そう思っていたのです。
これで、すっきりしました。笑

「誰俺」は、おもしろいですよね。
人間の本質がうまく出ています。
最後のお店のシーンなんかは圧巻でした。
ざまぁみろ、って心の中で叫んじゃったわ。
よくここまで我慢したよね ってほめてやりました。

山崎さんと一緒にビョンホン映画を観ているようで、
楽しかったです。ありがとうございました。
スクリーン
2008年04月15日 22:30
【誰が俺を狂わせる】ご覧になって 大笑い^^
分かります。<【誰が私を笑わせる】それは イ・ビョンホンです。^^ こんなタイトルで 応戦したい気分。 初の映画出演 一生懸命の演技 分かりますよね。再上映あるたびに 映画館 行きますが 皆 大笑いです。館内 爆笑です。ちょっぴり(いえ 最初 観た時は@@ ビョンホンファンとしてはショックな場面)エッチな場面、TV界で人気絶頂の 俳優にここまでやらせるか。。。
ここまでやらせるかは この後 三作目でも乞うご期待。
スクリーン
2008年04月15日 22:35
続きです。(字数制限あり)
チェ・ジンシルさん この当時 トップ女優の ビョンホンさん お名指しの共演。
現在も活躍されてます。ドラマ中心かな。かつて野球選手と結婚 離婚後復帰。ビョンホンさんとは ドラマで共演 【アスファルトの男たち】(例のチョ・ウソンさんも、イ・ヨンエさんも出演)や 【恋の香り】があります。多彩な役を演じてますね。
さて 作品の話題に戻りますが、監督 演出 ストリーが良いのでしょうか。若い頃の出演ですが、この作品は大好きです。今では 彼も じっくり作品を検討して出演できる 状況ですが、日本も韓国も デビュー当時は
しょうがないのかな。これからも 良い作品に出会った欲しいです。駄作 良作 興行成功 不成功 ありますが みんな ふっくるめて今の ビョンホンssiの存在。ファンは どの作品も 大切にしてます。
スクリーン
2008年04月15日 22:46
山崎様 先ほどは 本作品掲載に嬉しいあまり ご挨拶なしで いきなり コメントして失礼しました。

チェ・ジンシルさんの作品 紹介です。
共演 パク シニョンさん 純愛ものです。まだ私も観てませんが 気になる内容の作品です。
【手紙】
the letter
편지
製作年 1997
時間 102
93(日本版DVD)
製作・配給
企画・原案 アートシネマ シンシネ
sino
2008年04月15日 23:53
こんばんは! うはっ、大盛況ですね。
情報満載ですっかり読み込んじゃいました。山崎さんの解説
ビョンホンがインタビュウの中で語ってる俳優論と全く同じで、驚きと共に皆さんと同じく本当に嬉しく思いました。私が観たのは4作目位だったかな。ビョンホンにのめり込む自分が怖くて、これで幻滅して脱出するはずだったのですが・・
意味が無かったですね。(笑) 最後に連行されてくジョンドゥ 駆けよる彼女と抱擁の後、ニカって笑いますよね。その瞬間ビョンホンになってませんでした?随分前に観ての記憶ですけど、あ~あ、油断すると、すぐ素敵になちゃうんだから・・・と思ったのでした。 チャンチャン!
ポッサムキムチ
2008年04月16日 16:18
こんにちは!またひとり「俳優イ・ビョンホンさん」をこよなく愛する者、参上致しました。利発でちょっとハードめなジンシルさんとの相性、私もとてもいいと思います。離婚後エネルギッシュに活躍されている彼女を観ていただきたく「映画を観よう」のタイトルからはどうかな?と思いましたが、現在BSでも放映中の「バラ色の人生」(ドラマ)お知らせします。復帰後の彼女も素敵です。余談ですが元ジャイアンツのいたチョ・ソンミン投手が元旦那様で当時「韓国の人気女優と結婚」と報じられていたような覚えが。ご存知でしょうか?
★「甘い人生」から10作品の感想、楽しく嬉しく読ませていただいています。「さらにこれからますます進化し続けるイ・ビョンホンさん」いつまでも気になる俳優として感想お願いいたします。ありがとうございます。
真実
2008年04月16日 19:19
山崎さん こんばんは♪
 
ジンシルさんの手紙 私はビョンホンで脳内変換して観てしまいました(笑)年齢もあるのでしょうが結婚後はドラマ中心 確か結婚前の映画が燃ゆる月でした(これはソルギョングシやキムユンジン共演の大作)

ばら色はもとより今やってるドラマ 私の生涯最後のスキャンダルもジンシルさん自身が評価されてるようだし数字も上がってるいうですよ!

ビョンホンとジンシルさんは親しかったようで随分励まされたり相談に乗って貰ったり そんな2人だったとか...
私は活躍の場やしかたは違えど今も2人が輝いてる事 長きに渡って頑張ってる事が嬉しいなと思ってます!

ライラック
2008年05月16日 23:26
山崎さんこんばんは。
山崎さんのコメント、的を得ているなんてもんじゃありません。こんなふうに大好きなビョンホンさんのことを俳優として、演技を通して深く理解してくださることが嬉しくてたまりません。

この作品、過去のビョンホンさんを見たい、知りたい一心で観たのですが、のっけからずっこけて、あれ~?こんななの?・・・「美しき日々」のミンチョルや「オールイン」のイナを観てからだったので、演技の幅広さに驚きました。そして、笑いました。
こんなとこまでするんだ!(笑)・・・『物語の世界を「生きる」』って、引き出しをたくさん持っていないと、リアルにならないんでしょうね。

私の中の「最高傑作」は今のところ、「甘い人生」ですが、夏に韓国で公開される通称「奴」も期待しています。

お忙しい中、毎回お返事いただき恐縮しております。
ありがとうございます。

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