陸軍中野学校 (1966)

市川雷蔵のナレーションがほんと抜群だよ。

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市川雷蔵というと
「眠狂四郎」シリーズを思い浮かべるひとが多いだろうが、
「陸軍中野学校」シリーズを忘れちゃいけないよね。
かっこいいよお。(^^♪

これはシリーズ第1作。
雷蔵の演じる三好次郎が、陸軍中野学校でスパイ教育を受け、
任務地支那へ出発するまでのお話。

日中戦争直前の1937年。
予備士官学校を卒業、
陸軍少尉になった三好次郎(市川雷蔵)は、
靖国神社に近いバラックに呼ばれる。

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ここ、私が二松学舎へ行く時、毎週通ってるところ。
アホだから靖国抜ける間、気分は三好次郎。(^^♪

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彼は、草薙中佐(加東大介)を所長とするスパイ養成所、
陸軍中野学校の一期生に指名されたのである。
養成員は他に17名。
彼らは本名ばかりか家族も出世も捨てさせられる。
三好も名を「椎名」へ。
そしてそこで1年間、過酷なスパイ教育を受ける。

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その草薙中佐。われらが加東大介。
このひと、ほんと何やってもいいよねえ。
いろんな作品に出てくるんだけど、
このひとがつまんなかったこと、面白くなかったこと、1度もない。
すごい俳優さんだったなあと改めて感動するよね。(^^♪

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当然、過酷な教育に脱落する者たちも出る。

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三好はじつは母、婚約者・布引雪子(小川真由美)と暮らしていたのだが、
陸軍省から任務を受けたと姿を消し、ここへやってきたのである。

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その雪子は音信不通になった三好を探し始める。
途中、陸軍参謀本部の前田大尉(待田京介)と知りあい、
参謀本部のタイピストにならないかと誘われる。
われらが待田大尉はこの美女をわがものにしようと思ったのだ。
おい、こらこら、京介!(^^♪

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雪子は勤め先・ベントリイ商会の店主ラルフに辞職を願い出、
陸軍参謀本部にタイピストとして勤め始める。
三好の消息を得るには都合がいいからだ。
英国領事館に通じている店主ラルフは雪子を利用すべく
寛大に受け入れる。

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1年後、草薙中佐は椎名(三好)ら三人に、
英国領事館の外交電信暗号コードブックの内容を入手するよう命じる。
今風に言えば卒業試験である。(^^♪

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椎名はアメリカ帰りの洋服屋に成りすまし、
ポーカー好きな領事館の暗号係デビットソン(E・H・エリック)に接近する。
エリック~!(^^♪ 
どうだ。われらオールドファンには超懐かしいだろう(笑)。
若いひとよ、このひと、めちゃくちゃ人気あったんだぜえ。♫

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ほかの同期生二人は、領事館に出入りしている中国人コックを買収。
椎名がデビットソンのポーカーの相手をしている間に領事館に侵入、
コードブックを入手し、草薙中佐の手元へ。

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草薙中佐からそのコードブックの解読を言い渡された前田大尉は、
調子に乗ってそのことを雪子に喋る。
われらが京介は、自分がいかに偉いか告白することで
お気に入りの部下女性をわがものにしようとする今時の上役なのである。(^^♪

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翌日、前田大尉はコードブックを草薙中佐に付き返す。
この暗号ブックはすでに役に立たない。
英国は盗まれたと知り、全面的にコードを変えている、と。

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椎名は、参謀本部から秘密が洩れたのではないかと
本部に探りをいれる。

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彼は暗号班のタイピスト室を覗いて驚く。

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雪子の姿があったからだ。
不審に思い、仕事を終えた彼女のあとをつける。

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そして雪子がラルフと紙片のやりとりをしているのを目撃すると、
引ったくりを装って雪子から鞄を奪い、
紙片から雪子が英国諜報機関の手先であることを知る。

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椎名は草薙中佐に報告する。
草薙中佐は椎名に、憲兵隊に渡すな、彼女を救えと暗に言う。
椎名は返す。私は彼女を愛しているが、
このままでは陸軍中野学校の名折れになります、と。

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夜、椎名は三好として雪子のいる家へ帰宅する。
彼女は驚く。

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三好は音信不通にしていたことを謝り、食事に誘う。
そうしてホテルに入り、「とりあえず形ばかりの三々九度を」と
彼女とワインで乾杯する。

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ベッドに入った雪子は三好に抱かれたまま死ぬ。
かれは雪子のワインに毒薬を混入したのである。

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陸軍中野学校、1期生卒業式。
すでに欧州では戦火の火蓋が切られていた。

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草薙中佐に任務を与えられた椎名はひとり、シナへと向かう…。

この「陸軍中野学校」シリーズは、
実を言うと「眠狂四郎」シリーズとよく似ている。
この椎名も狂四郎もある意味「悪」に身を染めている。
にもかかわらず観る側は二人に身を入れてしまうからである。

悪の魅力がよく描かれていると言えばそれまでだが、
二人にもともと悲劇性が背負わされてるからだと思う。

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映画はちと説明的すぎる嫌いがあるが、
それを救って余りあるのが雷蔵のナレーション。
まあ、とにかく声がいい。痺れる。

抑揚を徹底して抑えた雷蔵の語りを
「棒読み」っていうふうに捉えるひとが多いんだけど違うね。
あれが「語り」。俳優が「物語る」ってやつなんだよね。

ナレーションやセリフは
「詩(うた)」じゃないんだから歌っちゃだめなんだよね。
むやみに抑揚つけちゃ、だめ。絶対にだめ。

このメイン俳優中では小川真由美がちょっとその典型。
セリフを歌っちゃってるから、
セリフに節つけちゃってるからなに言ってるもんだから1番わかりにくい。

少し言いかえると、声(言葉)が十分に外に出て行かないで、
自分の体のなかにくぐもってしまってる訳。
あれはセリフを歌おう、人物の気持ちを表現しよう
としちゃってるからなんだよね。

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舞台俳優はほんといやになるほどそういうひとが多いよね。
NHKの舞台中継観てごらん。
あれ観て面白いとひとを私は聞いたことがないんだけど、
その理由としてほとんどのひとが舞台はやっぱり生でないと、と言う。
でもそれも間違い。

おお~い、エリック~~!(笑)

俳優の声が画面を抜けてこっち側に飛び出してこないからなんだよね。
俳優の声(言葉)が自分の体から出て行かないので、
画面のこっち側に飛び出してくる訳がない。
こっち側に飛び出してこないから「生」な感じがしないんだよね。

ま、いいや。
このことはもうあちこちで嫌になるくらい書いたり喋ったりしてきたけど、
わかるひとあまりいないもんな。(^^♪

わかりたかったら、雷蔵や加東大介のセリフの喋り方、声の出し方と、
小川真由美のそれとをよ~く聞いててごらん。
違いがよくわかるから。
なんてよく言うだけど、聞き分けることのできないひとは
いくら聞いても聞き分けられないのかもな。(^^♪

ああ、今夜もおらはひとり雷蔵に痺れたぜい。
なんて美しいんだろうねえ。(^^♪


■95分 大映 サスペンス/ドラマ/戦争

監督: 増村保造
監修: 日下部一郎
企画: 関幸輔
脚本: 星川清司
撮影: 小林節雄
美術: 下河原友雄
編集: 中静達治
音楽: 山内正
出演
市川雷蔵  三好次郎
小川真由美  布引雪子
待田京介  前田大尉
E・H・エリック  オスカー・ダビッドソン
加東大介  草薙中佐
村瀬幸子
早川雄三
仁木多鶴子

日中戦争が始まろうという1937年。予備士官学校を卒業し陸軍少尉となった三好次郎(市川雷蔵)は、靖国神社に近いバラックに呼ばれた。草薙中佐(加東大介)が所長を務めるスパイ養成の陸軍中野学校だ。一期生18人は否応なく本名を捨てさせられ、家族も出世も捨てさせられた。次郎も「椎名」という偽名で1年間諜報活動のための教育を受けたが、過酷な状況下で自殺した者も出た。やがて次郎ら3人に、英国領事館にある暗号解読のコードブックを盗むよう命じられ、成功したものの、参謀本部からの情報によってコードが変えられてしまう。参謀本部にはかつての婚約者雪子(小川真由美)が働いていた…。



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