題名のない子守唄 (2006)

[115]物語の線がちょっと細すぎる……?

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う~ん、ちょっと期待外れかな……?

ジュゼッペ・トルナトーレ監督にたいする期待が
大きすぎたせいかもしれない。

「ニュー・シネマ・パラダイス」と「海の上のピアニスト」、
めちゃくちゃ良かったからなあ……。

イチローだって4割打てるわけじゃないんだから、
ま、いいかな……?
文句なく「おすすめ作品」のレベルにはあるんだし……。

なんといっても
物語の根底にあるウクライナがまずかった……?

働きたいのだけど職がない。
そこで女たちが子どもを産み、
その子どもを、金はあるけど子どもがいない、
子どもを欲しがっている国外のブルジョア階級(古いなあ)に
闇で売りつける……。

主人公イレーナ(クセニア・ラパポルト)がそうやって産んだ子は9人。
その最後に産んだ子を探し求めて……、

というやつなんだけど、ネタバレしてしまうと、
「なあんだ」というだけで終わっちゃうというか……。

ウクライナではそういう仕事しかなかった、
闇組織のボス(黒カビ)に脅されてやりつづけた
という設定だったとしても、

黒カビとの間にもっと
なにか人間臭い物語がド~ンと一個ないと、
アダケル家での出来事だけでは物語が弱いよなあ……。

たぶん本人もわかってたので、
無理やりサスペンス仕立てにしちゃったって感じ……?

しかしさすがラストはジュゼッペ・トルナトーだよねえ。

イレーナが出所すると、
4歳だった女の子テアが
すっかり成長してイレーナの前に表れるんだけどね、

そのときのイレーナとテアの表情が
いやあ、ものすごくいいの……。

二人の表情を観れるだけで許せる作品……?

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●ソルロンタンさん
ヒロインに感情移入して見れるような
物語の創り方にちょっと失敗してますよね。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督に別の狙いがあったのかもしれませんが、
いずれにしろうまく伝わってこなかったような気がします、
残念ですけど……。

ありがとうございました。

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121分 イタリア ドラマ/ミステリー/サスペンス

監督: ジュゼッペ・トルナトーレ
製作総指揮: ラウラ・ファットーリ
脚本: ジュゼッペ・トルナトーレ マッシモ・デ・リタ
撮影: ファビオ・ザマリオン
美術: トニーノ・ゼッラ
衣装: ニコレッタ・エルコーレ
編集: マッシモ・クアッリア
音楽: エンニオ・モリコーネ

出演
クセニア・ラパポルト イレーナ
ミケーレ・プラチド ムッファ“黒カビ”
クラウディア・ジェリーニ ヴァレリア・アダケル
ピエラ・デッリ・エスポスティ ジーナ
アレッサンドロ・ヘイベル マッテオ
クララ・ドッセーナ テア・アダルケ
アンヘラ・モリーナ ルクレッツァ
マルゲリータ・ブイ 弁護士
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ ドナート・アダルケ

「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、謎に満ちた一人の女性を主人公に、その秘められた目的と強い意志が突き動かす彼女の行動の顛末を、徐々に明らかとなっていく哀しみの過去とともにミステリアスかつサスペンスフルに描くミステリー・ドラマ。主演はロシア出身のクセニア・ラパポルト。
北イタリアのトリエステ。この街にやって来た一人の女性、イレーナ。ウクライナ出身という彼女の過去も、ここへやって来た理由も、誰一人知らない。やがて、彼女はある家族に近づいていく。それは、貴金属商を営むアダケル家。そして偶然を装い、アダケル家のメイドになることに成功、夫婦の一人娘テアの子守役も兼ね、次第に家族の信頼を獲得していくが…。


この記事へのコメント

ソルロンタン
2008年07月07日 08:42
山崎さん おはようございます。
私もこの監督作品大好きで何本も観てます。
特に「ニュー・シネマ・パラダイス」(ビョンホンさんも大好きな映画)は何度観たか分からないほど。

で、期待してたんですが・・・・ウ~~ム
なんか全体的に荒いというか、ヒロインの不可思議な行動を説明するための様々な設定、エピソードに説得力や必然性が感じられず観ているうちにだんだん??だらけに。

すべて「母性」のなせる業(わざ)としてそこに収斂させたかったのかとも思いましたが、それにしてもヒロインの行動はあまりに身勝手すぎるのでは。
あの一家とヒロインを助ける人達に対して随分酷いことをしている印象が強くてどうもヒロインが理解できないままでした。
ただ、やはり最後の二人の表情で私も救われた気がしました。

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  • mini review 08304「題名のない子守唄」★★★★★★★☆☆☆

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