シティ・オブ・バイオレンス-相棒- (2006)

[136]リュ・スンワン監督にスタンディング・オペレーション……!


画像     シティ・オブ・バイオレンス
     なんていうから、
     アメリカン・ギャング調かな?と思ったら、

     おっとどっこい、
     日本の古きよきヤクザ映画の
     エキスを吸い取ったみたいな傑作だった……。


     
まあ、考えてみれば当たり前……?

リュ・スンワン監督、
韓国のタランティーノって言われてるんだけど、

そのタランティーノは
日本のヤクザ映画をこよなく愛して映画つくってる
監督だもんねえ……。

実際、リュ・スンワン監督も
日本のヤクザ映画ずいぶん観てるんじゃないかあ。
だと、ものすごくうれしいんだけど……。

ヤクザの世界(裏社会)ってもともと血縁家族的だよね。
家族から追放された、あるいは自分から家族を出て行った者たちが
自分たちが生きる場所としてつくった擬似家族、
その擬似家族たちがつくるもうひとつの共同体……。

そういう意味でいうと、
リュ・スンワン監督が撮りたい映画のモデルは
どうしても日本のヤクザ映画になる……?

イタリア系マフィアを描いたいい映画もいっぱいあるけど、
アジア的な家族とはちょっと違うしね。

じゃあ、香港(中国)のマフィア映画は……?

これもいいのわんさかあって、
原型はアジア的家族だって思うけどさ、
同じアジア内でも、韓国のばあいは日本でしょ、
日本により近いでしょ……、って感じちゃうんだよね。

だから日本のヤクザ映画のほうが
どうしても参考になるんじゃないかなあって……。

といっても、映画観るかぎり日本ともかなり違うとこある。
韓国独特の世界って言ってもいいかな。
これまでもなんどか触れてきたんだけど、
そう、「チング」……、「チングの世界」……。

固い絆で結ばれた5人の少年たちがいる。
ケンカに明け暮れる少年たちは
「20年後、みんなでこの酒を飲もう」と蛇酒を地面に埋める……。

10数年後、その少年のひとり
テス(チョン・ドゥホン)はソウルで刑事になっているが、
ある日、5人のひとりであるワンジェ(アン・ギルガン)の訃報を知らされ、
郷里の町オンソンへ帰り、旧友でワンジェの義弟のピロ(イ・ボムス)、
ドンファン(チョン・ソギョン)、その弟ソックァン(リュ・スンワン)らと再会する。

ピロによると、
ワンジェは店内で暴れた若者3人を追って殺されたということだが、
ソックァンと真相を調べるうちに、
ワンジェから町の縄張りの跡を継いだピロの犯行だとわかる。

その背景には、オンソンの町が
観光特区の指定を受けたことから激化した
裏社会の利権争いが絡んでいた……。

テスとソックァンは、「チング」ピロと
ソウルからやってきたヤクザとの会食場へ乗り込む……。

このときのテスとソックァン、
もうほとんど高倉健と池辺良のコンビって感じなのよ……(笑)。

テスは健さんほど強くてカッコいいわけじゃないし、
ソックァンも池辺良ほど弱くないし……、
それに義理と人情で結ばれてるんじゃなくて、

チングとして結ばれてて、
殺し殺された「チング」たちへの想いを引きずって
死を覚悟して殴りこむんだけどさ……。

で、CGを一切使わないその壮絶なアクションシーンが
ラスト延々と20分ほど続くんだけど、これがまたすごくいいの。
高校生のころ、5人でよその高校生らとケンカしたときと
重ねられてるんだけどね……。

場面つくりは東映のヤクザ映画風、
精神はちょっと鈴木清順+北野武風、
音楽はマカロニウェスタン+ロック風、
と、ちょいチャンポン風というか……、

いままでのヤクザ・アクション・ムービーのいいところ
総取りしてるかんじなんだけど、
観てると……、ああ、リュ・スンワン監督、
ほんとに映画が好きなんだなあって思って、
私なんかもういたく感動しちゃうんだよねえ……。

テスは息を引き取る直前、
よその高校生100人とケンカして負けた帰り道のことを思い出す。

「20年たったら出世してみんなで思い切り(この蛇酒)飲もう」
「20年後には俺たち何してるかな?」
「心配するな。大したものになってやしないさ」

死んで横たわるテスとピロを目の前に
ソックァンが吐くことばはたったひとつ。

「クソッタレ」……。

チングのこの物語、
この一語に集約されててもう何も言うことないよね……。

止まりそうにないのでこのへんでやめるけど(笑)、
ピロやってるイ・ボムス、いやあ超気に入っちゃった。

もちろんチョン・ドゥホン、アン・ギルガン、リュ・スンワン、
私の超お気に入りのチョン・ソギョン……、
みんないいんだけどね。

ワンジェの妻のキム・ソヒョンも、
ピロのボディーガードのカンフー女やってる女優さんも。
なんかで観た女優さんなんだけどなあ……。

その国の映画の水準がどれくらいの位置にあるのか、
まあ、こういうB級映画をみるとよくわかるよね……。

リュ・スンワン監督に
スタンディング・オペレーションしちゃおう……!


●てっせんさん
はい、じつは観たんです、「花嫁はギャングスター3」、
てっせんさんのお奨めで、しかも夕べ……。
いやあ、ついに韓国映画NO.1観たってかんじです。
大傑作です! イ・ボムス、こっちよりさらにいいです。
で、シリーズものだということ知らなくて、さっきレンタル屋行って、
じつはいま帰ってきたばかりです。「2」しかなかったのですが……。
見る前から興奮しております……(笑)。

●てっせんさん
パソコンの調子が悪くて返信が遅くなりすいませんでした。
はい、「花嫁はギャングスター3」、B級映画ファンの私にはもう
めちゃくちゃ面白かったです。
例の彼女が「1」を送ってくれて観たんですけど、「1」「2」より全然もう…!
このコメント見るころにはもうご鑑賞済みかもしれませんが……(笑)。
あ、ついでに例の彼女「ペパーミント・キャンディー」も送ってくれまして。
いやあ、これも大傑作でした。韓国映画ほんとにすごいです……。
なんではやく観なかったのかと悔やんでいます。
やっぱり生情報がないとだめですよね……、私みたいな世代は……。

●てっせんさん
「ハナギャ3」……、てっせんさん、お若い!(笑)
面白いですよねえ。私は稽古場で深夜ひとりで観てたんですが、
ずっとばかみたいに大声で笑ってましたあ~。
通訳の彼女が割って入ってきて、おバカモード全開(笑)。
おっしゃるように「どいつもこいつもおバカばっかりで」
もう愛おしくて愛おしくてたまんないですよねえ。
これぞ映画の原点、役者の原点だあって
新宿のど真ん中で裸になって叫びたくなります……(笑)。
「あぶない二人」「恋の潜伏捜査」チェクしておきます……。

●てっせんさん
てっせんさんも新宿ですか。
私は九州育ちですけど、
上京してからは街はやはりなんといっても新宿です。
高野から伊勢丹へ向かう通りは子どものころの「夕方」色で、
歌舞伎町へと向かう通りは帳の下りた「夜」の色……。
足しげく通った時分、いつもさてきょうはどっちへ向かおうかと……(笑)。

ありがとうございました。
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■94分 韓国 アクション/サスペンス/犯罪

監督: リュ・スンワン
脚本: リュ・スンワン イ・ウォンジェ キム・ジョンミン
撮影: キム・ヨンチョル
音楽: パン・ジュンソク

出演
リュ・スンワン ユ・ソックァン
チョン・ドゥホン チョン・テス
イ・ボムス チャン・ピロ
アン・ギルガン オ・ワンジェ
キム・ソヒョン ミラン
チョン・ソギョン ユ・ドンファン
チョ・ドッキョン
キム・ビョンオク
オン・ジュワン
キム・シフ

「ARAHAN アラハン」「クライング・フィスト」のリュ・スンワンが監督・主演・脚本・製作の4役をこなしたクライム・アクション。共演は「風のファイター」のチョン・ドゥホン。旧友の死の捜査に乗り出した刑事が、やがて意外な陰謀に直面するさまをスタイリッシュに描く。
ソウルの警察に勤務する刑事チョン・テスはある日、旧友オ・ワンジェの訃報を受け久々に郷里の街オンソンを訪れる。彼はそこでワンジェの義兄チャン・ピロやユ・ドンファン、ソックァンの兄弟などなつかしい顔と再会を果たす。テスは彼らからワンジェが少年たちに殺害されたことを聞かされる。やがてテスは、恩人ワンジェの敵を討とうと逃走中の少年たちを追うソックァンと手を組み事件の捜査に乗り出すが…。



リュ・スンワン/シティ・オブ・バイオレンス?相棒?
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ジャンル:洋画アーティストカナ:リユ.スンワンアーティスト:リュ・スンワン商品名:シティ・オブ・バイ

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この記事へのコメント

てっせん
2008年08月26日 20:58
今晩は
イ・ボムス、いいですよね。
日本で言えば、竹中直人って感じでしょうか。
この人はそれこそいろんな映画に出ているので、あちこちで見かけます。
主演作としてお奨めなのは、イ・ウンジュと共演した「オー!マイDJ」でしょうか。
最近では、シリーズ3作目の「花嫁はギャングスター ソウルウェディング」で台湾の女優スー・チーと共演していて、レンタルで観られます(私は未見ですが)。
てっせん
2008年08月27日 21:46
今晩は
「花嫁はギャングスター3」、そんなに傑作だったんですか!?
実は、「2」がさほどでもなかったので、やっぱり、シリーズものは「1」を超えられないのかなと思って、「3」はなんとなく見過ごしてしまっていたんですが・・・昨夜寝る直前に山崎さんのご返事を拝見していて・・・
今日、借りてきてしまいました(笑)
一週間余裕があるので、近々観ます。
てっせん
2008年08月30日 22:59
今晩は
「ハナギャ3」・・(昨今流行のひっつめ言葉を使ってみました・笑)昨夜観ました。
いやぁ、面白い。ずぅーっと笑いっぱなしでした。舞台が香港から韓国に移ったとたん、おバカモード全開という、この落差がタマリマセン(笑)。出てくるヤクザもんがどいつもこいつもおバカばっかりで・・。このへんの自虐性といいますか、自らを大いに笑いのめすというあたり、韓国映画の面目躍如という気がして、私などはいっぺんにヨロコンデしまいます。付け加えて言えば、朝鮮族出身の中国語通訳が秀逸でしたね・・・
さて、山崎さんはB級映画のファンでいらっしゃるんですね。そのお言葉、待っていました。
ありますよぉ~、韓国映画にはB級の面白いのが(笑)。とりあえず、レンタル屋に置いてありそうなコメディを二本ほど・・・
チャ・テヒョンとパク・チュンフン主演の「あぶない二人」とドラマ「キム・サムスン」で日本でもブレイクした女優、キム・ソナの「恋の潜伏捜査」です。これらも、くっだらないんですけど、大いに笑えます。ちなみにキム・ソナは、コメディー女優としては恐らく世界有数の人じゃないかと思うほどです。
てっせん
2008年08月31日 20:51
「新宿のど真ん中で裸になって叫びたくなります……(笑)。」

やはり、新宿ですか(笑)。
私も、新宿は好きで、子供のころから、都会といえば、銀座でも渋谷でもなく、新宿でした。
特に、夕暮れのころ、明かりの灯った伊勢丹の建物を、高野あたりから眺めながら近づいていくのが、なぜか好きでした(笑)

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