LIES/嘘 (1999)

[148]よく考えると、人生こんなもの……?


画像     初めてというか、
     ついにというか、
     観ましたよ
     韓国の超エロス芸術映画……?

     いや、芸術かどうかわかんないけど、
     そう言っておかないと、
     Hなひと以外、
     観ないかなあと思って……(笑)。


原作になってる小説は、
韓国政府当局の判断で発売1週間で店頭から撤去、出版差し止め。

映画のほうもベネチア映画祭出品のとき、
ローマ教皇が
「この映画の上映はよろしくない――」
と言っていろいろと物議を醸したらしいんだけどさ。

実際、男のいちもつはチラッと見えるし、
これって本番?
みたいに思わせてしまう描写はあるし……。

まあ、そんなことはいいけど、どうなんだろう……?

私にはあんまり感想言う資格がないかな……?

ソフトSMが連綿と描写されるかんじなんだけど、
私にはその気がぜんぜんなくて、
なにが気持ちいいのかさっぱりわからないから……(笑)。

ただ、なんとなくなんだけど、
こういうふうに女子高生とおじさんが出会って、
世間と隔絶した密室でふたりだけの世界に没頭して、
しまいにはだんだんうまく行かなくなって、
なんとなく別れていく……、

そういうふうに生きているひとたちもいるんじゃないかなって、
想像はできるかな……?

うまくいかなくなるのは、
性しかない世界に入り込むと、やがて時間が止まり、
死ぬしかなくなるからだろうけどね……。

それと、愛の究極ってのは、
自分がどうなろうと相手の一切を受け入れるってことだから、
こういう行為もあるんじゃないのってこと……?

でもねえ、それは理屈だから……(笑)。

それに阿部定と石田吉蔵の事件知ってるし……。
吉蔵さんは定さんに首を絞められたとき、それをも受け入れた。
あれこそ愛の究極で……。

余談だけど、
韓国でもこういう援助交際みたいなのけっこうあるのかな?
ギドクの「サマリア」もそういう物語だったんだけど……。

余裕がある方はごらんなるのも一興かも……?

あのセックスは私にはわからないけど、
極私的な出来事をひたすらに淡々と、
というか連綿と描写していく撮り方、私は嫌いじゃないし、

女子高生と中年男のさびしさ、わびしさ、孤独感、
そしてささやかな幸福感……、
そういうものはそれなりに描けているとおもうので……。

あ、そうそう。
この映画はてっせんさんに教えていただいた作品です。
てっせんさんのコメントが楽しみだなあ……(笑)。

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●てっせんさん
J をやっているイ・サンヒョン、素人だったんですか。
道理でえらく生っぽいと思いました……(笑)。
俳優ではああいう男のダメさ加減は出せないですね(笑)。
映画界がだんだん上昇志向をはじめると、必ず、地上へ引き戻そうという
こうした作品が表れます。そういう意味でもこの作品は買いですよね。
「四つんばいになった彼女のバックをまじまじと見つめる、
その思いつめた目がよかったですねえ(笑)」
思わずてっせんさんが画面を見つめる視線を想像して……(笑)。
冗談はともかくてっせんさんの映画を観る視線はステキです。

●てっせんさん
「ローマ教皇の癇に障ったんじゃないかって、ひそかに疑っています(笑)」
ははは……(笑)。ほんと、
ああいうお方って自分の発言の滑稽さにどうしてああも
無自覚でいられるんでしょうねえ。
そういうところが私にはまったくわからないんですが……(笑)。

ありがとうございました。

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108分 韓国 ドラマ/ロマンス/エロティック

監督: チャン・ソヌ
製作: シン・チョル
共同製作: キム・ヒョンジュン
製作総指揮: キム・ムリョン
企画: パク・コンソプ
原作: チャン・ジョンイル
脚本: チャン・ソヌ
撮影: キム・ウヒョン
美術: キム・ミョンギョン
音楽: タル・パラン

出演
キム・テヨン Y
イ・サンヒョン J
チョン・ヘジン
ハン・クァンテク

1組の男女の倒錯した愛の姿を描いて地元韓国のみならず、世界各国で賛否の渦を巻き起こした問題作。処女を捨てる相手は自分で決めたかった卒業間近の女子高生Yと20歳年上の既婚の芸術家J。テレフォンセックスから始まったふたりの“純愛”は、会った瞬間から激しく求め合う。だが、Jはセックスの時、女性を無意識で叩いてしまう“S”の性癖があった。しかし、関係はいつしか逆転し、Jは責められることにマゾ的な喜びを感じ始め、Yは責めることでJの愛に応えていくのだが……。

この記事へのコメント

てっせん
2008年09月15日 21:14
ギャッ(笑)。振られちゃいましたねえ。
この映画、はっきり言って面白かったです(笑)。公開当時、渋谷の小劇場で観たのですが、若い女性客が多かったのが印象的でした。
面白かった点を一つだけ端的に言いますと、性行動にどんどんのめり込んでいってしまう、男という存在の滑稽さがよく描けていたと思うんですね。
主人公を演じた男性は素人の彫刻家らしいんですが、この人のキム・テヨン、あるいはその肉体への惚れっぷりが素晴らしい。四つんばいになった彼女のバックをまじまじと見つめる、その思いつめた目がよかったですねえ(笑)。男の哀しさアホさ加減が計らずも出ていて。実際、この人は演じてるうちに彼女がほんとに好きになっちゃんらしいんですね。これも、なんだかオカシイ。
これに較べると、「愛のコリーダ」の吉蔵はカッコよすぎますし、他の、例えば恋愛映画などの性愛場面は美しく描きすぎています。
山崎さんのおっしゃるとおり、人生こんなものだろうし、実際の男の性行動なんて、甚だミットモナイもんです。
そういうところをうまく捉えた点が、この映画の手柄だろうと思います。

てっせん
2008年09月15日 21:26
「素人の彫刻家」はヘンでしたね。
本職は彫刻家で(かなり名のある人らしいです)、俳優としては素人という意味です。
付け加えますと、キム・テヨン、映画の中でどんどんきれいになっていきましたね。こういう女優はもっと報われていいし、大事にしてほしいです。
てっせん
2008年09月16日 21:36
今晩は
この主人公のしょうもなさや滑稽さというのは、私を含めた大概の男の自画像でもあるわけでして、そのあたりが、やはり男性には違いないローマ教皇の癇に障ったんじゃないかって、ひそかに疑っています(笑)。
そして、こういう騒ぎを引き起こすことにヨロコビを覚えるようなタイプの監督にとっては、シテヤッタリだったんでしょうね。

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