単騎、千里を走る。 (2005)

[186]これでは私の健さんがあまにも可愛そう……?


画像     観ようかどうしようか……?
     以前からずっと悩んでたんだよね。

     私にとって健さんはもう
     神様。
     と言っていいほどの存在なわけでしょう。

     でも公開されたとき
     ほとんど話題にもならなかったじゃない……?


以来、「……」と重い気分ひきずっちゃったまま来てたからね。

でもチャン・イーモウだし、降旗康男だし、
まさかってことは起こらないよね、「え~い!」って
ついに崖から飛び降りる気持ちでディスク手に取っちゃったのよ。
めでたい年末でもあるしさ……?

「…………」

え、感想ですか? ですから、

「……………………」

あ、いや、そりゃあカッコ良かったですよ、
日本海の?暗くて侘しい漁村で漁師をやっている姿。
健さん、ああいう荒々しい海がほんとによく似合うよねえ。

「……………………………」

もちろん泣きましたよ。
だってあの中国の子、めちゃくちゃ可愛いもの。

「………………………………………」

きっと何かの間違いですよ、この映画。

チャン・イーモウ、全然健さんのこと知らなくて、
もちろん私の神様だってことも知らなくて、
でもきっと東宝に頼まれて、
お国の事情も考えてすこしでも外貨を稼がなくちゃと……。

降旗さんも全然中国語できなくて、
チャン・イーモウと台本について話し合うこともできなくて、
でも公開日だけがなぜかあれよあれよと迫ってきて……。

「………………………………」

なんで健さんにナレーションやらせるのよ?
男は黙ってサッポロのひとなんだよ?
喋らないことではじめてなにかを表現するひとなんだよ?

チャン・イーモウ、あんた、全然わかってないよ!

健さんはね、中国語なんか知らなくたって、
相手見てりゃ何もかも全部わかっちゃうひとなんだよ?
神様なんだよ?

ナレーションも通訳もいらないの。
まして台詞なんていっさい要らないの。
でも全部わかって……、
事情も、相手の言いたいことも心も全部わかって、
それで物語を最後まで完璧に進行させることができるひとなの。
神様なの。

だいたい「自分はひとが苦手だ」と言わせてて、
中国に入ったとたんペラペラ喋らせちゃって……、だめ!

中国の村人たちが一同に会して食事するじゃない、
健さんを歓待して。
あのひとたち、一言もセリフがあるわけじゃないのに
ものすごくいいじゃない。

あれあれ、あれなの、健さんもああいうひとなの。
あのひとたちと同じように扱えばいいの。
そうしたら健さん神々しいまでに光ってくるの、自ずと……!

健さんのよさ、誰もわかってないよ~。

ましてお芝居ばっかりしてる
寺島しのぶや中井貴一を引っ張ってくるなんて、
ちょっとみんな、なに考えてんのよっ……!

ああ…………、疲れたあ………………。

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●tomotyan712さん
そうですかあ! ビョンホンも健さん好きだって……!
いやあ、ものすごくうれしいです。
ほんと、二人の競演が叶うと私はもう最高です……!

●sinoさん
いえいえ、広大な中国の風景を味わってもらえるだけでもう……(笑)。
しかし健さんはわたしの神様なので、そういうファンの立場からすると
ちょっと~と、どうしても厳しくなっちゃいますねえ。
ほんと、健さん、もっともっと超すごいんですから。
ごめんなさ~い……(笑)。

ありがとうございました。

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108分 中国/日本 ドラマ

監督: チャン・イーモウ 降旗康男(日本編監督)
製作: ビル・コン シュー・ジェン チャン・ウェイピィン
プロデューサー: 森重晃(日本パート)
    山田健一(日本パート) 菊池淳夫(日本パート)
原案: チャン・イーモウ ヅォウ・ジンジー ワン・ビン
脚本: ヅォウ・ジンジー
撮影監督: ジェオ・シャーディン 木村大作(日本パート)
美術: 若松孝市(日本パート)
編集: 川島章正(日本パート)
音楽: ガゥオ・ウェンジィン
照明: 斉藤薫(日本パート)
録音: 斉藤禎一(日本パート)
助監督: 宮村敏正(日本パート)

出演
高倉健 高田剛一
寺島しのぶ 高田理恵
リー・ジャーミン リー・ジャーミン
チュー・リン チュー・リン
ジャン・ウェン ジャン・ウェン
ヤン・ジェンボー ヤン・ヤン
声の出演
中井貴一 高田健一

日本映画界の第一人者、高倉健と、アジアを代表する巨匠監督チャン・イーモウの夢のコラボレーションが実現したヒューマン・ドラマ。長年疎遠となっていた息子の余命が僅かと知った主人公が、息子の願望を叶えようと単身中国に渡り、困難な旅の中で中国の人々と心を通わせていく姿を綴る。なお日本での撮影は、イーモウ監督の強い希望で日本人スタッフが担当することになり、降旗康男監督はじめ高倉健主演映画を数多く手掛けてきたベテランスタッフが結集した。
静かな漁村に暮らす高田剛一のもとにある日、東京にいる息子の健一が重病だとの報せが届く。しかし父と子の間には長年に渡る確執が存在し、そのために健一は父との面会を拒んでいた。息子ともう一度向き合うことを決意する高田。彼は、嫁の理恵から民俗学者の健一が、中国の有名な俳優リー・ジャーミンと交わした約束を果たすことが出来ず悔やんでいることを知らされる。そこで高田は、健一の代わりに彼がやり残した仕事を成し遂げようと、無謀にもたった一人で中国の麗江市へと旅立つのだったが…。


この記事へのコメント

tomotyan712
2009年01月05日 12:03
降旗康男と高倉健のコンビの作品を大好きです。
多くを語らないで内面に秘めている健さんの演技は、神業です。こういう男の人を好きです。
オールインのビョンホンさん演じるイナのような、寡黙な男を好きです。
ビョンホンさんも高倉健さんを好きだといいました。降旗監督のメガホンで、ビョンホンさん&高倉健さんの映画を実現してほしいと思っています。
HEROで、カン検事の役をあんなに立派に果たしてくれましたので、日韓合作は大丈夫だと思います。
sino
2009年01月06日 00:26
こんばんは!
数少ない実際に観た映画なので、何か語りたいのですが…、これじゃ語りにくいよ~(笑)。 お恥ずかしいのですが、正直、最初のあたりからグッと来たんですよ。つまり、ストーリーとは何の関係も無いあたりからだったと思います。中国の自然の造形すごさ、その前に立つ男、その映像にだったと思います。それじゃダメじゃんってなりますか? 結局は、「単騎千里を走る」って題名と、健さんが単身で乗り込むというところがすべての映画かなーという印象でしたが、私は充分感動しました。題名が好きだもんなー。それに私は健さんファンじゃないし…、もちろんカッコいい男とは思ってますが…、自分、女だし…、すごい思い入れ無いからでしょうねぇ。男の人の健さん好きは微笑ましさを逸脱して異様な感さえあるよ。(ごめんなさーい) 高田剛一がじゃなく初老(?)の高倉健が、中国へ単身乗り込んだんだという感じで観たので、なにか人間的な場面を見たという思いがしました。

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