ユア・マイ・サンシャイン (2005)

[170]実話を映画にする時の注意の仕方……?


画像     「私の頭の中の消しゴム」を抜いて
     韓国映画ラブストーリーNO.1に
     輝いた映画らしいんだけど、

     う~ん、どうなんだろう……?

     文句なしに感動する
     という作品じゃなかったなあ……。


難関はやっぱり実話だってことだよね。

実話なので当事者たちに遠慮しちゃうというのかな。
どうしてもそのへんが見え隠れして物語が甘くなっちゃう。
そのあたりがもうひとつねえ……。

すこし言いかえると、実話だってことは
物語的にはあらかじめ結末が見えてるってことだよね。

そのため
結末までの経過(物語)をそのままなぞっていっても
けっして面白くはならないんだよね。

たとえ実際の出来事がどんなに面白かったとしても、
観る側がちょっと意表を突かれるような
作家独自の視点で描かれていかないと、
どうしてもうまくいかない……。

この作品、残念だけど、そこが欠けてるんだよね。
実話をほとんどそのまま、
しかもちょっと甘くなぞってしまってるだけって感じ……?

とくに、ラスト、
あんなにウナとソクチュンが
格子越しに手を握り合うシーンを延々と撮っちゃうとさ、
もうほとんど単なる昼メロになっちゃって……(笑)。

でも「私の頭の中の消しゴム」よりは全然いいけどね。

ウナをやっているチョン・ドヨンのおかげかな?

どこか日常の枠に収まりきれない彼女の存在が、
ありきりたりの物語をどこかでかろうじて救ってるんだよね……。

しかし、どうもこういう病気ものは苦手だなあ……(笑)。

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●kさん
「タバンアガシ」って呼ぶんですか。
「熱血男児」の中でソル・ギョングが喫茶店に勤めている女に、
「チケット売ってるの?」とか聞いてましたよね?
あの、チケット売ってる女たちのことですよね?
まあ、似たような商売の仕方をしているひとは
どこの国にもいるのかもしんないですけどねえ……。

●ライラックさん
お元気ですか。
チョン・ドヨンとファン・ジョンミン。
俳優は相変わらずいいですよねえ。
村や鄙びた町の風景も……、感じてしまいます(笑)。

●ろみさん
前夫誰だっけと思ってたら、そうか、
テスを演じてたチョン・ユソクでしたね。納得……(笑)。

●kさん
「チケット」も「太白山脈」もレンタル屋さんでは
見かけたことないですね。
探してみます……。

●てっせんさん
私はなぜか映画に関してはなかなかパスのできないんです。
たぶん貧乏性のなせる業なのかと……(笑)。
そして貧乏性なので時間がいくらあっても足りません(笑)。
「チケット」はKさんもお奨めの作品なんですが見つからないんです。
トホ………(泣)。

ありがとうございました。

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122分 韓国 ロマンス

監督: パク・チンピョ
脚本: パク・チンピョ
撮影: ソン・スンテク
音楽: パン・ジュンソク

出演: チョン・ドヨン ウナ/オップン
ファン・ジョンミン ソクチュン
ナ・ムニ ソクチュンの母
ソ・ジュヒ ウナの友人
ユン・ジェムン ソクチュンの友人
リュ・スンス ソクチュンの友人
ペク・チョンハク レポーター
チョン・ユソク ウナの前夫

実話から生まれた感動作として韓国で記録的な大ヒットとなったラブ・ストーリー。HIVに冒されたヒロインと、そんな彼女を真摯に愛し抜く純朴な男の奇跡の物語を感動的に綴る。主演は「スキャンダル」のチョン・ドヨンと「甘い人生」のファン・ジョンミン。
農村で母親と2人暮らしの独身男、ソクチュン。深刻な嫁不足で結婚をあきらめかけていた彼だったが、ある日、近所のコーヒーショップに勤めるウナに一目惚れ。以来、猛烈なアプローチを開始する。かつて男性に傷つけられたことで愛に不信感を抱くウナだったが、一途なソクチュンに少しずつ心を開いていく。そしてついにウナはソクチュンのプロポーズを受け入れ、2人はめでたく結婚する。しかし、2人の幸せな日々は長くは続かなかった。ある日、ウナの昔の夫が現われ、ウナとの復縁を強引に迫るのだった。さらに追い打ちをかけるように、ウナがHIVキャリアであることが判明する。


この記事へのコメント

2008年12月12日 13:15
ラブストーリーがあまり好きではない私が何故公開時にこれを観たかと言うと、ひとえにチョン・ドヨンとファン・ジョンミンという組み合わせに惹かれたからでした。結果は・・・。山崎さんのコメントを読んで納得、そうか実話だからなんだ!あのきれいごと過ぎる(エイズや売春や嫁不足の片田舎が描かれていてもなお、きれい過ぎる)主人公二人にどうにも思い入れ出来なかった
のは、そのせいなんだ。面白かったのはタバンアガシと呼ばれる売春婦の存在です。前からドラマなどで不思議な存在だと感じてたんですが(コーヒーの出前を何故女性がやるのか、何故彼女らは蔑まれているのか、等)これを観てから調べました。彼女等はタバン(茶房)アガシと呼ばれ、喫茶店でホステスさんのように接待をして自分の飲み物代分が稼ぎになるんだそうです。(その変則バージョンとして出前が有るのかな)「シャケと軍手」良かったです。あれからずっと、引きずってます。
ライラック
2008年12月12日 23:19
山﨑さん、お久しぶりです。
この作品も以前見ました。見た理由は、「甘い人生」で、いやらしい、絶対にトップにはなれない姑息なやくざを見事に演じていたファン・ジョンミンさんに興味を持ったからです。
お約束どおりのいい人を演じていました。
韓国の、ある地方の素朴な日常生活を覗いたような、情景が忘れられない作品です。

実話の難しさなんですね。
「作家独自の視点で描かれていかないと・・・」
だから、情景の方が忘れられなかったのかな。

チョン・ドヨン さんは、期待通りの体当たりの演技で、ファン・ジョンミンさんは役によってこうも違うものなのかと最後まで楽しませていただきました。


ろみ
2008年12月14日 19:08
山崎さん こんばんは。

この作品は 主演の二人に興味があったので
レンタルで見ました。
ストーリーは 確かにいまひとつ?でしたが
ウナの前夫役として 「オールイン」の
テスを演じた、チョン・ユソクを
発見したのが 嬉しかったです(笑)。
2008年12月16日 12:51
そうですね。「熱血男児」に出てくるチケットですね。未見ですが、イム・グオンテク監督の1980年代の作品に「チケット」というタイトルの映画が有るそうです。喫茶店で体と媚を売りながら、夫を、恋人を喰わせている女達とマダムのお話。女達の飲み物代をチケットでカウントして、その分が稼ぎになるのだという。話がまたまた逸れますが、「熱血男児」で舞台になったポルギョという町、イム・グオンテク監督の「太白山脈」の舞台になった町でした。この映画、朝鮮戦争の頃、右と左の勢力に翻弄される町の人々を描いたものですが、アン・ソンギさんが無力なインテリとして、その町をじっと見つめる役を担っています。事実関係を追うのがちょっと忙しくて分かり辛いところも有りますが、お勧めです。原作は大ベストセラー小説なんだそう。
てっせん
2009年01月03日 23:58
この映画は、食指が動かなくて観ていないのですが、イム・グォンテクの「チケット」は、十年以上も前になりますか、たしかNHKの衛星放送で観たことがあります。

喫茶店のウェイトレスが出前売春をするというその形態が興味深かったのと、舞台となった地方の町のさびれた雰囲気がよかったのと、主演のマダムを演じたベテラン美人女優、金芝美の声と演技がよかった・・・というような記憶があります。

「ユア・マイ・サンシャイン」に話を戻しますと、ファン・ジョンミンには、こういう善良な役より、アクが強かったり、クセがあったりする人物や、コワイコワイ悪役を演じて貰いたいと思ってたんですよねえ。だから、この映画は単純にパスでした(笑)


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