ラスト、コーション (2007)

[171]物語にもっとメリハリをつけてほしかった……?


画像     まあまあ面白いんだけど、
     ちょっと長すぎるよお~。

     158分なんだけど、
     3時間くらいに感じちゃったなあ……。

     舞台は日中戦争、
     太平洋戦争時代の
     香港、上海……。


抗日運動の芝居をやった大学の演劇部の6人が、
こんどは日本の傀儡政府に協力する特務機関の
イーという男(トニー・レオン)を実際に暗殺しようと企み、
貿易商一家になりすまし、イー家に近づく。

その大役を一手に担うのは、
貿易商夫人マイになりすましたワン・チアチー(タン・ウェイ)。
つまり現実を舞台に6人が演劇をやるわけだよね……。

そしてチアチーは思惑通りイーの愛人になり、
ほかの仲間に暗殺の隙をつくるのだが、
土壇場になって裏切る。
イーを逃がし、自分たちが捕まって処刑されてしまう、
というお話……。

物語の発想はとても面白いんだけど、
チアチーの視点だけで描かれるので、
いかんせん世界が全然広がっていかないんだよねえ。

貿易商夫人マイの日常生活に
そんなにメリハリがあるわけじゃないので、
物語自体もメリハリをなくしちゃったっていうのかなあ……?(笑)

イーのやってる抗日派狩りの様子も、
演劇部のほかの5人の様子も、
ほとんど描かれるわけじゃないので、

う~ん、それだけじゃ初めっから158分なんて無理だろう。
90分で創れるだろう、なんて思っちゃった……。

話題になったトニー・レオン(イー)と
タン・ウェイ(チアチー=マイ夫人)の過激なセックス描写も、
まあ、それはそれでいいんだけど、
物語のどこと繋がるのかあんまり明確じゃないんだよね。

イーはほんとにチアチーが好きになったの?
チアチーはセックスするうちにイーにほんとに惚れちゃったの?
それで最後にイーを逃がすの……?
それともほかの5人が信じられなくなったから……?

最後、みんな一緒に処刑されちゃうんだけど、
ほかの連中はチアチーの裏切りをどう思ってんのよ?
自分たちがやったことは……?

と、まあ、
最後までなにもかもすっきりしないっていうか、
ぼんやりしてることばっかりで……。

それでもまあ面白かったというのは、
なにかしらこの映画を創ってる意気込みだけは
伝わってくる気がしたもんだから……。

それに私はトニー・レオンのファンでもあるし……、
すいませ~ん……。(笑)

-------------------------------------------------------

●チェブさん
物語上はたしかに演劇部部長?の
クァンに認められたくてチアチーは参加するんですけど、
え~っ、クァン、そんなに魅力的な男かなあって
最初からどうも入ってけなかったんですよねえ……(笑)。
クァン、おまえもおまえだ、チアチーの気持ちがわからんのか!
それじゃあ、悪いやつだけど、
イー(トニー・レオン)の方が魅力的に決まってるじゃないか!
みたいな……(笑)。
「レッドクリフ」、探しますね……。

●チェブさん
「トニー・レオンとイ・ビョンホンの演技、似ているところがある」
ですよね。資質的にはちょっと通じるものがあるような気がします。

ありがとうございました。

-------------------------------------------------------

158分 中国/アメリカ ロマンス/サスペンス/戦争

監督: アン・リー
製作: ビル・コン アン・リー ジェームズ・シェイマス
原作: チャン・アイリン
『ラスト、コーション 色・戒』(『アイリーン・チャン短編集』所収)
脚本: ワン・フイリン ジェームズ・シェイマス
撮影: ロドリゴ・プリエト プロダクションデ ザイン: パン・ライ
衣装デザイン: パン・ライ
編集: ティム・スクワイアズ
音楽: アレクサンドル・デスプラ

出演
トニー・レオン イー
タン・ウェイ ワン・チアチー(マイ夫人)
ワン・リーホン クァン・ユイミン
ジョアン・チェン イー夫人
トゥオ・ツォンホァ ウー
チュウ・チーイン ライ・シュウチン
チン・ガーロウ ツァオ
クー・ユールン リャン・ルンション
ガオ・インシュアン ホァン・レイ
ジョンソン・イェン オウヤン・リンウェン(マイ氏)

「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督が、一人の女スパイの愛の葛藤を描く官能サスペンス。日本軍占領下の上海と香港を舞台に、想いを寄せる人のため図らずも抗日運動に身を投じたヒロインが、日本軍と手を組む祖国の裏切り者の男を暗殺すべく、色仕掛けで接近していく中で展開していく男と女のギリギリの心理戦がスリリングに綴られていく。過激な性愛描写が大きな物議を醸したものの、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞はじめ多くの映画賞を獲得するなど各方面から高い評価を受けた。主演は「インファナル・アフェア」のトニー・レオンと大抜擢となった無名の新人タン・ウェイ。共演に人気歌手のワン・リーホン。
1942年、日本軍占領下の上海。ごく普通の女子大生チアチーは、抗日運動に心血を注ぐクァンに秘かな恋心を抱き、彼と行動を共にする中で次第に感化されていく。やがてチアチーは、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーに近づき暗殺を遂行する危険な任務を与えられる。さっそく身分を偽りイー夫人に接近し、冷徹で異常なほど用心深いイーを誘惑する機会を窺うチアチーだったが…。


この記事へのコメント

チェブ
2008年12月14日 02:48
山崎先生こんばんわ
ラストコーション・・・
チアチーは恋心を抱いているクァンに認めて欲しくて
イーを誘惑するという大役をやるのかな
そこにはチアチーのいじらしさが感じられるものの、愛人という役にはもうひとつ気迫が感じられなくて
イーとチアチーのギリギリのせめぎ合い?も、宣伝文句ほどではと思いました
全体に平坦な感じでやはりメリハリがないんでしょうか
ストーリーもそのまま最後まで進みながら
最後があまりにそっけないので拍子抜けしました
トニー・レオンさんに関して言えばレッドクリフのトニーさんよかったですよ
チェブ
2008年12月14日 08:20
先生おはようございます
レッドクリフは今上映中です
私の個人的見解かもしれませんが、トニー・レオンとイ・ビョンホンの演技、似ているところがあるように思います

この記事へのトラックバック

  • ラスト、コーション DVD

    Excerpt: 「ラスト、コーション」のDVDを見ました~♪ 劇場で観逃してしまった映画です。昨年の映画Blogerランキング、かなり上位に位置してたのでDVD買っちゃいました~♪何故かお得意のソフマップの中古.. Weblog: 観たよ~ん~ racked: 2009-01-25 12:34