ユゴ 大統領有故 (2005)

[204]ハン・ソッキュ、ほんといい役者になってきたねえ……?


画像     1979年に起きた
     朴正煕大統領暗殺事件を

     それも当夜の様子だけを
     描いた作品……。

     試みは面白いと思うんだけど、
     映画の出来としては
     う……ん、いまいちかなあ。

そうなっちゃうのは私が、
朴大統領治世下の韓国の状況を肌でじかに知ってる
わけじゃないからかもしれないけど…。

やっぱりそのへんが肌でわからないと、
実際に起きた出来事を映画にしても難しいよな。

ということは、
見る側がそれを肌で知っているいないに関わらず、
創る側はそれがちゃんと肌でわかるように
描いていかないとだめってことなんだけどね…。

映画や小説はたとえドキュメントとして描かれようと、
実際にはこの現実とは異なった「もうひとつの現実」なわけでしょう?

わけなんだから、
この現実と同じように、緻密に構成し、描いていかないと、
作品としての完成度が低くなっちゃって、
それが低いとお客さんにはよくわかんないよお
ということになっちゃうんだよねえ。

だから、
たとえ実際に起きた事件を描こうと、
実際に起きた事件(現実)に凭れかかっちゃだめよ。
ってのが私の自戒なのよ…(笑)。

でもさ、チュ課長やってるハン・ソッキュ、いいよお!
「八月のクリスマス」は例外的で、
ハン・ソッキュ、だいたいこういう役が多いよね。

「シュリ」が当たったんで
そうなっちゃったのかもしんないけど、
あのころよりもう全然かっこいいぜ、
すっかり渋味が出てきて…。

うん。
ハン・ソッキュファンには超おすすめ…(笑)。

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●チェブさん
韓国では、遺族と揉めてカットして上映したみたいですけど、
日本ではカットなしに上映したんじゃなかったんですか?
どこかでそういう記事読んだような気がしたのですが…?
しかし、どっちみちうまくは行ってないんじゃないですかね。
おっしゃる通り、思い切りドキュメンタリータッチで行くか、
話を作り込んでもらうか、どっちかにするしかないですよね。
私なんかその按配をどうするかが面白くて
わざと事件を書いてるところもあります(笑)。
ハン・ソッキュはなんたって「八月のクリスマス」ですよね。
彼にはあれが1本あるから、もう何をやっても許してやろう
みたいな気分なんですよ…(笑)。

●てっせんさん
ハン・ソッキュにけっこう辛いですね。
私は「二重スパイ」もけっこうよかったと思ってるんですが…(笑)。
でもおっしゃる通り、ハン・ソッキュもチョン・ウソンに似てて、
ちょっと勘違いしてるかな?と感じるところはあります。
あれは2枚目の宿命なんですかね…(笑)。

●kさん
韓国映画が並ぶのは久しぶりですかね?
私の中では韓国映画しか書いてないなあ、
まずいなあ、映画ファンに怒られるかなあ、という感じなのですが…。(笑)
この映画の中で印象的なシーンはただひとつ、
大統領が日本の演歌を好み、女歌手に歌わせるところですね。
朴大統領=軍事政権=日本の構図をモロに感じさせちゃうからです。(笑)
だろうねえ、と妙に納得しました。(笑)
あとはやはり韓国や事件を肌で知らないと気を惹かれませんねえ…。

●てっせんさん&kさん
お二人でお盛り上がりのようで店主としては嬉しい限りです。
私は韓国通のお二人の前では話がチンプンカンプンなので、
ちょいとば失礼して向こうで映画でも観ながらコーヒーをば…(笑)。
どうぞご遠慮なくごゆっくりと…(笑)。

ありがとうございました。

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104分 韓国 サスペンス/ドラマ

監督: イム・サンス
脚本: イム・サンス
撮影: キム・ウヒョン
音楽: キム・ホンジプ

出演:
ハン・ソッキュ チュ課長
ペク・ユンシク キム部長
キム・ユナ シム
チョ・ウンジ チョ
ソン・ジェホ 大統領閣下
キム・ウンス ミン大佐
イ・ジェグ クォン・ヨンジョ
キム・ソンウク ウォン・サンウク
チョ・サンゴン シム・サンヒョ
チョン・ウォンジュン チャ警護室長
クォン・ビョンギル ヤン秘書室長
ユン・ヨジョン ユニの母

「ディナーの後に」「浮気な家族」のイム・サンス監督が、今なお謎多き事件として韓国国内ではデリケートなテーマといわれる1979年のパク・チョンヒ(朴正煕)大統領暗殺事件を描いた問題作。当時の捜査資料や証言記録などを参考に、サンス監督による推測を盛り込みつつ、歴史的事件の緊迫の1日を再現していく。
大統領の民衆に対する締め付けは厳しさを増し、それに抵抗する学生運動も武力で鎮圧するなど緊張が高まる韓国。その一方で、大統領自身は酒と女に明け暮れる日々。韓国中央情報部(KCIA)のチュ課長は、そんな大統領の尻ぬぐいばかりをさせられうんざりしていた。彼の上司で大統領の重臣の一人、キム部長も現状に危機感と憂いを募らせていた。そんな中、大統領と側近3人が顔を揃える晩餐会が開かれることに。キム部長はある決意を胸に秘め、その場へと向かうのだったが…。


この記事へのコメント

チェブ
2009年01月25日 05:59
山崎さん おはようございます(お言葉に甘えてお名前で)
この作品は映画館でみたのですが、やはり・・・うーん今ひとつ わかりにくかった
DVDをみていないので何とも言えないのですが、私がみたものはやたらカットされた部分が多いように感じられました。期待して見に行ったのでがっかりしましたが、たしかさまざまな事情で上映にこぎつけるのが難しかったとか そういうことが影響していたのかもしれません。事実に基づいた作品というのはそれ以上のものでもなく、それ以下のものでもない・・なぜなら事実が一番のドラマだからと・・偉そうに思っています(笑)私にとって「映画」はある意味現実逃避的なところがあるので実際に起きた話を作品化したものは、それでなくてもなかなかその世界に入り込めないのに、ここまでカットが多いと感じさせられると・・
こういう歴史的出来事の作品では監督の意志とか意図は 最後にはどこかに飛んでいってしまうのかもしれませんね
チェブ
2009年01月25日 06:32
実際に起きた出来事の作品化について、ちょっと偉そうに言ってしまったわけですが(笑)
そんな私が珍しく うわーっ!と思ったのが山崎さんの シャケでした・・・いえいえお世辞とかじゃないですよ
事実に基づく物語がきちんとつくられていたからでしょうか
(またまた偉そうに)
そんなわけで、私がこの手の作品をみるときには、いっそ思い切りドキュメンタリータッチに仕上げてもらうか、かなり話を作り込んでもらうかでないと・・・と思っているのです。作りすぎてフィクションになってしまっては元も子もありませんが ハン・ソッキュ渋いですね~でも渋い役が多いので 「八月のクリスマス」の演技がいつまでも心に残るのでしょうか
てっせん
2009年01月25日 18:40
今晩は
この映画、昨年の秋に観て、それなりの感想を持ったんですけれど、映画自体の記憶も薄れ、その感想も既にすっかり忘れ果ててしまいました(泣笑)。

ただ、ハン・ソッキュの演技については幾らか覚えています。私、実はどうも「シュリ」あたりから彼の演技が鼻についてきちゃってたんですよねえ。表情の演技が過剰じゃないかって・・・。「八月のクリスマス」においてさえ、そういう傾向はありましたが、共演のシム・ウナや映画の良さもあって、さほど気にならなかったんですけれど。その後はどうも、なんだかなあって、感じです。

で、この「ユゴ」でもそこを警戒しつつ観始めたんですが、案の定、最初に彼が登場するシーンで一発かましてくれました。俺はこういう性格の役柄なんだよというところを必要以上に強調して見せてた・・・と、うろ覚えながらそのように記憶しています。表情のオーバーアクションてやつですか。そんなことしてくれるなってぶつくさ言いながら観てたんじゃないかなあ。その後のシーンでは、そういうことがなく、ホッとしたのを覚えています。やっぱり、彼なりに計算が行き届いてるのかもしれませんね(笑)。
k
2009年01月26日 13:39
山崎さんお久し振りです。こちらに、韓国映画がズラリと並ぶのも久し振りですよね。阿呆みたいに韓国が好きで好きで、韓国の風景と韓国人が映っているだけで取り合えず満足、という私にはしばらく寂しかったです。「ユゴ」、色々うまく行ってないな・・・と感じつつ面白かったです。韓国近代史最大のタブーを、劇画にしちゃったというのは、ある意味右派左派両陣営への挑発とも受け取れて、皮肉屋イム・サンス監督の面目躍如、という気がしました。劇中、パク・チョンヒ大統領に寵愛された歌手シム・スボンさんが登場しますね。「熱血男児」の中でナ・ムニさんにシム・スボムの歌はないのかと言われて、「百万本のバラ」を聴かせるシーンが有りましたが、ある年齢以上の方達にはとても感慨深い歌手みたいです。彼女のデビュー曲は朴大統領と込みで記憶されていて、映画の原題も、だからその曲から取って「その時その人々」。最近シムさんが音楽番組に出演して、曲作りよりも人生の方が大変でした、と答えていられたのが印象的でした。(続く)
2009年01月26日 13:45
映画の中で「北の宿から」を歌っていたのは、韓国ロック界の女王(というには可憐ですが)紫雨林(ジャウリム)のボーカリスト、キム・ユナです。ポップで力強くて時に繊細で、大好きな歌手です。あ、ハン・ソッキュですが、最新作「目には目を歯には歯を」でも、あの路線でした。というよりグレードアップされてました。きっと、てっせんさん、ますます鼻についちゃうだろうなあ・・・。
てっせん
2009年01月26日 23:23
kさん、お久し振りです。ハン・ソッキュの新しいのでは、私は「恋の罠・・・淫乱書生」の方を観たんですが・・・(笑)。映像はいいしセットも見事だし、内容も朝鮮時代のエロ事師たちを描いてなかなか興味深く、イ・ボムスは相変わらずいい味を出していたのですが、シナリオとともにハン・ソッキュも疑問でした(笑)。果たしてあの人物に、王の側室が一目惚れするだろうかなんて思ったり・・・・。できれば、他のもっと二枚目な俳優にやってもらいたかったですし、ついでに言えば内容も、彼らエロ事師たちの活動に焦点を合わせてもらいたかったです。
正直、ハン・ソッキュもソン・ガンホと同じく出すぎで、少々食傷気味なんですよねえ(笑)。勝手な感想ですが。

追伸
キム・ユナ、私もかつては少し注目してましたが、スケートのキム・ヨナが出てきてからはそっちのほうに目を奪われています(笑)。
2009年01月27日 12:52
キム・ヨナちゃんとキム・ユナ、私は時々あれ、どっちだったっけ・・・と混乱します。そして時々、浅田真央ちゃんより彼女の方を応援している自分に困惑します。
「淫乱書生」は、邦題(恋の罠)に何だかアブナイものを感じて手を出せずにおりました。てっせんさんの感想が伺えたので、安心して(?)手を出してみます。それにしてもハン・ソッキュ氏、深ーい穴ぼこに落ち込んでしまったような・・・。
てっせん
2009年01月28日 23:02
「淫乱書生」の、Kさんのご感想を楽しみにさせていただきます(笑)。
それから、Kさんは、韓国の音楽にもお詳しいんですねえ。私はあんまり詳しくはないのですが、バラード歌手ではキム・ボムス、若手では、BIG BANG が凄いと思いました。そして、BIG BANGでラップを担当しているTOPというクールな二枚目が、イ・ビョンホン主演の新作ドラマ「アイリス」に、敵対するスナイパーとしてキャスティングされているそうです。これも楽しみですね。
お邪魔しました。
2009年01月29日 14:22
てっせんさんからまさかBIG BANGが出てくるとは・・・嬉しい驚きです!韓国でのコンサートは、周りの観客年齢とのあまりの開きに恐れをなして、行っておりませんが、JAPANツアーには参戦しております。何しろ流行モノには何でも手を出してみる、ミーハーあじゅんまなので。その中でもBIG BANGはかなりの上位です。若干二十歳の若者たちに、完全に踊らされて(文字通りの意でも、お財布も)おります。あと、韓国語とラップって相性がいいと思うんですよね、そこにも惹かれます。TOP君の「アイリス」出演は楽しみにしているのですが、その後が聞こえてきませんねぇ。ビョンホン氏との共演は、彼の今後にさぞや良い影響をもたらすだろうと期待しているのですが。すみません、山崎さん、映画に関係なくて・・・「淫乱書生」観ますね~。
k
2009年01月29日 15:08
弱冠二十歳です。お恥ずかしい・・・。
てっせん
2009年01月30日 00:29
BIG BANGのコンサートに行かれたんですか。素晴らしいですねえ・・・(笑)。あの年齢で、あんな曲を作りまくってるG・DRAGON君は、天才的ですね。私も、十代や二十代だったら確実に彼らに染まって、ラップやブレイクダンスの真似事をしてたでしょうし、それ以外にも例えば、wonder girlsの熱心な追っかけになっていたはずです(笑)。

あ、それから、韓国語とラップの相性、ほんとにいいんですよねえ。そのことを初めて教えてくれたのが、GODでした。それまでウルサイとしか思えなかったラップが、たいへん心地良く響いてきたんですよね(笑)。

どうも、音楽の話で盛り上がって・・・(笑)

山崎さん、オユルシください。

2009年01月30日 18:25
もう終わりにしようと思いながら、GODが出てしまったのでまた出て来てしまいました。GODの「コジンマル」から、BIGBANGの「コジンマル」へのメドレーという夢のような舞台をいつか・・・うーん、無理か?
Gドラゴン君、創作の才能に合わせて、あの熱狂の舞台の上での冷静さは、キャッチャーを思わせます。

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