リベラ・メ (2000)

[229]ヒスが「リベラ・メ(私を救って)」って言ってるんだから少しは救ってあげないと……?


画像     「リベラ・メ」はラテン語で、
     「私を救って」
     という意味らしいんだけど、
     けっこう面白かったかも…。

     物語は一言でいうと、
     知能放火犯と消防隊員の攻防戦…?


火災が発生する。
消防隊員が決死の消防活動をやる。
ようやく消しとめたと思ったら、また火災が発生する。
炎に焼かれて死ぬ隊員も出てくる。

炎に怯える隊員…。
仲間を救出できずに絶望する隊員…。

匿名の通報があったことなどから
調査員の女性ミンソンと
隊員のサンウ(チェ・ミンス)は連続放火を疑いはじめる。

そうして最後、
病院の「こども治療室」で働いている
ヒス(チャ・スンウォン)という男に突き当たる。

このヒスの過去がけっこう面白い。

子どものころ父親に暴力を振るわれる。
姉がみかねて父親のからだに火をつけ、
弟ヒスの前で自分のからだにも火をつけ、焼死する。
孤児なったヒスは病院の「こども治療室」に預けられる…、
という設定なんだよね。

放火を繰り返すのも、
治療室にいる子どもたちを救うためなんだけど、
最後は、その子どもたちのいる病院にも放火する…。

そう。もう典型的な、
決定的な破局願望(カタストロフィー)の持ち主なの…。

でも、それに対して消防隊員の描き方がちょっとねえ。
ヒスの心を全然理解せずにやっつけちゃうから、
最後は「ん…?」になっちゃうんだよね…(笑)。

病院が放火されて決死の消防隊が駆けつけると、
沿道のひとたちもなんか嬉しそうに拍手しちゃったり、
消防隊員もなんかちょっと自慢げだったりして…。(笑)

そりゃね、たしかにヒスは悪いやつだよ。
狂ってるよ。市民の敵だよ。

でも、もうちょっとヒスの心を理解しないと、
市民の敵からなにか学習するように展開させていかないと、
お宅ら、ちょっとまずくね? なんて思っちゃうよ、
実作者でもある私の意見としては…。(笑)

火災や炎は、釜山市の協力を得てすべて実写、
危険なシーンもスタントなしで撮影
ってのが謳い文句らしいけど、

そういうことにばっかり凝ったりチカラ入れたりしてると、
往々にして物語がおろそかになる。
よくあるパターンなんだからさ、重々気をつけないと…(笑)。

あ、ヒスをやってるチャ・スンウォン、
「ジェイル・ブレーカー」よりはよかったと思うんだけど、

どうもなあ、
いつも眉毛がやたら濃いような気がして
すごく気になっちゃうんだけど…(笑)。

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●てっせんさん
えっ、「アイリス」、この監督が撮るんですか?
全然知りませんでした。「風のファイター」チェックしとかなくちゃ…(笑)。
吉行さんと大山倍達の対談、私も記憶があります。内容はもう
全然覚えてませんが…(笑)。

●スクリーンさん
はい、スクリーンさんのお薦めで観ました。
火事のシーンはたしかに迫力ありますね。
ただ放火犯の話がとてもリアルなのに、
対する消防隊員の話がちょっと感傷的になりすぎてるかなと…(笑)。

ありがとうございました。

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■119分 韓国 アクション/ドラマ/サスペンス

監督: ヤン・ユノ
脚本: ヨ・ジナ
撮影: ソ・ジョンミン
音楽: イ・ドンジュン

出演
チェ・ミンス サンウ
キム・ギュリ ミンソン
チャ・スンウォン ヒス
ユ・ジテ ヒョンテ
パク・サンミョン ハンム
チョン・ジュン ジュンソン
キム・スロ マンチ
チョン・エリ 精神科医チョン・ミンジン
ホ・ジュノ インス

過去のトラウマに縛られ放火を繰り返す火を熟知した知能犯と、火災現場で友を失いやり場のない怒りから、危険な火災現場に命をかえりみず飛び込んでいく消防隊員の対決を描いたサスペンス・アクション。釜山市の全面協力のもと実在の建物などを利用して描かれたリアルで臨場感あふれる火災シーンが迫力満点。
釜山市全域で原因不明の火災が頻発する。消防隊員のサンウは、かつて火災現場で自分をかばって犠牲になった親友の死を悔やみ続け、命を惜しまぬかのごとく猛火の中へ飛び込み、無謀とも思える救助活動を繰り返す。調査員のミンソンは次第に放火の可能性を疑うが、警察の非協力的な姿勢もあってなかなか決定的な証拠を掴めない。そんな中、匿名の通報で駆けつけたサンウたちの目の前でガソリンスタンドの地下タンクが大爆発を起こす。その後もサンウたちをあざ笑うかのように正体不明の放火犯は街中で放火を繰り返す……。


この記事へのコメント

てっせん
2009年02月17日 00:22
今晩は
この映画は、子供が酷い目にあわされている気がして観ていませんが、チャ・スンウォン、なんだか清原に似ているなあと・・・(笑)。

この監督のものでは、大山倍達を描いた「風のファイター」を観ましたが、う~ん・・・。「アイリス」の、映画の方がこの監督に決まったらしく、大丈夫だろうかと・・・(笑)。

ちょっと話題が逸れますが、吉行さん、大山倍達と対談してるんですよね(笑)。昔、対談集で読んだ覚えがあります。
スクリーン
2009年02月17日 22:07
山崎様 こんばんは
見てくださいましたか(^0^)
アイリスの 映画担当監督作品だから お薦めしたのですよ。 どこかの コメントに入れてます。
 
私は 韓国物に嵌りだして、ビョンホンさんと共演者の チェ・ミンス氏とホ・ジュノ氏を視たくて、3年ほど前に視ました。 まさか この監督とビョンホンさん出演作で縁が生まれるとは思いませんでした。
 はらはら どきどきしながら視ましたよ。
アイリスはドラマと映画と平行して撮影。
ヤン・ユノ 監督は映画担当、スタッフもそれぞれ用意するそうです。今は 無事に日本でのロケが終わることを祈ります。
 肝心の本作品へのコメント忘れてました。
幼いころに 尋常ではない体験をすると、こんな犯罪を起こしてしまうのでしょうか。。悲しいです。
ガソリンスタンドのシーン 病院のシーン 迫力ありました。

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