愛のゴースト (1999)

[237]人間は死んでもつまんないことを躍起になって生きてる……?


画像     原題は「チャグィモ」で、
     自殺した霊魂の集まり
     という意味らしいの。

     で、そういう映画なの。

     じゃわかんないよね、
     観てないひとには…(笑)。

死んだひとはあの世に行く。
でも、この世に念が残っているひとはあの世に行けず、
あの世とこの世の間に、

日本で言えば三途の河原にとどまって、
時々、この世に現われていろいろと悪さをする…?
そういう話…(笑)。

けっこう笑えて面白かったなあ。

霊体のチェビョル(キム・ヒソン)が、
出世欲に目がくらんでる恋人の現世人
ナ・ハンス(チャ・スンウォン)になんとか復讐してやろうとすると、
霊体のカントラテス(イ・ソンジェ)にいつも止められちゃうのね。

かれはすごくいいやつで、
自分の現世の恋人にはやく自分を忘れて幸せになってほしい
って願ってるやつなの。

君もそうしろって、黙って諭そうとしてるやつなの。

でも、彼女にはもう恋人がいるとわかると、意に反して
ものすごくショックを受けて落ち込む男なんだけどね…(笑)。

でも、いいやつだから、
チェビョルがあの世行きの処刑を受ける寸前、
チェビョルを助けるの。

まあ、この時点で霊体のかれはもう
霊体女チェビョルに惚れちゃってるわけだけどさ…(笑)。

時を同じくして、
ナ・ハンスとその婚約者が自動車事故で死ぬんだけど、

そうすると、カントラテスの仲間の霊体たちが、
霊体のカントラテスとチェビョルを、
ナ・ハンスと婚約者のからだに送り込むのよ。

つまり、そうやってまたこの世に生き返らせるのね、
愛し合ってるおまえたちよ、
これから現世でナ・ハンスとその婚約者として生きていけって…。
で、めでたく二人は…。

要約するとそういう話…(笑)。

ほかにもいろんなやつが出てくるのよ。
レイプや痴漢をする男どもが許せなくて、
白い爪でそういう現世の男連中をひたすら殺しまくってる
白い顔の女…(笑)。

肥満を笑われて自殺した、肥満のかわゆい女…(笑)。

死にたがってる人間たちの肩を
「死ね死ね」って積極的に叩きまわっている男二人…。

法を犯した霊体をあの世に葬り去る、やたらと強いだけの男霊体。
私のお気に入りの、あのチャン・セジンがやってるんだけどね…(笑)。

眉毛が意味もなくやたら濃いチャ・スンウォンも、
こういうスケベでいい加減な男の役だと嵌るしね…(笑)。

まあ、はやい話が、
悟りなどとはほど遠く、
つまんないことをただ躍起になって生きている可愛い人間どもを
ちゃんと立派に描いてる…?(笑)

そこが面白いのよねえ。
笑えるし、ちょっぴり泣けるしさ…(笑)。

まだ観ていないかたはぜひどうぞ…。

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■91分 韓国 ロマンス/ファンタジー/ホラー

監督: イ・グァンファ
脚本: ホン・ジュリ

出演
イ・ソンジェ
キム・ヒソン
チャ・スンウォン
チャン・ジニャン
キム・シウォン
ユ・ヘジョン
イ・ヨンジャ

自殺した霊魂が集まって、現世でのわだかまりを解くために現世と黄泉の国を行き来するというロマンティック・ファンタジー。CGを駆使したSF恋愛劇という意味では『KUMIHO/千年愛』、『銀杏のベッド』の系譜に属する作品といえる。『ドクター・ポン』、『敗者復活戦』のイ・グァンフン監督第3作。
原題の「チャグィモ」は「自殺した霊魂の集まり」の意。
現世と冥土の間にある黄泉の国。自殺した霊魂は現世でのわだかまりのために冥土へ行くこともできず、やがて消滅してしまう運命。「チャグィモ」の会員になれば、霊として生き続ける事が出来るが、そのためには新入会員を勧誘しなくてはならない。恋人のナ・ハンス(チャ・スンウォン)が出世のために社長の娘チャ・ヒョンジュ(キム・シウォン)と結婚することを知り、失意のどん底にあったチン・チェビョル(キム・ヒソン)は、駅で地下鉄を待っている時、チャグィモのベテラン営業マン二人(ミョン・ゲナム,パク・クァンジョン)に背中を押されて、自殺させられてしまう。以来、チャグィモの会員となったチェビョルは自分を裏切った昔の恋人に復讐しようとするが、カントラテス(イ・ソンジェ)と出会い、新しい愛に目覚める。
肥満体を悲観して自殺したダイエッティに有名なコメディアンのイ・ヨンジャ、結婚を控えた時期に暴漢に襲われて自殺し、潔癖症のあまり顔が白くなってしまったペク・チジャンに『ファースト・キス』で第19回(1998)青龍賞女優助演賞を受賞したユ・ヘジョン、カントラテスの現世での恋人イ・ヨンウンにチャン・ジニョン、自分たちの成績を上げるために自殺の後押しをする営業おばけにミョン・ゲナムとパク・クァンジョン、そして冥土の使者にチョン・ウォンジュンとチャン・セジンなど、豪華な脇役陣も魅力。
総額25億ウォンの製作費を投入し、あの世を表現するためにコンピュータ・グラフィックを使用。CG使用時間は20分を越える。『天才宣言』、『チャンネル69』、『敗者復活戦』、『ソウル・ガーディアンズ 退魔録』のパク・ヒョンチョル撮影監督が撮影を、『KUMIHO/千年愛』、『銀杏のベッド』、『敗者復活戦』、『ラブラヴ』のCG作業をしたパク・クァヌがCGを担当。1997年にシネマサービスと三星映像事業団が行った「我らのシナリオ公募展」で、審査委員の満場一致で最優秀賞に選ばれたシナリオを書いたのは弱冠22歳(当時)の女性作家ホン・ジュリ。
封切り初日の観客動員数や、封切り劇場数などで韓国映画の新記録を樹立するヒットとなった。また、公開に先立ってノベライズ小説も出版。


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