きみに読む物語 (2004)

[248]物語がマス・イメージ化されちゃってるよねえ……?


画像     悪い映画だとは思わないけど、
     じゃ、そんなにいい映画かというと、
     ちょっと首をひねりたくなる…、

     そういう映画かなあ…?(笑)

     いちばんの問題は、
     いっけん
     ドラマがあるかのように見えて、

じつは全然ドラマが欠けてること…?

ドラマってのは一言でいうと、
けして事が自分の思うようには運ばないってこと…。

たとえ最終的には望むように運んだとしても、
それまではけして
思い通りにいかないような過程が描かれないと、
なかなか面白いドラマにはならないんだよねえ…。

この映画、両親が反対したり、
のちには婚約者が現われたりして、いっけん
二人の思うようには事が運んでいかないように描かれている…、

かのように見えるんだけど、見えるだけで、

実際は、なんの障害もなく、
じつにスムーズにノアとハミルトンは結婚し、
そしてじつに思い通りに、
二人で手を取り合いながら死んでいってるんだよね…(笑)。

めちゃくちゃ予定調和的…(笑)。

障害があるんだとしたら、
その障害の前で苦悩する心があって当然だし、
その心が見る側に伝わってきて当然なはずなんだけど、
残念ながら、ほとんど伝わってこないもの…(笑)。

二人の「ほんとう」の心の動きがダイレクトに伝わってこない。
そのため観ててもこっちの心がなかなか動かされない…?

でも、こういう物語を創りたいんだよな、
という気持ちだけは、まあ、伝わってくるっていうのかな?(笑)

それで私的には…、
悪い映画だとは思わないが、
じゃ、そんなにいい映画かというと、ちょっと首をひねりたくなる…、
そういう映画かな?ってことになっちゃうんだよね。

しかし、こういう映画、なんか多いよなあ。

ロマンティック・ラブ・ストーリーは大いに結構なんだけど、
描かれる物語が、
「あれ? こういうの、いつかどっかで観たよなあ」みたいな…?

すこし肩肘張って言うと、物語がもう
ものすごく「マス・イメージ」的になってしまってるのよ。

う~ん…、こういうの、
やっぱり高度情報消費社会の産物なのかなあ…?


画像

画像

画像

画像


●ひまわりの種さん
そうか、たしかに「夏物語」を彷彿させますね。
でも観たとき私にはぜんぜん「夏物語」のことが
浮かんできませんでした。
映画の出来がもうぜんぜん違うからだとおもいます。
「夏物語」のほうが圧倒的にいい映画です(笑)。
うわっ、「避暑地の出来事」、懐かしいですね。
探して観てみようかなあ…。

●チェブさん
え~と、ジェームス・マーズデン、渋い役で出てますね。
で、チェブさん、(こっそりと)まさか面食いだとか…(笑)。

ありがとうございました。

------------------------------------------------------

■123分 アメリカ  ロマンス/ドラマ
監督: ニック・カサヴェテス
製作: リン・ハリス マーク・ジョンソン
製作総指揮: トビー・エメリッヒ アヴラム・ブッチ・カプラン
原作: ニコラス・スパークス 『きみに読む物語』
脚本: ジャン・サルディ ジェレミー・レヴェン
撮影: ロバート・フラッセ
音楽: アーロン・ジグマン

出演
ライアン・ゴズリング ノア
レイチェル・マクアダムス アリー・ハミルトン
ジーナ・ローランズ アリー・カルフーン
ジェームズ・ガーナー デューク
ジョーン・アレン アン・ハミルトン
ジェームズ・マースデン ロン
サム・シェパード フランク
ヘザー・ウォールクィスト
ケヴィン・コナリー
デヴィッド・ソーントン
ジェイミー・ブラウン
スターレッタ・デュポワ

「メッセージ・イン・ア・ボトル」の著者ニコラス・スパークスの長編デビュー小説を映画化したラブ・ストーリー。運命的な恋に落ちながらその関係を引き裂かれてしまった一組の男女の、時を経た永遠の愛をロマンティックに描く。監督は「ジョンQ-最後の決断-」「シーズ・ソー・ラヴリー」のニック・カサヴェテス。
とある療養施設に独り暮らす初老の女性。彼女は若かりし情熱の日々の想い出を全て失っていた。そんな彼女のもとへデュークと名乗る初老の男が定期的に通い、ある物語を読み聞かせている。それは古き良き時代、アメリカ南部の夏の恋物語だった――。1940年、ノース・カロライナ州シーブルック。裕福な家族とひと夏を過ごしにやって来た少女アリーは、そこで地元の青年ノアと出会う。その時、青年のほうは彼女こそ運命の人と直感、一方のアリーもまたノアに強く惹かれていくのだった。こうして、2人の恋は次第に熱く燃え上がっていくのだが…。

この記事へのコメント

ひまわりの種
2009年03月08日 15:32
今日は。

この映画がBSで放送された時、普通なら興味のない
分野ですが、「夏物語」の脚本段階でビョンホンssiが
ちょっとこの映画を思い出したとのコメントを読み
観てみようと思ったのでした。
先日のイベントでの「ノッティングヒルの恋人」からの
歌”she”を選曲して歌ったりと、ビョンホンssiって
結構ロマンチストなのだはと別の意味好感度プラス
でした。
映画ですが、先生がお話のように他愛無くてちょっと
ねえ、どうせハリウッド映画なら昔あった「避暑地の
出来事」くらい華々しい方が・・、と。
チェブ
2009年03月13日 06:09
山崎さんおはようございます
そしてお久しぶりです

お元気ですか?毎日のぞいているのですが、なかなかコメントできません
こちらの作品も観ていないのですが、おっ!と思い久々コメントします
ロンの役のジェームス・マーズデン好きです(笑)
一応ご報告(申告)しておきます(笑)
久々なのにこんなコメントでごめんなさい

この記事へのトラックバック