コックリさん (2004)

[251]もしかしたら母子共生はここまで行くかも……?


画像     「アパートメント」を撮った
     アン・ビョンギ監督の作品。

     全然怖くなかったけど、
     物語も映像もしっかりしてて、
     それなりに面白かったよ…。

     舞台はある閉鎖的な村の女子高。


転校してきたユジンという女の子が、
いじめの仕返しにこっくりさんやって霊を呼びだすの。

と、いじめた生徒たちが顔に黒いビニールをかぶって、
そのビニールに自分で火をつけて、次々に死んでいくのね。

いきなり結末で申し訳ないんだけど、
霊の正体は、30年前、その村に引っ越してきた母と娘なの。

その娘もユジンと同じようにその学校でいじめられて、
最後は母娘とも村人たちに火を放たれて焼死したの。

で、その母と娘が霊としてよみがえって
村人たちの子どもたちに復讐するって話なんだよね。

その母娘、ちょっと「キャリー」を思わせるところがあるんだけど、
面白いのは…、

娘は緑内障であまり目がよく見えないはずなのに、
なぜかすごく視力がいいの、よく見えるの。

で、それはじつは、
母親が娘に代わって見てて、それを娘の網膜に送ってる
っていう設定なのよ。

母親が家にいて、
学校にいる娘の代わりに娘のまわりを見る。
それをそのまま娘も見る…。
つまり母親が娘の目になってあたりを見る…?

ね、なんか面白くない…?

まあ、一種の「母子共生」って言っていいんだろうけどさ…?

で、思い出したのが、私のよく知っているM子さんの話なんだよね。

ある晩、M子さん、寝てるときにものすごいものを見たらしいの。
なんか苦しくて目を開けたら、ものすごい大きな、
真っ白な犬が彼女の胸に乗っかって彼女を見下ろしてたんだって…(笑)。

もうびっくりしてすぐ横に寝てる彼氏を起こそうとしたんだけど、
からだは動かないし、声も出なかったんだって…。
まあ、金縛りだったんだろうけどさ。

で、朝、起きて、彼氏に「夕べ、寝てるときに」って切り出したら、
彼氏がまだ何も言わないうちに真顔で言ったらしのね、
「知ってる。夕べ、おまえの上にものすごい大きな、
真っ白な犬が乗っかって、おまえを見下ろしてたよな」って…(笑)。

実際、そんな犬が
M子さんの上に乗っかっていたなんて考えられないので、
彼女が金縛り状態で夢を見ていたんだと思うけど、

とすると、
彼氏がM子さんとまったく同じ夢を見たってことになるよね、
同じ時間に…。

そんなことってある…?

と思うんだけどさ、
これが正真正銘の「実話」なんだよねえ…(笑)。

M子さんと彼氏、一緒に寝てて、
まったく同じ夢を、同じ犬を見てるんだよねえ…。

だから、
この映画の母親と娘の話、いっけん荒唐無稽に思えるけど、

母子でもない
M子さんと彼氏の間にそんなことが起きるくらいなんだから、

いやあ、
母親が居ながらにして娘の目になってまわりを見る、
その母親の見ているものがそのまま目の不自由な娘にも見える…。

「母子共生」もとことん行くと、
そういうことが起こるかもなあって
いつになく思わず考えこんじゃったよ…(笑)。

いやあ、人間っていろいろあって面白いよね…。

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■92分 韓国 ホラー

監督: アン・ビョンギ
製作: キム・ヨンデ
原案: イ・ジョンホ
脚本: アン・ビョンギ
撮影: キム・ドンチョン

出演
キム・ギュリ イ・ウンジュ
イ・セウン イ・ユジン
イ・ユリ キム・インスク
チェ・ソンミン ハン・ジェフン
チェ・ジョンユン ホギョン
ウン・ソウ

日本でも馴染みの深い霊を呼び寄せる禁断の遊び“コックリさん”がもたらす底なしの恐怖を描くコリアン・ホラー。いじめられっ子の転校生が悪戯で始めたこの遊びがかつての怨霊を呼び起こし、際限のない呪いが次々と連鎖していく…。監督は「友引忌」「ボイス」のアン・ビョンギ。
とある高校に転入してきた女子高生ユジン。彼女は間もなくクラスメートからイジメの標的にされてしまう。イジメに耐えかねたユジンはある日、友人と共に深夜の教室で“コックリさん”を呼び出し、いじめっ子たちに対して呪いをかけるのだった。その際、彼女たちは呪いの効果を高めるため、“呪われた29番の席”を倉庫の奥深くから持ち出し使う。それは、30年前のあるおぞましい事件に関わる机だった。翌朝、呪いをかけられた一人が変死体で発見される。さらに他のクラスメートも次々と謎の変死を遂げる。ユジンは事態の重大さに恐怖するが…。

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