秘蜜 (2005)

[265]原題「緑の椅子」がなんでこんな邦題になっちゃうんだよ……?


画像     解説にあるように、

     2000年12月、
     30代人妻と10代の高校生が、
     逆援助交際を理由に

     韓国内で初めて拘束された
     事件をもとに、
     二人の愛を静かに
                   描きあげた佳作…。

とてもいい映画で、原題は「緑の椅子」らしいんだけど、
それがなんで「秘蜜」なんていういやらしい邦題になっちゃうのよ。
買い付け屋さん、あんた、あたまおかしくねい…?

そりゃたしかにセックス・シーンがたくさんあるけど、
日活ロマンポルノの域を出ないし、
淫らな欲情を描こうとしてるわけじゃないし、
むしろ綺麗だし、

「秘蜜」じゃあ、
韓国のラブ・ストーリーが好きな女性たちも
観ようって気にならないでしょう…?
あんた、ちょっとあたま冷やしたほうがいくねい…?

なんて、のっけから怒りたくなるほど、いい映画…。

なにがいいかって、
世の中にけして声高になにかを主張しようとしてるんじゃなくて、
10歳以上も離れた人妻と、20歳前の青年の愛を
むしろ淡々と静かに描いてるところ…。

そういうのを「メロー映画」って言うらしいんだけどね。

メローってのはもともと音楽の世界で使われてた形容語?
「柔らかくて豊か」「そこはかとない物悲しさ」
「若芽のみずみずしさ」みたいなもの感じさせる曲を、
メローな曲だとか評して…。

物語は、事件後(?)、
離婚したムニ(ソ・ジョン)が出所したところへ、
相手のヒョン(シム・ジホ)が現われるところから始まる。

ムニは罰として、
認知症のひとたちを収容したホームで社会奉仕活動する傍ら、
ヒョンとも以前のように付き合うんだけど、

ヒョンとの関係をどう捉えていいのか
自分にもよくわからない…。

自分はほんとうにヒョンを愛しているのか…。
ヒョンは…? 
女の体に興味があって
自分と付き合ってるだけなんじゃないか…?
お互いに愛し合っていたとしても、
このあとどうすればいいのか…?

まあ、先は下記を参照してもらうとして、
そうした年上の女と年下の青年の微妙な心を、
女ともだちジンを交えながら
とてもうまく表現した作品なんだよねえ…。

私の好きなシーンは、
ヒョンが酒(実際は水)を飲んで、
寄ったフリしてムニにいろいろと注文つけたり、
告白したりするところ…。

居酒屋のおばちゃんもめちゃいいよ。

ヒョンが20歳になるお祝いにパーティを開いて、
そこにヒョンの両親や、ムニの両親、元夫、
ホームの認知症のおばあちゃんや主任女性、
担当刑事らを招待して、
ムニとヒョンについてみんなで評し合うシーン…(笑)。

そこに、
ヒョンが好きだという、ヒョンの知らない同世代の女の子や、
「君たちはほんとに愛し合っているのだとおもう。
ついては同行取材させてほしい」とやってきては、
いつもヒョンにロープとガム・テープで縛られてる
雑誌記者まで押しかけてくるんだけどさ…。

もちろん当事者たちが
現実にそんなパーティをやったとは考えにくいので、
ライター&監督の創作なんだろうけど、
虚々実々の物語構成がとてもしゃれてていいんだよねえ。

ついでに言っておくと、
女の子は、ムニが嫉妬してつくりあげてる幻覚…?
わからん…(笑)。

雑誌記者は、縛られることを覚悟で
いつもロープとガム・テープを持参する軟弱ヤロウなんだけど、
このシナリオを書いた本人が演じてるんだって…。
いやいや、下手で、ユーモアがあって、好感度抜群…?

ヒョンやってるシム・ジホ、
男の私から見てもかわいいし、期待株だよね。

しかしなんで
韓国の俳優はみんなこんなに背が高いのよ…?

画像


●てっせんさん
ソ・ジョン、なかなかよかったです。
「魚と寝る女」に出てるんですか。
悔しいですね、いまだにこの映画見つけることができないんです。
あ、彼女、吉行さんのお好みかどうか私にはわかりませんが…(笑)。

●Kさん
あらら、シム・ジホ、普通の男に…?(笑) まだ若いのに…(笑)。
しかし韓国映画、意外なところにいい映画が隠れてますよね。

ありがとうございました。

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■98分 韓国 エロティック/ドラマ

監督: パク・チョルス
脚本: キム・ジョナン
撮影: イ・ウンギル
照明: カン・グァンホ
音楽: オオブプロジェクト,チャン・ヨンギュ,ペク・ヒョンジン

出演
ソ・ジョン キム・ムニ
シム・ジホ ソ・ヒョン
オ・ユノン スジン
ソン・ウキョン 事件トゥディ
キム・ジョナン 記者
ユン・セジョン 看護士
ユ・ミョンスン 歌おばあさん
チュ・ブジン 代弁おばあさん
ユルリ 欽慕女
ペク・ハッキ ムニの夫
ナム・ジョンヒ ムニの母

2000年12月,30代の人妻と10代の高校生が逆援助交際を理由に国内で最初に拘束された事件を土台にして人妻と高校生の愛を描いた破格のメロー映画。
初めて会った瞬間から持て余せない感情のうず巻きに陥った32歳の離婚経験のある女ムニと19歳の法的未成年ヒョン。お互いの感情に率直だった二人の関係は,逆援助交際という美名の下,単なる社会的な問題事に追い出されてしまう。愛を不正に見る世の中の視線とヒョンの未来に対する自責,鋭い混とんの沼に落ちてしまったムニは,ヒョンに離別を告げる。
しかし,思ったよりヒョンの存在が大きかったムニは,耐えられない孤独さを感じ,結局二人は,ムニの友人ジンの家で一緒に過ごして世の中のすべてのくびきを脱ぎ捨てる。そしてヒョンの二十歳の誕生日パーティー。世の中に二人しかいないように踊るムニとヒョン。この時間が永遠に続くかのように。次の日の朝,目を覚ましたヒョンは,ジンからムニが去っていったという話を聞く。



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この記事へのコメント

てっせん
2009年04月20日 22:13
そうそう、この映画でのソ・ジョンも、あるいは吉行さんのタイプにちかいでしょうか、そうでもないかな・・・(笑)。
キム・ギドクの「魚と寝る女」では、もっと大柄で目の力も強烈、野性味溢れてるように見えたんですが、ここではだいぶ感じが違ってて、案外小柄に見え、どこか薄汚れた風情を漂わせており(笑)、さすがプロの女優と感心しました。

しかし、日本のDVD販売元、こんなタイトルつけてくれやがりまして、なにかと困りますよねえまったく・・・(笑)。
k
2009年07月22日 17:00
「緑の椅子」・・・うん、良いタイトルじゃないですか。何の喩えなのかは分ってないんですけどね。韓国映画のまるで純文学みたいなタイトルの付け方、好きですよ。映画も、素敵でしたよ~。シム・ジホ君、最近どっかで見たな~と思ったら、年末に向こうで観た「霜花店」で王の親衛隊をやってました。フツーの画体の良い男前君になってました。男も女も、花の命は短いですね。
それからこの映画、「すっごく理屈っぽいんだけど突然衝動的になる」という私の抱く大韓民国イメージ(あくまでもイメージの一部分です)に合致してて、そういう意味でも面白かったです。

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