VOICE ヴォイス(2005)

[273]ホラーはなぜ女の子なしには成立しないのか……?


画像     ホラーものが続いたなあ…(笑)。

     ホラーものが好きじゃない方、
     ごめんなさい
     って感じなんだけど、

     じつは、ここのところ、
     「アジアホラー映画祭」を
     開催してたもんだから、

     もちろんひとりでなんだけどね…(笑)。

突然、
そういう「ホラー映画祭」やりたくなる時があるんだよね。
そういう時はあんまり調子がよくないとき…?

観ても観てもあまり面白いのに出くわさないと、
欲求不満が溜まっちゃうんだろうなあ…、
つい、おどろおどろしい、怖い映画、観たくなっちゃうんだよね。
むかしからの性癖…?


これもまあまあ面白かったかな…?

声楽の美人教師がいるのね、
いまは咽喉をやられて自分の歌声を失った…。

ある日、その教師にかわいがられている
女子生徒のヨンオン(キム・オクビン)が校内で惨殺されるんだけど、

ヨンオンの友人の女子生徒ソンミン(ソ・ジヘ)に、
彼女の「声」が聞こえてきて、
自分は校内にいる正体不明の何者かに殺されたって
訴えるんだよね…。

で、ソンミンが調べはじめると、いろいろとわかってくるの。

ネタバラシになっちゃうんだけど、
以前、同じように声楽教師に可愛がられていた
もうひとりの女子生徒がいるの、
ソフト・レスビアンみたいな関係にあった…。

すでに死んじゃってるんだけど、
はやい話が、声楽教師がヨンオンを可愛がりはじめたんで
嫉妬してヨンオンを殺害しちゃったっていう話なんだよね…。

面白いのは、
その子とヨンオンの歌声がものすごく似てて、
ふたりの声はじつは声楽教師に似てるって設定…?

声楽教師からすると、
失われた自分の声とそっくりな声を持ってるから
ふたりに異常な愛情を注いだんだよね…?

もうひとつあって、
先に死んだ女子生徒からすると、
声楽教師がヨンオンにいれあげて自分のことを忘れると、
自分の声が声楽教師に聞こえなくなる、

自分は「声」を失ってしまうっていう恐怖感…、
それで彼女はヨンオンを殺しちゃうんだよね。

ヨンオンも同じで、
友人のソンミンが自分のことを忘れると、
自分が声を失う、
存在できなくなるっていう恐怖心を抱えちゃうんだよね…。

いっけん怨霊譚みたいな話なんだけど、

そういう声楽女教師と
思春期の女の子たちの一心同体的な世界が
私にはちょっと面白いんだよね。
そういう世界の感受の仕方はあまり男性には派生しないっていうか、
女の子独特の世界だよなあって思うから…。

自分と他人との境界が曖昧になって、
両者が融合したり離反したりするっていうのかな…?

そういう時間の中で創られる物語が
ホラーとかサイコになっちゃうんじゃないのかなって
思ってるんだよね…。

言いかえると、
憑依する女性的資質が作り出す、
現実としてはとても秩序づけられない異なる世界…?

この映画、妙にそういうことを考えさせるんだよね、
「声」をキーワードに…。

うん。私にはそのあたりが妙に面白かった…。

あ、映像もなかなかきれいだよ…。

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■104分 韓国 ホラー

監督: チェ・イックァン

出演
チャ・イェリョン
キム・ソヒョ
キム・オクビン
ソ・ジヘ

「囁く廊下」「少女たちの遺言」「狐怪談」に続く、「女子高怪談」シリーズの第4弾。 出演は新人のキム・オクビン、ソ・ジヘ、チャ・イェリョン、キム・ソヒョン。
ある夜、学校の音楽室で一人歌の練習をしていたヨンオン(キム・オクビン)は、自分の歌に合わせてハミングする不気味な声を聞く。その翌日、彼女は無残な遺体となって発見され、親友のソンミン(ソ・ジヘ)は悲しみに暮れる日々を過ごすことに。そんなある日、ソンミンはヨンオンが自分を呼ぶ声を聞く。死んだはずの友人の声を聞いて始めは怯えたソンミンだったが、自分が学校にいる得体の知れない存在に殺されたと訴える彼女の声を聞き、その正体を暴こうと決心する。しかし、真実に近づくにつれ奇怪な現象が彼女を襲う。


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2006-06-23

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