スパイダー・フォレスト 懺悔 (2004)

[288]人間の複雑な心を抉ってみせたサスペンス映画の傑作…!


画像     物語が
     すごく複雑に構成されてて
     面白かったあ…。

     「蜘蛛の森」には
     誰にも愛されなかった人間の
     たましいが浮遊している…。

     という設定がまずいいよねえ。
                   わたし好み…?(笑)

「記念写真館」の設定もいいねえ。

そこの女スイン(ソ・ジョン)が
カン・ミン(カム・ウソン)に蜘蛛の森の話をしたり、
森に母親と住んでいた少女と
転校してきた少年の話をしてきかせるんだけど、

じつは
その少女はスイン、少年はカン・ミンなんだよね。

でも話の内容は事実とまったく逆なのよ。
少女スインの父親が、浮気する母親を殺したんじゃなくて、
少年カン・ミンの父親が
浮気する女房に見切りをつけて森の中の家で殺した…?

スインが間逆の話をするのは、
カン・ミンに交通事故で失った記憶(真実)を取り戻させるためでさ。
ま、最後のほうでわかってくるんだけど…。


前後するけど、事の発端は
カン・ミンが謎の男の電話で森へ行き、
婚約者の女と、自分の上司のテレビ局プロデューサーが
惨殺されている姿を目撃することから始まるの。

直後、戸外にいる謎の男を見つけて追走する。

でも逆にその男に襲撃されて、
血だらけになって助けを求めるんだけど、
トンネルの中でトラックにはねられる…。

一命をとりとめるんだけど、記憶を失っている。
その記憶を取り戻そうとしてカン・ミンが「記憶の迷宮」に迷い込む…。

もっと言えば、
失われた「心の記憶」の迷宮をさまよう…?

そこがすっごくいいんだよねえ。
スリラー、サスペンス仕立てなんだけど、
人間の心の問題にそうとう深く入りこんで撮ってるんだよねえ…。

モロにネタばれなんだけど、森の中の家で
婚約者の女と、上司のテレビ局プロデューサーを殺害したのは
カン・ミン自身なの。

海外へ行ったはずなのに、
婚約者と局プロデューサーがそこで逢引してるのを
目撃したからなんだけどね…。

で、その殺害はじつは、
子どものころ、森の中の家で自分の父親が
浮気している女房(カン・ミンの母親)を殺害したことと
重ねられているの。

カン・ミンはその事件の記憶を失っていたんだけど…、
もちろんあまりにも悲惨な事件だったからなんだけど、

父親が犯したその行為をなぞるように、
婚約者と局プロデューサーを殺しちゃった…?

そのあたりの物語の展開がものすごくうまいんだねえ…。

これもネタバレなんだけど、
カン・ミンに電話をかけてきた謎の男、
戸外にいた謎の男、
そしてトンネル内でトラックにはねられる直前に見た男は、

もうひとりのカン・ミンなのよ。

父親が起こした悲劇的な事件で、
あるいは婚約者と局プロデューサーの殺害で、
解離してしまったもうひとりのカン・ミン…!

子どものころ、
スインは変わった少女としていじめられるんだけど、
転校してきたカン・ミンだけが彼女と一緒に遊んでくれるの。

そのスインはじつはもう死んでいるんだけど、
「蜘蛛の森」をさまよっている
そうしたカン・ミンのたましいを助けたくて
青年カン・ミンの前に現れるんだよね、

それもカン・ミンの父親が、
事件後、教師をやめて経営していた「記念写真館」に…!

悲惨な物語だけど、ものすごくいい話だよねえ…。


正直言うと、まだ一回見ただけなので、
わたしの物語分析がはたして当たってるかどうか
ちょっと自信ないんだけどさ…(笑)。

ま、それくらい入り組んだ物語で、
わたしはそう読んだという程度にしておいてほしいんだけど(笑)、
いやあ、サスペンス観て久々に興奮しちゃったわ。

でも、ほかのホームページの映画評見ると、
ようわからんと評判はあまり芳しくないのはなぜ…(笑)。

ごらんになった方、
そのあたりぜひコメントをお願いしま~す(笑)。

あっ、ソ・ジョン、
「秘蜜」もよかったけど、これもいいなあ。
すっかりお気に入りだぜ。

「魚と寝る女」にも出てるんだけど、
探してもないのでホント超悔しいです…。

画像


■120分 韓国 サスペンス/ミステリー

監督: ソン・イルゴン
脚本: ソン・イルゴン
撮影: キム・チョルジュ
音楽: ユン・ミナ

出演
カム・ウソン カン・ミン
ソ・ジョン ウナ/ミン・スイン
チャン・ヒョンソン チェ刑事
カン・ギョンホン ファン・スヨン

ある男が失った記憶の迷宮を巡るサスペンス・スリラー。交通事故による昏睡状態から目覚めた男が、とある森で起きた不可解な事件の真相を、記憶の断片をつなぎ合わせながら追い求めていく姿を描く。監督はこれが長編2作目の新鋭ソン・イルゴン。主演は韓国期待の若手俳優カム・ウソン。共演に「魚と寝る女」のソ・ジョン。
飛行機事故で妻を亡くしたテレビプロデューサーのカン・ミン。彼はある日、“蜘蛛の森”で交通事故に見舞われ昏睡状態に陥ってしまう。14日後に目覚めたカン・ミンは、強い記憶障害に陥っていた。しかし唯一覚えていることとして、森の中で男女2人の死体を見たと語るのだった。カン・ミンの友人のチェ刑事が現場へ駆けつけてみると、証言通り、森の別荘で腐乱した男女の惨殺死体を発見する。そして、その死体がカン・ミンの上司とカン・ミンの婚約者スヨンだったことから、カン・ミンに疑いの目が向けられる。カン・ミンは、記憶の断片を必死で寄せ集め、整理し、謎を解き明かそうとするのだが…。




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