マジシャンズ (2005)

[312]森の中を舞台にした青年たちの死と再生の物語…。

画像      フィルムの編集が
      映画の特権ならば、

      いっさい編集しないのも
      また映画の特権だ…。

      と、告げてるかのような映画…?

      わかりやすく言えば、
                    演劇の舞台を

ノーカットで最後まで撮ってる実験的な映画…?

監督は
「スパイダー・フォレスト 懺悔」を撮ったソン・イルゴン。

物語は
「スパイダー・フォレスト 懺悔」同様、死と再生の物語で、
うん、とてもいいなあ…。

舞台も同じく森の中。
「マジシャンズ」という名のカフェ・バー。
というよりライブ・バー…?

マジシャンズというのはバンドの名前。

3年前に、
そのバンドの女性ギタリスト・ジャウンが自殺し、解散。

彼女の恋人でもあったドラムのジェソンが、
想い出の森の中にバンド名をとってひらいたバーなんだけど、
実際はジャウンの死でひきこもってる…?

その命日の大晦日の夜、
バンドメンバーのミョンスとハヨンが訪ねてくる。

ハヨンは女性ボーカリストで、
「今夜チャップリンの映画を一緒に観たい」という
ジャウンの誘いを断らなければ彼女は死なずにすんだ…、
と思って、歌うのをやめたんだよね。

恋人のミョンスとも別れた…。

ミョンスはミョンスで、
姉のいるアルゼンチンに行ってやり直そうと考えているんだけど、
どこかバンドとハヨンへの想いが断ち切れない…。

そんな3人が命日に集まってジャウンを偲んでいるうちに
次第に命が再生されていく…、
というお話…。

ジャウンがなぜ自殺をしたのか、
その理由ははっきりとは描かれていない。

クスリを腕にうっているから、
いつもジェソンに怒られていたんだけど、
青年期の漠然とした生きることへの「不安」だった…?

青年期、
私たちは一方的に与えられたこの現実を、
自分が望んだ現実として受け入れられるかどうか
という試練を課せられるんだけど、

ジェソンはそれを受け入れることができなかった。
それで死ぬしかなかった…?

その試練がこんどは、
ジェソンの死を受け入れられるかどうかというかたちで
3人に課せられた…。

そして3年が経ち、
この日の命日を迎えることで3人は
ようやくジェソンの死を受け入れ、新たな人生の途についた…、
というお話…。

「スパイダー・フォレスト 懺悔」では、
森は誰にも愛されなかった人間の
たましいが浮遊している場所だったけど、
この作品でもそういう場所の喩になってる。

木々に吊るされた提灯(?)が
人間のたましいみたいにみえるもんね。

でもそれだけじゃなくて、
森はたましいの再生の場所としても描かれている…?

森の中の「木」の話がでてきて、
それがラストを飾る再生の歌の題名にもなってるんだけど、

だよねえ、
人間のこころって内臓で作られるんだよね。
内臓って「木」なんだよね、植物的器官だもんね、
と思っちゃう…?

いずれにしろ、
青年期に訪れる人間の主題をしっかりと、丁寧に描いていて、
こころに沁みるとてもいい作品だよ。

この監督のこともっと知りたくなって検索にかけたんだけど、
ほとんど資料になるようなものなかったなあ。

だれか作ってください…!

時間があればぜひ…!

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■95分 韓国 ドラマ/青春/音楽

監督: ソン・イルゴン
脚本: ソン・イルゴン
撮影: パク・ヨンジュン

出演
チョン・ウンイン ジェソン
チャン・ヒョンソン ミョンス
カン・ギョンホン ハヨン
イ・スンビ ジャウン
キム・ハクソン お坊さん

「スパイダー・フォレスト 懺悔」のソン・イルゴン監督が、95分をワンカットで撮影する意欲的な手法で撮り上げた異色の人生ドラマ。森の中の山荘を舞台に、仲間の自殺で3年前に解散したバンド“マジシャンズ”のメンバーそれぞれが織りなす切ない人間模様を、過去と現在を交錯させながら演劇的なタッチで綴ってゆく。エンディングを感動的に飾るのは韓国の人気バンド“LOVEHOLIC”の楽曲『Sylvia』。
大晦日の夜、森の中にある山荘のカフェ。2人の男ジェソンとミョンスが酒を酌み交わしながら、思い出話に花を咲かせていた。彼らはバンド“マジシャンズ”のメンバーだった。バンドは3年前に女性メンバー、ジャウンが自殺したことで解散してしまった。今日はそのジャウンの命日。2人はもう一人のメンバー、ハヨンの到着を待っていた。そして、彼らには見えていないが、ギターを持ったジャウンも、そこにはいた。

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