花様年華 (2000)

[318]レトロモダンとしての映画、レトロモダンとしての不倫愛…?


画像     舞台は
     1960年代の香港なんだけど、

     実際には
     1930年代の上海って感じ…。

     あるいは
     ウォン・カーウァイ監督的
     竹久夢二ワールド…?

実際、メインテーマも「夢二」で、繰り返し使ってるんだけど、
私にはなぜか「昭和枯れすすき」の歌が聞こえてきたよ…(笑)。

物語は、
妻に不倫されている新聞社の編集者チャウ(トニー・レオン)が、
アパートの隣に住むチャン夫人(マギー・チャン)と
恋に陥るというお話…。

といっても並の不倫映画ではない…?(笑)

チャン夫人も夫に相手にされず
チャウと相思相愛の仲になるんだけど、

この二人、絶対に寝ないの。
最後まで寝ないの。キスすらしないの。
ま、最後は手くらい握るんだけどさ、

なんで…?
好きならいいんじゃん、はやく寝ちゃいなよ、
寝ちゃいなってばあ、少年の初恋物語じゃないんだから…。

好きなのに寝ないっていう大人のほうが不自然だよ。
うん、君たち、不自然…!

ん? それとも、絶対寝ないことで、
二人ともお互いの妻や夫に復讐しようとしてんの…?

なんて、
観てるうちにだんだんこっちがじれてきちゃうような
ちょっと珍しい不倫映画…?(笑)

まあ、寝るどころか、肌も露出しない、
それでいて秘密裏に逢引だけは重ねる…。

そうすることで
おとなのエロス(?)を画面に表出させようという
監督の魂胆はわからないんでもないんだけどさ…(笑)、

もともと描かれてる社会のタブーが弱いから、
思ったほどうまく行ってないかもね…。

でもけっこう観てしまうのはやっぱ映像がいいから…?

まるで一枚一枚、
夢二的な絵をめくって見せられているような感じ…?

もっとも夢二の場合は人物画だけど、
こっちは静物画・風景画ってかんじなんだけどね。

それも徹底して近景・中景の絵で、
最後に突然、画面が遠景に開かれるから、ラストも生きてくるよね。

ひょっとしたら、
こうした静止画を撮りたいために、
けしてドラマチックにはしない、二人を寝させない、
人間の呼吸で画面を乱れさせない…、

人間を「もの」と等価に写真に焼き付けよう、
ってことにしたのかもね…。

しかし、いい絵でも
これでもかこれでもかと食わされると、
私みたいなのはちょっとげんなりしちゃうかもね…(笑)。

あ、トニー・レオンは
「ラスト、コーション」よりこっちのほうが全然いい。
強引な役は似合わないよね…。

それと、チャン夫人が着るチャイナドレスは
ショーとしてもじゅうぶん楽しめたよ。

私はべつに夢二ファンではないのでちょっとあれなんだけど、
夢二やレトロモダンの好きな方にはお勧めの作品…?

クリッとしていただけると嬉しいです
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画像


●ひまわりの種さん
そうですか、シン・ミナがチャイナドレスを…?
この映画だといいですね…。

●ひまわりの種さん
この映画だったようですね。
いっさい説明をしないでひたすら描写に徹する…、
大人向けの落ち着いたとてもいい映画ですよね。

ありがとうございました。

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■98分 香港 ドラマ/ロマンス

監督: ウォン・カーウァイ
製作: ウォン・カーウァイ
脚本: ウォン・カーウァイ
撮影: クリストファー・ドイル リー・ピンビン

出演
トニー・レオン チャウ
マギー・チャン チャン夫人
スー・ピンラン ピン
レベッカ・パン スエン夫人
ライ・チン ホウ社長

「欲望の翼」「ブエノスアイレス」のウォン・カーウァイ監督がトニー・レオン、マギー・チャン主演で描く大人の恋愛ドラマ。1962年、香港。新聞社の編集者であるチャウ夫妻がアパートに引っ越してきた日、隣の部屋にもチャンが夫と引っ越してきた。チャンは商社で秘書として働いている。ふたりとも忙しく、夫や妻とはすれ違いが多かった。やがて、チャウは妻がチャンの夫と不倫していることに気づく。怒るチャウは復讐心からチャンに接近するのだが……。




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この記事へのコメント

ひまわりの種
2009年07月25日 22:02
今晩は。 氏の静止画が続くような映画とのご説明に
ふと思い出して”キム・ジウン監督監修雑誌BAZAAR十周年スペシアル、十作品”
を引っ張り出しました。
"In the mood for love"のタイトルでシン・ミナさんがチャイナドレスでちょっとアンニュイな大人っぽい
けれどどこか少女のような八枚の連写写真です。
映画が観たくてレンタル屋さんで探しましたが邦題が不明で分らないままでした。
お陰様でこれなのですね、早速見つけてきます。
この雑誌、ビョンホンさんは”太陽が一杯”のドロン
ばりに煙草をくわえてニセサインの練習をしてる一枚やラストシーンの16枚の動きのある正に静止画など
ファッション雑誌の特集での20数ページのために購入
しましたが大満足の一品です。
ひまわりの種
2009年08月04日 10:44
お蔭さまで映画楽しみました。
こんな映画も好きです。
きちんとチャイナドレスを着ているからこそ
の品のある画面ですね。
ポットを持って屋台へ行くせまい階段の
シーンがシン・ミナさんの写真にもあります。
白地に花柄のポットで階段を上がってくる視線
の先に彼がいる、降りていく後姿を彼が見つめて
いる、そんな想像が出来る写真です。

トニー・レウォンの強引でないのが確かにいいです、
それにあの声には強引さがあるのがなお更で。
ラテンのBGMのいかにもというのも♪
所で、カンボジャのあのアンコールトムの柱にキス
は?です。 時代設定はまだ内戦前、平和で神秘的な
憧れの地だったでしょうけれど。
いい映画を観られて感謝いたします。

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