モディリアーニ 真実の愛 (2004)

[319]モディリアーニとピカソは何を反目しあってたんだろう…?


画像     やっと見つけた作品。

     さっそく観たんだけど、
     よかったよお…(泣)。

     映画がいいのか、
     モディリアーニがいいのか、

     モディリアーニを偏愛するわたしには
                   よくわかんないんだけどさ…(笑)。

ピカソとの確執が描かれるとは思わなかったし、
マックス・ジャコブやモーリス・ユトリロ、
ジャン・コクトーらとのモンパルナスでのサロン交遊が
ここまで描かれるとも思ってなかったので、

見てるだけでもう脳髄がポワーンというか、
目頭がジワーッと熱くなったというか…。

もしかしたら藤田嗣治も出てくるのかな?
なんて一瞬期待したけど、
さすがにそこまで出てこなかった…?(笑)

まあ冷静になると、
監督がいろいろ欲張りすぎちゃって、
物語としては「モンパルナスの灯」のほうがまとまってたかも…?(笑)

中盤から後半にかけ、
少年モディリアーニが頻繁に登場して、
そばでモディリアーニを見つめているという構成も、

うがつと、
モディリアーニをどう捉まえていいのかわからなくて、
苦肉の策として登場させたのかなって
見えちゃうし…?

また画商モレルが容赦なく絵を買い叩くところで終わる
「モンパルナスの灯」のほうが、
理解されなかった生前のモディリアーニの孤独感を
よく表現できてたとも言えなくはないような…?

でも、いい映画っ…!
なんたってモディリアーニだもんね(笑)。

絵を描くのは金のため、富のためと言って憚らない、ピカソ。
そんなかれを徹底して毛嫌いする、モディリアーニ。

やっぱりユダヤ系の貧しい家庭に生まれて、
他人に傷つけられてきたことが大きいのかなあ。

映画観てると、
モディリアーニはその傷を癒すため、
人間のたましいを救うために絵を描こうとした…?
だからピカソに怒ってたのかなって気がしたよ。

モディリアーニが死んだあと、
ジャンヌがわざわざピカソのところへ出向いて言うのね。

「描きつづけなさい。 富を得て長生きなさい。
でも死期が訪れてベッドに横たわったとき、
あなたはきっとモディリアーニの名をつぶやくわ」って…。

実際、ピカソはモディリアーニの名をつぶやきながら
死んでいったって言われてるんだけど、

絵に限らず、
表現はそもそも自分のたましいを慰撫したり、
なにもできない人間のこころを補償したりすることから
始まってるんだしね…。

ところでいちばん好きなシーンは、
そのピカソとモディリアーニが田舎の森の屋敷に住んでいる
老齢のルノワールに会いにいくところ…。

ピカソに「神」と崇められるルノワールが
自慢話ばかりする俗物として描かれてるのが面白いんだけど、
最後にモディリアーニに一言聞くのよ。

「君は狂犬かね?」って…。

さすが、老いてもルノアール、
自慢話は挑発だったのねって思わせるんだけど(笑)、
ピカソが運転して帰る二人のシーンがいいのよ。

例によってまたケンカが始まるんだけど、
こいつら、結局、
最高のケンカ友だちなんだって感じがして…?

あるいは巨星ルノアールもひっくるめて、
こいつらみんな餓鬼なんだあって思えて…(笑)。

ラスト近く、
ジャンヌがモディリアーニを追って
アパートの窓から投身するシーンもとても印象的だよ。

窓に腰掛けたと思ったら、フッと姿が消えるの。
それも背中のほうから…。

ともかく私のようなモディリアーニ・ファンには必見の映画…。

あ、ルノアール、こんなことも言ってたよ、
なぜか右手にトカゲをギュッと握り締めたまま…(笑)。

「君は肖像画を描いとるらしいな。
私は裸婦を描くのは好きじゃなかった。
昔の女は太ってて醜かったと言っていいほどじゃ。
私は痩せてて背の高い女が好きなんじゃ」…(笑)。

思えばモディリアーニが描く女もそうだよね。
ジャンヌ像のイメージが強すぎるせいかもしれないけど、
痩せてて、首の長い女…?

で、あの首、じつは私、
植物の「茎」のイメージなんじゃないかって思ってるのよね。
モディリアーニは植物的な女を愛してたんじゃないかって…。

でもピカソは動物系の人間だった…?
モディリアーニはそこが気に食わなかった…?
二人の確執は、動物と植物の確執だった…?

なんのこっちゃ…(笑)。

ピカソやってるオミッド・ジャリリ、好演です…!

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モディリアーニが描いたジャンヌ像
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ペール・ラシェーズ墓地にある
モディリアーニとジャンヌの墓石


■126分 アメリカ/ドイツ/フランス/イタリア/ルーマニア/イギリス
ドラマ/ロマンス/伝記

監督: ミック・デイヴィス
製作: アンドレ・ジャウイ フィリップ・マルチネス ステファニー・マルチネス
製作総指揮: ドナルド・A・バートン カリーヌ・ベール アントニー・ブラッキー
ポール・フィータム アンディ・ガルシア スティーヴ・マースデン
ダグラス・W・ミラー ゲイリー・アンガー マルコス・チューリナ
脚本: ミック・デイヴィス
撮影: マニュ・カドッシュ
編集: エマ・E・ヒコックス
音楽: ガイ・ファーレイ

出演
アンディ・ガルシア アメデオ・モディリアーニ
エルザ・ジルベルスタイン ジャンヌ・エビュテルヌ
イポリット・ジラルド モーリス・ユトリロ
オミッド・ジャリリ パブロ・ピカソ
エヴァ・ヘルツィゴヴァ オルガ
ウド・キア マックス・ジャコブ
ランス・ヘンリクセン フォスター・ケイン
ピーター・キャパルディ ジャン・コクトー
ミリアム・マーゴリーズ ガルトルード・スタイン
スージー・エイミー ベアトリス・ヘイスティングス

どこか哀愁を帯びた首の長い人物画でいまなお多くのファンを持つ20世紀初頭の悲劇の天才画家モディリアーニと、彼の最愛の妻ジャンヌとの激しくも哀しい愛の物語を、ライバルであるピカソとの確執を軸に独自の解釈で描き出す。監督はこれまで多くの脚本を手掛けているミック・デイヴィス。主演は「ゴッドファーザーPART III」のアンディ・ガルシア。
1919年のパリ、モンパルナス。毎夜カフェ“ラ・ロトンド”に集まり、酒や煙草を楽しみながら議論に耽る芸術家たち。その中には既に成功を収めていたピカソのほか、全く絵の売れない“異端児”モディリアーニもいた。彼は、貧困と肺の持病に耐えながら自身の芸術を模索してきた。そんな彼を最愛の妻ジャンヌが献身的に支えている。そしてある時、モディリアーニは家庭を困窮から救うため、またライバルのピカソに打ち勝つため、優勝すれば多額の賞金と保証されたキャリアが与えられる美術コンテストへの出品を決意するのだが…。


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