愛 サラン (2007)

[324]映画職人クァク・キョンテクが甘いチュ・ジンモを変貌させた…?


画像     「友へ チング」や
     「タイフーン TYPHOON」の
     クァク・キョンテクの作品なんだけど、

     相変わらずシャープで
     骨太な作り方してるなあ。

     うん、期待にたがわず、
     面白かったぜい…!

引っ越してきた小学生のイノ(後年チュ・ジンモ)は、
同級生のミジュ(後年パク・シヨン)を好きになり、
ミジュをいじめる男の子をボコボコにする。

ミジュがそのお礼にイノを誕生日祝いに招待する。

しかしイノがブレゼントの髪飾りを手に行くと、
ミジュの家に借金取りの連中が押しかけていた…。

その翌日、ミジュも学校に現れない。
よその町に引っ越してしまったのだ…。

時が流れて、高校生。

ジュノは柔道で特待進学しようと練習に励んでいたが、
ひょんなことから院帰りのサンウ(イム・ソンギュ)と
タイマンを張り、ガラス壜で刺され入院。

それを機にサンウと付き合うようになるのだが、
このサンウの妹がなんとミジュで、再会する…。

ここまで始まってまだそんなに経ってないんだけど、
私はもう泣かされてしまったよ(笑)。

物語はまあベタと言えばベタなんだけどさ、
クァク・キョンテクらしい少年の純情一途な愛の描き方に、
どうしてもホロッと来ちゃうんだよねえ…(笑)。

しかし再会も束の間、ミジュに不幸が重なる。
兄サンウが借金を重ねるどうしようもない母親に怒り、
家に火をつけ、もろとも焼死してしまったのだ。

このあたり、少年サンウの描き方もう抜群!

イノは、ひとり残されたミジュに
これから一生「おれがおまえを守る」と誓う…。

さっそく?(笑)
ミジュが借金のカタにヤクザに拉致され、監禁される。

イノは即座にミジュを助け出すのだが、
ヤクザに重症を負わせて刑務所に…。

面会に訪れたミジュは、
公判で証言台に立ち、連中にやられたことを証言する、と話す。
イノがそんなことはやめてくれと頼むと、
「父のいる日本にしばらく身を隠すから」と言う…。

イノは日本へ発ったミジュに手紙を書く。
しかし書いた100通は空しく戻されてくる…。

出所後、
友人ノルブの働いている釜山の港湾で働きはじめる。
敵対ヤクザとの抗争で働きをみせ、
地元有力者のユ会長(チュ・ヒョン)に認められ、配下にはいる。

側近としてかわいがられるようになったある日、
イノは偶然ミジュに再会する。
なんとユ会長の愛人になっていたのだ…。

会長になにかとミジュの世話を命じる。
義理堅いイノは想いを殺し、命じられるままにやっていたが、
ついに抑えきれずに…。

一方、イノとミジュに疑いをもっていた会長は…、
というお話。

このあたり、イ・ビョンホンの「甘い人生」を
ちょっと彷彿させる展開になってるんだけどね、

物語がシンプルで畳みかけるように展開していくので、
息つく暇もなくじっと見ちゃうんだよね。
それも目ちょっとウルウルさせながら…(笑)。

いや、物語はたしかにベタだよ。
こういう話、もうなんども聞かされたよなあ、みたいな…。

でも、さすが映画職人クァク・キョンテク、
飽きもさせず見せちゃうんだよねえ。
映像も端正でいいしさ…。

それに甘さばかり目立ってたチュ・ジンモもが
けっこういいんだよなあ。
一皮剥けて男になったというか、大人になったというか…。
高校生から青年期まで無理なく演じてもいるしね。

そのあたりも監督クァク・キョンテクの手腕…?

はじめて見るんだけど、パク・シヨンもいいよ。
とくにユ会長の愛人として現れてから…。

セリフはほとんどないんだけど、
運命を耐え忍ぶ女の仄かな色気を漂わせてて、
けっこう私好みの女というか…(笑)。

しかし釜山を愛するクァク・キョンテ、
海峡を越えた隣国のヤクザ映画をそうとう観てるかも…(笑)。
深作欣二の「仁義なき戦い」的リズムだもんねえ。

だと超うれしいねえ…。

画像

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●kさん
この映画、興行的に失敗したんですか(笑)。
だろうなあって思ってました。
男の側からみたとても一方的な恋愛物語なので、
女性は受け付けないだろうなあと思ってたので…。
しかしサンウ少年をやっていたイム・ソンギュは
すごかったですよね。私も思わず唸りました。
ああいう俳優ほしいですねえ…(笑)。

●てっせんさん
はい、サンウのお母さん、よかったです。
サンウに聞こえないようにボソッというところなんか抜群でした。
おっしゃるように、破滅していくサンウ一家の物語を
展開してほしかったですよね。
そうすればクァク・キョンテクもすこし変わることができたかも…。
まったく、いいのに、惜しいです…(笑)。

ありがとうございました。
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■104分 国 韓国 ロマンス/ドラマ

監督: クァク・キョンテク
脚本: クァク・キョンテク
撮影: ギ・セフン
音楽: ユン・ミンファ

出演
チュ・ジンモ
パク・シヨン
チュ・ヒョン
キム・ミンジュン

初恋の女性を守るために命を懸ける孤独な男の闘いを、『友へ/チング』のクァク・キョンテク監督が濃厚に描く究極の男の純愛ドラマ。韓国では公開第1位を記録した話題作。初恋相手に誓った“俺が守ってやる”という約束が男の人生を狂わる。それでもその愛を忘れない無骨な主人公イノに、『カンナさん大成功です』のチュ・ジンモ。美男スターのイメージをかなぐり捨て、激情を露わにするシーンから過激アクションまで、“熱い男”を体当たりで演じきった。イノの永遠の恋人ミジュ役には、クァク・キョンテク自ら抜擢した<マイガール>のパク・シヨン。キョンテク作品の代名詞ともいえる釜山の埠頭などを捉えた映像の臨場感も迫力満点だ。
一見、粗雑なチェ・イノ(チュ・ジンモ)は、ミジュ(パク・シヨン)に初恋を告白するまで7年かかったウブな17歳。ところが、彼女を守ることを誓ったイノは、暴力団員を刺殺し行方不明、ミジュは組織から追われる身になる。7年後、釜山の波止場で肉体労働するイノは、地元の有力者ユ会長(チュ・ヒョン)に認められ、会長の下で働くことになる。そんなとき、思いがけずミジュと再会して……。

この記事へのコメント

k
2009年08月03日 18:20
この記事が上がった時にちゃんと読んでたつもりだったのに、改めて読んだらサンウ少年に触れられて居た事を発見。映画の公開当時は、キム・ミンジュンの悪役ぶりが話題になっていたのですが、わたしはもう、アイツ、サンウ少年の悪さに心を持っていかれました。あの圧倒的な怒りの感情、母親と自分を焼いてしまうというエネルギーに「おー」と唸りましたよ。
演じているイム・ソンギュは、現在韓国で放送中のテレビ版「チング」に出演中です。
これは映画版と同じくカク・キョンテク監督の演出で、あの四人組の青春時代がふくらまされているんだそう。なんでもカク・キョンテク監督は「愛、サラン」の興行に失敗して、多額の借金返済のためにテレビ版を撮る決意をしたんだとか・・・。イム・ソンギュはやっぱりワル顔で、写真に写ってました。
早く観たいな~。
てっせん
2009年08月04日 07:11
おはようございます。
この映画、全員自滅してゆく、サンウ一家の話を膨らませて欲しかったですねえ。
後半のやくざ連中とのやりとりより、あの一家と主人公のからみを、もっともっと見たかったです。サンウのお母さんも、面白かったですし・・・もったいない(笑)。
そして、山崎さん、Kさんが絶賛されてるイム・ソンギュ、鮮度抜群ですねえ。楽しみな俳優です。
それからチュ・ジンモ、だいぶ以前からそれとなく期待していたのですが、男っぷりを上げましたねえ・・・(笑)。

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