まぶしい日に (2007)

[328]この映画、ただのヒューマン・ドラマ? それとも…?


画像     う~ん、
     この映画を観て
     泣くひと
     けっこういるんだろうなあ。

     でも私は泣けなかったよ。

     展開がすすむにつれて
     泣くどころか

ひじょうに複雑な気持ちにさせられた…?(笑)

ソニョンはどうして、
孤児で、チンピラで、
河原の貧しい掘っ立て小屋に住んでる
ジョンテ(パク・シニャン)をジュンの父親として選んだの…?

命の長くないジュンが父親と暮らしたいんだとしたら、
ふさわしいひと、もっとほかにいそうなんだけど…。

刑務所から出してあげて、金をあげれば、
引き受けてくれるんじゃないかと思ったから…?
だとしたら、あんまりじゃないかなあ、
ひとの弱みにつけこむなんて…?

孤児のジョンテなら、
孤児のジュンの気持ちがわかると思ったから…?

孤児のジョンテに子どもを与えて、
家族というものを味あわせてやりたかった…?
それもいらぬ世話というか、押し売りというか…。

だいたいなに?
神に仕えるシスターが、
病気だからこの子は要らないと親が捨てにくる子を
そのまま「はい」と預かるの、韓国では…?

なんで? お金のため…?
ソニョンもシスターとグルになって
孤児を子のいない金持ち夫婦に高値で売りつけてるの…?

自分も子を失くして、子の願いを叶えてあげられなかった、
せめてジュンには…、みたいなことを言ってるけどさ、

それもなんかおかしくない?
筋違いというか、他人の土俵で相撲とろうとしてるみたいで…。

よくわかんないんだよなあ、このソニョンさんて女性…。

ジュンという女の子もねえ…。

病気をひたすらおし隠して、
どうしようもないパパ・ジョンテに天使のように仕えるんだけど、
こんな子、現実にはいないでしょう。
まして最後に自分の目をジョンテにあげるなんて…(笑)。

いや、まあ、映画だからいいんだけどさ(笑)。

天使のように無垢なようでいて、
あまりにも大人びた振る舞い、考えかたをするから、
私にはむしろちょっと気持ち悪かったというか…。
(ごめんね)

そんなこんなで私にはすごくわかりにくかった…?

で、つい考えこんじゃったんだよね。
この映画、感動のドラマのようにみえて、
じつは孤児と貧困が蔓延する
韓国社会にたいする痛烈な皮肉なんじゃないのって…。

ジョンテが住んでる河原の掘っ立て小屋もそう。
はるか向こうには近代的なビルが立ち並んでるんだけど、

こっちにはこういうどうしようもない住まいがあって、
どうしようもない生活をしているひとたちがいて、
相変わらず孤児も蔓延していて…。

それが自分たちの国・韓国なんだよ!
みたいなことを伝えようとしている…?

そう考えると、
シスターやソニョンやジュンがやってること…、
ヒューマンそうに見えて
じつはとてもヒューマンとはほど遠い行動や考えかた…、

そういうのがなんとなくわかりやすくなるっていうかさ…。

いずれにしろ私にはとてもわかりにくいというか、
評価しにくい作品だよなあ。

韓国の社会に精通してるひとだと、
なんかピタッと言い当てられるのかも…。

ちくしょう。
どなたか教えてくださいな、この映画の見かた…(笑)。

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●kさん
原題は「コンテナの男」ですか。
そうするとパク・クァンス監督の意図がよく見えてきますね。
ジョンテの片目が白濁して次第に見えなくなる、
もう片方もヤクザに殴られて失明寸前に追い込まれる。
あれはいまの韓国社会の喩なんでしょうね。
W杯の応援合戦でジュンテがステージに上がったのも、
ジュンがそこで倒れたのも、
W杯の勝利に沸き立つ群集のせいで救急車が止まるのも、
すべてパク・クァンスの韓国社会にたいするイロニー
ということなんでしょうね。
それを日本の買付屋さんがヒューマン・ドラマと誤解して
「まぶしい日に」というタイトルをつけちゃった…、
というところなんでしょうねえ、たぶん…(笑)。

●てっせんさん
てっせんさんが数ヶ月で忘れたとすると、私も…?(笑)
パク・シンヤン…、私もどうも…、なんですよねえ(笑)。
「きつい言い方をすれば、演技が濁っているような気がして…」
そうなんですよねえ。
おい、もっと素直にやれよ、意図が透けて見えるぞお…、
みたいな…?(笑)
私がこれまで一緒にやって天才だと唯一感動したのは、
木内みどりさんでした。
その木内さんに「みんなに教えてやってよ」と言ったらただ一言、
「え~、わかんない。書いてあること
ただ素直にやればいいんじゃないの?」と…(笑)。
なんですよねえ。でもその素直にやることがいちばん難しくて…、
それができるから木内さんは天才なわけで…、
と返すしかなかったんですけどね(笑)。
その意味で言っても、子役の子も、
うますぎてちょっと素直じゃないというか…(笑)。

●Kさん
なるほど、そういうことですか。
韓国社会を批評したいんだとしたら、
パク・チャヌクみたいにもっとうまくやればよかったのに…?

●てっせんさん
実生活で夫にヌード写真集の出版を迫られた?
やってくれますねえ、韓国の旦那も。磔…!(笑)
この監督の「チルスとマンス」ですか。
この夏は新宿か渋谷のツタヤに行って探しまくります!
しかしてっせんさんとKさんの韓国通には驚くばかりです。
めちゃ年期を感じます…(笑)。

●てっせんさん
残念ですねえ。
古きものは良きものでも商品化せず、
まだ西のものとも東のものともわからないのに、
新しければそれでいいと、次から次に
新しいものばっかり商品化していく。
こうしていまのような日本と日本人とができあがっちゃった…。
年寄りをしてしまいますが(笑)、
韓国には二の舞をしてほしくないと言いますか…(笑)。

ありがとうございました。

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■113分 韓国 ドラマ

監督: パク・クァンス
脚本: パク・クァンス パク・チェウン
撮影: キム・ビョンソ
音楽: チョ・ソンウ

出演
パク・シニャン
ソ・シネ
イェ・ジウォン
リュ・スンス

いかさま賭博での喧嘩が原因で留置場に入ってしまったチンピラのウ・ジョンテ(パク・シニャン)。そんな彼の前にソニョン(イェ・ジウォン)という女性が現れ、ジョンテに7歳の子供がいることを告げる。そんなことは信じられないジョンテだが、留置場から出した上にお金もくれるということから女の頼みを聞き、子供と数ヶ月を一緒に暮らすことを承諾する。子供=父親と暮らせることを心から喜ぶ娘ジュン(ソ・シネ)だが、ジョンテにとってはただ煩わしいだけ。しかし、ジュンの気持ちでジョンテは徐々に変わり始める。


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この記事へのコメント

k
2009年08月05日 19:05
これって、元々のタイトルが「コンテナの男」だったらしいです。というところから考えると、恐らく山崎さんの推察通り[韓国社会に対する痛烈な皮肉]っていうのが当たっているのではないかと。何せ監督が「美しい青年、チョン・テイル」を撮った方ですから。(「美しい青年~」は未見なのですが、軍事政権時代に労働法を施行しない政権に「俺達は機械じゃない」と叫んで焼身自殺した青年の思いを、のちの作家が辿っていく、という構成になっているそうです。90年代の韓国映画史には必ず名前が出てくる)
そこにお商売的に、名子役のソ・シネの涙の演技やらワールドカップやらをくっつけちゃったもんだから、まるで良くある韓国ドラマみたいに、行き当たりばったりで何処に着地するのか分らない映画になっちゃったんじゃないでしょうか・・・。
そして、「美しい青年~」の時代には通用した葛藤の有様が、豊かになった今の韓国ではバラバラに解体されてしまった・・・。
ただ、パク・シニャンにあの娘を預けたのは彼を父親だと誤解してたから、という写真にまつわるエピソードが有った様な・・・。
とにかく、最期までチグハグな印象で、私もどう観たら面白くなるのか、?な映画でした。
「美しい青年~」をご覧になった方、いらっしゃいませんか?
てっせん
2009年08月05日 22:32
今晩は
はて、こんな映画あったかいな?と、山崎さんのご批評を読みながら思っていたのですが・・なんと、ほんの数ヶ月前に、観ていたんですねえ・・・。あまりの忘却ぶりに、われながら驚いています(笑)。
監督のパク・クァンス、どういうわけか韓国では一目置かれているような気配があるんですが・・・。ずいぶん以前、ビデオでイ・ジョンジェ主演の「イ・ジェスの乱」を観たことがあるんですが、どうも消化不良でした(笑)。「美しき青年~」の方も、ビデオのパッケージに手が伸びかかったんですが、結局それまで(笑)。どうもこの監督とは、肌が合わないようで。
パク・シンヤンについても、実は私はあんまり・・・なんですねえ。きつい言い方をすれば、演技が濁っているような気がして・・・。そして、子供の難病ものも好きじゃないですし・・・。そんなこんなで、この映画、忘れましょう、ということになったんだと思います(笑)

失礼しました。
k
2009年08月06日 12:47
てっせんさん、この映画忘れましょう、ってフレーズ良いですねぇ。私、つまんない映画に時々引っかかっちゃって考え込んじゃったりする癖あるので、使わせていただきます!
山崎さん、私が少し言葉足らずだったようです、すみません。「コンテナの男」は原題ではなくって、元のタイトルです。どの段階で変わったのかは分りませんが、韓国公開は「まぶしい日に」でされております。
監督の意図と、製作者あるいは投資家の思惑が、山崎さんのご推察どおり齟齬をきたした結果がアレではないかと・・・。若い監督はそこら辺うまく消化し(あるいはゴマカシ)ますけど、パク・クァンス監督は韓国映画界の中では、旧世代の作家になっちゃいますものねぇ・・・。
てっせん
2009年08月06日 22:39
今晩は。
木内みどりさん、好きなタイプでした(笑)。で、韓国の女優で木内さんにちょっと似た人がいまして・・・イ・へヨンというのですが、昔のTVドラマ「初恋」という作品でぺ・ヨンジュンと共演しています。他の俳優とは一人色合いが違っていて・・・そこが、木内みどりさんっぽくて(笑)、面白かったんですが、その後の実生活では夫にヌード写真集の出版を迫られたりするなど、苦労したみたいなんですねえ。まったく、ケシカラン夫の奴でございます・・・(笑)。

kさん、パク・クァンスについて、昨日はちょっと素っ気無さ過ぎたと反省しています(笑)。やはりこの映画、おっしゃるとおり、監督と投資家などとの間がスンナリいってなかったんでしょうね。この監督のデビュー作「チルスとマンス」は、いちど観たいものだと思いつづけていました。韓国映画史には必ずといっていいほど言及されているこの作品なら、「忘れましょう」とはならないと期待しているんですが・・・(笑)


てっせん
2009年08月08日 02:04
「チルスとマンス」は、日本でのビデオもDVDも出ていないみたいなんですねえ。韓国版のDVDなら、ネットで販売されているようなんですが、日本語の字幕がないようですし・・・。
NHKのBSあたりが放映してくれればいいんですが・・・(笑)

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