南極日誌 (2005)

[343]昼に始まって夜に終る物語の構成も面白いし、南極の映像もお薦め…?


画像     南極を舞台にした映画で
     おもしろいのあったかなあ。

     ジョン・カーペンターの
     「遊星からの物体X」(1982)くらいしか
     思い出せないんだけど…。

     まして韓国の南極ものだし(ごめん)…、
     でもソン・ガンホとユ・ジテ見れるしなあ、

と、あまり期待しないで観たら、お、おっ、おもしろかったわ…(笑)。

冒頭がすごいの。
南極の山々を上空から撮った映像からはじまるんだけど、

え…! って、ちょっと息呑んじゃった。
上空からの映像見たことなかったからさ。
あれ、実写…? 実写だよね…?

6人の隊員が橇を引いて氷原を歩くシーンもめちゃいいし…。

途中で、
南極のこの一面の白い氷原と、見渡す限りの青い空を見たら、
みんないいなあって思うかもしれないけど、
実際にここに立ってると大変なんだぜ…、
みたいなセリがあるんだけど、

すいません、私もそのひとりです。
でも、ほんときれいですねえ、南極…!
なんて思わず声に出して言っちゃったよ…(笑)。

ごめんなさいね、俳優さんたち、スタッフさんたち。
観客の特権をフル行使しちゃって…(笑)。

韓国の南極隊員6人が、
もっとも到達困難な場所「南極到達不能点」を目指す。

極限状態の活動の中で、1人減り、2人減りして、
ようやくそこへ辿りつくのはたったの2人だけ…。

しかも辿りついたとき、あたりはすでに真っ暗。
広がるのは闇ばかり…。

そう。
南極は一年のうち半年は24時間昼間、
そして残りの半年は24時間ずっと夜なんだけど、

24時間昼の時期に出発して、
辿りついたときはすでに24時間夜の時期に突入していた…。

いや、この設定がものすごく効いてるよねえ。

スタート直後は、昼間で、みんな元気で明るいんだけど、
進むうちにだんだんいろんな出来事が起きて、
疲労や不安も重なって、元気を失っていく…。

それにつれ物語のトーンも、
映像のトーンもゆっくりゆっくり暗くなっていく…?

南極が昼から夜にゆっくりゆっくり突入していくみたいに…。

で、ついにラストは真っ暗闇の中で閉じられる…。

その展開というか流れというか、
それがまあちょっと見事って言いたくなるんだよね。

もうそれだけで面白いんだから、
80年前に遭難したイギリス探検隊の日誌や、
チェ・ドヒョン隊長(ソン・ガンホ)の家族の話なんか、
無理に用意しなくてもよかったんじゃないかなあって
ちょっと思ったけどね…。

このまま進むか、それとも救助隊を呼ぶか…。

そういう極限状態の中で
隊員同士の間に不信感が生まれたり、葛藤が生じたりして、
心もどんどん錯乱していく…?

それだけで、
まだ誰も行ったことのない場所へ行きたい、
それだけが自分の生存の理由だというチェ・ドヒョン隊長の
こころも描けたんじゃないかなあって…。

話を増やしちゃったぶん、
氷原を歩くシーンがどんどん減っちゃって、
そのあたりがちょっともったいない感じがした…。

しかし、ぜんぜん笑いをやらないソン・ガンホ、
相変わらずいいよねえ…(笑)。

まだ観ていないひとにはお薦め。
南極の氷原と空観るだけでもけっこう感動しちゃうから…。

あ、ちょっとしか出てないけど、
カン・ヘジョンもなかなかいいよ…。


●てっせんさん
えっ、ニュージーランドで撮影したんですか!
そうかあ…、やられたあって感じです(笑)。
まあ、騙されるのも観客の特権だからいいのですが(笑)、
そうなんですよね、てっせんさんのおっしゃる通り、
後半、だんだんホラー映画になっちゃうんですよねえ。
隊長のソン・ガンホがノコギリ出してきて、
隊員の腐りはじめた足をジョキジョキ切りはじめたり…。
おいおい、なんでそうなっちゃうのよ?
隊長ともあろうものが、そんなに簡単に狂うなよ、みたいな…(笑)。
いい線いってたのに、安易な方向に走ってしまってました。
ロケ地が寒すぎて我慢できなくなったんでしょうかねえ…(笑)。
我慢を知っているホ・ジノが一度こういう映画を撮ってみたら、
そうとうな傑作ができるんじゃないかと期待しています…(笑)。

ありがとうございました。
クリッとしていただけると嬉しいです
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■115分 韓国 サスペンス/アドベンチャー

監督: イム・ピルソン
製作: チャ・スンジェ ノ・ジョンユン
製作総指揮: チェ・ワン
脚本: イム・ピルソン ポン・ジュノ イ・ヘジュン
撮影: チョン・ジョンフン
特殊効果: チョン・ドアン
美術: ファン・インジュン
音楽: 川井憲次
アートディレクター: チョン・ヒョンチョル

出演
ソン・ガンホ チェ・ドヒョン隊長
ユ・ジテ ミンジェ
カン・ヘジョン イ・ユジン
パク・ヒスン イ・ヨンミン
キム・ギョンイク ヤン・グンチャン
ユン・ジェムン キム・ソンフン
チェ・ドクムン ソ・ジェギョン

極寒の地、南極で韓国の探検隊が不可解な恐怖に見舞われるアドベンチャー・スリラー。海岸線から遠く離れ、地上で最も到達が困難な場所“南極到達不能点”を目指す6人の隊員が途中で古い日誌を発見、以後日誌の内容に符合するように次々と不思議な出来事に遭遇、それでも強引に目的地を目指す隊長に対し、他のメンバーは疑心暗鬼を募らせていくが…。主演は「シュリ」のソン・ガンホ。共演に「春の日は過ぎゆく」のユ・ジテ、「オールド・ボーイ」のカン・ヘジョン。
ドヒョン隊長を中心に6人で構成された韓国の南極探検隊。彼らは、最低気温がマイナス80度に達し、ブリザードが容赦なく吹き荒れる地球上で最も自然条件が過酷な場所、“南極到達不能点”を目指して歩みを進めていた。ある時彼らは、80年前に遭難したイギリス探検隊によって書かれた日誌を発見する。イギリス隊も自分たちと同じ6人。さらに、そこに描かれた隊員たちの絵が自分たちとそっくりなことに奇妙な感覚を味わう韓国隊のメンバーたち。そしてそれ以来、彼らの周りで不可解な出来事が立て続けに起こり始めるのだったが…。


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この記事へのコメント

てっせん
2009年08月18日 22:15
今晩は
三~四年前の夏、たまたま通りかかった映画館にこの映画がかかっていたので、時間つぶしと暑さ逃れで飛び込んじゃったんですねえ。冒頭のシーンとか氷原のシーン、たしかによかったんですけど、あらかじめこれはニュージーランドで撮影したということを知っていたので、「え?これ南極?ニュージョーランド?どっち?」てな感じで観ていました・・・(笑)
で、物語がいよいよ佳境にはいろうとするところ、ホラーっぽくなってきたところで、残念ながら時間がなく、後ろ髪を引かれる思いで劇場を後にしちゃったんですねえ。
その晩、悪夢にうなされました(笑)。夢の内容はまるで覚えていませんが、この映画の影響であることには間違いありません。何かこの映画、観客の心理にひっかき傷を残すようなところがあったんじゃないかなと疑っているんですが・・・。その後、DVDで出ても観ていません・・・(笑)

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