グエムル__漢江の怪物 (2006)

※この記事は「テーマ」設定の事情により重複しています。

[120]物語を持たないグエムル……?

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キム・ギドクと因縁浅からぬ映画なので
はやく観たい観たいと思ってたんだけど、
どうやっても見つからず、
はじめてのツタヤ宅配サービスでようやく観ることができた……。

「殺人の追憶」撮った監督だし、好きなソン・ガンホ出てるし、
本国では興行記録次々と塗り替えたっていうし……、
なんて、ちょっと期待してたんだけど……。

う~ん、いまいちだよなあ。
これじゃ怪獣映画の本家本元の日本じゃこけるはずだよなあ、
と思っちゃった……。

実際、息子のタスケ(小2)と一緒に観たんだけど、
あんまり面白がってなかったなあ……。

敗因の最大の理由はグエムルに愛嬌が欠けてるから……?

いいかえるとグエムルの側に物語が欠けてるから、
見る側がぜんぜんグエムルに思い入れができない、
それでもうひとつ面白くないっていうの……?

設定上はあるんだけどね。
在韓米軍の研究所が漢江に不法投棄した
毒物のせいで川の生物が怪物になっちゃったっていう……。

でも、ただそれだけで、
物語はほとんど漢江の河川敷で売店を営む
カンドゥ(ソン・ガンホ)の娘ヒョンソがグエムルにさらわれ、
一家でヒョンソンの救出に向かい、グエムルと戦うという
人間の側の物語だけなんだよね。

う~ん、カンドゥ一家も被害者だけど、
広い意味でいうとグエムルだって被害者なんだし、
カンドゥ一家の家族愛だけ一方的に描かれても
なんかもうひとつ納得できないよなあってかんじ……?

それにグエムルもさ、
大都市ソウルをめちゃくちゃに破壊するわけじゃないし、
人間食べちゃったといっても一部地区の住民だけってかんじだし、
正体不明の生物に政府や国民がパニックに陥るわけじゃないし、
警察や軍が大出動するわけじゃないし、
在韓米軍の話は避けたいってかんじだし、
だいたいグエムルが一匹だけってのも考えると変だし……。

観るものを
人間のもつ物語と、怪物のもつ物語との狭間に
きちんと突き落としてほしかったよね……。

ま、ソン・ガンホが観れたからいいか……。
ん、やっぱりだめ……?
ガンホにはあんまりこういう作品には出てほしくない……?

ところでキム・ギドクは、
テレビ討論番組の中でこの映画について、
「韓国映画と観客のレベルが最頂点に一致した映画」だと発言。

その後、謝罪し、
「自分こそ韓国社会で奇形的に生まれ
劣等感を糧に育ってきた怪物のようなもの」と自己批判したらしいんだけど、
なんかやっぱり笑っちゃうよなあ。

ギドク・ファンの私なんかからすると、
ギドク(韓国社会で奇形的に生まれ育った怪物)が
グエムルとして描かれてるように見えてしまうからなんだけどさ……(笑)。

ギドクさん、
あなたはすごい方なのですから、
いちいちこうした作品に目くじら立てることはないと思います。
そんなことをしていたら身が持ちません。

といっても、
こうした作品に目くじら立てて自分の首を絞めてしまうあなたが
とても好きでもあるので困ってしまうのですが……(笑)。

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●てっせんさん
たぶん私の期待が大きすぎたんだと思います(笑)。
とは言え、凡庸な監督よりはるかにうまく作ってることは確かですよね。
また、おっしゃる通り、怪物に愛称がほしかったですよねえ。
もうひとつ、最後、在韓米軍のせいだとわかったのだから、
カンドゥに少し複雑な心境を与えたほうがよかったんじゃないかなあ、
そうすればちょっといい映画になったのに、とも思いました。
まあ、いろいろと政治的に面倒臭いことがあるのかもしれませんが……。

●スクリーンさん
怪物がたんなる悪役として出てきても
ちょっとのめりこめないですよねえ……。
韓国産の初怪物?ということでうけたんですかねえ……?
「奴3」、R15指定なんですか?
先日すでに300万人突破したってことですから、
そうとういい線をいくと期待しましょう……!
「ギトク監督も周りを気にしすぎ疲れるタイプ」
私もそう思います。映画ではいつも強気なのに……(笑)。
「クーラーかけてDVD三昧」
ムムッ、うらやましい……! でも無理しないでくださいね。

ありがとうございました。

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■120分 パニック/ドラマ/ホラー

監督: ポン・ジュノ
製作: チョ・ヨンベ
共同製作: ジョ・ナンヨン
製作総指揮: チョ・ヨンベ キム・ウテク ジョン・テソン
原案: ポン・ジュノ
脚本: ポン・ジュノ ハ・ジョンウォン パク・チョルヒョン
撮影: キム・ヒョング
美術: リュ・ソンヒ
編集: キム・サンミン
音楽: イ・ビョンウ

出演
ソン・ガンホ パク・カンドゥ
ピョン・ヒボン パク・ヒボン
パク・ヘイル パク・ナミル
ペ・ドゥナ パク・ナムジュ
コ・アソン パク・ヒョンソ
イ・ジェウン セジン
イ・ドンホ セジュ
ヨン・ジェムン ホームレスの男
キム・レハ 黄色い服の男
パク・ノシク 影(私立探偵)
イム・ピルソン ナミルの同級生

「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督が手掛けた異色のモンスター・パニック巨編。韓国では興行記録を次々と塗り替える大ヒットとなり大きな話題を集めた。謎の巨大生物に娘をさらわれた一家が、政府の理解を得られぬまま独力で怪物に立ち向かう。主演は「JSA」「殺人の追憶」のソン・ガンホ、共演に「リンダ リンダ リンダ」のペ・ドゥナ。
ソウルの中心を東西に貫く大きな河、漢江(ハンガン)。その河川敷で売店を営むパク一家は、家長のヒボン、長男カンドゥ、次男ナミル、長女ナムジュ、そして彼らの愛情を一心に受けるカンドゥの娘ヒョンソの5人家族。ある日、いつものように人々が河川敷でくつろいでいると、突然、正体不明の巨大な生き物が出現、驚異的なスピードで動き回り、逃げまどう人々を次々と食い殺し始めた。店番をしていたカンドゥも中学生になる一人娘ヒョンソの手を握り逃げ出すが、混乱の中で手が離れ、ついにヒョンソは怪物に連れ去られてしまうのだった。その後、政府はグエムルが感染者を死に至らしめるウィルスの宿主であると発表、カンドゥたちパク一家も強制的に隔離されてしまう。悲しみに暮れるパク一家だったが、そんな時、カンドゥの携帯に死んだと思われたヒョンソから助けを求める一本の電話が入る。カンドゥはいくら訴えても取り合おうとしない政府の協力を諦め、残された一家4人でヒョンソの救出に向かうのだったが…。



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出演:ソン・ガンホ(Song Kang-Ho)/ピョン・ヒボン[邊希峰](Pyeon Heui-Po

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