情事 (1998) 韓国

[372]イ・ミスクと女性監督イ・ジェヨンが女の性愛を描き出した大傑作

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(2009/09/19UPの記事に加筆、修正)

 
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あ~、凄い、イ・ミスク。悲鳴が出そう。
私のからだ、まだムズムズしてるよ(^^♪
ほんと凄い女優さん。いやいや、もう言葉が出てこないよ。

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この時いくつ? 失礼(^^♪
役の上では37、8なんだけどイ・ミスクの実年齢もそのくらい?
なのに何なのよ、この全身にほのかに漂う色香。
フ~…、まず一呼吸しなきゃあ(笑)。

「桑の葉」のとき、
彼女、桑畑でのセックス・シーンを拒否して
代役の女優さんがそのシーンを撮ったらしいんだけど、
この映画になると惜しみなく裸身を晒してる。
そのことをまず評価しなくちゃなあ(^^♪

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女優に限らないんだけど、俳優ってのは
観客に自分の性を振り分けなくちゃだめなんだよね。
バラ撒かなきゃしょうがない。
だって見る側がそれを否応なく要求しちゃってるんだから(笑)。
それはもう俳優の宿命みたいなもので、
それを拒否してると大スターにはなれない。
そういう意味で言うと、
客席に下りてお客さんにからだを触らせるぬ(?)杉良太郎なんか、
好き嫌いは別にして俳優の鑑みたいなもんよ(笑)。
イ・ミスクも完全にその域に達してる?(^^♪

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いいかえると「桑の葉」のころより、
フィクション(映画の中)のほうが自分の生きられる世界(現実)に
なってるってことなんだけどさ。
そのことにまず感動しちゃう。
あ、誤解しないでほしいんだけど、
たいした女優でもないひとが脱いでもしょうがないのよ。
そういうこと言ってんじゃないのよ(笑)。

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アメリカにいるジヒョンの婚約者
ウイン(イ・ジョンジェ)が単身ソウルにやってくる。

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ソウルに住む準備をするためだが、ウィンは
迎えに来たジヒョンの姉ソヒョン(イ・ミスク)に一目惚れする。

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ソヒョンには夫と10才になる息子がいるのだが、
ウィンは構わず強引に自分の愛を打ち明ける。

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応えるかのようにソヒョンの「情事」が始まる。

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しかしやがて夫やソウルに帰ってきた妹ジヒョンに
事が発覚する。
ソヒョンはジヒョンに絶縁を言い渡される。

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ソヒョンに一緒にアメリカへ行くことを断られたウインも
ひとりアメリカへ帰ってしまう。

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ソヒョンは自分の心に従い、
夫と息子を残しひとり家を出る…、というのが大筋。

分別盛りの女が、
それも年下の男に狂うなんてちょっとわからない
なんて思うひともいるかも知れないけど、そうじゃないんだよね。

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昏睡状態に陥ってる父親の前で
ソヒョンが告白するように、
彼女の前にはじめて愛する男が現れたってことが問題。
そしてはじめて愛=性(セックス)であることに気がついた?
そう言ってよければ愛としての性が
ウインによって開発されてしまった訳だよね。
そうした愛=性は、モラルや分別、自分の意思といったものでは
どうにも止められないものであることを知った。
そのことが一番重要なことだよね。

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実際、そうだよね。
だからこういうこと、人間は古今東西、
連綿と起こし続けてるわけで(^^♪
いい年をしたソヒョンの行動がちょっとわかんないというひとは、
そういう人間の愛=性がじつはよくわかってないひと
ってことになるの。ほんとだよ(笑)。
ある意味ではありきたりの情事(不倫)が
どうして飽きもせず連綿と映画や小説にされつづけるのか、
全然わかってないひと。

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で、私のイ・ミスク(笑)が凄いのはそこ。
自分の意思ではどうにもならない性愛の喜び、哀しさ、恐ろしさ…、
そういうものを見事にに表現してみせてるところ。
裸身を晒しながら。
事実、私はけっこう映画を観てきたほうだと思うけど、
ここまでそれを余すところなく表現してみせた女優さんも、
そんなにいないと思うよ。

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イ・ジョンジェもそれやってみせてるよね。
だから、いいぞジョンジェ!って拍手したいんだけど、
でもイ・ミスクにはどうやったって敵わないよね。
だってそれはもう演技の問題じゃないんだもの。

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イ・ジョンジェが男優でイ・ミスクが女優だから。
男であることと女であることの違い。
生命をからだの中に宿せる性とそうでない性の違い。
ということは愛=性の根源には
「生命」の問題があるってことなんだけどさ。

そうなると諸君、
われら男じゃ逆立ちしたって女にはもう歯が立たんのだよ。
諦めたほうが賢明なんだよ(笑)。

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この映画が傑作になったのは監督の手腕でもある。
女性監督なんだけど、
女性であるがゆえにそういう女性の性愛の本質を
ほんとによく知ってる?
そういう意味では間違いなく
女性ソヒョンを描こうとしてそこにイ・ミスクを配した。
それが勝因のひとつ。

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もうひとつは中流の男女、家族にしたこと。
ウインもソヒョンも、もうあのことしか考えてないよね(^^♪
食べることも寝るところも心配ないから、
あのことしか考えてないでも生きていける訳(笑)。
つまり中流階級にいるひとたち。
よく考えるとさ、石材屋っていうけど
ウイン、おまえ何して食ってんのよと思うでしょう(笑)。

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でもこうした中流の人間たちにすると、
性の問題が、衣食住の問題と切り離されて、
それ独自の問題として浮上させることができるんだよね。
性って何か、愛って何か、その根源を問うことができるようになる?
そうしてるところが実はこの監督とライターの凄いところな訳。

観たひとは誰もが気づくだろうけど、
この作品、全編がもう性的でしょう。
最初から最後までず~っと画面に性的雰囲気が漂ってる。
漂わせることができてる。しかも過不足なく、嫌味もなく。

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大変な手腕なんだけど、
それができたのは人物たちを中流の人間にして、
性的主題だけを取り出せるようにしてるからなんだよね。
しかもそれをより純化させるために、
際立たせるためにフランス映画的な、
あるいはイタリア映画的な映像に仕立ててる。
そのあたりの構想、演出がじつに見事な訳よ。

実際どれだけ計算したのかはわからないけど、
結果的にはそうなってる訳で、いやいや、これはちょっと凄い
って感動しちゃうしかないんだよね。
これまで観た韓国映画でも、
こういう中流をバックにしたもの結構あったけど、
うまく言ってるのはこの作品だけかも。

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いやあ、しかしイ・ミスク凄い。ほんと凄いなあ💛
もう完全に脱帽。
私のイ・ウンジュ、生きてたらここまでできるようになったかなあ。

イ・ミスクさん、
ほんとに素晴らしい映画をありがとう💛💛💛


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●tenchanさん
はい、ついに観ました。
みなさんがあんまり「情事」「情事」って騒ぐものですから…(笑)。
ほんと、すばらしい作品でした。
イ・ミスクのことばかり書いてしまいましたが、
イ・ジョンジェもめちゃくちゃよかったです。
このころ、まだ25、6才ですか。恐ろしい才能を感じますねえ。
ミスクとジョンジェが創りあげた二人の情事(愛)の世界は、
私が観たこれまでの韓国映画では、いちばんおとなでした。
ほんとに褒めちぎっても足りないくらいですね…。
「百夜」と、この「情事」で、私の韓国男優四天王も
ちょっと変更を迫られるかもしれませんねえ…(笑)。
ラストシーンのあの余韻の残し方も、もう見事ですよね…。

●ひまわりの種さん
「ミスクさんは女性から観ても何とも魅力的」
ですよねえ。そう言っていただけると最高に幸せです(笑)。
ジョンジェ、セロリですか!
いやあ、すごい、ピッタンコですねえ(笑)。
私もこれからセロリで行きます。
ゲームセンターのセックス・シーンは不要でしたか。
私は、中流家庭の奥様があんな小汚いところで求めるもんだから、
「うん、うん、わかる」ってすごく納得して観てたのですが…(笑)。

●ひまわりの種さん
そうですか。失礼しました…。
イ・ミスクの存在が、韓国俳優陣をものすごく厚くしているのは
ほんと、間違いがないとおもいますね。
「エデンの東」、時間ができたら観ますね…。

●ovniさん
はじめまして。そうですか、ごらんいただけましたか。
いやあ、ありがとうございます! と私が言うのも変ですが(笑)、
めちゃくちゃいい映画ですよねえ…!
思い出すだけでゾクッします。
ほんと、30前の女性では出せない色香ですよね。
地味な服装なんですけど、黒を基調にしているものだから、
女「性」が強烈に匂いたってくるんですよねえ。
イ・ジョンジェが会った瞬間にのぼせて、彼女のこと以外
考えられなくなってしまうのも無理ないです…(笑)。
もちろん車の窓越しに強引に唇を奪っちゃうのも…。
「スキャンダル」、この監督の作品でしたか!
私も呆けてますね、観てるのに…(笑)。
「桑の葉」も「スキャンダル」も「アメノナカノ青空」も
とにかくイ・ミスクはいいです。魂奪われます…(笑)。
「情事」というと、私は高校生のころに観た
M・アントニオーニの映画をすぐに思い浮かべてたんですが、
これからはイ・ミスクの「情事」になると思います。
ちなみにイ・ミスクと、アントニオーニの「情事」の女優
モニカ・ヴィッティの美しさはすごくよく似てるんですよねえ。
いやあ、観ていただいてほんとに嬉しいです…(笑)。

ありがとうございました。

クリッとしていただけると嬉しいです!
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■107分 韓国 ドラマ/ロマンス
監督: イ・ジェヨン
製作総指揮: イ・セホ
脚本: キム・デウ
撮影: キム・ヨンチョル
音楽: チョ・ソンウ
出演
イ・ジョンジェ ウイン
イ・ミスク ソヒョン
ソン・ヨンチャン ジュンイル
キム・ミン ジヒョン
チョン・ギョン
イ・ヨンナン

儒教の教えが生活に根付き、日本以上に道徳的意識の高い韓国で“不倫”をテーマにした作品として話題となった作品。夫も子どももいる身でありながら、ふとしたことから妹の婚約者と人目を忍んで逢瀬を重ねてしまう人妻の心の葛藤を官能的に描く。主演は「桑の葉」のイ・ミスクと、「イルマーレ」のイ・ジョンジェ。
建築家の夫ジュンイルと10歳になる子どもと、裕福で幸せな生活を送っているかに見える主婦ソヒョン。しかし、心には何か満たされないものを感じていた。ある日、アメリカに住み、仕事の忙しい妹ジヒョンの結婚準備のため、彼女の婚約者ウインと会うことになったソヒョンは、一目見た瞬間、言いようのない胸騒ぎを覚えた。そしてそれはウインも同じだった。妹の代わりに新居を探すため、ウインと何度も会ううち、彼の魅力にどんどんと引き込まれていくソヒョン。ソヒョンの大人の魅力に惹かれていくウイン。ある日、二人はついに一線を越えてしまう……。

この記事へのコメント

tenchan
2009年09月15日 23:58
山崎さん こんばんわ
この間の「白夜」に続き とうとう「情事」もご覧になられたんですね
ミスクさんの貫禄勝ちというところでしょうか?
初めてこの作品でイ・ミスクさんを見た時 他の韓国女優さんとは なんか違う凛とした美しさを持った人だろうと思いました
ジョンジェもこの時25・6歳だったはずなんですよね
女性監督らしい繊細な感じで 二人の時間が際立ってると思います
この後 ブラジルのマナウスで二人は会えたんだろうか?と気になります^^

ひまわりの種
2009年09月16日 09:59
お早うございます。
とうとうご覧になって&ご満足でホットしました(笑い)

それはもうミスクさんは女性から観ても何とも魅力的
そしてセロリのような(勝手に思っています)なジョンジェも最高です。

実年令に近い頃の撮影の筈ですが、女盛りのミスクさんとちらっと
見える青さのジョンジェ、しかしあのファーストキスシーンはあの若さであの情感!
一ヶ所だけゲーム店でのシーンでのあえぎ声は無くてもよかったと思いますが。

あの後再会するでしょうが、色あせてしまうのでは
と想像したりもします・・。

動線の美しさは余り発揮出来ていないジョンジェですがあくまでミスクさんの映画ですから。
ひまわりの種
2009年09月17日 09:49
お早うございます。

セロリとの命名をお気に入られtて光栄といいますか
あ、でもジョンジェの熱烈なファンの方々には
叱られそうで、ここだけのお話にしておいていただけたらと。

ゲーム店での情事は勿論あって然るべき
効果音(?)が不要の様に感じますので。

先生にはお時間も無いでしょうが以前も言いました
ドラマ「エデンの東」のがらっと違う壮絶ともいえる
母親役も見事でした。 自分などミスクさんのシーン
以外余り気を入れて観ませんでした。

この年令の女優さんでの存在感本当に貴重な方です。
ovni
2009年09月22日 18:39
はじめまして!

「情事」見ました。
これって題名だけで惹かれちゃいますよね。あと逢引きなんていうことばも好き(笑)。
いやー、すごい、見ごたえありました。
思い出してみると、わたしはこの監督では、「スキャンダル」をみていました。そこにもイ・ミスクがでているので監督のお気に入りなのですね。
ほとんどすっぴんのようなのになんという美しさ!あれは30まえだったらぜったいにだせない味ですね。それと韓国人らしからぬ服装の地味さ加減はどうでしょう。もともときちんとした家庭的な女性だったわけですよね。あーん、それなのに、、、

雨の中、車の窓を開けてのキスシーン、もうすばらしすぎです。
悲劇的なラストにせず、たぶん2人が再会できるであろう余韻を残した終わり方もグッド。
ああ、いまだに余韻がからだに残ってい・ま・す。

すてきな映画を紹介していただきありがとうございました。また寄らせていただきます。

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