白夜 (1998)

[371]このドラマをビョンホンとイ・ウンジュでもう一度観たい…!
(重複記事)


画像     強引に
     時間をつくって観ました…(笑)。

     「オールイン」の時も
     そうだったけど、

     なんといっても
     舞台のスケールの壮大さに
     圧倒されるよねえ…。

北朝鮮、韓国、中東、ソ連、中国…。

韓国って、半島にあって、
しかも北が厚い壁としてあるからつい忘れがちなんだけど、
あ、やっぱり「大陸」なんだよなあ、って再認識させられちゃう…?

島国の日本ではとても
こういう物語のスケール考えられないもんねえ。

島国日本の、
朝鮮、中国、ロシアへの侵略は大陸への憧憬だったのかも、
なんて、つい余計なことまで考えちゃったよ…(笑)。

物語の骨格も、人物の配置もほんとによく考えられてて、
うん、すごく面白かった。

ソ連(のちロシア)を巻き込んだ南北のウラ戦争みたいなお話。

ただ初見だと、ストーリー展開が
ちょっと判然としなくて戸惑うかもしんないけどね…?

人物関係や物語の全貌が見えてくるのは、
とっくに中盤を過ぎたあたりから。

だからそれまでは、
そればっかり追わされちゃって、
なんだかドラマを楽しむ余裕がないんだよねえ…?

あのさ、観る側にさ、もうちょっと余裕くれないと…(笑)。

あらかじめ人物関係やストーリーがわかってたって、
たいして障害があるドラマじゃないでしょう…?(笑)

登場人物たちにはお互いが謎でも、観てる側にはわかってる。
そういう展開のほうがよかったと思うよ。
少なくともそのほうがこの私のためにはなった…?(笑)

文句はまだある。
つうても「面白かったあ!」
という前提なんだから怒っちゃだめよ(笑)。

主要人物がもうわんさか出てくるよねえ。

ギョンビン(イ・ビョンホン)、テギョン(チェ・ミンス)
ヨンジュン(イ・ジョンジェ)、アナスターシャ(シム・ウナ)
ソンシム(チン・ヒギョン)……。

南北ウラ戦争を俯瞰しながら撮ろうとしてるから、
主要人物がたくさん出てくるのはしょうがないし、
またその人物配置はみごとだって感動するんだけどね、

でも観る側からすると、
え~っ、わたしゃいったい誰に思い入れて観ればいいのよ~?
だれを通してこの物語観ればいいのよ~?
って混乱して困っちゃうんだよねえ。

おまけに誰にでも感情移入できるように描いてるもんだからさ。

これって上手に見えて、じつは案外、うん、下手なのかもよ…?(笑)
人間ってそんなに巨大な包容力もってるわけじゃないから、
結局、ちょっとずつ思い入れて観るしかないもん…。

それが、すごく面白いドラマなのに、
その割にはなんかドカ~ンと体を揺さぶられない理由かもね…?

わたしは
誰に思い入れしながら観てたかっていうと、
1番にテギョン、
2番にヨンジュン、
そして3番にギョンビン。

この順番は考えると、「悲恋」の度合いの強さだよね。
恋の成就の不可能性…?

成就が不可能なほど「がんばれ!」って応援したくなる…?
ま、それが自然な人情ってやつですよねえ…(笑)。

その不可能さもよくわかる。
「北」では、共同幻想(国家)が最優先されて、
性幻想(家族・恋愛)はその前では徹底的に抑圧されてしまうから…。

そういう意味では、
「北」を、「北」での悲恋をすごくよく描いてみせてるよね。

でもさ、このドラマ、
青瓦台事件でともに父をなくした
ギョンビン(南)とテギョン(北)の宿怨の物語でもあるわけでしょう。

とすると、テギョンと同じくらい、
ギョビンにも思い入れができるように作られてないと、
ほんとはだめだって思うのよね。

そのへんちょっと失敗してる…?

実際さ、ギョンビン、テギョン、アナスターシャは
「恋の三角関係」でもあるんだけど、
残念ながらテギョンのほうが全然かっこいいのよ。

自分はあろうことかアナスターシャの父親を射殺してしまった。
アナスターシャと一緒になることはできない…。

そう思ってテギョンのやつ、
アナスターシャが危機に陥ると命を賭けて救い、
ついには宿敵であり恋敵であるギョンビンと、
アナスターシャの恋を成就させようとまでするんだもん。

おまえ、カッコよすぎるよ。
それじゃわれらがビョンホンの、
いや、ギョンビンの影ますます薄くなっちゃうじゃん!
って感じ…?(笑)

それにねえ、
テギョンとアナスターシャの宿怨の愛のドラマを前にすると、
ギョンビンとアナスターシャの恋愛、
なんかOLと男性社員の恋愛みたいに見えちゃうしさ…(笑)。

一緒に仕事してるうちに、
なんとなくお互いに好きになっちゃったみたいな…?

まあ、結局そこだよね。
テギョンとアナスターシャの愛も、
ヨンジュンとソンシムの愛も、
ひじょうに個人的な出来事の中から芽生えてる。

しかしそれが他人に引き裂かれ、
国家に阻まれ、結果、途方もないドラマが生まれる。

でもギョンビンの場合、
アナスターシャとの愛は個人的というより、
仕事の延長で生まれたもので、しかも阻むものもいない。
結果、ラブ・ドラマがどうしても小さくなってしまう…?

小さいから思い入れにくくなる…?

実際観てると、
ギョンビンとアナスターシャ、
お似合いのカップルにはちょっと見えないんだよねえ(笑)。
なんか熱いものを感じさせないんだよねえ…。

ラスト、地上と大空に引き裂かれた二人は、
なんとかラブ・ドラマを成立させようとがんばるんだけど、
時すでに遅しって感じ…(笑)。

追われて、衝突されて、散ったテギョンの魂の行方を追う…?

でも、アナスターシャがシム・ウナじゃなくて、
イ・ウンジュがそのまま演ったらどうなんだろう…?
って思いもあるんだよね。

陰りのある女、想いを沈めた女、潤んだ女…、
そういうのをやらせると、
彼女の右に出る韓国女優ちょっといないからなあ…。

アナスターシャが少女時代の第1話を観るとわかるけどさ。

シム・ウナもすごくいい女優なんだけど、
性的魅力という点ではちょっとイ・ウンジュに叶わない…?

イ・ウンジュだと、ギョンビンとの
社内恋愛も一気に宿命的な恋愛にまで昇華させた…?(笑)

もっとも全身性的だから、
KGBの仕事の場面で苦労したかもしれないけどさ…。

その点ですごくよかったのは、
ソンシムをやっているチン・ヒギョンだよねえ…!

それこそ彼女、全身が性。全身が愛。
国家とか社会とか、まるで入り込む余地がない。
だからいるだけで、存在するだけで、
国家にとっては許しがたき敵になっちゃうんだよね。

もちろんジョンジェが一目惚れするのもそのせい。
全身が愛だから…。

ジョンジェをエレベーターに誘いこんで、
右脚をジョンジェの腰にサッと絡めてキスするシーンなんか、
ほんとゾクッとしたよ。
エレベーターのドアがすぐに閉まってしまったので
チクショウって思ったけどさ…(笑)。

彼女の作品、これまでも何本か観てるんだけど、
いやあ、この作品が最高だった。

彼女と、ヨンスクやってるキム・ヨンエがいなかったら、
この作品、ラブ・ストーリーとしてはむつかしかったかもね…。

しかし、イ・ジョンジェ、いいねえ…!

背負わなきゃいけないドラマがとても明瞭に、
しかも観る側の心を抉るように書かれてることもあるけど、

ソンシムに初めて会ったときの、子どもみたいな、あの笑顔。
ソンシムとの愛だけを信じて窓から飛び降りときの、あの微笑。
そしてテギョン、友人、兄家族らにたいする、あの信頼感…。

こうありたい…!
と思う人間のありかたをみごと表現してみせてるんだよねえ。

こんなに生き生きと、
自然に演技してるイ・ジョンジェを観るのはじめてかも…。
いやあ、参ったぜ…(笑)。

テギョンやってるチェ・ミンスもいいねえ。
ほんとに北朝鮮のテロリスト…?
1930年代のテロリストみたいにかっこいいんだけど…(笑)。

不器用なゆえにカッコよかったあの天知茂さんにも
ちょっと似てたかな…?

黒いコート、黒い帽子のあの格好で、時々、
低い声で「昭和ブルース」歌ってほしいとマジ思ったよ(笑)。

彼もいろいろ見てるけど、この作品が1番…!

忘れちゃいけないのがこのひと、シン・ヒョンジュン(笑)。
いいんだよねえ、友人のKさんが言ったみたいに、
ギリシャ彫刻みたいな顔してさ…(笑)。

まだちょっとお芝居臭さが抜けてないんだけど、
この手の演技としてはやっぱり1番。
まわりにいい俳優がいたからかな…?

とくにロシアの大人の俳優さんたちの前だと、
ガキンチョみたいな芝居できないもんね。
うん、そこがよかったのかも…(笑)。

で、最後にわれらがイ・ビョンホン…。

うん、やっぱいいわ。文句ないわ(笑)。

ちょっと影が薄くなったのは間違いなく脚本のせい。
ビョンホンからしたら、役が書かれてなさすぎて、
相当不満だったかもね…。

繰り返すけどさ、
仕事の話ばっかりじゃなくて、
ひじょうに個人的な出来事を書いてもらわないと、
誰がやったってどうしても存在感薄くなっちゃうの…!

あっ、
あのヒゲにはちょっと笑っちゃったけどね、
それ、鉛筆で書いてるだけじゃない?って…。

でも、あ、けっこうヒゲ似合うじゃんて
なんだか妙にうれしかったのはなんで…?(笑)

でもねえ、言ったけど、
ビョンホンとイ・ウンジョのラブ・ストーリー、
この作品で観たかったよ~…!

悔しいねえ。
世の中、なかなか思い通りに行かないねえ…(笑)。

ということで、
「2009年夏、イ・ビョンホン日本祭り、応援しよう!」
のコーナーをひとまず〆よう…(笑) 。

画像


●スクリーンさん
はい、やっと念願かなって?観ることができました。
ありがとうございました(笑)。
スクリーンさんたちが何度も映画館に足を運ばれてるんだから、
こりゃ私もなんとかせねばならんばい! と思いまして…(笑)。
そうですか、原作でもテギョンが主役ですか。
じゃあ、その割りにはライター、ビョンホンの役、
一生懸命考えて膨らませたのかもしれませんね…。
「当時はビョンホンさん以外の俳優さんに興味がなく、
名前と顔が結びつかず」
いやあ、ホッとしました(笑)。
私も韓国映画に嵌ったのはいいけど、
最初はビョンホン以外さっぱりわからず苦労しました。
いまはすこしわかるようになって、作品も
2倍楽しめるようになりました。みなさんのおかげです(笑)。
しかしテレビ・ドラマのくせに?
めちゃくちゃいい俳優さん多いですねえ! びっくりします。
韓国ドラマに嵌るひと多いはずだよと感心しきりです…。

●ひまわりの種さん
えっ、そうなんですか。
ビョンホンのおとうさんがスパイものが好きだからと、
ビョンホンが監督に直談判して割り込んだ…?
じゃあ、ビョンホンにも思い出の強い作品なんですねえ。
原作ではギョンビンはもっと大人っぽい…?
そうか。ちょっと謎が解けました。
ビョンホンがミンスよりかなり若く見えるので、
最初、観てても、トップシーンの因縁の
二人になかなか結びつかなかったのかもしれません。
市電でのラブ・シーン、なかなかしゃれてました…(笑)。

●なつめさん
スケール大きすぎ、物語広げすぎ、まるでシルクロードですか。
いやあ、言いえて妙ですねえ! 
キャッチコピーにしたら絶対にもう抜群でした…(笑)。
「文句なしのかっこいい役」ですよね。
ほかの二人がいい役すぎてちょっと影薄くなりましたが、
それでもビョンホン見応えありましたよね…。
この作品のイ・ジョンジェを観たあとに「イルマーレ」観たら、
ちょっとがっくりくるでしょうねえ。
私は反対だったのでひじょうに幸運でした(笑)。
「スキャンダル」の主役、最初はイ・ジョンジェだったんですか!
いやはや、なんとバカな制作者たちなんでしょう。
色香漂うイ・ジョンジェだったら、
あの作品、絶対成功したとおもいますねえ…(笑)。
はい、イ・ウンジュ、いいです。強烈です。
途中、回想でなんどか出てきますけど、
あれ観てるだけでもほんと私は痺れちゃうんです。
どうもシム・ウナと結びつきません…!
いやあ、彼女を褒めていただいてありがとうございます!(笑)

●まりっぴさん
私もスパイもの、アクションもの大好きなので、
じつは「白夜」はやく観たかったんですよね。
空港で、機体に隠れるように走ってる予告シーン、
観てたこともありますし…。
そうしたらまあ、あんなもんじゃなくて、
全然スケール大きくて、いやあ、びっくりでした。
おっしゃるようにこの作品、断然男性向けです。
韓国の連ドラ、こうしう男性向けのドラマ作るのかと
それにもびっくりしました。日本ではNHKの
大河ドラマは別にして、ちょっと考えられませんものね。
シン・ヒョンジュンうつろな目がいい…!
ええ、私もまったく同感です。
ただちょっと演技を勘違いしてるところがあるので(笑)
なかなか大きい役にはつけなかったと思いますが、
「大変な結婚」前後あたりから喜劇に目覚めて?
すっごくいいと思います…(笑)。
「風の息子」、けっこうご要望の方多いですねえ…(笑)。

●lee_milkyさん
一気にというわけにも行かなかったんですが、
1話50分(?)だったので、
なんとか夏休み中に見ることができました(笑)。
「国境を越えようとするシーンで、振り向くイ・ウンジュさんを見て、
その表情にゾクッとしたのを今でも覚えています」
いやあ、ほんと、めちゃくちゃうれしいんですけど…(笑)。
あのシーンで私はもうこのドラマ傑作だと確信したんですが、
シム・ウナに代わってしまい「………」でした。
「バンジー・ジャンプ…」での
ビョンホンとウンジュの共演がすごくよかっただけに、
いやあ、私としてはホントかなりショックでしたねえ…(笑)。
「毎晩夜遅くまで白夜を見ては、よその掲示板やブログなどで、
ワイワイ賑やかにドラマの話をしていた」
そうだったんですか。うらやましいですねえ。
仲間に加わりたかったですねえ。おっしゃるように、
いまでは、ブログ、情報ツールの感ありますものね。
作品についての情報がほしくて
たまにあちこち覗くことがあるんですけど、
作品についての内容や感想が深いのはあまりなくて…(笑)。
「百夜を見始めてからは、チェ・ミンスさんに傾く人が続出し」
「私もその一人ですが^^;」
え~~~~っ!
たしかにテギョンに思い入れしますけど、
俳優としては、私はずっとビョンホンを応援してましたよお。
女性は浮気っぽくていけませんねえ…!(笑)
季節の変わり目、みなさん、お風邪を召しませんように…。

●コスモスさん
はい、時間ができましたら
「風の息子」も必ず観ますので…。
ソン・ヘギョ出てましたね。といっても、
あとでわかったことなんですが…。

●スクリーンさん
ウンジュ、これが初ドラマだったんですか。
いやあ、驚きです。
彼女、やっぱり天才的な才能持ってたんですねえ…!
新人だとスタッフもちょっと怖くて
そのままやらせられなかったでしょう。納得です…(笑)。
ソン・ヘギョ、出てたんですよね。
あとでキャストを調べてわかりました。
ほんと、二人がすばらしい女優になるなんて、
当時はあまり誰も予想できなかったでしょうね。
そこがまた後年、みんなのいい思い出になるんでしょうけど…。
しかし韓国映画を観れば観るほど、わたしは
イ・ウンジュのことが忘れられなくなっちゃっています。
いやあ、どうしたんでしょう…?(笑)

●momoさん
はじめまして。お読みいただいるそうでありがとうございます。
このドラマ、好きで何度もごらんになってるんですか。
ほんと面白いですものね。
ストーリがよくわかった上で観ると、
面白さも倍増するんじゃないかって思います…。
「百万本のバラ」のアレンジ、私もめちゃ気に入りました。
ギョンビン、いまのビョンホンがやったらもっともっと
魅力的でしょうねえ…。
「テギョンは原作では猟奇的」
なんですってねえ。ドラマではとても人間臭いですけど、
私もこっちのほうが全然よかったような気がします。
余談ですが、このドラマ観たとき、
ちょっと「ドクトル・ジバゴ」の壮大さを思い出したんですよ…。

●youkoさん
お薦めありがとうございました。面白かったですねえ。
そうですか、原作ではテギョン、
「金髪の娼婦を買っては、何人も惨殺していくような、
完全に人格が崩壊した人物」として描かれてるんですか。
いやあ、よ~くわかりました。
このドラマ、そういう意味ではたぶん、
南北分断の悲劇的な物語として書き換えたんでしようね。
そしてそれがまたとてもよくできてますよね。偉いっ…!(笑)
ギョンビン、原作では魅力的だそうですが、
このドラマも、ビョンホンもけっこう魅力的ですよ…(笑)。
ただいまのビョンホンが演じると、
原作にうんと近いかもしれませんね…。
「アイリス」、楽しみですよねえ。
ビョンホン、日本が似合うように仕上がってますかねえ…(笑)。

ありがとうございました。

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■韓国ドラマ SBS 全20話

演出 : キム・ジョンハク
脚本 : ハン・テフン キム・ウンギョン

キャスト
イ・ビョンホン(ミン・ギョンビン)
チェ・ミンス(クォン・テギョン)
シム・ウナ(アナスターシャ・チャン)
シン・ヒョンジュン(ピーター・キム)
イ・ジョンジェ(イ・ヨンジュン)
チン・ヒギョン(オ・ソンシム)
クォン・フィジ(ホン・ジョンヒョン:ギョンビン彼女)
キム・ヨンエ(ホン・ヨンスク)
ユ・ジュンサン(キム・ジンソク)
イム・ヒョンジュ(ミン・セユン:ギョンビン父)
パク・サンウォン(チェ・サンギュ)
チョン・ドンファン(ユ大佐)
キム・セジュン(オ・テギュ)
チョン・ウンイン(ペク・スンジェ)
パク・スンチョン(ビョンビン母)
チョン・ギヒョン(クォン・ギウク:テギョン父)
キム・ウンスク(テギョン母)
チェ・ヨンミン(キム課長)
ソン・ヘギョ(ジョンヒョン少女時代)
イ・ジョンホ(ジンソク少年時代)
キム・チュンリョル<=キム・ミンソン>(ギョンビン少年時代)
イ・ウンジュ(アナスターシャ少女時代)

第1話
1968年に発生した青瓦台事件で共に父親を失った北朝鮮のテッヒョンと韓国のギョンビン。
テッヒョンは父親の死をきっかけに家出した母が、実の叔父に殺害されるところを目撃して心に傷を負う。一方、ギョンビンもまた、あの事件の夜、父に無断で同行し、その死を目の当たりにしていた。
数年後、青年となったテッヒョンにはアナスターシャという恋人がいたが、彼女の父で北朝鮮兵器開発の父である科学者アナトーリがロシアヘ亡命。裏切り者としてアナスターシャにも秘密警察の手が伸びる。テッヒョンは危険を顧みず、アナスターシャを救出、彼女をロシアヘ逃がすのだった。
一方、ギョンビンも愛国者として殉職した父の遺志を受け継ぎ、空軍のパイロットヘ志願する。
第2話
夢が叶い空軍のパイロット候補生となったギョンビン。血の滲むような訓練に耐えながら見事、パイロットとして中尉に昇進したギョンビンに、新規導入機Q“ワイルドキャット”のテスト飛行命令が下った。彼は鬼教官で上官のチェ少佐と共に大空へと飛び立つが、訓練終了後の機投中にエンジン・トラブルが発生。チェ少佐はギョンビンを脱出させて自らは機と運命を共にする。
数日後、この事故の聴聞会が開かれ、ギョンビンは事故が機体の欠陥によるものと主張する。しかし機導入による軍上層部の汚職の黒い影がギョンビンに圧力をかける。恩師チェ少佐の名誉と残された家族のため、彼は軍上層部へ孤独な戦いを挑むのだったが、志半ばで軍を追われてしまうのだった…。
第3話
アナスターシャを逃した罪で死刑を言い渡されたテッヒョン。しかし彼は北朝鮮人民武力部のオ副部長からスカウトされ、今では“黒蜘蛛”と恐れられる殺し屋へと変貌していた。
今、彼は政府の命令でアラブの小国グメニアで反政府組織を支援、その指導者カルリナから政府軍司令官の暗殺を請け負っていた。
同じ頃、テッヒョンをスカウトしたオ副部長の娘ソンシムが党幹部主催のパーテイーに現れた。しかし彼女の美貌が党幹部の目に留まってしまい、無理矢理体を奪われてしまう。失意のソンシムは湖で自殺を図るが、パーティーで彼女を見初め尾行していたヨンジュンが湖に飛び込み、彼女を救出した。
第4話
ソンシムの不祥事をもみ消すため、オ副部長はヨンジュンを情報部ヘスカウト。密命を持たせ、テッヒョンの元へ向かわせる。
新たな指令を受けたテッヒョンたちはカルリナ暗殺のため、反政府軍の拠点セルベ要塞に潜入した。テッヒョンは銃口をカルリナヘと向けるが、逆に彼らに捕らえられてしまう。しかし一人逃げたヨンジュンが彼を救出。テッヒョンはカルリナ暗殺を遂行し、砦を後にする。
一方、ソ連ではアナスターシャの父アナトーリとチェチェン・マフイアのボス、ユリが接触していた。ユリはアナトーリと同様、北朝鮮から亡命した一人で彼の親友だった。ユリは早速、アナスターシャに息子ピョートルを迎えに送り、久しぶりに親娘の再会が実現した。
第5話
父が持つ極秘ファイルをCIAに渡した罪で、アナスターシャはKGBに捕まり監禁されてしまう。ユリは彼女の救出をピョートルに命じ、KGB内のスパイを使って監禁場所を聞き出す。そして重装備の部下たちを引き連れ、監禁場所である山小屋を急襲、彼女を救出するのだった。
一方、CIAはアナスターシャから受け取った情報の真偽を確かめる為に、韓国安全企画部へその捜査を依頼した。軍を辞め諜報部員としてスカウトされたばかりのギョンビンがその任にあたることになった。そしてギョンビンは、貿易商を装い通訳として働くアナスターシャヘ接触するのだった。
第6話
政府からの命令で核弾頭を入手することになったテッヒョン。彼は裏のルートでソ連にあるハムスター基地の指令イワノフを買収しようとするが、イワノフはテッヒョンに、基地の情報を持って逃げた裏切り者のアナトーリ暗殺を条件に核弾頭を譲る約束をする。
一方、ギョンビンはアナスターシャを通じ、アナトーリとの接触を図ろうとしていた。
やがてピョートルたちの厳重な警戒のもと、アナトーリとギョンビンの会談が始まるが、その情報を知ったテッヒョンが先回りしてアナトーリを狙撃、その場にいたアナスターシャは絶叫と共に父へと駆け寄るが、アナトーリはアナスターシャの腕の中で静かに息を引き取るのだった
第7話
核兵器購入のため莫大な資金を必要としていたテッヒョン。彼はロシアン・マフィアのゴーガンが持つ米ドルの原版から偽札を製造、その金を元に核兵器を入手しようと企む。しかし偽札を作るには刑務所へ服役しているゴーガンを救い出さねばならなかった。そこでテッヒョンは刑務所の所長を買収、ゴーガンを脱獄させる。
一方、ギョンビンは一連の事件の裏に北朝鮮のスパイ“黒蜘蛛”であるテッヒョンの存在があると確信、捜査をはじめる。
ギョンビンたちの動きを知ったゴーガンもまた、邪魔なギョンビンたちを排除するため、彼等の暗殺を計画するのだった。
第8話
北朝鮮から美術展開催のためモスクワヘ来たソンシム。彼女と再会したヨンジュンは急速に彼女へと近づくが、テッヒョンは静かに彼女に近づかぬよう警告する。
一方、ゴーガンが放った暗殺者からアナスターシャを護り撃たれたピョートルは重傷を負ってしまう。
ギョンビンはその場から逃走したゴーガンたちの情報を聞き出すため必死の捜査を開始。やがてゴーガンの偽札工場の情報をつかんだギョンビンは、ユリの部下たちと共に現場へと向かう。
早朝、ゴーガンたちがテッヒョンからの依頼である800万ドルの偽札を作り終えたとき、ギョンビンたちが現場に到着。テッヒョンたちと壮絶な銃撃戦が繰り広げられるのだった。
第9話
偽札工場襲撃で大ケガを負ったテッヒョンだったが、彼は驚異的な回復力で傷を克服。集めた偽札を持って核弾頭を求め動き出す。
一方、テッヒョンの企みを知ったギョンビンとアナスターシャは、テッヒョンと接触するため押収した偽札を持ち、ハムスター基地へと向かう。基地へ到着したギョンビンたちはイワノフ司令官と面会、プルトニウムを買い付ける。しかしギョンビンたちを不審に思ったイワノフは彼等の素性を調査し、ギョンビンの秘書がアナトーリの娘アナスターシャであることを突き止め、彼女を監禁した。
やがてアナスターシャを救出したギョンビンは、彼女を連れて基地からの脱出を試みるのだった。
第10話
基地からの脱出の際、負傷したアナスターシャ。病室には静かに彼女の回復を祈るギョンビンの姿があった。
モスクワの大使館へ戻ってきたギョンビンの前に、韓国に残してきた恋人チョンヒョンが現れる。そんなチョンヒョンにギョンビンはプロポーズし、ここソ連で結婚式を挙げることになった。
一方、あの偽札工場襲撃の恨みからゴーガンはギョンビンに対して復讐を誓っていた。
やがて式当日、アナスターシャたちが見守る中、ギョンビンは教会で花嫁の到着を待ちわびていた。そして花嫁を乗せた車が教会の門をくぐった時、2台の不審な車が現れ、花嫁であるチョンヒョンヘ銃口を向けるのだった…。
第11話
4年後―。
北朝鮮のオ副部長は核兵器搭載可能のソ連製長距離戦略爆撃機“ブラックジャック”を奪う“レツド・ドラゴン”作戦を発動、作戦の指揮をテッヒョンヘ委ねる。
一方、ヨンジュンはそのままソ連に残り、諜報活動を続けていたが、ある日突然祖国への帰国を命じられる。帰国前夜、作戦遂行のため再びソ連へ戻ったテッヒョンにそのことを打ち明けると、テッヒョンはソムシンと再会させる手配をするのだった。
翌日、彼女の通う美術大学へ向かったヨンジュンだったが、大学には既に彼女の姿はなく、退学処分になったことを聞きつけるのだった。
第12話
ソ連が崩壊したロシアでは、アメリカの戦闘機を越える性能を持った“アルテミット”のテスト飛行が行われていた。
同じ頃、モスクワの安全企画部に謎の人物から“アルテミット”に関する情報提供の電話がかかる。担当のキムは最新鋭機の情報入手という大仕事にいつになく興奮、モスクワにあるカフェ“コサック”で会う約束をする。
一方、テッヒョンも4年振りにゴーガンの元を訪れる。彼は北朝鮮の麻薬をゴーガンに任せ、外貨を稼ごうとしていたのだった。さらにテッヒョンは、彼が安全企画部に潜り込ませたスパイから得た“アルテミット”情報の韓国漏洩阻止のため、ゴーガンにカフェの襲撃を命令する。
第13話
ゴーガンたちの襲撃で命を落とした親友キムの死で、再び安全企画部へ復帰したギョンビン。彼は情報提供者で“アルテミット”のテスト・パイロット、ジェノビエフを捜していた。手がかりが得られないまま時間が過ぎ去ったとき、ジェノビエフからギョンビンに電話がかかる。
一方、ギョンビンたちの電話を盗聴していたFSB(旧KGB)も総力を挙げてジェノビエフの捜索を開始。しかし彼等より一足早くジェノビエフを捜し当てたテッヒョンは、彼のいるホテルヘ潜入。ジェノビエフを殺害してしまう。
その頃北朝鮮では、レツドドラゴン作戦に参加する特殊部隊“長白部隊”を乗せた潜水艦が静かに海中へと消えていくのだった。
第14話
中国・天津に上陸し、陸路でロシアを目指す長白部隊。
同じ頃、オ副部長の陰謀により帰国後、収容所に収監されたヨンジュンが釈放される。事実を知ったソンシムが父を脅迫したのだった。
さらにロシアでは、ゴーガンが敵対する組織のボス、ユリを暗殺。ゴーガンとテッヒョン、そして北朝鮮の関係を探っていたFSBは、アナスターシャをユリの息子ピョートルヘと接近させる。
一方、テッヒョンはジェノビエフ殺害の際、彼の一人娘マーシャを連れ逃走。病気のマーシャを看病するうち、殺し屋となる前に存在した良心を取り戻していく…。
第15話
レッド・ドラゴン作戦の情報をキャッチしたギョンビンたちは、テッヒョンたちが狙うロシアの極秘基地ティッセンバリの位置を特定しようと躍起になっていた。
一方、アナスターシャはピョートルから、北朝鮮とゴーガンの大きな麻薬取引が近々行われる情報を得る。アナスターシャは単身、その取引が行われるカジノヘと潜入するが、そこで見たのはテッヒョンの姿。
その夜、アナスターシャはテッヒョンのこと、そして二人の過去のことをギョンビンに打ち明け、FSBが掴んだテッヒョンの情報をギョンビンに手渡す。そしてギョンビンは、その昔テッヒョンとギョンビン、互いの父があの事件で戦い死んだという運命のいたずらを知るのだった。
第16話
ユリを殺したゴーガンは、その息子ピョートルを次の標的にする。しかしその暗殺依頼をテッヒョンに拒否されたゴーガンは、彼の唯一の弱みであるアナスターシャを誘拐、テッヒョンを脅迫する。
一方、ギョンビンは安全企画部に潜伏していたテッヒョンのスパイを逮捕。ニセの情報を彼に流させ、テッヒョンをおびき寄せようとする。
そして罠を仕掛けたギョンビンとピョートルにテッヒョンの影が近づく。テッヒョンの照準がピョートルに向けられた。一瞬、アナスターシャの言葉がよぎり、わざと誤射してギョンビンたちに自分を追わせ、アナスターシャが捕えられているゴーガンの屋敷へと導くのだった。
第17話
無事、アナスターシャをゴーガンの屋敷から救出したギョンビン。
同じ頃、テッヒョン、そしてピョートルたちがゴーガン邸を急襲、遂にゴーガンを追いつめ、彼はその最後の瞬間を迎えた。
一方、アナスターシャを救い出したギョンビンたちは、その場から逃げたテッヒョンを追い彼のアジトヘと向かうが、そこにテッヒョンの姿はなく、極秘基地ティッセンバリの位置を示す地図と長白部隊の移動図が残されていた。
一方、ゴーガン邸襲撃の際、深手を負ったテッヒョンは真夜中、アナスターシャの部屋を訪れ、彼女に一夜の休息を求める。夜明け前、テッヒョンは傍らに眠る彼女を置き、部屋を後にするのだった。
第18話
釈放されたヨンジュンは、長白部隊の一員である兄が作戦終了後、殺される運命にあることを知り愕然、再会したソンシムヘそのことを告げる。愛する人の唯一の家族を救うため、ソンシムは父から“レッド・ドラゴン作戦”の情報を盗み、ヨンジュンヘと知らせる。ソンシムから情報を受け取ったヨンジュンは、兄の救出を条件にその情報をアナスターシャヘと渡すが、事態を知ったオ副部長が放った工作員たちに追いつめられ、ヨンジュンは自らの命を絶つ。
一方、ロシア国境に近いカザフスタンの荒野を、ギョンビンを乗せた車が長白部隊をすぐそこまで追いつめていた。
第19話
中国軍との交戦で通信機とトラックを失ったため作戦に遅れが出た長白部隊は、カザフスタンである村を襲撃、通信機とトラツクを手に入れた。
一方、ギョンビンたちは村を襲撃された馬賊の残党と出会い、復讐を誓う彼等に同行する。そして馬賊に追いつかれた長白部隊は遂に彼等と交戦。隊の大部分を失ってしまう。
一方、今回の作戦が自分の最期だと悟ったテッヒョンは、一人アナトーリの墓を訪れる。そんな時アナスターシャもまた父の墓前へと現れるが、互いの宿命と、もう変わることのできない未来を知る二人は、短い別れの挨拶を交わすだけだった。
第20話
馬賊の追跡を振り切り、遂にティツセンバリヘ到着した長白部隊。部隊が基地を制圧したそのとき、テッヒョンが現れて“ブラックジャック”へと静かに乗り込んだ。
一方、基地へ到着したギョンビン、そしてFSBの部隊も長白部隊と交戦状態に入る。やがて“ブラックジャック”が格納庫から静かに発進。ギョンビンたちの追跡を振り切り、遂に基地から飛び立つのだった。
ギョンビンはテッヒョンを追跡するため、まだテスト飛行中だった新型戦闘機“アルテミット”へ乗り込み、マッハ3.98という人間の限界を超えたスピードで、祖国への思い、そして今では確信したアナスターシャヘの愛を乗せ最後の戦いに挑むのだった。

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