テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる (2000)

[396]シュールだねえ。楽しいねえ。笑えるねえ。これぞ表現って映画だよ…?


画像





















いやあ、なんたって、
この長たらしいタイトルがいいよねえ…(笑)。

一見、韓国映画らしく、
ストーリーをまんま説明してるようなタイトルなんだけど、
でも、ちょっと違う…?

だって殺されてバラバラにされたはずなのに、
まだ生きてるっていうんだもん。

ん? なに…?
って興味惹かれるよねえ…(笑)。

それにテハンノってどこ…?って思うじゃない?
韓国をあまり知らない私なんかさ。

ふうん、テハンノって所があるんだあ?
どのあたり…?
どんな町…?

いい地名なんだけど、
そこ、売春してる女子高生が多いの?
そこで実際にこういう事件が起きたわけじゃないよね?

なんて、もうタイトルに刺激されていろいろ想像しちゃうんだよねえ。

うん。タイトルだけで言うと、
これまでの韓国映画の中ではトップかもね…(笑)。
大好き…!

いや、映画もそれなりに面白かったわ。
もしかしたら映画を撮りたい素人が、あるいはセミ・プロが
「これぞ映画だあ」っていう心意気で撮ったのかも…。

ストーリーはもう下にある通りで、
べつだん入り組んでるわけじゃないんだけど、
映像がものすごく凝ってるのよ。

はやい話、まともな映像はひとつもないの。
広角レンズと魚眼レンズだけで撮ってる…?
だから映像は歪みっぱなし…?

ツァイ・ミンリャン(台湾)ふうと言えばツァイ・ミンリャンふう…。

物語自体が荒唐無稽なんだから、
そういう意味では映像もピッタリ合ってて面白いよ…。

登場人物もいいねえ。

見かけからして、もうこの世のものとも思えない人間ばっかりでさ、
それだけでもう笑えるのよ…(笑)。

唐(十郎)さんの舞台も変なやつばっかり出てきて
私はいつも超嬉しいんだけど(笑)、
この映画に出てくる連中は唐さん以上かもね…。

尋常を逸脱したはなはだしきデフォルメ…!
偉いっ…!(笑)

演技をすることを、
人間をやることだって思ってるひとが多くて、
もう辟易することがあるんだけど、このひとたち違うもんねえ。

人間のくせに、もう人間じゃないもんねえ。
人間以上の、なんかとんでもない化け物だもんねえ。
そこがすごい…!

フランケンシュタインの子孫…?(笑)

歌舞伎俳優も負けそう…。

そうなんだよね。
歌舞伎に出てくる人物は、まあ人間であることが多いんだけど、

でも、あのメーク、衣装はどう見たって全然人間じゃないよねえ。
人間を超えた「何か」だよねえ。

私なりに言うと、
人間が表現した「人間以外のもの」…、
俳優によって表現された「表現」そのものなんだよねえ。

よく園児が、風になったり、石になったり、森になったり…、
そういう身体表現をして遊ぶけど、あれと一緒なんだよねえ。

で、そういうふうに、
俳優(人間)が自己を人間以外のものとして
外側に表出してみせることがじつは「表現」なんだよね。

そういう意味で言うと、
この作品に出てくる人物たちは「表現」としてじつに理にかなってるし、
由緒正しき系列…?(笑)

実際、観てると、
このいかがわしい化け物たちがなんであるか、
よ~くわかるんだよねえ…!

それから2000年製作の作品なんだけど、
同じころに作られた「新装開店」
「NOWHERE 情け容赦無し」「燃ゆる月」なんかに
雰囲気がとてもよく似てるのよ。

そういう意味で言うと、ものすごく「時代」をも感じさせた…?

いやあ、ほんと、面白かったわ…(笑)。
ばかばかしいと言えば、ばかばかしいんだけどさ。

拍手…!

映画撮りたいとおもうひとは、
とりあえずこういう映画を撮ってみると、すごく面白いし、
勉強になるんじゃないかと思うよ…。

あ、映像だけど、赤を基調にした色彩感覚も抜群だよ。


●てっせんさん
これくらい変態映画をしてくれると嬉しくなりますねえ(笑)。
あの口裂け先生、誰かに似てるんだけど、誰だったかなあ…、
と、いまだに思い出せずにいます。
てっせんさんももしかしたらご存知かもしれませんが、
元状況劇場の大久保鷹さん、十貫寺梅軒さんという
私のちょっと先輩にあたる方と「東京物語」の稽古をしるんですが、
毎日がめちゃくちゃ楽しいです。
なにしろすごい「変態俳優」の方々なものですから…(笑)。
もう日本ではこうした変態名優は出ないかもしれません…(笑)。
「チェイサー」、さっそく探して観てみます…。

●kさん
お元気みたいですね(笑)。
稽古場にいらっしゃいな、すげえ連中集まってますよ(笑)。
ソウルに行ってた岩川藍が帰ってきたのですが、
聞くと、やっぱりソウルは坂の街だって言ってましたね。
「キルソドム」の、あの坂みたいなところいっぱいあるのかな…?
「チェイサー」については観てから感想を書きますね…。

●てっせんさん
う~ん! 「チェイサー」どこ行っても
ほかのひとに借りられてしまってるんですがっ…(悔)。
てっせんさんの話をうかがってると、
悔しくてキーッとなってしまいそうです…(笑)。
「トンパリ」…、訳わかんなくてめちゃいいタイトルですよねえ!
観る側も、提供する側も、もうそういう感覚ってないんですかねえ。
なんか寂しくなります…。

ありがとうございました。

クリッとしていただけると嬉しいです
お気に入りがきっと見つかる!京都きもの市場
【e-lensstyle】累積実績20万人突破のコンタクト/メガネの通販スタイル


にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

ブログん家



■60分 韓国 ホラー/エロティック/SF

監督: ナム・ギウン
製作: ウン・ギジン
脚本: ナム・ギウン
撮影: ナム・ギウン
編集: ナム・ギウン
音楽: ナム・ギウン

出演
イ・ソユン 女子高生
キム・デトン 担任の先生
ペ・スベク ほくろ兄弟1
キム・ホギョム ほくろ兄弟2
ヤン・ヒョクチョン ほくろ兄弟3
パク・トンヒョン 謎の男
ユ・ジュンジャ ミシンの老婆
ファン・ピルス 担任の先生の祖母

売春していた女子高生がバラバラにされたあと殺人マシーンとして甦り復讐を開始する、この荒唐無稽な物語をホラーやSF、エロスなど様々な要素を散りばめ描いたポップでキッチュな韓国製インディーズ・カルト・ムービー。監督を務めたナム・ギウンは脚本・撮影・編集・音楽も兼任。
その女子高生は、いつからかソウルのテハンノで売春を行っている。彼女は今夜も、男の性欲が見えるというサングラスを掛け、お客をつかまえていた。ある時、その女子高生は担任の先生と遭遇してしまう。彼女は仕方なく先生に見返りとして最高級コースを提供し見逃してもらう。ところが彼女は先生の子を宿したようで、それを知った先生は“ほくろ3兄弟”に彼女の始末を依頼。彼女はバラバラに切り刻まれてしまった。そこへ謎の男が現われ、女子高生のバラバラ死体を持ち帰ると、これまた謎の老婆がそれをミシンで縫い合わせ始めるのだった…。


テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだテハンノにいる [DVD]
ジーダス
ナム・ギウン

ユーザレビュー:
金をどぶに捨てた感じ ...
変な映画始まったかと ...
好事家向け韓国でヒッ ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

この記事へのコメント

てっせん
2009年10月09日 23:12
今晩は
この「変態映画」・・・(笑)、詳細は忘れてしまいましたが、女子高生の先生、インパクトありましたねえ。あの容貌、仰るように「尋常を逸脱したはなはだしきデフォルメ」そのもので、おもしろコワイっていいますか・・・。悪夢に出てきそうです・・・(笑)。
いつか、もう一度観てみようかと思っていたのですが・・・。
てっせん
2009年10月09日 23:25
あっ、書き忘れました。
「キルソドム」のご批評文の中で、「坂」について言及されている箇所がありましたが、先日レンタルが開始されたサスペンスの傑作「チェイサー」においても、坂道が、トップシーンから始まって、随所で印象的かつ効果的に映されています。
「許されざるもの」のハ・ジョンウが犯人役で出ています。
山崎さんのご批評を楽しみにさせていただきます・・・(笑)
k
2009年10月13日 18:01
お久し振りです。
てっせんさんの「チェイサー」ネタに便乗させていただきます。「チェイサー」なんて洋モノみたいなタイトル付けられちゃってますけど、実にキムチ臭い奴です、コレ。原題の「チュギョッチャ(追撃者)」の方が臭いが伝わってくるのになぁ・・・。
てっせんさんの書かれたとおり、まさにソウルの「坂」が主人公ですね。ソウルは本当に坂の多い町で(漢江の北側地域ですが、元々のソウルですね)、人の住んでいる所は殆んど坂なんじゃないかと思うくらいです。その坂に浮かぶ一つ一つの窓明かりに、ソウルの闇が隠れている・・・そんな感じでしょうか。
ここで元刑事で出張マッサージの元締めをやってるキム・ユンソクが実に良くて。韓国には色気が有って生活感のあるおっさん俳優が、まだまだいますねぇ。
去年の主演男優賞の殆んどを貰ってました。次の作品の「亀走る」では、田舎の生活苦の刑事をやってましたが、こちらも良かったです。
それから、先日てっせんさんが話題に上げられた「トンパリ(糞バエ)」が、来月東京フィルメックスで一回だけ上映されます。なんと「息も出来ない」という題で。「糞バエ」じゃ、お客こないかなぁ、やっぱり・・・。
てっせん
2009年10月16日 23:36
kさん、山崎さん、今晩は。
「チェイサー」はトップシーンにヤラレマシタねえ。
きらびやかな都会の夜の大きな坂道。坂の底の繁華街での男と女の出会い。そして彼らを乗せて、坂の町を何度も屈折しながら、静かに登ってゆく乗用車・・・。
素晴らしいです。いっぺんに映画の世界に拉致されました。

キム・ユンソク、最初に見たのは韓ドラです。私立探偵の役をやっていて、うん?コイツただもんではないな、という雰囲気を漂わせていました・・・(笑)
「亀走る」すでにご覧になったなんて、スゴイですね。これも楽しみな映画です。

「トンパリ」はこのままの題でよかったですよね。日本でも流行らせたい言葉かも・・・(笑)

この記事へのトラックバック

  • 『秘密の催眠療法』をZipファイルで読むリスクとは?

    Excerpt: REDLIGHTの『秘密の催眠療法-猥褻セラピストの手によって解放される牝の性…』をZipファイルで読むときのリスクにはどんなものがある? Weblog: 秘密の催眠療法【無料試し読み】と読んだ感想 racked: 2018-03-05 16:01