さくらんぼ 母ときた道 (2007)

[456]日中合作が知的障害者・桜桃の異人性を奪った…?


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「初恋のきた道」の
パオ・シーが書いたホンだというので
例によってまた期待したんだけど…、

う~ん、これももうひとつだったなあ…(苦笑)。

物語は単純…。

雲南省の農村の女が捨て子を拾い、桜桃と名づけて育てる。

その女の子は知的障害を抱えているのだが、
成長して、その養母のひとり息子・葛望と結婚する。

葛望もまた足に障害を抱えていて、
まともな嫁のきてはないだろうと両親が結婚させたのだ。

その両親が亡くなり、
葛望と桜桃だけの生活が始まる…。

ある日、
桜桃が村はずれで捨てられた赤ちゃんを拾ってくる。
女の子で、紅紅(ホンホン)と名づける。

しかし国が1人っ子政策をとっているので、
女の子はいらないと、葛望が
紅紅を山の麓にある町の施設に預けてしまう。

と、子どもを欲しがって紅紅を可愛がっていた桜桃が、
狂ったように町を探しはじめる。

その姿を見て葛望も折れ、
紅紅を自分たちの子として育てはじめる…。

月日は流れ、紅紅が学校へ通いはじめる。
彼女を愛してやまない桜桃は、
毎日、学校までおしかけて紅紅を見守っているのだが、

ほかの子供たちに「うすのろ」とからかわれているうちに、
紅紅もまとわりつく(?)桜桃を疎ましく感じはじめ、
冷たくあしらうようになる。

学校にも絶対来ないでと釘を刺し、
ある日、とうとう桜桃を家に閉じ込めて学校へ行く。

が、桜桃の姿が見えない学校に、妙にさびしさを感じる…。

その午後、急に雨が降り出し、、
桜桃が窓から抜け出して学校に傘を届けると、
子供たちがまた「うすのろ」とからかいはじめる。

紅紅はついにたまらなくなる。
で、子供のひとりとケンカになり、突き飛ばされる。

それを見た桜桃が
その子を追いかけて殴り、ケガをさせてしまうのだが、

その事件を機に、
桜桃と紅紅はまた以前のような仲睦まじい母娘に戻る。
しかし…、

みたいなお話…。

中国の1人っ子政策、女の子、捨て子、障害者差別など、
いろんな問題を投げかけながらも、
「おかあさんを大事にしよう」みたいな映画…?

あとで調べたら
実話に基づいてるらしいんだけど、
「初恋のきた道」に比べたらもう全然だめっていうかねえ…。

まあ、雲南省の
山村の風景はめちゃめちゃ綺麗なんだけどさ(笑)、
ひたすら教育的すぎちゃって…?(笑)

映画が教育的、教室的になっちゃまずいべ…(笑)。

これもあとで知ったんだけど日中合作映画なんだよね。
ああ、道理で……、ってわたしゃ思ったよ(笑)。

だめだよね、合作映画は。
これまでもたいしていいもんないもん、世界中探したって…(笑)。

ま、それは冗談にしても、
焦点が、桜桃と紅紅にあるのか、桜桃と葛望にあるのか、
どうも曖昧模糊としてるし、

映像もさっぱり…?

ドキュメントを撮るような撮りかたしてるかと思うと、
思いきしフィクションの度合いが高い撮りかたしたりして、
ポリシーに欠けてる…?

なもんだから、
物語に乗れないっていうか、集中して観れないっていうかさ…。

この中途半端さと分裂傾向、やっぱ日中合作のせいかもね…(笑)。

ちなみにタイトルの「さくらんぼ」ってのは、
季節になるといつも桜桃が紅紅に
山のさくらんぼの実とって食べさせてたからなんだけど、

赤いさくらんぼ=母の愛情の味…?
という以上の喩を獲得できてないんだよね。

そのあたりですでにもう
「初恋のきた道」に全然及ばないっていうかさ…。

ただ、結末はちょっといい…?

ある日、さくらんぼを取りに行ったまま
桜桃が家に帰ってこなくなるの。
突然姿を消しちゃうのよ。

河原に遺留品があるので、
足を滑らせて川に流されたのかもしんないけど、
神隠しにでも遭ったかみたいで妙に神話性を感じさせる…?

いいかえると、
ようやくラストになって桜桃の「異人」性が表れちゃうんだよね。

そう。
知的障害を抱えた桜桃は異人なんだよね。

少なくとも子供たちや村の青年たちにはそう見える。
だから、からかったりいじめたりして、
その異人性を消去させちゃおうとしてんだよね。

普通の人間に、ただののろまな女にしようとする…。
もちろん彼女の異人性が怖いから…。

でも、なに考えてんだかこの映画、
桜桃は知的障害を抱えてるけど、普通の女性なんだ。

普通のおかあさんと同じように
わが子を愛してるおかあさんなんだよって、
一生懸命、普通の、とてもやさしいおかあさんにしようとしてる?

おいおい、それじゃ、
桜桃を怖がってからかったりいじめたりしてる子供たちや
村の青年たちと同じじゃないかっつうの…(笑)。

ま、たしかに普通のおかあさんと同じところもあるんだけど、
普通のおかあさんじゃないところもあるんだよ、
彼女、異人性もってるんだよ。

そういうとこちゃんと描いていかないと、
神隠しにでも遭ったかのように消える結末と
うまく繋がっていかねえだろう!

ってことになっちゃうんだよねえ…(笑)。

「初恋のきた道」では
そのあたりがもう見事にうまく行ってたんだけどさ。

もしかしたら監督の腕の違い…?(笑)

俳優は、
知的障害者・桜桃をやったミャオ・プゥが
けっこう評判よかったみたいなんだけど、

私はどっちかっていうと、
葛望やってるトゥオ・グゥオチュアンのほうが買いだったかな…?

ミャオ・プゥは、
韓国映画「アオシス」での
ムン・ソリの演技観てるせいかもしんないね…。

観てもいいし、
別に観なくてもいいかなあってとこ…?

いちおうお薦めにはしときますけど…(笑)。

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■107分 日本/中国 ドラマ

監督: チャン・ジャーペイ
脚本: パオ・シー
撮影: 丸池納
音楽: 安田芙充央

出演
ミャオ・プゥ 桜桃(インタウ)
トゥオ・グゥオチュアン 葛望(グォワン)
ロン・リー 紅紅(ホンホン)
マ・リーウェン 村長

美しい棚田の風景が広がる中国雲南省の農村を舞台に、親子の絆を感動的に綴る日中合作のヒューマン・ドラマ。主演は「鳳凰 わが愛」のミャオ・プゥ、監督は「歌舞伎町案内人」のチャン・ジャーペイ。1980年代の中国、雲南省の農村。足の不自由な葛望はなかなか結婚できず、やがて知的障がいを持つ桜桃を嫁にもらう。貧しいながらも仲良く暮らしていた葛望と桜桃だったが、どうしても子宝に恵まれない。そんなある日、桜桃が村に捨てられていた赤ん坊を拾ってきてしまう。困惑する葛望をよそに、桜桃は赤ん坊を紅紅と名付けて子育てに夢中になっていくのだが…。



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