花の影 (1996)

[478]チェン・カイコーはこの作品、アヘンやりながら撮ったにちがいない…?


画像


チェン・カイコー監督が、
「さらば、わが愛/覇王別姫」につづいて
レスリー・チャンとコン・リーのコンビで撮った作品なんだけど、
うん、面白かったよ…。

撮りたい映画に国がいろいろ横槍を入れてくるので、
半分ヤケクソで撮った作品…、

なんてチェン・カイコーは言ってたような気がするけど、
半分ヤケクソでこんなにいい映画撮れるのかよって、
びっくりしちゃうぜ…(笑)。

舞台は1920年代の蘇州と上海…。

シャオシェ(レスリー・チャン)は、
蘇州の富豪パン一族に嫁いだ姉に引き取られ、
少年時代をパン一族の屋敷暮らす。

しかし一族の跡取り(姉の夫)をはじめ
一家は阿片中毒にまみれていて、
シャオシェも一人娘のルーイー(コン・リー)も
子どものころから汚染される…。

後年、シャオシェは上海でジゴロと化し、
資産家のマダムたちを誘惑しつづけるのだが、

かれの所属する組織が
パン一族のひとり娘ルーイーをターゲットにする。

で、シャオシェが
ルーイーを騙す相手として送り込まれるのだが…、
みたいなお話…。

なんといっても素晴らしいのは、
蘇州の前近代的なパン一族の屋敷と、
近代化された都市上海の映像…。

どっちもセット撮影だと思うんだけど、
いやいや、ほんと
うっとりするほどいい写真の連続なんだよねえ。

そう言っちゃなんだけどさ、
こっちもアヘンやって、魔窟と化した蘇州や上海を
ず~っと最初から最後まで漂ってる感じ…?(笑)

映像がもうアヘンそのもの…!(笑)

おいおい、チェン・カイコーよ、
あんた、もしかしたらこれアヘンやりながら撮ってない?
なんて私ゃマジ心配になっちゃったよ…?(笑)

シャオシェとルーイーの関係も、
なんだか摩訶不思議なんだよねえ。

お互い、憎んでるんだか愛してるんだか、
よくわかんない…?

関係のピントがよく合ってなくて、
ふたりの間をなんだか
アヘンの煙がず~っと漂いつづけてるような感じで、
ハラハラしちゃう…?

「さらば、わが愛」のように
ドラマチックな出来事が起こるんじゃないかと期待してると、
肩透かし食わされた感じがするかもしれないけどさ、

人間の退廃と、その哀しさを
こんなにうまく表現してみせた映画も珍しいよなあって、
わたしはとことん感動しちゃったんだけどね…(笑)。

余談で、個人的なことなんだけど、
レスリー・チャンが自殺したのは、2003年4月1日で、
その1年くらい前から
うつ病になったんじゃないかって言われてるんだよね。

でも、この映画観てるとさ、
いや、もうこのころから鬱なんじゃないのって
気がしちゃったのよ…。

演技にしちゃ、
なんだかあまりにも精気が失われてる感じで、
観てて、ちょっと怖かった…?

レスリーのファンはどう観たのか、
ちょっと聞いてみたい気がするよね…?

●tomotyanさん
はい、レンタル屋さんに置いてあると思います。

●いろはさん
お久しぶりです。お元気な様子、安心しました(笑)。
最後、私にはけっこう予想外で哀しかったです。
でも、あそこが私のいちばん好きなシーン…?(笑)
ちなみに、あの港はパン家が所有する港なんですかね…?
レスリーにはやっぱり「アンニュイ」「退廃」という言葉が
似合うんじゃないでしょうかね。そこから漂ってくる色香…。
そのため、顔はいかにも東洋人(中国)って感じなんですけど、
わたしにはいつも西欧的な香りがしちゃうんです。
アジアの中でそういう俳優、レスリー以外にいますかねえ…?
「もういちど逢いたくて」、在ったら観てみますね。

ありがとうございました。

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■128分 香港 ドラマ

監督: チェン・カイコー
製作: タン・チュンニェン シュー・フォン
脚本: シュウ・ケイ
撮影: クリストファー・ドイル
音楽: チャオ・チーピン

出演
レスリー・チャン
コン・リー
ケヴィン・リン
リン・チェンホア

お馴染みチェン・カイコー、レスリー・チャン、コン・リーの「さらば、わが愛/覇王別姫」チームで、20年代の上海と蘇州を舞台に愛憎ドラマを描いた作品。富豪パン一族の長に嫁いだ姉を持つ、上海ジゴロのシャオシェ。彼が少年時代にうけたパン家に対する恨み、心の傷は癒しようがなかった。彼の上海での仕事は資産家のマダムを誘惑し、集団でおとり強盗を働くこと。ボスに命じられた次のターゲットは、なんとパン家の一人娘、ルーイーだった。彼女の兄は阿片中毒で廃人となっていために一族を継承する能力はないとみなされ、ルーイーが長となっていたのだ。土地柄、古めかしい文化が匂う蘇州のお嬢様ルーイーが、上海までシャオシェを追いかけて都会の空気に触れたとたん大胆になっていくが……。騙すつもりだった彼もまた、ルーイーを愛し始めていた。ゆくゆく振り切られたシャオシェが施す復讐とは? 養子として一族に加えられた“弟”の表情の変化がこの物語のラストを飾る。

この記事へのコメント

tomotyan
2010年03月05日 05:16
レスリー・チャンとコン・リーのコンビで撮ったチェン・カイコー監督の「さらば、わが愛/覇王別姫」
は、わたしもこの映画のファンで、2回も見ています。中国映画のレベルの高さを思い知らされました。
コン・リーさん、大好きです。
レスリー・チャンの陰影のある演技も興味があります。
これほどの作品を作るチェン・カイコー監督は素晴らしいと思います。他の作品も見たいと思っていました。
監督も、アヘンの世界に踏み込んで撮ったとも思われる「花の影」是非みたいです。
レンタル屋にあるかな。?
いろは
2010年03月05日 09:02
山崎先生、お久し振りです

「花の影」も勿論好きでした
初めはレンタルで観ましたが、DVDも買い求め何度も観ました

ジゴロのレスリーにウットリしたものです
最後は、やっぱりこうなるのよね~
な結末でした(笑)

レスリーを語るなら、アンニュイ?、退廃的?、そんな言葉が似合う役者なのかな~
グラビアなども、そんなフレーズがついているものに
惹かれました

この頃から精気が失われたように見えましたか?
流石レスリー(笑)素晴らしい演技力!と言いたいです

是非、1999年の常盤貴子さんとと共演した
「もういちど逢いたくて」をご覧になって下さい

生き生きとした、男っぽい(笑)潜入捜査官役のレスリーが観れます
私にはそう見えましたが、先生には違って見えるのかも・・・ドキドキ(笑)

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