母なる証明 (2009)

[507]ポン・ジュノの圧巻のラスト・シーンを見逃すな…!


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「殺人の追憶」や「グエムル-漢江の怪物-」を撮った
ポン・ジュノ監督のいちばん新しい作品…。

面白かったわ。
でもちょっと傑作とまではいかないかな…?

「グムエル」より全然いいんだけど、
「殺人の追憶」に比べると、どうしてもね…。

なんで…?
う~ん、なんでなんだろね…(笑)。

「殺人の追憶」の背後には、
韓国という国、社会、あるいは時代といった
おおきなものが隠されてるような気がするんだけど…、
観る側はそういうものを強く感じさらせれるんだけど、

この作品にはそれがないのね。感じられない…。

携帯電話っていう小道具は持ち込んでるんだけどさ、
母と息子の物語に、
母子物語に閉じられてしまってるっていうかな…?

まあ、閉じるなら閉じるでそれもありなんだけどさ、
そうするとこんどは、
母と息子のドラマとしては物足りないっていうか、
心の複雑さに欠けてるっていうか…?

ま、そのあたりかな…?

物語としては大いにわたしの興味をひく物語なんで、
評価、ちょっと辛めになってるかもね…。

ごめん、ポン・ジュノさん…(笑)。

まず、トップシーン。
あれはだめ、絶対だめ、最悪…(笑)。

この映画のいのちはラスト。ラストシーン。
ラストシーン観るためにだけでも絶対この映画観なくちゃ!
って薦めたいのにさ。

トップにこれもってきたらラストシーン死ぬよ。
半分くらい死ぬ。死んじゃったよ、半分…(笑)。

わたしがポン・ジュノの友人で、一緒に編集やってたら、
包丁出してもう絶対止めた。
うん、ポン・ジュノに切りつけた…(笑)。

ねえ、ポン・ジュノさん、
トップシーン、最初は構想になかったんだけど、
撮り終わったあと、この映像どうしても使いたいなあって、
編集段階でトップに使ったんじゃないの…?

だめよ。
オトコは、泣いてでも捨てなくちゃいけないことあるのよ?(笑)
まあ、わかってはいるんだろけどさ…。

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舞台は、とある寒村。

「殺人の追憶」と同じ。
でも、いい、好き。ソウルばっかりじゃね…(笑)。

ある日、女子高生の死体が発見される。
それもこれみよがしに家の屋上に晒されている…。
静かな村には百年に一度の大事件…?

犯人はすぐにわかる。
ちょっと知恵足らずの29歳になる青年トジュン(ウォンビン)だ。
証拠は現場に落ちてたゴルフボール…。

顔なじみのチェムン刑事(ユン・ジェムン)が現れ、
トジュンを逮捕する…。

いいよねえ、ユン・ジェムン。
かれのおかげでこの映画ずいぶん締まったよね。
使ってくれてありがと、 ポン・ジュノ …!(笑)

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トジュンの母親(キム・ヘジャ)には信じられない。
あの子が…、純心無垢なトジュンがひとを殺すはずがない。
殺せるはずがない。第一、理由がない…。

母親はすぐに有能を謳われる弁護士に依頼する。
お金はないが…。

接見。
ん? なんで私がこの知恵遅れを助けにゃならんの?
退散…。

こっちこそ断る。
おまえは権力者たちと癒着しまくってるじゃないか。

で、母親はひとりで真犯人を探しはじめるんだよね。

こころあたりは?
ゴルフボール…? トジュンの友だちのチンテは?
息子と一緒にゴルフ場へ行ったはずだ…。

チンテの部屋に忍び込んで血のついたゴルフクラブを発見。
通報するのだが、クラブに付着してたのは女の口紅。

チンテ、なんでおれを犯人扱いにするのかと母親に怒る。
母親、わたし、どうかしてるね…、と泣いて謝る。

チンテ…、
犯人探しなら、普通、まず被害者の周辺に当たるだろ?

で、母親、
被害者アジョンの男ともだちを探しだして、
暴力団の組員(アジョンの恋人?)を使ってリンチさせて、
ある証言を引き出す。

携帯電話…。

家の貧しいアジョンは、米を代金代わりに売春していたんだけど、
携帯のカメラで自分を買った男を全部撮ってたっていうの…。

で、母親が彼女の携帯電話を手に入れて、
トジュンが事件当夜目撃したっていう男は誰か、
会って聞き出す。

その男は、村外れに住んでる廃品回収の老人だった…!

と、まあ、書けるのはこのあたりまでかなあ…?(笑)

書きすぎ? 
ごめん。許して。
母親とトジュンに幼いころなにがあったか、書いてないから…(笑)。

トジュンが幼いころの、そのことを思い出すあたりから、
俄然面白くなるんだけどね…。

まあ、ストーリーはともかく、映像がすごくいいんだよね。

母親は漢方店で仕事をしてるんだけど、
その暗い店の中から、母親の目線で
まぶしいくらい明るい表通りを撮った映像…。

雨の中、母親が廃品回収の老人のリヤカーと
すれ違うシーン…。

大きな声じゃ言えないんだけど(笑)、
母親が廃品回収の老人の村外れの家を訪ねる
あの超ロングの映像…。

これも言えないけど、火事のシーン…。

そしてラストのバスの中でのシーン…。

あれはもうサヨナラ満塁逆転ホームランって感じだよね!(笑)
絶対観たほうがいいです…。

え? なんでサヨナラ逆転なのか…?

だってさあ、面白いのは文句なしに面白いんだけど、
最初に言ったみたく、
この母子物語を相対化してみせる視線がないから、

横溝正史止まりかなあって感じなんだもん…(笑)。

いや、横溝正史でもいいんだけどね、
わたしゃ大好きだし…(笑)。

どうなんだろうね。
ポン・ジュノにすりゃ
「殺人の追憶」の手は使いたくなかったのかもしんないけど、

チェムン刑事(ユン・ジェムン)の捜査の側から描いたほうが
よかったんじゃないかなあって気がするんだけど…。
ユン・ジェムンの出番増えて、わたしゃ嬉しいし、

それにこれじゃ
母親もちょっとやりすぎかなって気がしないでもないし…(笑)。

もっと静かに動いて、
で、最後に、あの母としての狂気をみせてくれたほうが、
もっと凄みがあったかもよ。

ラストシーンがもっと生きたかもよ。勝手な想像だけどさ…。

ぜひ観てくださいな、わたしのポン・ジュノ作品。
がんばってるキム・ヘジャも…!

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●tenchanさん
暑中お見舞い申し上げます。ん、もう、残暑…?(笑)
tenchanさん、この作品ごらんになったんですか。
映画館ですか?
ラスト・シーン、大スクリーンで観たかったですねえ…。
ウォンビン、復帰作って、兵役に行ってたんですか?
イ・ジョンジェ、新しい作品ないですかねえ。
あるいはわたしがまだ観てないの…。
かれにも時々無性に会いたくなるんですが…(笑)。
あったらぜひ教えてくださあい…!

●tenchanさん
兵役は韓国の若者にとっては、一種の通過儀礼になってるとこ
あるかもしれませんね、おとなになるための…。
そういう意味では、日本の若者、いまはなんにもなくて
大変だなあって感じがします…。
「下女」、日本の公開まだ決まってないんですか。
本国での評判はどうだったんでしょう?
どっちにしろはやく見せてくれ~っ感じなんですが…(笑)。
で、え~と、ジョンジェの旧作、うれしいなあ!なんですが…、
いつも甘えてばかりでもだめ…なのかなあ…?(笑)
どうなんでしょう、ひらいさん…、ひらいさん…?(笑)。

ありがとうございました。

クリッとしていただけると嬉しいです!
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■129分 韓国 サスペンス/ミステリー/ドラマ

監督: ポン・ジュノ
原案: ポン・ジュノ
脚本: パク・ウンギョ ポン・ジュノ
撮影: ホン・クンピョ
音楽: イ・ビョンウ

出演
キム・ヘジャ 母親
ウォンビン 息子・トジュン
チン・グ ジンテ
ユン・ジェムン ジェムン刑事
チョン・ミソン ミソン

「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」のポン・ジュノ監督がとある寒村を舞台に、息子の無実を信じてたった一人で真犯人探しに奔走する母親の執念の姿をスリリングに描き出した衝撃のヒューマン・サスペンス・ミステリー。息子役には兵役後の復帰第1作となる「ブラザーフッド」のウォンビン。また、圧巻の母親を演じているのはTVドラマを中心に活躍し“韓国の母”とも称される国民的大女優、キム・ヘジャ。
静かな田舎町。トジュンは子どものような純粋無垢な心を持った青年。漢方薬店で働く母にとって、トジュンの存在は人生の全てであり、いつも悪友のジンテと遊んでいることで心配の絶えない毎日だった。そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまう。唯一の証拠はトジュンが持っていたゴルフボールが現場で発見されたこと。しかし事件解決を急ぐ警察は、強引な取り調べでトジュンの自白を引き出すことに成功する。息子の無実を確信する母だったが、刑事ばかりか弁護士までもが彼女の訴えに耳を貸そうとしない。そこでついに、自ら真犯人を探すことを決意し行動を開始する母だったが…。

この記事へのコメント

tenchan
2010年08月01日 21:18
こんばんわ~
確か去年の暮に観ました 
とっても面白かったです
ラストは観客をうーん!と うならせる感じです
ウォンビンはこの作品を復帰作に選んで正解だったんじゃないでしょうか?
キム・ヘジャの迫力の演技に圧倒されました
親子にしては ヘジャさんは歳がいってるなと思いましたが 高齢で出来た子供の設定だったんですね
tenchan
2010年08月03日 21:46
暑いですね~
兵役を除隊後の俳優さん達は いい感じに男らしくなって帰ってきますね
どんどんいい仕事をしてもらいたいです^^
ジョンジェは「1724 キバン狼藉事件」の後はドラマをやり
今年映画チョン・ドヨンさんとの「下女」を公開しましたが
まだ日本の公開は未定らしいですよ
昔の作品でよかったら お送りします

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