美しい彼女 (1997) 15話__2

[507]ジュンホ、おまえはもう生きられない。あまりにも死の近くで生きすぎた…?


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ジュンホが家に着くと、ジュンが病床に…。

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ソニョンが言う。
「ジュン、目を開けて。ママが帰ってきたのよ」…。

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そしてジュンホも近づき、
「ジュン、パパだよ。目を開けてごらん」…。

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ソニョンとジュンホの声で目をさましたジュンが言う。
「パパ、来てくれてうれしい…、ママと別れちゃいやだ…。
パパはママを愛しているよね」…。

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ジュンホは優しく答える、「ああ…」と。
ソニョンがジュンホを見つめる…。

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ジュンの病気が癒えたあと、
郊外の遊園地で遊ぶ家族四人の姿があった…。

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その日、ジュンホが返上したタイトルを争い、
ミニョクとマサオが戦っていた…。

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休息中、パパはそのテレビ中継に夢中になった…。

そしてKO勝ちしたミニョクがリングの上から
元チャンピオンのジュンホに挑戦状を叩きつける…。

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ジュンがソニョンにカメラを向けて言う。
「いまの気持ちを言って。写真を撮るから」…。
「幸せ」と言って写真を撮り終えたウォンがソニョンをせかす。
「ほら、ママ、はやく」…。

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ソニョンは言えない…。

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このささやかな幸福は、
ジュンホの死を代償にしているからだ…。

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やがて悲しみを押し隠し、ソニョンは子どもたちに言う。
「ええ、ママも幸せよ」…。

カメラはこのうえなく残酷な道具である。
現在を瞬時にして過去に…、記念にしてしまうのだから…。
生きたものを死者にしてしまうのだから…。

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四人は機関車に乗る…。

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ジュンホの目の前を風景が通り過ぎていく…。

「一切は過ぎ行く比喩にすぎない」と言ったのは誰だったか…?

車に乗っていると、そのことを痛切に感じることがある。
山も、川も、町も、ひとも、みな、目の前を通り過ぎていく。
すべてが通り過ぎていく…。
いや、私が山や川や町やひとの前を通り過ぎていくのか…?

このドラマは車のシーンを多用している。
類を見ないほど…。

車のシーンを多用することで、
かれ(作家)もまたそう言いたかったのだろうか。
「一切は過ぎ行く比喩にすぎない」と…。

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帰りの車の中…、そう、また車の中だ。

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ソニョンはジュンホに尋ねる。
遊園地でなにを言いかけてやめたのかと…。

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ジュンホは言う。

わかってくれるね、
残された時間を意味あるものにしたい。
ボクシングだよ。君がだめと言うなら戦わない。

おれは信じてる、
ミニョクはいまでもおれを慕ってるって…。
ジュンもおれを誇りに思ってる…。

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わかっていた。ただ確かめたかっただけ…。

ソニョンは言う。
ボクサーのあなたがいちばん素敵よ。
あなたがボクシングをしたいなら、賛成するわ…。

ひとは死を宣告されたとき、
拒否し、絶望し、神と取引をし、そして最後に受け入れる…。
ある精神分析者はそう言った。

死を宣告された者だけではない。
残される者もその道をたどるのだ。

愛する者の死を拒否し、絶望し、神と取引をし、
そうして最後にようやくかれの死を受け入れる…。

ソニョンもそうだ。
このときようやくジュンホの死を受け入れたのだ…。

いや、この物語そのものがそうだ。

ソニョンが愛するジュンホの死を拒否し、絶望し、
神と取引をし、最後にようやく受け入れていく物語なのだ…。

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ジュンホはすぐにトレーニングを開始した…。

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ミニョクもまた…。

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ある夜、ジュンホはパクおばさんを訪ねた…。

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パクおばさんは言った。
「あなたを見ていると辛い、捨てた子を思い出して」と…。
そして当時の話をし、後悔する…。

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ジュンホはパクおばさんの手をとり、抱きしめ、言った。
「もう忘れて」と…。

ソニョンは、窓の外で、
その母と子の姿を見守っていた…。

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ソニョン、
君はほんとうに「美しい彼女」だ。

君はいつもジュンホに涙を流してきた。
嬉しいときも、悲しいときも、苦しいときも…。

自分のいやなところも、
だめなところも、すこしも包み隠さずに…。

ひとはみな、こころの奥底でそう願っている。
君のようにひとを愛することができたらと…。

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ジュンホ、
おまえはもう生きられない。
誰にも信じてもらえない時代が長すぎた…。

おまえはもう生きられない。
生きるにはおまえはあまりにも優しすぎる…。

おまえはもう生きられない。
生きるにはあまりにも死の近くで生きすぎた…。


●チュモニさん
まいりました。珠玉の作品ですね。
私のつまんないおしゃべりをすると失礼だと思い、
作品を再構成してみただけです…。
残り1話、寂しいと同時に、ちょっと恐いのですが…(笑)。

●すみれさん
私もただただ涙です。よくもまあこんなに残ってるものだと、
われながらすこし呆れてますが…(笑)。
こんなにひとの涙を絞るのはそれなりに理由があるはずだと、
いろいろと考えさせられちゃいますよね…。
言われて、あ、そうだと気がつきました。神戸事件が起きた
年なんですよね、この作品…。韓国と日本の差にちょっと
愕然とするものがあります…。

●maccanさん
はじめまして。
お読みいただいているそうで、ほんとにありがとうございます…。
この作品、ずっと観たいとは思ってたのですが、
いつもなかなかドラマまで手がまわらないんですよね。
今回も夏休みだ、チャンスだと思って、ようやく…(笑)。
しかし後悔しますよね、なんではやく観なかったんだ、
これを観ずしてビョンホンを語るなって感じがして…。
いやあ、皆さんにここでお詫びしとかなくちゃ…(笑)。
そうですか、私のコメント、脚本みたいですか。
やっぱどうしてもそうなっちゃうんでしょうか、
自分でも書いたり演出したりしてるものですから…。
ビョンホン、会ったら、聞きたいこといっぱいありますね。
会ったら、もうそれだけで感激しちゃって、聞きたいこと
忘れちゃうかもしれませんが…。
でも、みなさんもそうですよね…?(笑)

●shidarezakuraさん
メリーゴーラントシーン、ほんといいですよね。
このドラマのすべてを語ってるようにおもいます。
しかしまあセリフもないのにビョンホとシム・ウナ、
すごいわ、と、ただただ見入るばかりでした…。

●フリージアさん
そうですか。「甘い人生」を語る会で…。
ありがとうございました。
「美しい彼女」にそんなに想いが…。
いやあ、私もこのブログはじめて、こんなに気合入ったの
初めてです(笑)。
それに免じて、観るの遅れたの、どうぞ赦してください(笑)。

ありがとうございました。

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■韓国ドラマ 1997年

演出: イ・ジャンス
脚本: キム・ヒョソン クォン・ユンギョン
音楽: チェ・ギョンシク

出演
イ・ビョンホン ・・・ファン・ジュンホ
シム・ウナ・・・ ・・ユ・ソニョン
キム・ミンサン・・・キム・ジュン
ユ・ヒョンジ・・・・・キム・ウォン
ソン・スンホン・・・イ・ミニョク
オ・ジミョン ・・・・・ユ医院長
キム・スミ ・・・・・・パクおばさん
ソン・オクスク・・・・チャン・スンジャ
ソン・ジェホ・・・・・チョ
チェ・ジョンユン・・・ウニ
ソン・チャンフン・・・カン・ドンス

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ソニョンとジュンホは離婚調停室で話し合いをする。
結局お互いを大切に思っていることだけが判り離婚には至らなかった。家ではジュンが”しょうこう熱”で寝込んでいた。戻る車中、ジュンホは自分の病気が悪化していてもう長くないことをソニョンに打ち明けた。
ソニョンは出来る限りジュンホの力になることを誓う。家族4人で遊園地へ遊びに行った時、テレビで放映されているミニョクの試合にジュンホは夢中になった。
帰り道、残された時間を有意義に生きるためにジュンホはボクシングに再び挑戦し、ソニョンは応援することを約束する。

この記事へのコメント

チュモニ
2010年08月10日 11:39
もう、言葉がありません・・・。
ありがとうございました。
ジュンホと一緒に、山崎さんと一緒に、このドラマを駆け抜けた想いです。

正直、山崎さんがこんなに気に入ってくださるとは思っていませんでした。恐る恐る(笑)お薦めした一人として、とても嬉しいです。
1にボクシング、2にシム・ウナ効果でしょうか?(笑)
ビョンホンさん、助演陣、照明等のスタッフ、OSTまでもが素晴らしかったことは、言うまでもありませんが・・・。
「みんなで作り上げるもの」なのだということを、あらためて感じました。
あとは最終回を残すのみ・・・、寂しいですけど、楽しみにしております。
すみれ
2010年08月10日 12:36
 山崎さん いつもご丁寧な返信ありがとうございます
 山崎さんのおかげで只涙涙のドラマとだけ捕らえていたこの作品が逸品として甦りました。

 奇しくも1997年は私ごとですが今のマンションに
3月に転居して5月には神戸で痛ましい事件があり
その年のことは鮮明に覚えています。モチロンこの世に
 すばらしい韓国の俳優が存在する事はツユ知らずでしたが韓国では6月から2ヶ月にわたって放映され人気だったのですね~私がビョンオンssiの存在を知るのはまだ7年も後なんですが出会えたことを感謝します。。
すみれ
2010年08月10日 12:39
 ぎゃ~ビョンホンssiがビョンオンssiに~
この指が指がペチペチ(お仕置きしました)
maccan
2010年08月10日 15:05
 始めまして~。

 毎回楽しく読ませていただいています。
7年位前に偶然ケーブルテレビで「美しい彼女」を見て、ジュンホにカウンターパンチを喰らい、その後「バンジージャンプ~」を見て、完璧ビョンホンにノックダウンしてしまいました。
 3話でジュンホがソニョンに会いに行く一連のシーン。やっと会えて、「会えてよかった」とだけ言って帰って行くジュンホ。私はこの時に何があってもジュンホについて行くと決めました。
 また、走る姿が何て美しい人なんだろうと見惚れました。

 山崎さんがあれだけビョンホンの作品を見ていらっしゃるのに、何故「美しい彼女」だけ見ていないの?と不思議でした。何度「美しい彼女」を見て下さいとコメントしようかと思いましたが、試合のシーンなどを考えると、敢えて見ていらっしゃらないのかと勇気が出ませんでした。私にとってそれだけ「美しい彼女」は特別で、でも情けない奴です。
 そして、思いもかけず「美しい彼女」が始まり、緊張と興奮です。山崎さんのブログはまるで脚本を読んでいるようで、毎回涙、涙です。ありがとうございます。

 コメントはしていなくても、山崎さんのブログに笑って、泣いて、救われている(?)人間がいます。これからも、楽しみにしています。

 「美しい彼女」が出たので、次の私の渇望は山崎さんとビョンホンの対談です。今回は勇気を持って言ってしまいました。祈ってます!!

shidarezakura
2010年08月10日 21:31
朝出かける前に読んでしまった(笑)ために今日は大事な用事が二つもあったのに、瞼が重くて困りました(泣)。電車の中でもちょっと気を許すとうるっとなり本当に困りました。

メリーゴーランドで手をとる所、凄く好きです。このドラマは、笑いを、間抜けさを上手く取り入れているのも凄いなぁといつも感心させられる所です。こちらがせっかくうっとりしているのに・・・ジュンホったら、アホに見える~~~テレビに走っていって・・・見上げるジュンの目つきのかわいいことったら・・・(笑)。

最後にお母さんと抱き合えて良かったね、ジュンホ!
ソニョン、ジュンホを愛してくれてありがとう!!
あなたは本当に「美しい彼女」です。
山崎さん、素晴らしい文章をありがとうございました。
フリージア
2010年08月10日 21:43
初めまして。毎日ここへ来て山崎さんの解説を見るのが楽しみで楽しみで、ついに私の一番好きな「美しい彼女」。どうして取り上げていただけないのか、もう機会が回ってこないのかと思っていましたから、すっごく嬉しいです。私がことばに出来ない部分も山崎さんの解説で納得です。「美しい彼女」については、いっぱいの想いがあり過ぎて、なかなかことばになりません。ここへ来るのは初めてですが、山崎さんとは「甘い人生」を語る会でお会いしました。またお話しをお聴きしたいです。

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