美しい彼女 (1997) 最終話__2

[507]ボクシングを呪詛するもの、愛するもの、その狭間で…。


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計量が始まった…。

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記者会見が開かれた。

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ジュンホは、
チャン会長をどう思っているかと聞かれると、答えた。
「会長には感謝しています」

ドンスは思わずジュンホに目をやった。

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ジュンホは心の中でドンスに言った。
チャン会長がどんなに悪事を働こうと、
おれが小さなころに受けた仕打ちに比べれば
たいしたことじゃない、と…。

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チャン会長が言った。

私は四人の世界チャンピオンを育ててきました…。
強い相手を倒すことに意味があるのです。
ジュンホを育てたチョ・コーチにはそれがわかっていなかった。
だから私がジュンホやドンスを…。

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いきり立ち、ドンスがマイクを握った。

いまのは嘘です。
チョさんの選手を横取りし、その血を吸っていたのがこの女です。
この女は、選手のカネを横取りし、賭け試合をやってきた…。

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クォン選手の自殺も、
ジュンホの引退も、すべてこの女のせいです…。

会見場は騒然となった…。

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父を奪ったのも、母を奪ったのもボクシングだ。
幼くして孤児になってしまったチャンは
ずっとそう思ってきた。

ボクシングを愛するものは赦せない。
ボクシングを冒涜してやる…、いのちを賭けて…。
それがチャンのすべてだった、生きることの…。

哀しいけれど、しかしそれもボクシングだ。
ボクシングのうちだ…。

ボクシングを愛した寺山さんならば、きっとそう言っただろう。
おそらくジュンホも…。

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パパに抱かれたジュンは聞いた。
「ぼくのために戦うよね」

ジュンホは頷き、聞いた。
「おばあちゃんに会いたいか…?」

ジュンが頷くと、
ジュンホは一枚の古い写真を渡した。

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ジュンはその写真を見て言った。
「春川(チュンチョン)食堂のおばあちゃんだ…!」

ジュンホは、ジュンとの小さな約束をひとつ守った。
最後のチャンスでないとは、言い切れないのだから…。

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そうして言った。
「パパの試合中、ママを頼んだぞ」…。

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ドンスが入ってきた。

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ドンスは言った。

「チョさんを思い出せ。
あの人の死にざまを忘れずに戦うんだ」…。

「おれの目を見ろ。
おまえはチョさんが認めた最高のボクサーだ」…。

ドンスはジュンホに敗れた。
だがジュンホが最高のボクサーであることを認めたとき、
ドンスもまた世界最高のボクサーになった。
チョさんが言ったように…。

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「すぐ戻るよ」

ソニョンに声をかけ、ドンスと控え室を出る。
と、このとき記者団が押しかけてきて、

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ジュンホのからだからタオルが床に落ちた。

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ソニョンは不意にたまった不安に襲われた…。

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そしてジュンホも…。

ボクサーに、
あの四角いジャングルから戻ってこれる保障など、
いつだってどこにもないのだ…。

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そのことを知り抜いてるドンスは、
タオルを拾うと、笑みを浮かべ、ジュンホに力強く頷いてみせた。

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ソニュンはジュンホを追って廊下へ出た。

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ジュンホは振り返った。

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ソニョンはジュンホの表情の中に、
怯えながら生きてきた孤児少年ジュンホの姿を見た。
たしかに…、見た…。


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■韓国ドラマ 1997年

演出: イ・ジャンス
脚本: キム・ヒョソン クォン・ユンギョン
音楽: チェ・ギョンシク

出演
イ・ビョンホン ・・・ファン・ジュンホ
シム・ウナ・・・ ・・ユ・ソニョン
キム・ミンサン・・・キム・ジュン
ユ・ヒョンジ・・・・・キム・ウォン
ソン・スンホン・・・イ・ミニョク
オ・ジミョン ・・・・・ユ医院長
キム・スミ ・・・・・・パクおばさん
ソン・オクスク・・・・チャン・スンジャ
ソン・ジェホ・・・・・チョ

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ドンスをマネージャーに迎え、かつての教え子ミニョクとの世界タイトル防衛戦に臨む。
家族4人で写真を撮り、ジュンホはジュンを伴って減量合宿に入った。試合が終わったら実の母に打ち明けること、4人で故郷かもしれない春川に行くことと祖ノンに約束する。
試合当日、激しい打ち合いで進む中リング脇で泣きながら叫ぶジュンに奮い立たされジュンホはチャンピオンベルトを取り戻す。
家に戻って皆が祝福する中、ジュンホは床に倒れ込んだ。
試合前にジュンに渡した写真でパクは捨てた息子がジュンホであることを知る。
ついに自分の母にめぐり逢い居場所を見つけたジュンホはソニョンの傍で静かに息を引き取る。

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