「美しい彼女」(1997) あとがき_3

[507]ビョンホンはかくも韓国の孤児社会を真摯に生きた…?


「美しい彼女」が、
イム・グォンテク監督の「風の丘を超えて__西便制」に並ぶ
すばらしい作品だってことはわかったよね。
うん。
「美しい彼女」にくらぺると、「甘い人生」、
一級品なのは間違いないけど足元にも及ばないってのは?
納得。
なんでだと思う。

大きな理由はふたつある。

ひとつは、この作品の深さにとうてい及ばない。
あれも韓国の孤児社会を描いてるんだけど、
この作品ほど物語を、ひいては孤児社会を複層的に描けてない。
もうひとつは、それと同じことだと言ってもいいんだけど、
女性の、あるいは母親の物語をまったく描けてない。

きょう晩飯おごるね(笑)。

男と女のラブロマンスを、対幻想を描けてないんだよね。
いちおうソヌ 、ヒス、カン社長の対幻想物語ではあるんだけど、
あれではとてもその世界を描けたとはいえない。
キム・ジウンの気持ちが男のロマンのほうに傾いちゃってる。

「グッド・バッド・ウィアード」でも言ったけどさ、
そこがキム・ジウンのかなりな致命傷。
だって人間の基本的な幻想は対幻想なんだもの。
その対幻想を描けないひとは、一流にはなれても超一流にはなれない。
そのことはもう文学や映画の歴史がとっくに証明してる。

「勢い余って」言ってるわけでもなんでもないの(笑)。

吉本(隆明)さん、もうだいぶ前だけど言ったよね。
ある編集者に「自分の仕事についてどう思いますか」って聞かれて。
「いやあ、全然だめです。
女性たちが子どもを産み、育てることにくらべたら、
私のやったことなんて屁みたいなものです」って。
屁という言葉は使わなかったかもしれないけどさ(笑)。

またまたおれはガーンだったよな。
やっぱり吉本さんは親鸞にならぶ偉大なる思想家だって、
もう涙流しながら首垂れるしかなかったよな。

そうよ。子を産み育てていく女性たちにくらべたら、
男の仕事なんてなにをやろうがもう屁みたいなものよ。
ましてそういう女性を、母親を、
あるいは女と男の物語を描かない、描けない作家なんて、
どうしようもないよ。
それくらいのことは自分でもわかってないとだめなんだって。

女性が自分たちの偉大さをわかってなかったりして(笑)。
それはしょうがないかもな。
自分で自分のことはなかなかわからないもんだよ。
だからたまには他人の、男の言葉に耳を傾けないと(笑)。

そう言えばおまえ、一時期、フェミニズムにめちゃ叩かれたよな。
あのころはもう必死だったぜい(笑)。
男連中、みんな逃げるんだもん、
フェミニズムの連中はいやだ、恐いって(笑)。

専業主婦やってるひとたちも怯えてたもんな。
連中につるし上げ食らわされてるみたいで。
まずいよな。
絶対まずいって。

しょうがないからおれひとりで集会に行って、
「女性はすごいんです。産む性はすごいんです」って
応援するんだけどさ、言えば言うほど、
「なに言ってんだ。男は敵だ。帰れ」ってやじられっぱなしよ(笑)。
べつに命は惜しくないタイプだからさ、
呼ばれれば行って、いつも同じこと言ってたんだけどさ(笑)。

結局、あの連中、どこに消えたのよ。
上野千鶴子さんは改悛して(?)
自分の性を誇りにおもうようになってくれて嬉しかったけどさ(笑)。

話それてない?(笑)
それてないだろ。
「美しい彼女」がすごいのは、孤児社会における
そういう男と女の、母と子の、家族の話を描ききってるからだもん。
みごとに対幻想の世界を描いてる。
そして最後は、
対幻想の世界を天上の世界にまでひっぱりあげてみせてる。

シム・ウナが天上の人に見えたり、
地上の人に見えたりしたのはそのせいだったのか。
そう。イ・ジャンスが菩薩と人間をやらせてたから。
と、構造的にはもう紫式部の「源氏物語」と同じだよね。
イ・ジャンスも天上人と地上人を錯綜させながら描いてみせた。
そう見えないようにして描いてるぶん、
イ・ジャンスのほうが巧いって言ってもいいくらいかも。

そこまで言うか。
言うよお。きょうは言わせてもらうよおって言ったじゃん(笑)。
ほんと、この作品、もう唸って首を垂れるしかないんだって。

ビョンホンがすごいのもそこだよな。
なに?
これ見て…。

画像


ソニョンに一目惚れして、ソニョンを見つめてるシーン。
ジュンホ、孤児で取立て屋やってるはずなのに、光源氏(笑)。
地上の人なはずなのに、天上人。

おまえ、いいとこ見てるじゃん(笑)。

画像


あんまり見つめてるから、
「なに?」って思わずジュンホを振り返るソニョン。
このときすでにもう後光が射してる(笑)。
じつは天上の人。菩薩。

ジュンホがソニョンに残した最後の言葉。
「君はおれにとって美しいひとだった」てのは、
ソニョンに宿ってる菩薩を見てたからでもある…。

こうやって見ると、イ・ジャンスがなんで
「美しい彼女」をビョンホンとシム・ウナで撮ったのか、よくわかる。
二人とも天上人をやれるから。気品があるから。
と同時に人間をやれる…。

なんでわかったのよ。
いまおまえが「源氏物語」の話をしたからじゃん。
お。晩飯のあとビールも奢るわ(笑)。

ビョンホンがすごいのはアクションをやれるからじゃない。
男と女の物語をちゃんとやれるから。
そういう男優って、いそうでなかなかいない。
だからしょうがないんだな。
それなりに人生経験豊富な女性のお方たちが、
ビョンホンに悲鳴をあげたり、
少女になって追っかけたりするのは(笑)。

だってそれなりに人生を経験すると、恋愛、家族が…、
対幻想がどんなに大切なものかよくわかってくるもん。
若いときはよくわかんないって。
だからフェミニズムの熱病を患ったりするんだって。
そういう熱病を患ってみたりするのも悪くはないと思うけどさ。

ビョンホンの謎ってなによ。

shidarezakuraさんだったと思うんだけどさ。
「ビョンホンは孤児の役が似合う」って娘さんが言ってる、
みたいなコメントあったじゃん。
あのとき「え?」って気になったのよ。
ずいぶん前にも、どなたか同じようなことを
コメントしてたのを思い出してさ。

おれもずっと気になってたのよ。
ビョンホン、孤児の役多いよなあ、なんでなんだろうって。
で、それを韓国の「社会問題」のせいにしてたわけだけど、
「似合う」というふうに思ったことはないのよ、正直一度も。
そんなふうに見たことはなかった。

で、ビョンホンに孤児の役が似合う? 
「似合う」ってなんだろう。どういうことなんだろうって、
ずっと考えながら観てたわけよ。

そんな余裕あったわけ、あんなに嗚咽してたくせに(笑)。
そりゃあるのよ、これでも物書きなんだから。
考えるのが商売なんだから。
ゼニにもならんことを?(笑)

で、「あ」と思ったのよ。
また「あ」ね。
そう。また「あ」(笑)。

韓国は孤児問題を抱えてるんじゃない。
韓国は社会自体が孤児社会なんだって考えはじめたころ
なんだけどさ。

あ。ビョンホンは孤児をやってるんじゃなくて、
孤児社会そのものを生きてるんだ。
生きて見せてるんだ。孤児社会を体現してるんだ。
だから孤児の役が似合うように見えるんだ…、
って思ったのよ。

なるほどなあ。
わかった?
なんとなく(笑)。

で、次第に
おれの中で勝手に考えが飛躍しはじめたのね。
韓国のことそんなに知ってるわけじゃないからさ。
映画やドラマ観てきただけだしさ。

なに?
孤児社会ってことは文化も孤児なんじゃないか。
韓国の文化って「孤児文化」なんじゃないか。
ビョンホンはその文化を誰よりもつよく生きてるから、
孤児の役が似合うように見えるんじゃないのかって…。

あ。
なんだよ。
わかった。
なにが?
ビョンホンのエロスの源泉。色気の源泉。
すごい。言ってみなよ。

韓国の映画やドラマ、やたら恋愛ものが多いよな。
それを日本人はいつしか「韓流」って呼びはじめた。
誰が呼びはじめたのか知らないけどさ。
いいよ、そんなの知らなくて(笑)。

でも韓国のひとたちにとって恋愛ものは必定っていうの?
だって孤児社会を生きてるんだからさ、
どうしても男と女の物語を、その先の家族の物語を
夢見ちゃうじゃない。
もっと言って。

で、ビョンホンが放つあのエロスは、
韓国の孤児社会、孤児文化をビョンホンが誰よりもつよく
生きてきたことに基づいてる。
基づいてる?(笑)
うまい言葉が見つからないんだけどさ。
いいよいいよ、十分わかるから、おまえの言語でも(笑)。

ま、とにかくそうことなのよ。
ビョンホンは韓国の孤児社会、孤児文化を誰よりもつよく
生きようとしてきた。生きてきた。
結果、ビョンホンのからだに強烈なエロスが宿った…。

韓国の俳優さんたちはみんな色気をもってる。
とても人間臭い。
だからおれもずっと韓国映画・ドラマを見てるんだけど、
ビョンホンは中でも強烈な色気を放ってる。
エロスを漂わせてる。

それはかれが誰よりもつよく
孤児社会を、孤児文化をつよく生きてきたから。
おまけにあの面立ち。光源氏。
世のおばさまたちを(失礼)、
見るものを天上の世界にまでひっぱりあげる。

ビョンホンがすごいのは
憑依能力がひとより優れてるからだけじゃなかった。
韓国の孤児社会を、孤児文化を全身で生きてみせてるから
だった…!

おい。今夜は飲み明かすぞお(笑)。

でも、なんでよ。
なに?
ビョンホン、なんで韓国の孤児社会、
孤児文化を誰よりもつよく生きようとしたんだろう。

そのへんになるともう全然わからないんだけどさ。
でも子どものころ、まわりに
孤児の子どもたちがたくさんいたことは想像に難くない。
韓国の映画やドラマ観るかぎり、どこもそういう環境だもん。
至るところ、見えない「タルトンネ(月の村)」。
ビョンホンだけ例外とは考えにくい。

で、ビョンホンはファンの話を聞くかぎり、家庭的には裕福?
孤児たちにくらべればということだけどね。
それでおとうさんおかあさんに
子どものころからかなりつよく言われてきたんじゃないの。
あの子たちともちゃんと付き合わなきゃだめよ
みたいなこと。

あのおかあさんだったら言いそうだなあ(笑)。
絶対言ってる。
で、ビョンホン、いい子だから、
小さいころから孤児少年たちの世界へ降りていった。

かれのあの品は家庭環境で作られてる。
あのエロスは家庭環境と、
小さいころから孤児社会へ下降していったこと、
孤児社会、孤児文化をつよく体現したことからきてる。
基づいてる(笑)。
そういうこと?

ビョンホンの私的なことについてはほとんどなにも知らないから、
おれの勝手な想像なんだけどね。
想像というより妄想?(笑)
確かめてみたくなったぜい、本人に会って(笑)。


●チュモニさん
はい、読み直さなくても、シム・ウナ、
完璧にチュモニさんの想いを補償しているんじゃないでしょうか(笑)。
「取り残された」…(笑)。ですよねえ。
私、読んでいただくひとのことをだんだん放っぽりだして
書いてますよねえ。なんだかもう構っていられなくなっちゃて(笑)。
赦してください。私が悪いんじゃないんです。
この「美しい彼女」が悪いんです。
私はこの作品の呪術にかけられてしまったんです(笑)。

●月見草さん
「甘い人生」、物語的に言うと、もう月見草さんの
おっしゃる通りだとおもいます。なにも付け加えることはないです。
「美しき日々」もイ・ジャンス監督の作品ですね。
あれも相当いい作品だと思っています。
ビョンホン、はじめ準主役の予定だったことは知っていましたが、
監督に請われて出演した、演技がすばらしくて途中から
主役になってしまった(笑)というのは知りませんでした。
主役の予定だった俳優がビョンホンを相当怨んだという話を
聞いてたんですけど、事情がすごくよくわかりました(笑)。
「純愛中毒」「バンジー」はビョンホンだったから名作になった
というのも、まったくその通りだと思いますが(笑)。
「悪魔をみた」、そういう話なんですか。
ジウン監督、ホラー好きみたいですからね。
でも話を聞くだけで、私は、ちょっと…、という感じですかねえ。

●shidarezakuraさん
ご呟きありがとうございました(笑)。
すごくはありませんが、もうshidarezakuraさんに呟いて
いただいてる通りだとおもいます。
わたしにできることはもうそれしかありませんので…。
「美しい彼女」、すばらしい作品です。
でも、すばらしい作品がいつもひとにちゃんと評価されたり、
きちんと読まれたりとは限らないですよね。
むしろ不当に評価されることがしばしばです。
わたしも、いちおうものをつくる側の人間なので、
そんなときの、それを創ったひとたちの無念さはもう痛いほど
わかります。
この作品がどう読まれたり、評価されたりしてるのかは知りませんが、
途中から、これはもうちゃんと付き合いたい、付き合っておかなくゃ、
という気持ちにさせられました。
ましてビョンホンとシム・ウナの作品でもありましたし…(笑)。
お気持ちを汲んでいただいてほんとに嬉しかったです。
あ、娘さんにどうぞよろしくお伝えくださいませ(笑)。

●アジアの瞳さん
「感銘を受けたDVD&本」としてそういうのを挙げてるんですか。
なるほどなあ。かれのお父さんの好みと
なんとなく似てるような気がするのですが…。
キム・ジウンと組むのもなんとなくわかるような気がしますね…。
「ネオンの中へ陽が沈む」の中で、すでに一度ソマリアへ
行ってますよね。
ソマリア体験記、探してみますね…。

ありがとうございました。

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ブログん家


■韓国ドラマ 1997年

演出: イ・ジャンス
脚本: キム・ヒョソン クォン・ユンギョン
音楽: チェ・ギョンシク

出演
イ・ビョンホン ・・・ファン・ジュンホ
シム・ウナ・・・ ・・ユ・ソニョン
キム・ミンサン・・・キム・ジュン
ユ・ヒョンジ・・・・・キム・ウォン
ソン・スンホン・・・イ・ミニョク
オ・ジミョン ・・・・・ユ医院長
キム・スミ ・・・・・・パクおばさん
ソン・オクスク・・・・チャン・スンジャ
ソン・ジェホ・・・・・チョ

この記事へのコメント

チュモニ
2010年08月16日 21:25
山崎さ~ん、「引率の先生に置いてきぼりをくった園児」みたいになっちゃってますよ~。
誰が「プロ魂」に火を点けちゃったの?(笑)
縦横無尽に展開される山崎さんのご高説に圧倒されるばかりです。
ひとつだけ言わせていただくと、「おばさん達までもがシム・ウナさんを大好きな理由」、私の場合に限っては、しごく単純です。
「女性の根源的なものを代わりに表現してくれるから」でも、「補償してくれるから」でもありません。
ただ、「ジュンホ(=ビョンホンさん)が心から愛し、必要とした人」、そして「彼の求めているものを完璧に与えることができる(と思わせてくれる)人」を、彼女が演じたからなんです。
プラス、「比類ない演技力」と「この世のものとは思えぬほどの美しさ」を兼ね備えた人ですもの、夢中になって当たり前でしょう。
ただし、あくまで視点はジュンホ(=ビョンホンさん)なので、「ソニョン」以外のシム・ウナさんは、たぶん「フツウに好き」くらいかも・・・。
すみません、お粗末さまです。呆れてください。(笑)

(『菩薩』だったら、レクイエムでなくて「声明」にすれば良かった・・・。(笑)



「菩薩」なら、レクイエムでなくて「声明」にしておけば良かった・・・。(笑)
チュモニ
2010年08月16日 22:46
消し忘れです。汚してしまって申し訳ありません。

読み直してみましたら、これも「補償」なのかしら?と思えてきました。(自分のことは勘定に入れてないつもりだったのに・・・。)

(パソコン手強かったです。「強制終了」の繰り返しでなんとか・・・。いただいた情報を「元・常連」の一人に伝達し、すべてを任せました。他事ながら御休心ください。ありがとうございました。)
月見草
2010年08月16日 23:24
山崎さんこんばんわ

「甘い人生」全く同感です。シンミナがシムウナだったらソヌの末路も納得ですが、全然母性に程遠いキャストに少しがっかりした記憶があります。キムジウン監督の生い立ちに興味があります。女性の捉え方がちょっとちがうような・・・・
今度の新作「悪魔をみた」も婚約者を猟奇的な殺人で失った男の復讐の映画らしいのですが、「オールドボーイ」より過激な感じで、ちょっと心配です。ジウン監督、男と女の部分がまた削除してたら、残念だなー。
イ・ジャンス監督「美しき日々」も監督してたのですか?何かの本で美しき日々ほんとは準主役だし、出演躊躇ってたのが、とても以前から親しい監督に頼まれたと書いてたような気がします。ビョンホンさんの演技があまり素晴らしく脚本もビョンホンさん中心になってしまい主役のソンジェに監督が謝ったと・・・・
話がそれてしまいましたが、純愛中毒もバンジージャンプもビョンホンさんだから、名作になったと思います。
ビョンホンさんとシムウナだから、山崎さんの言うように珠玉の最高傑作になったのだと、山崎さんの解説で、改めて確信しました。ありがとうございました。
shidarezakura
2010年08月17日 22:36
途中から明らかに筆遣いが変わり・・・山崎さん、入り込んでる・・・!?命削ってる・・・!?って・・・。山崎さんがイ・ジャンス監督と共に詩を謳っているように感じられました。

「山崎さんは偉大なる人物だって私は首を垂れるしかない。どんな小さな言葉でも、真剣に付き合う。私なんか相手が言っても分かりあえなそうな人だと感じたら、何も言わない。自分にチカラがないのを知っているから・・。でも山崎さんは違った。独りでペンを武器にいつも戦っている。凄い!こんな方とやり取りさせていただけて恐れ多いとはいつも思っていたが・・・。」
以上shidarezakuraのつぶやきでした(笑)。

なぜ「美しい彼女」を何度も観られなかったのか、よく分かりました。ここまで深い作品ということが分かった人ってどのくらいいらしたのかと考えてしまします。
本当にありがとうございました。
アジアの瞳
2010年09月12日 23:04
山崎さん、こんばんは

山崎さんがおっしゃるように、ビョンホンssiの魅力の1つは何と言っても、天上の人と地上の人を演じきれることですよね。
それにしてもあの品のよさは一体どこから来るのでしょうね。
笑った表情のあの素敵な歯並びとキラースマイルだけじゃ、説明不足ですよね。横顔の繊細な美しさや響きのいいバリトンボイスも上品さを際立たせているけれど、やはり内面から醸し出される情感が彼の人格を彩っているのでしょうね。
それと、それと、ソニョンを見つめるジュンホの表情、圧巻ですねえ。
あの目の表情で表現されると、彼の視線の向こう側に何があるのか、余程魅力的な何かがあるんだろうなあと思わせてしまう。その表情1本だけで、この作品に引っ張り込んでいってるビョンホン、凄いとしか言いようがありませんね。
ソニョンを目で追っていると言うよりも、ジュンホの魂がソニョンを捉えた瞬間というか・・。
誰も真似できませんね、もうこれは。ビョンホンの独壇場です。ビョンホンワールド全開~!!!
魂を込めて演じるから美しいのでしょうか
理解不可能な宇宙人!!?

ところで山崎さん、2年前にファンクラブ限定で『イ・ビョンホン Official Year Book2008-2009』と言うBookを購入したんですが、その中で「感銘を受けたDVD&本」と言うコーナーがあって次のような作品をあげているんですよね。
DVD
①「ノーカントリー」
②「4ヶ月、3週と2日」・・・2007年カンヌ国際  映画祭最高賞受賞作
③「ダークナイト」
④「ジャケット」・・・湾岸戦争の後遺症で記憶障害と  なり殺人事件に巻き込まれた男の話
アジアの瞳
2010年09月12日 23:08
追記です。


①「私、帝王の生涯」・・・中国文壇の先駆者、蘇童         (スウ・トン)の長編小説。14歳で         皇帝の座についた一人の男の数奇な         生涯を描いた作品。
②「光の帝国」・・・韓国の有名な小説家キム・ヨンハ   の長編小説。北朝鮮のスパイとしてソウルに20   年間潜伏、その後突然の帰国命令が・・・。
③「不安」・・・哲学者兼エッセイスト「アラン・ド・        ボトン」の作品。不安の克服について        の内容。
山崎さん、これをヒントにビョンホンを分析、解剖してくれ~!!

それともう1つ情報が。
この作品を演じる2年前、彼はCF撮影のため東アフリカのソマリアに撮影で出かけているのですが、その時の体験記が「ソマリア旅行記」のタイトルで、あるサイトに今も出ているんですよ。「イ・ビョンホン ソマリア旅行記」と検索すれば子供たちと一緒に写った写真が出てきますので是非時間があれば覗いてみて下さいね。
難民村で1日ボランティアを行った時の彼の心情が手に取るように分かるかと。その時の体験が、孤児社会、孤児文化を全身で生きている所以にもなるのかなあ。
孤児ではないけど、飢餓に苦しむ死を前にした子供たちとの触れ合いが。そういうこともあってユニセフの活動に熱心であるのかも知れません。

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