火の鳥 (1997)__(前)

[509]徹底して創りこまれた「火の鳥」にまたもジョンジェの真髄を見た
★★★★★★

「イ・ジェスの乱」と一緒に
天から舞い降りてきたイ・ジョンジェの作品…。

日本ではビデオもDVDも発売ナシ。
おまけに神様、ついに日本語を諦めたのか、字幕ナシ。
なのに114分間、私はもう画面に釘付け…!

凄いねえ…!
凄いすごいっ! 
と終わった瞬間、私は思わず立ち上がって画面に拍手…!

いやいや、作品は素晴らしいし、
ジョンジェは抜群にかっこいいし、
ほんと、観終わったいまもまだドキドキしてる…。

ジョンジェの大ファンにtenchanさんいらっしゃるけど、
そりゃあしょうがないわなあ。
これ観たらもう誰だってジョンジェにイチコロだって…。

「若い男」「太陽はない」「情事」と、
ジョンジェの名作はたくさんあるけど、
私の好みで言えばもうこれだあ、「火の鳥」だあ!

落ちつけ? 興奮するな?
ま、また出てきたのかよ、おまえ…!
おまえ見てるともうおれまでハラハラしちゃって。

う、うるさい。
ビョンホンの名作「美しい彼女」が作られたのは1997年なんだぞ。
このジョンジェの「火の鳥」も1997年だぞ。
あ、あの名作「深い悲しみ」も…!

こ、これが興奮せずにいられるかっ。
ど、どうなってたのだ、1997年の韓国はっ…!

フーッ…。
まだ全然書いてないのに、
やたら「!」で攻めてきちゃったから疲れたぜ、おれ…(笑)。

作品の系統は上の3作品と同じ。
韓国のニューシネマと言えばいいのか、
ヌーベルバーグ時代の作品と言えばいいのか…。

韓国の映画で言えば、
作風は、あの名作「膝と膝の間」にいちばん近いかな?
「水の上の一夜」とか…。

外国で言えば、
50年代から60年代にかけてのフランス映画、
あるいはイタリア映画ふう…?

作品で言えば、
なんとアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」…。
いや、私の見解では、まさに「太陽がいっぱい」の剽窃…!(笑)

トップシーンで、
ジョンジェと、ジョンジェの女が波打ち際に寝そべってる。
それ観た瞬間にもうそう思ったもん。
あ、この映画知ってる、「太陽がいっぱい」だって…。

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その映画が、映像が醸し出す雰囲気ってあるじゃない。
それ嗅いでもう一発でわかったのよ。
うそじゃないよ、ホントだよ。
おれ、冗談は言うけど、うそは言わないじゃん…(笑)。

(以下は、下記に引用した「輝国山人HP」の物語紹介を参考に)

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ジョンジェのやってるヨンフと、その女ユンは同じ孤児院の出身。
ヨンフはユンを通じて、カジノで、財閥2世のミンソプと知り合う。
ある夜、三人で海へドライブに出かける。

海へ着くと、ヨンフは気をきかして消える。
ミンソプはユンを海岸に誘い、
二人してコカインをやったあと、セックスする。

事が終わって気づくと、ユンがコカイン・ショックで死んでいる。
ミンソプが動転していると、ヨンフが戻ってきて、
入れ知恵をし、二人してユンを海の底に投げ込む。

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そのあとヨンフは海外に身を隠す。
字幕がないのでよくわからないんだけど、
自分の犯行のように思わせるためにわざと逃亡した…?

1年後、帰国し、ミンソプの懐に入る。

もちろんミンソプの弱みを握っているからなんだけど、
「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンと同じように、
孤児で最下層を生きてきたヨンフが、
ミンソプの住む最上流社会にのぼりつめたわけね…。

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これ、ミンソプの豪邸の庭で休んでるそのヨンフ。
どう? ジョンジェ、カッコいいだろう。
痺れるだろう。A・ドロンみたいだろう…!

ヨンフはある日、
清楚で上品な感じの女ヒョンジュに一目惚れし、
いきなり抱きしめキスする…。
おい、ジョンジェ、おまえビョンホンと同じようなことすんなよ(笑)。

あとでわかるんだけど、
その女ヒョンジュはじつはミンソプの婚約者だった…!

一方、ミンソプは、ヨンフがつけあがりはじめたので、
社の幹部(?)ドゥチャンを使ってヨンフに焼きを入れる。
で、ヨンフを運転手に格下げ…?

このミンソプ、ヨンフの敵役なんだけど、
ヤワな男じゃなくてなかなかカッコいいんだよねえ。
このくらいだとジョンジェも燃える…?(笑)

で、ミンソプにはミランという義妹がいるんだけど、
このミラン、すさんで、夜の街を飲み歩いてる。
上流社会を生きてるわが家が息苦しくてたまんないんだろうね。
兄ミンソプともソリが合わないようだし…。

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ミンソプはヨンフに、そのミランの子守役をやらせる。
で、ある夜、ヨンフがミランをホテルへ届けると、
ミランがヨンフを誘い、二人は寝る…。

これがそのシーン…。

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シャワー室にいるミランが、
下男のヨンフ(笑)にウィスキーを持ってこさせて、自分に飲まろと言う。
ヨンフはビンの口をミランの口に近づけ…。

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こんどはそのままビンの口を自分の口に…。
で、そのまま二人は激しく抱き合い、キスを…。

カッコいいのよお。シャレてるのよお、イチイチ。
この映画、こんな感じでずっとフランス映画してくのよお…!(笑)

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さらにある夜、ミランはヨンフと埠頭を散歩している。
なにを話してるんだか字幕がないからわかんないんだけどさ、
と、突然、海に身を投げる…。

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驚いて、ヨンフが海に飛び込み、助ける…。

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でも、じつはこれミランの策略…?
ヨンフが岸に上げて、
気を失った彼女を必死になんとかしようとしてると、
彼女、いきなりヨンフに首に腕を回してキスするの。

で、ヨンフもミランのシャレた策略に気づいて、
こうやって二人で声をあげて笑い、抱擁しあう…。

ミラン、海に飛び込んだのは、半分は本気。
もちろんヨンフもそのことはわかってる。
でも二人ともなにも言わず笑ってる…。

孤児で、悲惨な人生を生きてきたけど、それを見せないヨンフ。
最上流で生きてきたけど、腹違いということもあって、
悲惨な心を生きてるミラン。
だからお互い心がよくわかるんだよね…?

落下するミランと、飛翔しようとするヨンフが、途中で出会った。
お互い口にはしないけど、恋に落ちた…。

そのあたりが観てるだけでわかるから、
二人が笑えば笑うほど、もう切なくて切なくて、
ほんと、こっちは涙堪えられないのよ…。

余談だけど、この出会いの構造、
「美しき彼女」のジュンホとソニョンの場合と同じ…。

この女優さんに私はすっかり惚れて、
もしかして「膝と膝の間」のイ・ボヒ? 似てるけど…、
と思ってあとで調べたら違ったんだけどね。

でも、ほんと、きれいで、めちゃくちゃセクシー。
いまの韓国にもこういう女優さんいないんじゃない…?

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こっちは、ヨンフと、ヨンフが一目惚れしたヒョンジュ。
そう、ミンソプの婚約者。

ヨンフ、ミンソプの運転手やってるから、
ヒョンジュともしょっちゅう顔を会わせてる。
ヨンフはそのたびに彼女を見つめ、自分の心を送る。

ヒョンジュは最初それを避けようとするんだけど、
いつしかヨンフに、ミンソプにはないものを感じて惹かれはじめる。

ヨンフは、ヒョンジュの中に、自分にはないものを見て惹かれ、
ヒョンジュは、ヨンフの中に、自分にはないものを見て惹かれる。
そう言っても、いいのかな…?

いいかげにしやがれ、このジョンジェ・ジゴロっ!
て言いたくなるかもしれないけどさ(笑)。

このヒョンジュとミラン、「対」になってるんだよね。
ヒョンジュは「聖」で、ミランが「濁」。
ヒョンジュは、孤児ヨンフが夢見てきた世界の聖女。
ミランは、ヨンフが生きてきた孤児社会の女。
言ってみれば、ミンソプが殺した?ヨンフのかつての恋人ユン…。

だからヨンフはどうしてもこの二人に惹かれちゃう。
それはもうしょうがない。
責めないでね、おれのジョンジェ・ジゴロを…(笑)。

ちょっと言いかえると、
この二人の女は、ヨンフの中にある裏と表を、
極北にある心と、極南(笑)にある心を表してるんだよね。

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これはある夜、ミンソプの豪邸の庭で開かれた婚約パーティ?
ヨンフがヒョンジュに花束を贈る…。
この二人の姿を見て、ミンソプも心穏やかでないものを感じる。

言い忘れたけど、このころはもうミンソプ、
ヨンフと義妹ミランの仲に気づいてるのよ。

それで、妹に手を出すなって(?)、ヨンフに忠告したり、
ぶん殴ったりするのね。
男同士のその火花が散るシーンがまたいいんだけどさ、
ヨンフはもう歯牙にもかけないっていうか…。

ミンソプにすればもう、
妹だけじゃなく、野郎、おれの女にまで手を、って気持ち…?

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さらに後日(?)、二人のこんな姿まで見せつけられる…。

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「つづく」っ…!(笑)

すいません、文字数制限に引っかかりそうなので…。


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■114分 韓国 ドラマ

[原作] チェ・イノ
[脚色] 映画発電所,キム・ヨンビン
[監督] キム・ヨンビン
[撮影] チョン・ジョミョン

出演
イ・ジョンジェ → ヨンフ
ソン・チャンミン→ カン・ミンソプ
オ・ヨンス → ミラン ミンソプの腹違いの妹
キム・ジヨン → ヒョンジュ
ユ・インチョン → ギョンソプ
チェ・ドンジュン → パク室長
カン・ヘジョン → ユン
ソン・グムシク → ドゥチャン

不遇な幼い時期を経て,世の中を一人で生きるヨンフは,非情で野望一杯の男。マカオのカジノで財閥2世のミンソプと会い,同じ孤児院出身のユンを通じて近づく。ある日,ユンは,海浜街でコカインに酔い,ミンソプと情事を交わす最中に死ぬ。ヨンフは,うろたえるミンソプを落ち着かせ,ユンの屍体を海に棄てる。
1年の歳月が流れ,ミンソプのかわりに逃避生活をしたヨンフが帰国する。ミンソプの影になって成功の階段をのぼったヨンフは,炎のような野望を実現させようと苦闘する。お互いの理解の中にからまったミンソプとヨンフの関係は,ヒョンジュという女性の出現で破局に向かう。

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