グラン・トリノ (2008) 

[520]グラン・トリノはC・イーストウッドのアメリカ的主題を生きてるのだ?
★★★★★★

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おらが兄貴C・イーストウッドの監督・主演映画。
みんなが結構誉めてくれたので、
なんか嬉しくてこそばゆいというか照れくさいというか。(^^♪

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おすぎさんなんか「神の手」が創った映画だなんて言ってくれちゃって。
そう言えばピーコさん元気かな。
ずいぶん一緒に仕事したよな。ピーコさ~ん、元気~?好きだよ~🎶(笑)

あ…、で、弟としてちゃんと、お礼と一言をいっておかなくちゃと思い
また観たんだよな。

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まずタイトル。
いいタイトルだよねえ。ものすごくカッコよくていいタイトル。
とは思うんだけど、このタイトルのおかげでものすごく誤解されちゃったよな。
グラン・トリノ(フォード社)=古き良きアメリカ。
それを守り通して生きたガンコ爺の感動の人生ドラマだって。

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いや、いいんだけどね、いいんだけどさ。
でも、ただそういうふうに纏めあげてお終いにされちゃあ、
なんかおれの兄ちゃんがちょっとかわいそうなもんだからさ。
一言だけ。(^^♪

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アメリカにいいところがあるとすれば多人種国家だってことだよね。
いろんな国から、いろんな人種、民族がやってきてひとつの国を作ってる。
ひとつの国としてやってかなくちゃいけない。
これって地球そのものを表してるよね。

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そういう国でひとはどうやって共存していけばいいのか。
それがアメリカという国の主題で、
そういうアメリカ的主題は地球的主題でもある訳だよね。
そういう意味では好きであれ嫌いであれ、
ちゃんと見続けていかなきゃいけないのがアメリカって国。

この作品はそのアメリカ的主題を描いた作品。
で、兄貴はそのひとつのやり方を提出してるんだよね。
兄貴、ずっとそれをやり続けてるって言やあそうなんだけどさ。

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ウォルトが東南アジアから移住してきたタオを連れて床屋さんに行く。(^^♪
で、男はこうでなくちゃいかんなんて床屋の旦那と会話してみせるじゃん。

「ポーランドとイエローか」
「元気か? イカれイタ公」
「せっかくのいい日がこれで台ナシだ」
「目の悪い客のつり銭でもごまかす気だったのか?」

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あれあれ、あの付き合い方。いいよなあ。大阪的だよなあ(笑)。
ウォルトはこれが男同士の会話だなんて言うんだけどさ。
あれはタオにアメリカって国を教えてる訳だよね。

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アメリカってのはいろんな国の人間が集まってる。
いろんな人種、民族が住んでいる。
そこでお互いにうまくやっていくには、お互い自分の腹を隠さないことだ。

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彼と我の違いを誤魔化さない。はっきりさせる。
はっきりさせた上で認め合い、受け入れあっていく。
そうしないとアメリカって国は成り立たない。
アメリカって国では生きていけないんだってことを、
タオに教えようとしてるんだよね。

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父のいないタオを、
父に代わって一人前にしよう、男にしようってこともあるんだけど、
それはつまりアメリカって国を教えること、
アメリカでの生き方を教えようとしてるってことでもある。
タオはアメリカで生きていかなくちゃいけないんだしさ。

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そのことをよく理解してるのは実はタオの姉スー。
彼女、ウォットにだけじゃなくて、
誰にたいしてもアメ公的な口のきき方をしようとしてるじゃん。(^^♪
ウォットにすればそれで彼女とすごくウマが合うし、気に入っちゃう。

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一方でタオをいじめるモン族の不良グループや、
自分の息子家族たちが気に入らないのもそうだよね。
彼我の違いを認めないから、受け入れないから…。

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それを認めないとアメリカはやってけないんだよ。
それを認めないと同族だ家族だなんて言ったってしょうがない、
アメリカの前では。

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ウォットがグラン・トリノはタオに譲るって遺言残したのも、
なにもガンコな老いぼれに付き合ってくれたから、
やさしくしてくれたからってことじゃない。

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かれがアメリカをわかってくれたから。
自分の生き方を理解してくれたからだよね。
かれこそがアメリカを理解し、アメリカを生きてくれると思ったから。

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なのにウォットを…、おれの兄貴を
「人種差別主義者」だなんて書いちゃう人間がいるんだぜ。
凄いよねえ。な~んにもわかってない。
こういう凄まじい阿保を目にするたびにおらは、
ほんと日本は滅んだほうが地球のためなんじゃないの、
と思っちゃうんだよなあ(笑)。

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しかし、いい映画だなあ。
ハリウッド映画の中でもいまや異彩を放ってるよね。
こういうふうに人間の心を微細に描いてみせるハリウッド映画、
驚異的に少なくなったじゃん。
よし、今夜はひとりで兄貴に乾杯といくか。(^^♪

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あ…、しかし兄貴この作品でほんとに引退するのかなあ。
「こんな老いぼれ俳優に用のあるやつ、もういないだろ」
なんてカッコいいこと言ってたけどさ。
誰か使ってよ、老いぼれてもこんなに凄い俳優いないんだぜ。(^^♪


●keroさん
「意地悪ばあさん」ですか、なるほどなあ(笑)。
でも、こういう爺さん、心を掴んじゃうと、けっこう扱いやすいような
気もするのですが…。
でも、私も、3軒隣り以上であってほしいような…(笑)。
イーストウッド監督作品は必ず映画館で…?
嬉しいですねえ。私はなかなか映画館に足を運ぶ時間がなくて、
DVDになることが多いのですが、監督作品に限らず、
出演作もだいたい観ています。
ちょっとひねくれた、ガンコな役が多いんですけど、
ハリウッド俳優の中ではいちばん「人間」臭くて、
ほんとに好きなんですよねえ…。

ありがとうございました。

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■117分 アメリカ ドラマ

監督: クリント・イーストウッド
製作: クリント・イーストウッド
ロバート・ロレンツ ビル・ガーバー
製作総指揮: ジェネット・カーン
ティム・ムーア ブルース・バーマン
原案: デヴィッド・ジョハンソン ニック・シェンク
脚本: ニック・シェンク
撮影: トム・スターン
音楽: カイル・イーストウッド マイケル・スティーヴンス

出演
クリント・イーストウッド ウォルト・コワルスキー
ビー・ヴァン タオ・ロー
アーニー・ハー スー・ロー
クリストファー・カーリー ヤノビッチ神父
コリー・ハードリクト デューク
ブライアン・ヘイリー ミッチ・コワルスキー
ブライアン・ホウ スティーブ・コワルスキー
ジェラルディン・ヒューズ カレン・コワルスキー
ドリーマ・ウォーカー アシュリー・コワルスキー
ジョン・キャロル・リンチ
スコット・リーヴス
ブルック・チア・タオ

「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、自ら主演して世の中に怒れるガンコ老人を演じた感動の人生ドラマ。
急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまを、哀愁の中にもユーモアを織り交ぜつつ端正な筆致で綴ってゆく。
長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。
いまや、彼の暮らす住宅街に昔馴染みは一人もおらず、朝鮮戦争帰還兵の彼が嫌ってやまないアジア人をはじめ外国人であふれる通りを目にしては苦虫をかみつぶし、亡き妻に頼まれたと、しつこく懺悔を勧めてくる若造神父にも悪態をついては追い返す日々。
自宅をきれいに手入れしながら、愛犬デイジーと72年製フォード車グラン・トリノを心の友に、お迎えが来るのをただじっと待つ退屈な余生を送っていた。
そんなある日、彼が大切にする自慢の庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオと不良少年グループがもみ合っているのを目撃したウォルト。彼らを追い払おうとライフルを手にするが、結果的にタオを助けることに。タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになるウォルトだったが…。

この記事へのコメント

kero
2010年09月28日 02:05
こんな老人が隣に住んでたら、大変かもしれないけれど、
3軒隣くらいならいいかな^^と勝手なこと言ってます。

見ていて「意地悪ばあさん」を思い出した。口が悪くて我慢などしない。
謙遜とか美徳なんてものは通用しないのだ、西洋人にとっては・・・
つくづく文化の違いを感じます。でも、くすくすと笑いたくなります。
セリフが生き生きとしていておもしろかったです。

アジア系への偏見も描かれており、個個人の違いはあっても、アメリカ
の社会の根底に流れるものは同じだろうか・・・と感じます。。古き良き
アメリカの時代が変わり、取り残されていく老人。奥さんを亡くした
男やもめほど、厄介なものはないとつくづく感じてしまいました。

老いを重ねていく、年をとるということはこういうことなんだ・・・と
納得させられたし、本当にいい映画だったとしみじみ思います。

イーストウッド監督作品は、必ず映画館で見ています。どんな結末であ
ろうと、人間ていいなと すがすがしい気持ちになります。
「インビクタス」もとてもいい映画でした。

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