美しい彼女 (1997) 10話

[507]このドラマで描かれてる手はへその緒の化身…?


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い、いきなりわたしゃドドドッだよ…。

そばにタオルあったから助かったけどさ、
9話と続けて観てて…。

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「目が見ない」って終わったと思ったら、10話のトップがこれ…。
絶妙すぎるのよ、まったく…。

おまけにわたしゃ車椅子に弱いタイプだしさ…。

おい、こら、ディレクター。
そこのひとを泣かせる天才野郎…!

ほんとはあんたも涙腺ユルユル・タイプなんだろ?
知ってるぞよ、
編集室の隅っこでコソコソひとり大泣きしてんの…(笑)。

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しかし、ずっと疑ってることあんだよね。
この話のトップシーンなんだけどさ。

ソニョンがチョさんからジュンホを受け取って、
車に乗せて病院へ向かって、
病院の医師の症状の説明を聞きはじめるまで、
ずっとセリフないんだよね。

主題歌が流れる中で、
その一連のシーンが流れていくだけ…。
これってほら、MVの手法と同じじゃん…?

で、そのMV、チョ・ソンモとビョンホンがタッグを組んだ
「To Heaven」がはじまり(?)って言われてるんだけどさ、

「To Heaven」、もしかしたら
この「美しい彼女」の手法を真似たんじゃないの?

はんたいに「美しい彼女」が「To Heaven」を真似た
って言っても良いのかもしんないけど、

どっちにしろこのドラマあたりから始まったんじゃないの?
って気がしてんだよなあ。

このドラマのディレクター、MV的手法ずっと使ってんだもん。
あの名シーンの、
新婚旅行での海辺のシーンなんかもそうだったけどさ…。

詳しい事情知ってるひといたら、ぜひ教えてくださいな…。

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で、こうなるんだよね。
ソニョンが、くも膜下出血の影響で失明の危険もあるって、
医師に説明を受けたあと…。

そう。ベッドに横たわるジュンホが
ソニョンの顔に手を伸ばして、
その手をソニョンが握り返して…。

病室のカーテンが作り出す?
その光と影がまた絶妙なんだけどさ…。

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いままで触れるのちょっと避けてきたんだけどさ、
ここまで徹底してやられると、もう言うしかないよね(笑)。

このドラマの主題は「手」だよね…。

ボクサーの拳…、手…。
ソニョンの手に伸びるジュンホの手…。
ジュンホの手をいつも包み込もうとするソニョンの手…。

そして、
生死の境でジュンホの手が求めている
もうひとつの手は、まぼろしの母の手…。

このディレクターがジュンホを失明させたのは、
そのことをよりはっきり主題として打ち出すためだった…、
と言っても過言じゃない…?

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ジュンホが入院したのを知って駆けつけ、
トイレにまで連れてってくれるパクおばさん…。

目が見えないことをいいことに、
そのパクおばさんの肩にすがりつくジュンホの手…。

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パンを差し出すパクおばさんの手を、
やはり目が見えないことをいいことに、
まさぐり、両手で包みこもうとするジュンホ…。

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母を求めるジュンホの気持ちを誰よりも知ってて、
両手でジュンホを抱きしめ、頬ずりするソニョン…。

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シーンの順序が前後するけど、
一方で、チャン会長とジュンホの手を切らせようと、
チャン会長に敢然と立ち向かうソニョン…。

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そんなソニョンを嗤うチャン…。

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そんなチャンがこのうえなく不幸に見えてしまうのは、
チャンが手を失ってるから…、ひとと心を結び合う手を…。

そんな人間は他人の幸福が許せない。
他人を、自分と同じ不幸に突き落とすことしか考えない…。

チャンの不幸は、そんな心の不幸…。

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そして、
ジュンホの目を奇跡的に回復させたのも、ジュンの「手」…。

ウォンと見舞いに訪れた日、
ジュンだけ泊まっていくんだよね。

で、その夜、
二人はこうやって、手を一本の紐で繋いで寝るの。

ジュンホの手は父を求めている、
生まれたときにはもう父はいなかったから…
父を知らないから…。

ジュンホはジュンの気持ちがとてもよくわかる。
自分が物心ついたときにはもう母はいなかったから…。
自分もいない母に手を伸ばしてるから…。

ジュンホがジュンにひと一倍やさしいのは…、
そして見てるこっちが、
ジュンが涙をこぼすたびにもらい泣きしてしまうのは、
同時に、ジュンに幼いころのジュンホの姿を
見てしまうからなんだよね…。

それで二人は手を紐で結ぶ。
眠っているときも離れないですむように…。
不意に、父が…、母が遠くへ消えてしまわないように…。

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いうまでもないけど、
手と手を結んだ一本の紐がジュンホを回復させたのは、

ジュンの願いが…、心が、
この紐を通してジュンホへ流れていったから…。

その意味で言うとさ、
この紐は、母と子を結ぶまさに「へその緒」のイメージだよね。

ひととひととを結ぶ、視えないへその緒…。
それがこのドラマの主題である「手」だよね…。

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退院したジュンホがはじめたのは、まず車の運転。
なれない手でハンドルを手繰る…。
なんの、これもソニョンにばっかり運転させられないからだぜ…。

ソニョンの父もジュンホに手を差し出す。
友人の会社の警備をやってみたらどうかと…。

ボクシングとも、過去とも手を切りたいジュンホは、
その会社の倉庫で働きはじめる…。

やったぜ! 先輩はおいらのまた大好きな俳優だぜい…(笑)。
でも名前が出てこない。なんで観たんだっけ…?
「遠い路」…?

おいら猛烈に焦る。
だれか助けて~…!(笑)

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ある日、チョさんがジュンホを尋ねてくる。

ウニが、父を殺したチョさんとは一緒に住めないっていうので、
いまは路傍生活…?

おまけにチョさん、胸あたりが痛い…?
おいおいおい…!

ジュンホ、酔ったチョさんを背負ってジムへ帰る…。

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で、チョさんと手を切ろうとしているウニに言い聞かせる。
ほんとうに信じてるのか、チョさんがおまえの父を殺した…、
この赤字だらけのジムを乗っ取ったって…?

家族を失ったものたちが作り出す、もうひとつの家族だよね。
チョさんがおとうさんで、ジュンホとウニはその子…。
兄と妹…(泣)。

ジュンホが生きてこれたのは、ここに自分の家族があったから…。
おい、どうすんのよ、ジュンホ…?

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過去と手を切りたい…。
そう思えば思うほど、過去がジュンホを逆襲してくる…?

そうなのよ。
取り立て屋の組員たちがまたジュンホに仕事だって言ってくるのよ。
例の金、あなたの代わりにあたしが返しに行こうかって、
よりによってソニョンが言ってるとき…。

ドラマだからさ…(笑)。

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おまけにジュンホ、
生まれてはじめて手にした給料を、
帰りに駅でスリどもに盗まれてしまうのよ。

ソニョンやジュン、ウォンらに、
あれを買って帰ろう、これを買って帰ろうって、
誰よりも楽しみにしてたのにさ…(泣)。

こら、ディレクター、いい加減にせい…!(怒)

サブタイトルはたしかに「悪の手」だけどさ、
見も知らぬスリ連中の手まで持ってくる必要はねえだろ。
てめえ…、てめえ、褒めたからって…(泣)。

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で、ジュンホが取り立て屋の言うことを聞かないでいると、
夜中、ジュンホを襲って、商品までぶん盗っていって、
そこへたまたまソニョンが車で迎えに来て…(泣)。

おい、ディレクター、もういらんわい、悪の手なんか。
誰もそういうもん欲しがっとらせんでえ。
あんさんだけやんか、欲しがっとんの。
やめてくれ~……!(泣)

●shidarezakuraさん
ありがとうございました。
はい、早速調べたらわかりました…。

●チュモニさん
はい、イム・ヒョンシクでした。
自分でもちゃんと名鑑作っておきながら、ひさしぶりだったので、
なかなか名前が出てこなくて…(笑)。
もともと名前を覚えるのは苦手なんですが、
やっぱりトシのせいもあるのでしょうか…(笑)。
そうですか、ソニョンのお嬢様キャラがいやだと…?
それでごらんになっていない方がいるとすると、ちょっと
もったいないなあという気がしますね…。

●shidarezakuraさん
トップシーン、ほんとすばらしいですよね。震えました。
ビョンホンの目の魔力はみんな知ってますよね。
その目が、夥しい包帯の量で潰されてるので、
もう瞬時にして事の重大さを、観る側は、通常の
何倍もの大きさで受け取ってしまいますよね。
演出の計算の見事さだと思います。
ビョンホンが直接指示したのかもしれませんが…。
しかもビョンホンは、自分のすべてをその包帯に任せてます。
ソニョンやジュンが来てることはわかってるのに、
反応すら、ビタ一文しない…。ジュンホを完全に無力化してみせる。
そのため、事の重大さがさらに二重三重に膨らんで、
見るものの気持ちを射抜いてしまうんだと思いますね…。
やはりビョンホン恐るべしです…(笑)。
「To Heaven」の発売、1998年秋ですか。
とするとやはりMVは「美しい彼女」から生まれた可能性が
高いかもしれないですねえ…。
あのスリに遭うシーンはわたしもさすがにまいりました。
取り立て屋連中が仕組んだんだとしたら、まだ
ショックは少なかったと思いますが…(泣)。
はい、学生時代は広島でした。
高校時代の教師の影響で、ヒロシマの夏を知りたかったんです(笑)。
余談ですが、NHKで大江健三郎さんと一緒に仕事をしたとき、
初対面なのにいきなり私の本名を呼ばれてびっくりしたことがあります。
私がヒロシマにいたころ、大江さんも「ヒロシマ・ノート」を書くため、
なんども広島を訪れてらっしゃるんですが、そのとき、
私の名前を誰からかお聞きになったらしいんです。
え? 私はなにも悪いことはしてませんが…、と答えてしまって、
大笑いされてしまいました…(笑)。

●rokugatunotikoさん
はじめまして。読んでいただいてるそうでありがとうございます。
ビョンホンを見たもんだから、ビョンホンのものしか見る気が
しなくなった…? そういうファンの方、けっこういらっしゃる
んじゃないでしょうか…?
おまけに、それはしょうがないかなあと思います。
たしかにヒョンホンのもの面白いですから…。
わたしもだんだんそうなりつつあったりして…(笑)。

ありがとうございました。


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■韓国ドラマ 1997年

演出: イ・ジャンス
脚本: キム・ヒョソン クォン・ユンギョン
音楽: チェ・ギョンシク

出演
イ・ビョンホン ・・・ファン・ジュンホ
シム・ウナ・・・ ・・ユ・ソニョン
キム・ミンサン・・・キム・ジュン
ユ・ヒョンジ・・・・・キム・ウォン
ソン・スンホン・・・イ・ミニョク
オ・ジミョン ・・・・・ユ医院長
キム・スミ ・・・・・・パクおばさん
ソン・オクスク・・・・チャン・スンジャ
ソン・ジェホ・・・・・チョ
チェ・ジョンユン・・・ウニ
ソン・チャンフン・・・カン・ドンス

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韓国に戻りしばらく入院したジュンホは幸運にも視力を回復する。
ボクシングを辞めようと義父の協力を得て、義父の友人の警備会社に就職を斡旋してもらうことに。
平穏な日々が送れそうな矢先、取り立て屋仲間から仕事を依頼された。
以前の生活に戻りたくないジュンホはその話を断るが、彼らはジュンホの職場にある高額な商品を奪い取り脅迫してくる・・・。

この記事へのコメント

shidarezakura
2010年08月06日 15:43
取り急ぎ。山崎さんの好きな先輩役の俳優は「オールイン」のイナのおじさんですよ~。

書きたい事、どっさりありますので後ほど。


チュモニ
2010年08月06日 16:18
これでもか・・・の酷な展開にヨレそうなところを「主題は手」のコメントで救われました。本当におっしゃるとおりで・・・、また泣けてきます。
「対決」と呼ぶにふさわしいのは、正にこの回でした。
「結婚当初のソニョンの『お嬢様キャラ』がイヤだ」と、このドラマをギブ・アップした方々もおられたようですが、この迫力のシーンを見せてあげたかったです。
警備員の先輩(イム・ヒョンシクさん)が温かく迎えてくれて嬉しかったのに・・・。
「こどもを置き去りにしてきた気分」というソニョンの言葉に嫌な予感がしてました。(泣)
shidarezakura
2010年08月06日 20:56
凄い、凄い、言葉が出ません。山崎さんありがとうございます。「主題は手」・・・へその緒の化身・・・。両方の意味で涙です。

この回の私の一番は空港での車椅子姿です。この思いを口に出すと薄っぺらになりそうで・・・。ビョンホンさんのこの全身の演技にはやられました。ドアが開いてジュンホが見えたときからもう・・・・・・。周りもいいし、音楽もいいし。この包帯姿、包帯まで綺麗で巻き方も芸術的に見えるのは気のせいでしょうか?(笑)
目を見せなくてもこんなに心を震わせられるものなのかと・・・。詳しい事は諸先輩にお任せしますが・・・私の覚束無い調べでは、「美しい彼女」は1997年5月ごろ放映で「チョ・ソンモ1集のTo heaven(ビデオ入り)」のMVが入っているらしきCDが1998年9月発売のようなので、やはり「美しい彼女」のほうが先なのでしょうか?

他のドラマは何回目かではビョンホンさんのシーンでないところは申し訳ないですが早送りする事が多いです。しかし、この回で私はビョンホンさんのシーンなのに早送りするところがあります。それは初めての給料を掏られてからの一連のシーンです。私にとってジュンホとビョンホンさんを混同してしまうほど可哀相で仕方がないシーンです。次々と襲う不幸、もう止めて欲しいです~!!!ディレクターさん。

今日は8月6日。毎年、来年こそはといいながらなかなか行けない広島。山崎さんは学生時代をすごされたんですね。
rokugatunotiko
2010年08月07日 08:25
はじめまして。

毎回楽しく読ませてもらっています。

UPされる記事に沿って見直しています。目から鱗状態です。

いかに自分はビョンホンだけをみていたのかが良く解ります。

ドラマや映画ってこうやってみると本当に楽しいです。

うちは今本当に重症のビョンホン中毒でビョンホンの出演していない物はなにもみるきが起きないのです。だから、過去のものを見直すしかないのです。

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