危険な関係 (1959) 

[542]愛する女たちのために映画を撮ったロジェ・ヴァディムは偉い、羨ましい
★★★★☆☆

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ロジェ・ヴァディム監督の
「血とバラ」を観たかったんだけど、
レンタル屋さんになくて、結局、これを観ることに…。

しかし、ロジェ・ヴァディム、凄いねえ。
あ、作品じゃなくて、私生活のことなんだけどさ…(笑)。

観終わったあとすぐ調べたのよ、彼について。
ひらいさんにB・B(ブリジッド・バルドー)の元旦那だって聞いて
びっくりしたもんだからさ…。

俳優や監督の私生活には興味ないから、
覗きやるの、私にしては珍しいことなんだけどね(笑)。
そ、そ、そしたらさ…、

1952年、18歳のB・Bと結婚、57年に離婚。
1958年、アネット・ヴァディムと結婚、1女もうけ、2年で離婚。
1961年、カトリーヌ・ドヌーブと付き合い、1男もうける。
1965年、J・フォンダと結婚、1女もうけ、73年に離婚。
だ、だ、だって…!

そして、そのあとも続々?
1975年、衣装デザイナーと結婚、1児もうけ、離婚。
1990年、マリー=クリスティーヌ・バローと結婚…。

いやあ、私ゃ思わずギエーッと、
近所中に聞こえる声で叫んでしまっただべ…(笑)。

凄いよねえ。呆然としちゃうよねえ。
こんなに次から次に大物女優とできちゃうなんて、
よほど男として魅力あったんだろうねえ。

私ゃもうそれだけで大感動しちゃったよ。
この映画よりよっぽど面白かったよ。
あ、ごめん、ほんとのこと言っちゃった…(笑)。

はじめて観たときは、
面白い!って思ったような気がするんだけどさ、
こうやって久しぶりに観るとそうでもなかった…?(笑)

いい映画だとは思うんだけどね。
それになんたってフランスを代表する美男美女…、
ジェラール・フィリップとジャンヌ・モローをたっぷり観れるし…。

ジェラール・フィリップと言ってもいまのひとたちは知らないよね。
私でさえ先輩たちに聞かされて、あとで観たくらいだから…。

1950年代のフランスの人気大スターで、
この「危険な関係」を遺作に、若くして亡くなっちゃったんだよね。
で、このあと、60年代の大スターがA・ドロンになる…。

ジェラール・フィリップの映画では、
私は「モンパルナスの灯」や
「赤と黒」「パルムの僧院」なんかが好きかな…。

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物語はこう…。

外交官のヴァルモンと妻のジュリエットは、
お互いの了解のもとにそれぞれ情事を楽しんでいるのだが、
夫ヴァルモンは、
情事だけを楽しもうと思っていた人妻マリアンヌを
ほんとうに愛してしまう…。

それを知ったジュリエットは、
自分の手で夫とマリアンヌの関係を強引に終わらせる。
純真なマリアンヌは、
信じたヴァルモンに捨てられたと思い狂ってしまう…。

ヴァルモンも、情事を繰り返していた
若い女性セシルの婚約者に殴られ、死んでしまう。

ジュリエットはジュリエットで、日記や
情事相手の男たちからもらった手紙(?)を焼いてるうちに、
その炎に巻かれ、顔面などに醜いヤケドを負ってしまう…。

原作は、ラクロの小説で、
小説の舞台は18世紀フランスの貴族社会なんだけど、
ロジェ・ヴァディムはそれを現代の上流社会に移し変えてるのね。

意気込んでそうしたんだろうけど、
でも、ちょっとそれは失敗だったかなあって感じ…?

まだ中年とも言えない夫婦が、
お互いの了解のもとに情事を愉しみ、
それをネタに愛し合うには、

主人公夫婦だけじゃなくて、
周囲もそれに近い状況になってないとね。

衣食住にまったく困らなくて、
ヒマを持て余してるひとたちの社会。
セックスの快楽に没頭できる、性的にただれてしまってる、
それこそ貴族社会みたいな社会でないと、
どうしてももうひとつリアリティーに欠けちゃうんだよね。

それでロジェ・ヴァディも上流社会に設定して、
性的に頽廃してるひとたちであるかのように描こうとしてるんだけど、
観てるとねえ、なんかみなさんの無理が目立っちゃって…(笑)。

人妻マリアンヌが、
ヴァルモンに裏切られたと思って狂ってしまうのも、
設定が現代だと、
あまりにも世間知らずなアホなお嬢さんに見えてしまうし…(笑)。

これが、ホラ、性的に爛熟した貴族社会だと、
それこそユリの花みたいに光り輝くんだろうけどさ。

ロジェ・ヴァディの物語の狙いはすごくよくわかるんだけど、
わかるぶんだけ、うまく行ってないのもわかっちゃうっていうかね…。

でも、ジェラール・フィリップもジャンヌ・モローもさすがだよ。
いいなあって溜息でちゃうよ。
マリアンヌやってるアネット・ヴァディムも…?

そうなのよ。
ロジェ・ヴァディ、いちばんおいしい役を
当時、自分が結婚してたアネット・ヴァディムにやらせてんだよねえ。

それ知ってて観ると、
おいおいおい、自分の愛する女房に
その役をやらせたくてこの映画撮ったんじゃないのか?
なんて思えちゃうくらいだよ…(笑)。

ま、それを堂々とやっちゃうロジェ・ヴァディは偉い! 羨ましい!
なんて嫉妬に狂って叫ぶしかないぜ…?(笑)


●ひらいさん
イ・ミスクの「スキャンダル」を…!
あれはこの「危険な関係」の韓国版ですけど、
イ・ミスクいいですよねえ。
ジャンヌ・モローと比べても、もう全然遜色ないです!
ジョンジェもそうですけど、イ・ミスクも、どうもこのころの
フランス映画やイタリア映画を意識してるような気がしませんか。
あの色香も品も…。
映画の大半はもう女優のためにあって、
映画を見る大半の理由は、その女優たちを見ることなんだと
思います。これ、男女関係ないですよね。
女性だって女優のほうを見てると思います(笑)。
とすると男優は、A・ドロンやビョンホンのように女形をやるか、
野獣あるいはフリークをやるしかない…(笑)。
で、どうしても「美女と野獣」に行き着いてしまうというか…(笑)。
あ、「チャミング・ガール」やっと入手して観ました。
お忙しいことと思いますが、そちらのほうもどうぞよろしく…(笑)。

ありがとうございました。

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■106分 フランス ドラマ

監督: ロジェ・ヴァディム
原作: ピエール・コデルロス・ド・ラクロ
脚本: ロジェ・ヴァディム ロジェ・ヴァイヤン
撮影: マルセル・グリニヨン
音楽: セロニアス・モンク

出演
ジャンヌ・モロー
ジェラール・フィリップ
ジャンヌ・ヴァレリー
アネット・ヴァディム
ジャン=ルイ・トランティニャン
ニコラ・グオーゲル
アレクサンドラ・スチュワルト

パリで暮らす外交官のヴァルモンと妻のジュリエットは、自由に恋愛を楽しみながら、互いの恋の進展を報告し合うという、奇妙な関係を続けていた。
自分の愛人コートが、17歳のセシルと婚約したことを知ったジュリエットは、ヴァルモンにセシルの処女を奪うよう持ちかけるが、メジェーヴのスキー場までセシルを追ってきたヴァルモンは、そこで貞淑な人妻マリアンヌに目を留め、彼女こそ次の標的だと見定める。
コートと婚約したセシルには、実はダンスニという恋人がいるのだが、学生のダンスニにはまだ結婚の意志がなく、ヴァルモンは、宙ぶらりんなセシルのすきを突いて、まんまと彼女をものにするが、本命のマリアンヌの身持ちは固く、ヴァルモンは彼女を手に入れるために、手練手管の限りを尽くす。
夫が留守の家で、マリアンヌの母と親しくなり、娘にも慈愛の眼を向ける。直接的に口説いては警戒されると思い、自分の過去を洗いざらい話して、苦しんでいるといって信用させる。だが、ホテルの自分の部屋に彼女を泊めようとしたヴァルモンの策略を知ったマリアンヌは、彼を拒否して電話にも出なくなってしまう。あきらめ切れないヴァラモンは、直接彼女の家を訪ね、苦しさのあまり遠島への赴任を願い出たのでもうお別れだ、と大芝居を打ち、ついに彼女を手に入れる。
ヴァラモンは、セシルとのことも、マリアンヌとのことも、逐一ジュリエットに手紙で報告。その一方、彼はいつしか、今までの情事では感じなかった愛情をマリアンヌに抱き始め、征服すれば終わりのはずのゲームをいつまでも長引かす夫に、いら立ちと不安を感じたジュリエットは、彼の眼の前で、マリアンヌ宛に冷酷な別れの電報を打って、二人の関係を終わらせる…。

この記事へのコメント

ひらい
2010年09月18日 07:58
お邪魔いたします。

先日、われらがイ・ミスクの『スキャンダル』を観たのでこちらでコメントを(笑)
私がイ・ミスクを観るために『スキャンダル』を観るように、昔の作品を観る動機としては女優の魅力なんですよね。じゃないと観る気力が・・・・(笑)
ジャンヌ・モローもカトリーヌ・ドヌーブもアヌーク・エーメもB・Bも、ただ眺めているだけで満足(笑)

失礼しました。

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