最後の約束 (2007)

[545]こういう単純で素朴な韓国映画を観てるとホッとする
★★★★☆☆

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久しぶりにキム・ヘスの作品を観た…。

いいよねえ、彼女、やっぱり。
あのセクシーな胸元にフラッと吸い込まれそうになっちゃう。
ごめん…(笑)。

父親と二人で暮らしている男の子がいる。
この子…、ジェスくん…。

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そのジェスくんはこんな所に住んでいる。

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向こうの高層住宅じゃないよ。
手前の家…、タルトンネの名残りのお家…?

この写真いいよねえ。
あ、ソウルってこんな街なのかって一発でわかる。
ありそうで実はなかなかこんな写真ないんだよね…。

ジェスくんの父親はこんなやつ…。

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仕事はなにしてんだがよくわかんない。
町のスロット店で、イカサマ・スロットばっかりやってて、
家にもあんまり帰ってこない。
ジェスくんは役所から配給される食券と、
少しばかりのお金で暮らしている…。

で、ある日、父親が女を連れて帰ってくる。

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この坂道を上ったところにジェス君の家があるんだけど、
どう、この坂道…、おいらの好きな坂道…、いくない?(笑)

あ、この女なんだけど、正面から見るとこんな女…。

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そう、われらがキム・ヘス…!
え、化粧濃すぎてわかんない? 若すぎる?
じゃあ、これでわかる…?

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わかんない? じゃあ、これでどうだあ…!

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うそ…、まだ、わかんない?
おまえ、キム・ヘス知ってるのかよ。
じゃあ、もう一枚な…。

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え? そうやってヘス・パレードやってるんじゃないか?
ごめん、魂胆、見抜かれてたか…(笑)。

韓国の俳優さん、男女問わず左利き多いよね。
日本みたいに、子供のころ右利きに矯正しないのかもね…。

あ、お話なんだけど、
彼女、父親がこの家に連れてきた11番目のおかあさんなの(笑)。
で、原題は「11番目のおかあさん」なんだけど、
これも原題のままのほうが全然いいじゃん、ね…?(笑)

ジェスくんのおかあさん、4歳の時、この家を出て行ったの。
おやじとジェスくん、捨てられたの。
それでおやじ、頭に来て、
「あいつは死んだんだ!」ってジェスくんに言い聞かせてんの。

で、そのあといろんな女を連れてきたんだけど、
みんなすぐに出て行っちゃう?
だもんだから、ジェスくん、
この女もどうせすぐに出て行くんだろって思っちゃう。

大メシばっかり食らって、
あとは化粧してるか寝てるかタバコ吸ってるかだしね。
ただの粗大ゴミ女…(笑)。

ジェスくんはもう自分でごはんも作れるしっかりもんだから、
ジェスくんが養ってるようなもん。
女はまたそれが気に食わなかったりして、
最初は事あるごとに言い争いばっかり…。

でも、ジェスくんが産みのおかあさんを
いまもすごく大事に思ってたり、
なにかあるとジェスくんが父親に殴られたりするのを見て、
女がだんだんジェスくんに心を開きはじめるんだよね。

じつは、この女、孤児院育ちで、
産んでくれたおかあさんのことも知らないからなんだけど…。
で、ジェスくんのほうも
変わった女だけど、まあいいかみたいに(笑)、
だんだん好きになっていく…?

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これはある日、
学校の宿題の作文に写真が必要だとわかって、
女がジェスくんを
ディズニーランドみたいなところへ連れていったシーン…。

写真屋さんに、
親子なんだからもっとくっつきましょう、
はい、ジェスくん、おかあさんの頬にチュッしてみましょう、
と言われて、二人が頬を寄せるの。

いいよお、泣いちゃうよお…(笑)。

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この男…?
ジェスくんちの前に住んでる美容院の家の息子。
美容院たって、庭でハサミで髪切ってあげるだけ…(笑)。

35歳、いまだ無職、
運転免許の試験に8回も落第してる男(笑)。

そう、「チャーミング」で、tenchanさんに
「素朴だけど無神経な感じがぴったり」と言われてしまった
ファン・ジョンミン(笑)。
あ、役の上の話ね…(笑)。

こっちも素朴で鈍感なんだけど、スケベでやさしい…?(笑)

そうなの、女に惚れちゃって、タバコばっかりあげてる?
で、最後はとうとう、
女をいじめてばっかりいるジェスくんの父親に向かって叫ぶの。
「おれは彼女を愛してるんだあ、いじめると許さねえ」…!

そのときの女、見てよ。

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そりゃ泣いちゃうよねえ。
あんなとっぽい男でもさ、愛してくれる男はじめてだもん…(泣)。

でも、それだけで泣いてるんじゃないんだよね。
じつは彼女、このときはもう死期間近なの、がんに冒されてて…。

あんなに濃い化粧してたのもそのせいなのよ。
病気で顔色が悪かったから…。
大メシを食らってたのも、
食えば病気治るんじゃないかと思って…。

でさ、
死ぬのをジェスくんに見せたくないと思って家を出るんだけど、
ジェスくんの学芸会に出るのよ、
ジェスくんだけおかあさんいないの可愛そうだと思って…。

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その学芸会の帰り…。
ジェスくんがはじめて彼女をおかあさんって呼ぶんだよね。
「おかあさん、もうどこにも行かないで」って…(泣)。

それでまたジェスくんの家におかあさんとして戻る。
戻って…、

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こうやって料理を教えたりするの、
自分がいなくなったあとのことを考えて…(泣)。
ばかなおやじは、詐欺罪で刑務所に放り込まれちゃうしさ…。

うん、台本はちょっと粗いんだけど、
いかにも素朴な韓国映画ってかんじでいいんだよね。
観ててホッとする。
あ、泣かされるから気をつけてね…(笑)。

しかし、まあ、
このジェスやってるキム・ヨンチャンくん、
なんでこんなにうまいのよ。

素直な演技するよねえ、子供は。
もうびっくり…!(大拍手)

私みたいなキム・ヘスのファンは必見だよ…。

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●ひらいさん
こんな単純素朴な映画を好いていただいて、
おまけにキム・ヘスを観たくて観ていただいたなんて、
私はもうなんとお礼を申し上げればよいのか…!(笑)
しかも、しかも、韓国映画観るの、路地の坂道が出てくるからだ
なんて…、もしかしたら、ひらいさん、私ですか…?(笑)。
まったく同じことを、先月、東京新聞のコラムに書いたものばっかり
なものですから…(笑)。
ちなみにその時は神楽坂の坂道と、四谷・荒木町の路地を
紹介したんですが…。
私も自分がなんでこんなに路地の坂道が好きなのか
よくわかってないんですが、路地の坂道は、
人間の棲家をよく感じさせる、人間の心がよく染み付いてる、
あるいは女の細やかな肌を感じさせる(笑)、
ひとの呼吸がよくかんじられる…、からなのかなあ、
なんて色々つまらぬことを考えたりすることがあります(笑)。
ともあれ、路地の坂道を歩くときほど、自分はいまたしかに
歩いてる、生きてる、みたいなことを感じさせてくれる道は
ないですよね。ましてそこがジャリ道だったり、
土の道だったりすると最高です…。
あ、てっせんさんもたしかお好きだと言ってらしたので
ぜひ聞いてみたいですよね。
そうなんです、お帰りくだすったんですよねえ…!(喜)

●ひらいさん
そんな、「坂道論」なんて大袈裟なもんじゃないです、
ちょこっと書いただけですから…(笑)。
韓国映画にいちばん近いのはご指摘のとおり、
中上健次の小説世界なんじゃないでしょうか(笑)。
実際、中上さんもソウルの「タルトンネ」に関心があって
なんどか取材に行ってますもんね…。

ありがとうございました。

クリッとしていただけると嬉しいです!
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ブログん家


■104分 韓国 ドラマ

監督: キム・ジンソン
脚本: ピョン・ウォンミ

出演
キム・ヘス
キム・ヨンチャン
リュ・スンリョン
キム・ジヨン
ファン・ジョンミン

とても孤独で強くならなければならない子供と,たいへん苦労して希望さえ持てない女性の物語。
歴代のお母さんの中で,容貌は一番素敵だが,性格は一番怪しいお母さん。
暇さえあれば,「食べすぎだ」「居眠りをやめなさい」「ボイラーの温度ちょっとあげて」と,小言をならべる分別がついた子供に,「お願いだから,お互いに関わりあわずに暮らそう!」と大声を張り上げるおかしなお母さん。
風が静まる日がない一日一日を送りながら,互いになじみ始める頃,女性は急に跡形もなく消えてしまう。

この記事へのコメント

ひらい
2010年09月20日 21:02
こんばんは

>こういう単純で素朴な韓国映画を観てるとホッとするよね…?

そう思います(笑)
プラスαで私の場合、韓国映画によく見られる路地のような所の坂道があると、もうメロメロ(笑)
高層マンションのある坂道には全く反応しませんが(笑)
山崎さんがこの作品にある坂道に“おいらの好きな坂道…、いくない?”とおっしゃってますが本当にいいんですよ!その言葉を聞いたので告白させていただきますがよろしいでしょうか?(笑)
他の韓国映画でもよく出てきますがこの“路地の坂道”に惹かれるから私は韓国映画が好きなんです。
理由はわかりませんが、私が無意識で韓国という国や人のアイデンティティーを、狭くて舗装されていない路地の坂道を通してを見てしまうからでしょうか?
まあとにかく路地の坂道には私を惹きつける何かがある(笑)
フロイトやユングに尋ねるわけにもいかないんですが(笑)

そうこう思いつつもキム・ヘスの魅力を感じながらこの作品を観ましたが・・・・(笑)

失礼しました。
ひらい
2010年09月22日 17:07
こんにちは

なんと東京新聞に坂道論を書いていらっしゃった!
読んでみたいです(笑)
山崎さんがおっしゃるように路地には人の息遣いが感じられますよね。特に韓国には今の日本にない強い息吹きがあるように思います。だから惹かれるのでしょうか?舗装された小綺麗な道より砂ぼこりが舞うような道、歩きにくい砂利道の方が強い生命力がある。そのように思います。
こう書くとまるで中上健次の小説みたいですね(笑)

失礼しました。

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