D-WARS ディー・ウォーズ (2007)

[546]アメリカ人がこの映画をコケにできる根拠ってなにかある?
★★★★★☆

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韓国映画のコーナーにあったから、
例によってジャケットなどろくに見ないで借りてきたのね。

で、観たんだけど、
え…? 韓国映画…、じゃないじゃん。
店員さん、間違って置いたのかなあ…?
なんて思っちゃったよ(笑)。

あとで調べたら、まあ、
たしかに韓国映画に間違いなかったんだけどさ(笑)。

CGを使った正蛇と邪蛇の戦い…。
ほかにこれと言って私が書くようなことはないかなあ(笑)。

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これ観るとわかるけど、
1960年代の特撮映画って感じだよね。
そういう意味では懐かしかったかも…。

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正蛇さんが最後、由緒正しきドラゴンに変身して、
邪蛇をやっつけちゃうのよ。
そのドラゴンさんね、この写真…。

映画より面白かったのは、この映画の評判…(笑)。

2007年製作なんだけど、
韓国ではなんと870万人動員して、歴代動員数第5位!
え~っ、この映画が?ってびっくりしちゃったよ。
ま、いいんだけどね…(笑)。

で、もともと全世界興行を目指して創られたらしいのね。
どうりで俳優さんたちはアメリカ人、言葉は英語なはずだ
と納得したんだけど、
そのアメリカでの評判がすごいのよ。

 公開と同時に全米のマスコミ、映画ファンから
 「おそるべき編集、大根役者、どうにもならないストーリー、
 CGI時代のエド・ウッドの再来だ」

 「ハリウッドリメイク版『ゴジラ』がよく見える」
 「CGはよくできているが、プロットは笑える、セリフは笑える、
 チープなユーモアはあるが、映画として楽しめるとは言い難い」

 「星ゼロ個」
 「エド・ウッドに7500万ドルとCGを与えたらできる映画」
 「シム・ヒョンレはウーヴェ・ボルのペンネームか?」
 「この数十年間で語りぐさになる大作映画の失敗例」
 などと総じて酷評され、
 アメリカの著名なレビューサイト「ain't it cool.com」からは
 2007年の最悪映画のひとつとして挙げられた。

 オンライン版「ニューヨーク・タイムズ」では映画記事のトップに
 「ドラゴンさえあればプロットなどいらない」などと
 冷笑を込められたレビューが掲載され、
 その影響で一時期、nytimes.comでもっとも検索された語句となった。

 また、ケーブルテレビでの過剰な宣伝方法が嫌われ、
 WWEで「Don't see D-WARS」という
 プラカードを掲げた観客がいたことも報じられた。
 (「ウィキペディア」より)

どう、これ…?(笑)
酷評することで観客動員に協力しようと思ったのかなあ…(笑)。

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それとも東洋の邪蛇にこうやって
アメリカのビルを占領されて許せなかった…?
ほかに考えようがないんだけどなあ…(笑)。

だってさ、
ハリウッドの創ってる映画の大半は、
この映画とたいして変わりないと思うんだけど…(笑)。

プロットがどうのこうのなんて言ってるけど、
ハリウッド映画の大半も、一皮剥くとこの程度だよ(笑)。
ちょこっと複雑にしてみせたからってそれがなんなのよ?
CGうまくやったからってそれがなに?
基本はこの映画と同じじゃん…?

だいたいなに?
ハリウッドがこんなCG映画ばっかり創ってるから、
この監督だって真似してんじゃん(笑)。
その責任はどうすんのよ、棚にあげちゃって…。
本家本元にそんなこと言われたくねえぜい(笑)。

ね、みなさん、そう思いません?
私ゃはっきりそう思うんですがあ…(笑)。

あのねえ、
技術だけで誤魔化してるハリウッドのCG映画に比べると、
技術の稚拙なこの映画のほうがよほどいいと思うんだけど、
かわいいなあ、
こんな子どもの喜びそうな映画創っちゃって、
みたいな感じがして…(笑)。

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ねえ、アメリカのみなさん、
われらが国のハリウッド映画に比べたら
この映画稚拙極まりないと思ってるとしたら、
あなたがたの映画文化、
相当いびつだと思ったほうがいいですよ…。

末期的ですよ…(笑)。


●てっせんさん
お久しぶりです。またお会いできてもう大感激しています…。
じつは、もしかして病気でもなさってるのではないかと思い、
ずっと気になっておりました。
てっせんさん、最近は健康のため散歩なさってるみたいなこと、
コメント頂いたことあるものですから…。

韓国に、「こんなもの映画じゃない」と
公言して回った監督がいたんですか。
ひどいですねえ。ぶん殴ってやりたくなりますね…(笑)。
もともとコメディアンだというこの監督、じつは私、
もしかしたら天才なんじゃないかと思ってしまったんです(笑)。
ただ、まだ1本しか観てないので、そう書くのは
はやいような気がして筆が鈍ってしまったのですが…。
この映画を観ててすぐに思い出したのは、てっせんさんなら
おわかりいただけるんじゃないかと思うんですが(笑)、
あの懐かしき山川惣治だとか小松崎茂の冒険世界、空想世界なんです。
主人公の青年と女性の逃亡の仕方、戦いかた、そして描かれる怪獣。
ストーリーの作り方をひっくるめて、
山川や小松崎の世界みたく、ものすごく「単線」なんですよね。
単線だから訳知り顔の映画人やジャーナリストが酷評するんでしょうけど、
もしかしたらこのコメディアン監督、わざとそうしてるんじゃないかと
いう気がしてしょうがないんです。
複雑なふり、高度なふりをして、そのくせ実につまらない映画を創ってる
映画人たちをコケにしてみせるために…!(笑)
映画なんてこんなものでいいんだよ、子どもが創ったような映画で、
単純な映画で…、それでじゅうぶん楽しめるんだよ、
いや、こっちのほうが楽しめるんだよ、
少なくとも君たちの作ってるつまんない映画よりは…、
と言って創ってみせたんじゃないかという気がしてしょうがないんです。
実際、私も「グムエル」なんかよりはるかに面白かったです。
出てくる怪獣たちも、ものすごく愛嬌がありました、マンガみたいで。
ラストの、ドラゴンの目の表情なんかとてもよくて、
思わずもう泣きそうになるくらいでした…(笑)。
韓国で870万もの人が観たってのも、
てっせんさんおっしゃるようにバカにできないことだし、
その大半のひとは私やてっせんさんと
同じような感じで観てたんじゃないのかなあ
という気がしようがないんです…。
ともかく映画人面した連中が言うのとはまったく逆だと思います。
この映画は単純だから、稚拙だからいいんだと思います。
その単純さ、稚拙さのよさがわかってるのは、
870万の観客のほうだとおもいます。
そのことがわからないからいまのハリウッドはダメなんだと
私は断言します(笑)。
その、コケにしたとかいう韓国の監督も…(笑)。

それから、どういう偶然なんでしょうか、
先日、劇団の連中に吉田日出子さんの話をしてあげてて、
そうだ、「日本春歌考」もう一度観とかなくちゃあって、
今週の中ごろ、劇団員と一緒に観ることになってるんです…(笑)。
つい長々とすみませんでした…。

●てっせんさん
「地下駐車場の通路を邪蛇が突入してゆくシーンなんて、
性的暗喩」…!
帰ってきましたねえ、冴え渡るてっせんさん節が…!(喜)
あのシーンは露骨すぎるかなあと思って、私は写真を引用するの
控えたのですが…(笑)。その代わり、あのシーンと性的隠喩としては
「対」になってる、LAのそそり立つ円筒ビルを邪蛇がグルグルと
とぐろ巻くシーンを…(笑)。
あのシーンはじつに興奮する名場面で、男根=アメリカを、
女性の舌=韓国が愛撫してあげている喩だと思いました(笑)。
そしてその裏面には、ツインタワーを破壊されるという
あの9.11テロに遭ったアメリカにたいする哀悼の意と、
韓国社会の孤児たちを積極的に養子として迎えてくれる
アメリカ社会にたいする愛憎とが隠されているのだと思います(笑)。
LAの大通りなのに、邪蛇軍団に襲われるアメリカ市民の、
あの異常とも思える数の少なさ!(笑)
あれにもこの監督の
アメリカにたいする複雑で、慎み深い愛情?が隠されてるのだと、
アメリカ人たちはどうして気づかないのかと
私には不思議でしょうがないんですが…?(笑)
しかし、おっしゃるように、
映画の原点はドキドキワクワクの見世物性にあって、
「燃えよドラゴン」なんかその好例ですよね。
ジウン監督が満州を舞台にキムチ・マカロニウェスタン
(「グッド・バッド・ウィアード」)を撮ったとき、
韓国の映画人たちは「こんな映画が撮りたかった」と大喝采だった
らしいですが、これを観て、なんだ、「D-WARS」の方が凄いじゃん
と私も思いましたねえ(笑)。なんなんでしょう? 
もともとコメディアンで、映画門外漢の監督にしてやられたと思って、
アメリカ人たち一緒にボロクソ言ったんですかねえ。
私にはどうにも業界人は理解しがたいんですが…(笑)。

ありがとうございました。

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ブログん家


■90分 韓国 SF/アクション/特撮

監督: シム・ヒョンレ
製作: ジェームズ・B・カン
製作総指揮: シム・ヒョンレ キム・ウテク
脚本: シム・ヒョンレ
撮影: ヒューバート・タクザノウスキー
編集: ティム・アルヴァーソン
音楽: スティーヴ・ジャブロンスキー

出演
ジェイソン・ベア イーサン・ケンドリック
アマンダ・ブルックス サラ・ダニエルズ
ロバート・フォスター ジャック
エイミー・ガルシア ブランディ
クレイグ・ロビンソン ブルース
クリス・マルケイ フランク・ピンスキー
ジョン・アレス ジュダ・キャンベル
エリザベス・ペーニャ リンダ・ペレス

怪獣特撮映画好きを自認するコメディアン出身のシム・ヒョンレ監督が「怪獣大決戦 ヤンガリー」に続いて撮り上げたモンスター・パニック・ムービー。主演は「THE JUON/呪怨」のジェイソン・ベア。全米でも公開され、興行成績で初登場5位となり話題に。
ロサンジェルスの街中が突如巨大ハリケーンに襲われたような惨事に見舞われる。取材に訪れたレポーターのイーサンは、ふとしたことから少年時代の記憶を蘇らせる。それは、古美術店の店主が語る“500年に一度、運命の女性を巡って正邪の戦いが勃発し、人類が滅亡の危機に直面する”という奇想天外な話。しかし、それが今現実になろうとしていた。そしてイーサンが、その運命の女性を探し当てたとき、突然巨大なモンスターが現われ、2人に襲いかかってきた。

この記事へのコメント

てっせん
2010年09月20日 22:48
今晩は。
すっかりご無沙汰してしまいました。
糊口をしのぐのに精一杯で(笑)、なかなか映画どころではありませんでした。
この連休、ようやくDVDを観る気力が出てきて、大島渚監督の「日本春歌考」を先ほど観終えたところです。で、ちょっと思いついたことがあったので、山崎さんならどうお考えかなとこちらのページをひらいたところ、なんと、かの超話題作?「D-WARS」について書かれているではありませんか・・・(笑)
そこで、急遽予定を変更し、私もこの映画についてちょっと・・・。
仰るとおり、映画そのものより、これが公開されてからの評判というか騒ぎというか、そっちのほうが興味津々でしたねえ・・・(笑)。韓国のある映画監督は、こんなもんは映画じゃないといって公言してはばからなかったそうですが、私は断固としてこの監督とやらを軽蔑します。確かに、ハリウッドの酷評のとおりの映画ですが、それでも私はそこそこ楽しめちゃったんですねえ・・・(笑)。なんでだろうなあって考えたところ、この監督の、怪獣映画が好きで好きでたまらんという、その無邪気さが伝わってきたんだと思います。もちろん、無邪気さだけでは大金をかけた映画が作れるはずもなく、プロとしての計算はしたたかにたてられていたのでしょうし、実際、結構儲けたらしいんですが・・・(笑)。
ともかく、韓国で800万人以上も観たという事実は決して馬鹿にならないと思います。「シム・ヒョンレというコメディアンがなにか途方もない大馬鹿をやらかしたらしいぜ、いっちょう観にいって大いに楽しんでこようや」、てな気持ちで劇場に足を運んだ人が多かったんじゃないかなあ・・・(笑)
てっせん
2010年09月24日 00:15
今晩は。
心ならずもご心配をおかけし、大変恐縮しております。
体は自分でもイヤになるくらい健康なんですが、日々、アクセクとせざるを得ないようなわけでありまして・・・(笑)

さて、この映画、私も山崎さんの尻馬に乗って言えば、なかなかエライところがあると思うんですよね・・・(笑)。
映画ってもともとが人目を驚かす見世物だったはずですよね。プロットだの演技だの編集技術がどうのこうの言う前に・・・。そういういわば映画のゲンテンに立ち戻ってみると、この作品は映画の本領であるはずの見世物性を大いに発揮した立派な作品だと言えるかと。
これまでの韓国映画に、この作品ほどの壮大な見世物性を備えた映画があったかどうか・・・私の記憶する限り、これに及ぶものはなかったと言い切っちゃいます。この映画はそれだけ画期的であり、エライのだと断言できます・・・(笑)。韓国の評論家どもも大いに褒めてあげなくちゃいけなかったんですよね。
だいたい、技術的な諸々のことを根拠にこの映画をコケにしても、それじゃあのブルース・りーの映画はどうなんだと言いたいです。あれだって、この映画と大差ない出来ですが、それでも世界中の若者を虜にしたのは、ブルース・リーそのものが画期的で斬新で魅力的な見世物だったからじゃないでしょうか。
内容的に言っても、この映画はアメリカ文明に対する批評や他の暗喩なども含んでいて、シム監督、なかなか侮れないなあという気もするんです。LAの大通りに犇く自動車の群れをドラゴンがぺっちゃんこに踏み潰して突進して行くシーンなんて、自動車の渋滞に辟易している人にとっちゃ痛快きわまりなかったかも。さらに言えば、地下駐車場の通路を邪蛇が突入してゆくシーンなんて、性的暗喩そのものですし・・・(笑)。

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